【鬼滅の刃】青い彼岸花は存在するのか?登場回や最終回から考察
『鬼滅の刃』で注目すべきもののひとつが「青い彼岸花」。いまだ解明されていない謎や伏線があり、『鬼滅の刃』ファンの間で盛んに考察がなされています。この記事では、そんな青い彼岸花の存在について、登場回や最終回から考察していきます。
【鬼滅の刃】青い彼岸花とは
青い彼岸花とは、漫画『鬼滅の刃』に登場する最大の謎のひとつ。その響きから幻想的な見た目を想起させられますが、本編ではっきりとその姿が登場することはありませんでした。また、その正体にはいくつかの謎が残っており、考察の余地がある伏線のひとつとして、今でも『鬼滅の刃』ファンの興味を惹きつけています。この記事では、そんな青い彼岸花の謎について解説していきます。
鬼滅の刃の伏線のひとつ
青い彼岸花の存在が初めて明確に言及されたのは、無限列車編の直後です。良家の子供に扮した鬼舞辻無惨に、猗窩座が「青い彼岸花はまだ見つからない」と報告。これを聞いた無惨は激怒します。『鬼滅の刃』のラスボスとして暗躍する無惨についての重大な伏線として、このときから注目を集めていました。
鬼舞辻無惨が長年探していたもの
無惨は、長い年月をかけて部下に青い彼岸花を探させています。その期間、なんと1000年。それもそのはずで、青い彼岸花の正体は、無惨の唯一の弱点である太陽光を克服できるかもしれない薬なのです。自分を鬼にした薬の素材として青色の彼岸花が使われていたことから、無惨は部下に「青い彼岸花を探せ」という命令を下していたのでした。
鬼滅の刃の概要
青い彼岸花の本格的な解説に入る前に、『鬼滅の刃』の復習をしておきましょう。『鬼滅の刃』とは、週刊少年ジャンプで連載されていた吾峠呼世晴による和風剣戟譚です。緊迫したシーンの合間に挟まれる独特のセリフ回しや、特徴的なキャラクター、切ないストーリーが絶妙に折り重なる、魅力的な作品です。
鬼滅の刃のあらすじ
時は大正。炭を売って生計を立てていた心優しい少年・竈門炭治郎は、豊かではなくとも家族と幸せに暮らしていました。しかしある日の留守の間に、鬼によって家族を殺されてしまいます。唯一生き残った妹・禰豆子も鬼に変貌。禰豆子を人間に戻すため、また家族の仇を討つため、善逸や伊之助といった仲間と共に、炭治郎は鬼狩りとして戦いの道を進みます。
青い彼岸花の正体や残る謎
青い彼岸花に関しては、いまだいくつかの謎が残されています。この項目では、青い彼岸花に関する伏線や、現時点でわかっているその正体について解説していきます。炭治郎たちの子孫の代になってようやく判明した生態や、その解明に伊之助が関わっていたことなど、興味深い設定に注目です。
鬼を作った薬
『鬼滅の刃』において最強の存在である無惨も、はじめは身体の弱い普通の人間でした。そんな彼を少しでも生き永らえさせようと善意の医者が作ったのが、青い彼岸花を素材とした薬です。その処方によって、無惨は強大な力を持つ鬼の始祖となりました。この青い彼岸花の薬の改良版をつくることで、無惨は太陽の光をも克服するつもりだったのです。この薬は、作り方も素材の生息地も謎で、詳しい正体は不明のままです。
青い彼岸花の希少な生態
青い彼岸花の正体については、『鬼滅の刃』最終回に僅かながら言及されます。伏線回収にあたる場面が存在し、「1年に2日か3日、昼間だけ咲く」ことが明かされています。開花日の少なさもさることながら、なにより昼にしか咲かないという特徴のために、1000年かけても鬼には発見不可能だったのだと推測されます。 ちなみに、青い彼岸花の発見は、伊之助の子孫である嘴平青葉によるものです。
竈門家との関わり
