【鬼滅の刃】沼の鬼(沼鬼)は三人組の兄弟？強さや声優情報も調査

『鬼滅の刃』で劇中はじめて「血鬼術」を使用した鬼がどんな鬼だったかみなさん覚えていますか？今回は劇中はじめて「血鬼術」を使用し炭治郎を驚かせた「沼の鬼」について能力や少女だけを喰らう理由とアニメ版の声優「木村良平」について深掘りしていきます！

「沼の鬼」は主に漫画でいうと『鬼滅の刃』第２巻の10話「人攫い沼」から12話「言えない」まで、アニメ版『鬼滅の刃』では1クール目の六話「鬼を連れた剣士」と第七話「鬼舞辻無惨」に登場するなかなか凶悪な鬼です。「（16歳までの）少女を好んで喰らう」という悪癖を持っており、３個体で一斉に連携して襲ってくるなどトリッキーな闘い方をしていました。

漫画・アニメ『鬼滅の刃』に登場する「沼の鬼」は公式ファンブックによると1人の鬼が「血鬼術」と呼ばれる異能によって「分裂している」ということが明記されています。しかしながら『鬼滅の刃』のスピンオフにあたる漫画『キメツ学園！』に登場する「沼の鬼」は炭治郎の見立てによると少女の下着を狙う三つ子だとされています。

沼の鬼の血鬼術や声優情報に迫る前に、まずは『鬼滅の刃』とスピンオフの関係性などについて確認しましょう。『鬼滅の刃』は元々、集英社の『週刊少年ジャンプ』に連載されていた「吾峠呼世晴」先生の漫画作品です。「第71回芸術選奨新人賞」や「第25回手塚治虫文化賞特別賞」、「第50回日本漫画家協会賞大賞」など数々の賞を受賞し、アニメ『鬼滅の刃』や映画版、そしてスピンオフとして漫画•アニメ『キメツ学園！』や何本かの外伝漫画も存在します。

このうち「沼の鬼」が明確に登場するのは漫画『鬼滅の刃』第2巻とアニメ『鬼滅の刃』（担当声優：木村良平）の２話分、スピンオフギャグ漫画の『キメツ学園！』、そしてゲーム『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』のこの４種類です。『キメツ学園！』はアニメ化もされていますが沼の鬼が登場する回はアニメ化されていないようです。

「鬼殺隊」の最終選別を突破し、いよいよ家族を殺し妹を鬼に変えられた主人公「竈門炭治郎」は下手人である人喰いの鬼「鬼舞辻無惨」の痕跡を追って鬼の討伐に参加します。そんな炭治郎が妹の禰󠄀豆子とともに訪れたのは「少女だけが消える町」。噂を引き起こしている「沼の鬼」との熾烈な闘いを経て、炭治郎は本格的に鬼との激闘に身を置くことになるのでした…！

この章では「沼の鬼」の気になる強さや能力、そして劇中で放たれた身の毛もよだつ名言（迷言）を紹介していきましょう！

「沼の鬼」が使用していることが確認出来る「血鬼術」は大きく分けて「分裂」と「土のなかへの潜伏」です。この「血鬼術」と呼ばれる異能は身体強化から魔法のような類のものまで幅広く存在しますが全ての鬼が行使できるわけではなく、身体能力がただでさえニンゲンを凌駕する鬼をより凶悪なものにしています。

「沼の鬼」の名前の所以にもなっている「血鬼術」は、地面より下に沼のように荷重の重い水中のような異空間を作り出すことです。沼の鬼はその空間から奇襲、あるいは対象を引き摺り込んで窒息させたり、犠牲者を閉じ込めて保存したりできます。これはかなりトリッキーな血鬼術のジャンルで全体の割合で言えば少数派になります。

「沼の鬼」は非常に神経質で狡猾な鬼であり炭治郎を相手取る時も最初は1人に見せかけて別の個体がいるかのように分身で奇襲、最終的には3人で挟撃を試みてみせました。これもまた珍しい部類の血鬼術で、地面の下から伸びる手や同じ顔の存在が罵り合ったり嘲ったりする光景はファンの度肝を抜くことになりました。また、沼の鬼の戦法や装束からいわゆる「忍者」であった可能性が高く、生前も分身や変わり身などを得意としていたのではないかと想像させてくれます。

そんな沼の鬼の驚くべき悪癖が「味によって襲う相手を選ぶ」というものでした。特に沼の鬼は「16歳の少女」が最も美味しいという気味の悪い発言をしており、これは西洋の「吸血鬼」の文脈でよくみられるものでありおそらくは『鬼滅の刃』における鬼の印象を明確化するためにつけられている設定だと考えられます。日本の伝承や慣習においても若い少女に神性を見出して巫女とする話も多く存在するため、そういった法力などを期待したものなのかもしれません。

