【鬼滅の刃】竈門炭吉(かまどすみよし)の正体とは?継国縁壱との関係も紹介
『鬼滅の刃』に、竈門炭吉と継国縁壱いう人物が時々登場しますが、二人ともどのような存在なのか気になっている人が多いようです。炭治郎と同じ名字の竈門炭吉と、炭治郎の夢の中で現れる継国縁壱。二人が『鬼滅の刃』の中でどのような関係なのか、気になる二人に迫ります。
目次
鬼滅の刃とは
『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴先生の人気作品で、『週刊少年ジャンプ』(集英社)に2016年から連載されて2020年に完結した物語です。家族や仲間達との絆を描く、とても心に響く作品です。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
一大ブームとなった人気作品『鬼滅の刃』について、簡単におさらいしていきましょう。
『鬼滅の刃』の概要
『鬼滅の刃』は、全23巻の単行本の累計発行部数が1億5000万部を突破する大人気作品です。2019年にアニメ化されてその人気が爆発しました。その後、2020年には劇場版『鬼滅の刃』無限列車編が公開されて、国内興行収入が404.3億円と歴代1位となりました。そんな『鬼滅の刃』は、「これは、日本一慈しい(やさしい)鬼退治」というキャッチフレーズがつけられた、鬼と人間との切ない物語です。
『鬼滅の刃』のあらすじ
雪が降り積もるある日、炭売りの少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)は家族を鬼に殺されてしまいました。ただ一人生き残った妹の禰豆子(ねずこ)も鬼になっていました。そこに、鬼退治にやって来た鬼殺隊・冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)が現れ、禰豆子を殺そうとします。炭治郎は必死に禰豆子を守り、禰豆子もまた炭治郎を守ろうとする姿を見せました。
それを見た冨岡は、炭治郎に鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)の元を訪れるよう告げて去って行きました。 こうして炭治郎は鱗滝の元で修業をし、禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊に入りました。人間を鬼に変えているのは、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)。炭治郎は、禰豆子や仲間たちと鬼舞辻に立ち向かいます。
【鬼滅の刃】竈門炭吉(かまどすみよし)の正体とは
『鬼滅の刃』には、竈門炭吉という人物が登場してきますが、どのような人物なのでしょう?炭治郎の夢に現れたり、記憶の奥に潜んでいたり、なかなかに謎の人物です。竈門炭吉は、鬼を倒すための重要人物なのでしょうか?竈門炭吉について詳しく見ていきましょう。
炭吉は竈門炭治郎の祖先
竈門炭吉は戦国時代を生きていた、炭治郎の祖先です。戦国時代なので、当時は名字はなく「炭吉」と名乗っていました。名字が「竈門」だということは、ファンブックで明らかになったことです。炭治郎の祖先である竈門炭吉は炭焼きを生業としていて、炭焼きという家業は、炭治郎の代まで代々受け継がれてきました。ちなみに竈門炭吉が住んでいた家が炭治郎の家です。
炭吉の生まれ変わりが竈門炭治郎説
竈門炭吉と炭治郎はとてもそっくりです。祖先なので似ていてもおかしくはありませんが、炭治郎は生まれ変わりなのでは?と言われています。竈門炭吉の真っすぐで優しい性格も、炭治郎と重なる部分があります。また、夢の中で炭治郎が竈門炭吉の中に入っていることもありました。このような描写も、炭治郎が竈門炭吉の生まれ変わりなのでは?と言われている理由のひとつです。