謎の多い青い彼岸花ですが、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弍』にて新たな情報が補足されています。青い彼岸花は、竈門家のすぐ近くに咲いていたというのです。さらに炭治郎の母・葵枝はその存在を知っており、炭治郎は幼少期に葵枝に連れられて青い彼岸花を見ています。下弦の陸との戦いのさなか、炭治郎は走馬灯として青い彼岸花と思われる記憶を見ており、序盤から伏線が張られていたことがわかります。
うたとの関わり
竈門家の傍の青い彼岸花は、ある人が埋葬された場所に咲いていました。継国縁壱の妻・うたです。うたが鬼に殺されたことがきっかけで、縁壱は鬼狩りへの道を歩み始めます。縁壱は上弦の壱・黒死牟の弟であり、無惨をギリギリまで追い詰めたこともある、日の呼吸の使い手です。鬼狩りに呼吸法を広めた人物でもあります。『鬼滅の刃』のキーパーソンのひとりと言えるでしょう。
炭治郎は、縁壱と親交のあった竈門炭吉の子孫であり、竈門家の住まいはもともと縁壱とうたが住んでいた場所でした。鬼狩りにとって意味深い家のすぐそば、はじまりの剣士の妻の埋葬地に、鬼の頂点である無惨が求めた青色の彼岸花が存在していたというのは、不思議な縁を感じさせられます。偶然か、誰かが意図をもって植えたのか。回収されていない伏線のひとつであり、考察の余地がありそうです。
青い彼岸花は現実には存在しない
ちなみに、青い彼岸花は現実には存在しません。検索をかけると青い彼岸花の写真がヒットしますが、これらは画像加工ソフトなどで色を変えり、染料で染めたりしたものです。もし今後発見されるようなことがあれば、『鬼滅』界隈はさぞ盛り上がることでしょう。
青い彼岸花はどうなった?
無惨が血眼になって探していた青い彼岸花は、最終的にどうなったのでしょうか。最終回に記された内容から、その後を紐解いていきます。『鬼滅の刃』の最終回といえば、炭治郎たちの子孫の暮らしが描かれる回。青い彼岸花には、伊之助の子孫・青葉が大きく関わっています。
伊之助の子孫が青い彼岸花を発見する
後の世で、青い彼岸花は遂に発見されます。発見者は伊之助の子孫である青葉。植物学者としてニュースに登場します。面影は伊之助の素顔をほぼ完璧に引き継いでおり、非常に可愛らしい顔立ちです。しかし性格は伊之助と真逆であるようで、にっこり笑ったり涙目になったりと、おとなしそうな様子がうかがえます。ちなみに炭治郎の子孫・炭彦とは、植物学者をクビになった後、公園でバドミントンをして仲良くなっています。
研究が進むも絶滅させてしまう
青い彼岸花を見つけた青葉ですが、研究の最中に「うっかりミス」で全滅させてしまいます。記者会見で陳謝している様子や、禰豆子と善逸の子孫・燈子のセリフから、相当な非難を受けたことがわかります。というのも、青い彼岸花には未発見の特殊な成分が含まれていたのです。それを解明できないまま枯らしてしまった青葉は、前述の通り植物学者をクビになってしまいました。
今後鬼が生まれることはなくなる
状況証拠から、青い彼岸花に含まれていた未知の成分が、鬼化を誘発するものであった可能性は非常に高いです。青葉がタネまで枯らしてしまったため、今後青い彼岸花が咲く可能性はなくなりました。図らずも伊之助の子孫が、最終的に『鬼滅の刃』の世界から鬼の脅威を取り払ったことになります。
青い彼岸花の登場シーン
漫画『鬼滅の刃』全23巻の中で、青い彼岸花が登場、もしくは言及されるシーンは多くありません。登場シーンは全部で4つ、うち1つは可能性は高いものの推測です。この項目では、そんな数少ないシーンをそれぞれ取り上げて解説していきます。
8巻の67話「さがしもの」
『鬼滅の刃』において、青い彼岸花というワードが初めて登場します。猗窩座から無惨への報告では、青い彼岸花についての確かな情報も存在も確認できないとのこと。それを受けた無惨は激怒し、目に見えない力で猗窩座に重傷を負わせ、侮蔑と失望を伝えます。無惨にとって、青い彼岸花が重要な目的のひとつであることを示唆する伏線が張られた回です。