沼の鬼はあろうことか上記のような台詞を捲し立てるように言い放ち、そして歯軋りをして炭治郎に怒りを露わにします。その精神構造の異常性は優しい炭治郎だけでなくファンの心臓も冷たくしていき、よりホラーなキャラクターとして沼の鬼を際立たせました。

この章では担当声優の木村良平さんについて言及する前に『鬼滅の刃』劇中における沼の鬼の行動を確認していきましょう！

沼の鬼は先述の通り、炭治郎が対峙した鬼のうちはじめて血鬼術をみせた鬼になります。初回であったこともあって炭治郎の心理が伝わるようにその登場の仕方や狡猾な挙動はおどろおどろしくさながらホラークリーチャーのように描かれるなかで交戦とあいなっていきます。

しかしながら、水の呼吸の使い手であり最終選別に向けて肺活量を大幅に鍛えていた炭治郎は妹の禰󠄀豆子との連携や咄嗟の機転を利かせて沼の鬼の血鬼術を突破。両腕を落とし分身も斬り捨てて沼の鬼を追い詰めていきます。

炭治郎は妹を救う活路を求めて鬼舞辻無惨について問いながら少女を付け狙って食べたことへの懺悔を期待しますが、しかしながら沼の鬼は怯えと侮りが混じった身勝手な態度で炭治郎に先述のような台詞を言い放って首を落とされるに至るのでした。

沼の鬼の『鬼滅の刃』における大きな役割として鬼と鬼舞辻無惨の関係性を浮き彫りにし、鬼にも人間だった頃の人生とそして鬼舞辻無惨との邂逅があるということを描くことにあります。回想シーンに登場した男性は首を絞められている忍び装束の人物として描かれ、もしかしたら鬼殺隊のように鬼舞辻無惨の殺害を目論む勢力の忍だったのかもしれません。

しかしながら、男性は鬼舞辻無惨に敗れて沼の鬼になりよりにもよって若い女性を食べることに生き甲斐を覚える残酷な鬼へと変貌してしまったのです。もしかしたら生前隠し通していた性癖や願望だったのかもしれないと考察すると業が深い敵役だと言えるでしょう。

この章ではアニメ『鬼滅の刃』における「沼の鬼」の担当声優「木村良平」さんについて掘り下げていきましょう！

アニメ『鬼滅の刃』の第1クール•六話「鬼を連れた剣士」と第七話「鬼舞辻無惨」において不気味な悪役「沼の鬼」の役を見事務めているのは声優の「木村良平」さんです。

木村良平さんは3歳から劇団に所属する根っからの役者さんで、25歳の時に『東のエデン』（2009）の主人公である「滝沢朗（飯沼朗、No.9）」役でアニメ声優として活動開始しました。圧倒的な演技力が特徴で『黒子のバスケ』（2011〜2015）の「黄瀬涼太」のような甘い声から『鬼滅の刃』の沼の鬼のような理不尽な悪役まで幅広く演じきっています。

また木村良平さんはYouTubeチャンネルやネットラジオなどでの作品外の露出も多く、多くの声優さんたちと交流を持ちながらファンとの親睦を深めています。

木村良平さんの声優としての代表作として『はおおきく振りかぶって』（2007〜 2010）の「西広辰太郎」役や、『僕は友達が少ない』（2011〜2013）の「羽瀬川小鷹」役、『PSYCHO-PASS サイコパス 2』（2014）の「鹿矛囲桐斗」役、『キュートランスフォーマー』（2015）「バンブルビー」役、『刀剣乱舞』シリーズ（2015〜）の「和泉守兼定」役、そして2020年のゲーム『原神』の「タルタリヤ」「ファトゥス第11位公子」などが挙げられます。

最後に『鬼滅の刃』の沼の鬼が、Twitterにおいてどう思われているかを少し覗いてみましょう！

こちらの方は沼の鬼は能力だけみればものすごく強いと考察し評価してくださっています。元々が忍という職業だったと本当にするなら戦闘にも慣れた手練れになってしまっていたかもしれないと考察するとゾッとするところかもしれません。

こちらのお父さんは息子さんを喜ばせるために沼の鬼役を務めて炭治郎役の息子さんと遊んでいます。わかりやすい悪役像を持っている沼の鬼は鬼滅ごっこをする小さいお子さんにとっても人気の悪役ということなのでしょう。腹這いから劇中の沼の鬼のように跳ね上がる際には準備運動をお忘れずに。

こちらの方は、木村良平さんの沼の鬼の演技を高く評価しています。イケメンの役が多い木村良平さんは普段なら歯が浮くような甘い台詞回しも駆使してくださる声優さんなので、本気で口説けばついていってしまう方もいるのかもしれません。

『鬼滅の刃』に登場するトリッキーな鬼「沼の鬼」のご紹介はいかがでしたか？意外な声優さんが起用されている「沼の鬼」はチョイ役ながら重要なファクターを持っている鬼だったことが伺えます。他にも個性的な鬼が登場しますのでこれを機に読み直してみるのも楽しいかもしれません。