竈門炭吉の登場シーン
竈門炭吉は炭治郎の祖先で、戦国時代の人物です。ですから、炭治郎の生きる時代にはいない人物ということになります。『鬼滅の刃』という物語の中で、主人公である炭治郎の祖先・竈門炭吉は、とても重要な登場人物です。そんな竈門炭吉がどのように登場しているのか、その登場シーンを見ていきましょう。
初登場は炭治郎の夢
『鬼滅の刃』で竈門炭吉が初めて登場したのは、炭治郎が遊郭での上弦の陸との戦いでかなりの重傷を負い、2ヵ月昏睡状態だった間の夢の中です。炭治郎とそっくりの竈門炭吉は、赤ちゃんを抱きながら縁側で誰かと話しているところでした。その相手のことを、竈門炭吉は命の恩人だと話しています。その人は自分のことを、何の価値もない男だと言います。その言葉に竈門炭吉が涙を浮かべたところで、炭治郎は目覚めました。
最終決戦で炭吉の記憶を見る
『鬼滅の刃』の物語終盤での最終決戦。そこで炭治郎は鬼舞辻の血によって、意識を失ってしまいました。そこで、再び竈門炭吉の夢を見ます。その夢の中で炭治郎は、竈門炭吉の中に入っていました。そして、竈門炭吉の元を訪れた人物を、始まりの呼吸の剣士・縁壱(よりいち)だと認識します。炭治郎は日の呼吸の十三番目の型について聞こうとしますが、思ったことを口にできませんでした。遺伝した祖先の記憶だったからです。
縁壱は竈門炭吉に自分のことを話しました。竈門炭吉の記憶の中で炭治郎が見た縁壱の身には、あまりにtも多くのことが起こりすぎていて、炭治郎は心を痛めました。そして、何百年も前に亡くなっている縁壱の心が、ほんの少しでも救われることを、炭治郎は竈門炭吉の記憶の中で願うと共に、祖先を助けてくれたことに感謝するのでした。この炭吉の記憶は、『鬼滅の刃』において、鬼舞辻を倒すための重要なきっかけとなります。
竈門炭吉の妻
炭治郎の祖先・竈門炭吉には、すやこという妻がいました。よく笑うとても優しい女性です。そして、よく寝る人だったようで、「また道端で寝ちゃった」と笑いながら言うすやこに、炭吉はとても心配そうにしている様子が、『鬼滅の刃』のおまけページで描かれています。禰豆子が良く寝るのは、よく寝ていた祖先・すやこの血が流れているからかもしれません。名前もすやこで本当によく眠っていそうです。
【鬼滅の刃】継国縁壱との関係
炭治郎が夢で見る竈門炭吉の記憶には、継国縁壱という人物もよく登場します。炭吉と縁壱の関係を詳しく見ていきましょう。
継国縁壱とは
継国縁壱とは、『鬼滅の刃』で炭治郎・鬼舞辻無惨・黒死牟(こくしぼう)の記憶の中に登場する人物です。彼は、鬼舞辻が最も恐れる人物であり、鬼殺隊に鬼を倒すための呼吸を教えた人物でもあります。縁壱は、始まりの呼吸と呼ばれている日の呼吸の剣士で、鬼舞辻を倒すために生まれてきたのだと語っています。
かつて鬼舞辻無惨を追い詰めた縁壱でしたが、あと一歩のところで心臓ほどの大きさとなった鬼舞辻無惨を逃がしてしまい、それからずっと心苦しく思いながら生きていました。縁壱は鬼殺隊士でしたが、鬼舞辻を倒せなかったこと、鬼である珠世(たまよ)を逃がしたこと、鬼殺隊士である兄が鬼になったことの責任を取り、鬼殺隊を追放されました。
記憶で見た耳飾りの剣士
炭治郎が記憶の中で見た縁壱は、炭治郎と同じ耳飾りをつけていました。この耳飾りの剣士という記憶は、鬼舞辻無惨にも刻み込まれている記憶であり、炭治郎の耳飾りを見て、その記憶がよみがえった鬼舞辻無惨は恐怖を覚えます。すぐに耳飾りをつけた鬼狩りを殺すよう、鬼達に指示を出したくらいです。
竈門炭吉と継国縁壱の関係
『鬼滅の刃』において、竈門炭吉と継国縁壱の関係は、血縁関係ではありません。縁壱は炭吉とすやことすみれの命の恩人です。そして、炭吉とすやこは、縁壱の心を救った人たちだったと思います。縁壱が再び炭吉のところを訪れた時に、誰かに話したいと思い、浮かんだのが炭吉とすやこの顔だったと語っています。互いに心が通じていたのではないでしょうか。