5巻の39話「走馬灯の中」
青い彼岸花の存在が明らかになるよりも前、下弦の陸・累との戦闘中に、炭治郎の走馬灯の一部として彼岸花が小さく描かれています。漫画はモノクロのため色はわかりませんが、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弍』にて葵枝と青い彼岸花を見たと明かされていることから、その思い出として走馬灯に青い彼岸花が登場したと考えるのが自然でしょう。
15巻の127話「勝利の鳴動」
謎だった青い彼岸花の正体について、詳しく言及されます。前述の通り、青い彼岸花は身体の弱かった無惨に処方された薬であったこと、日の光を克服するために青色の彼岸花を部下たちに探させていたことなどが明らかになります。しかし、禰豆子が鬼の身でありながら太陽を克服したことで、無惨は青い彼岸花を探す必要がなくなりました。伏線が回収されると同時に、『鬼滅の刃』の最終決戦が始まる予兆となった回です。
23巻の205話「幾星霜を煌めく命」
登場人物たちの子孫や転生後が描かれます。伊之助の子孫・青葉が青い彼岸花を枯らしてしまったことがニュースになっており、植物学者をクビになった青葉は「山奥で暮らしたい」と公園のベンチで涙目になっています。一見ギャグにも見えますが、鬼が存在する可能性を完全に断ち切った、まさに最終回にふさわしい重要なエピソードだと言えるでしょう。
彼岸花の登場シーン
彼岸花は昔からその名の通り、彼岸、つまりあの世を表すモチーフとして使用されてきました。『鬼滅の刃』には、そんな通常の赤い彼岸花も登場します。赤い彼岸花が登場するシーンを解説していきます。
17巻の146話「誇り」
善逸は最終決戦のさなか、鬼となった兄弟子・獪岳を自らの手で倒します。そして重傷を負い生死の境を彷徨う中で、三途の川を挟んで師匠と再会。そのときの2人の足元に、彼岸花が咲き乱れているのです。師匠のもとへ行こうとする善逸の足には彼岸花が絡まり、先へ進むことができません。善逸がこの世に留まることを示唆するシーンです。
23巻の204話「鬼のいない世界」
最終回のひとつ前、炭治郎たちが登場する最後の回です。扉絵は、旅立った仲間たちを炭治郎と禰豆子が見送るような構図となっており、炭治郎の腕に10本の彼岸花が抱えられています。生ける者からの手向けといったところでしょうか。切なさを誘うイラストです。
青い彼岸花に対する世間での評判や人気
青い彼岸花は、重要なキーワードのようでありながらも、結局最後まで大きく取り上げられることはありませんでした。また、残された謎も存在します。明確な説明がほしかったというファンは一定数いるようです。
中にはその正体が気になるあまり、様々な想像を膨らませる人も。2次創作としても取り上げやすい設定なので、考察したりストーリーを考えたりするのが好きなファンからすると、非常においしいネタといえるでしょう。
また、青い彼岸花の写真や画像を探しているという方もいました。青い彼岸花の写真や画像は綺麗で、集めている方もいるようです。
青い彼岸花は現実には存在しない植物
いかがでしたか?「青い彼岸花」は、残念ながら現実には存在しません。しかし『鬼滅』世界においては、鬼舞辻無惨の目的物という非常に重要な役割を担っていました。一方で、無惨を診ていた医者がどうやって薬をつくったのか、なぜ竈門家の傍に咲いていたのか、など解消されていない疑問も残っています。今後、ファンブックなどで答えが出るかもしれませんので、引き続き『鬼滅の刃』の青い彼岸花には注目です。
この記事のライター
みぎりみつき
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