竈門炭吉と縁壱の出会い
竈門炭吉は臨月を迎えた妻すやこと共に、襲ってきた鬼から逃げていました。そこに、うたと暮らした家にふらりと戻ってきた縁壱が来て、二人を助けてくれました。さらに産気づいたすやこのため、とんでもない速さで産婆を連れてきてくれました。炭吉一家は、縁壱との出会いに感謝しかありません。
継国縁壱の最後
400年前に、縁壱は鬼になった双子の兄・黒死牟と出会います。最後に兄に会ったのは60年以上も前のこと。この時縁壱は80歳を超えていました。変わり果てた兄の姿に涙を流す縁壱だったけれど、その剣技は60年以上前から劣ってはおらず、黒死牟の頚を斬りつけました。次の一撃で頚を落とされる、そう確信した黒死牟でしたが、その一撃はやって来ませんでした。縁壱は直立のまま寿命が尽きていたのです。
【鬼滅の刃】竈門炭吉とヒノカミ神楽の関係
『鬼滅の刃』の物語の中で、竈門家に代々伝わってきた「ヒノカミ神楽」とは、竈門炭吉が伝えたものなのでしょうか?「ヒノカミ神楽」と炭吉の関係を見ていきましょう。
ヒノカミ神楽とは
『鬼滅の刃』に出てくる「ヒノカミ神楽」は、炭焼きという火の仕事をする竈門家に伝わってきた舞です。年の初めに、怪我や災いが起きないようにとヒノカミ様に祈りを捧げる舞として受け継がれてきました。受け継がれてきた十二個の型は、何百年も正確に伝えられてきたようです。
ヒノカミ神楽の始まり
「ヒノカミ神楽」の始まりは、竈門炭吉の妻・すやこが縁壱に剣の型が見たいとせがんだことです。その時見せてくれた剣の型は、縁壱が使う日の呼吸の型です。息をするのも忘れるほどに美しかったと、記憶の中で炭治郎は言っていました。その剣を振るう縁壱の姿が、人間ではなく精霊のように見えたので、日の呼吸は神楽として受け継がれました。
炭治郎の耳飾り
縁壱が竈門炭吉のところから去る時、また来てくださいと言った炭吉に耳飾りを渡しました。もうここには来ないという縁壱の気持ちが伝わり、炭吉は日の呼吸と耳飾りを、縁壱が繋いでくれた命で後世に繋いでいくことを約束しました。こうして、炭治郎まで引き継がれたのです。この耳飾りは、口を利かなかった縁壱に、耳が聞こえていないものと勘違いした縁壱の母親が、太陽の神様に祈りを捧げて作ってくれたお守りです。
【鬼滅の刃】竈門炭吉に対する世間での評判や人気
日の呼吸の型を、見ただけで動きを完璧に覚えた竈門炭吉は凄いと思います。その洞察力に驚く人はたくさんいます。しかも、100年以上正確に伝えてきた竈門家は本当に凄いです。
炭治郎の祖先である炭吉のおかげで、後世まで日の呼吸を繋ぐことができ、その結果鬼舞辻無惨を倒すことができました。日の呼吸を神楽として後世に伝えた炭吉さんや、鬼舞辻無惨に悟られることなく100年以上も日の呼吸を引き継いできた竈門家が凄いと、多くの人が称賛しています。
記憶の中で炭治郎は炭吉の中に入っていましたが、縁壱に対して、最後に炭治郎の姿で気持ちを伝えることができました。はるか昔を生きた炭吉と、今を生きる炭治郎が繋がる、とても感動的なシーンです。
実は炭吉が凄い能力を持っていたのでは?という感想を呟いている人もいて、そんな捉え方もあるのかと、面白く感じました。
竈門炭吉は日の呼吸を伝えた重要な人物だった
『鬼滅の刃』で、炭治郎の夢の中に登場する竈門炭彦は、炭治郎の祖先であり、日の呼吸をヒノカミ神楽として後世に伝えた人物でした。『鬼滅の刃』の物語でラスボスと位置付けられる鬼の始祖・鬼舞辻無惨を倒すために、日の呼吸はなくてはならない呼吸。そんな日の呼吸を伝えた竈門炭吉は、『鬼滅の刃』においてとても重要な人物でした。
この記事のライター
*haru
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