【呪術廻戦】百鬼夜行を時系列で解説!東京と京都では何が起こっていた?
呪術廻戦の主人公、虎杖悠仁(いたどりゆうじ)たちが呪術高専に入学する前に、「百鬼夜行(ひゃっきやこう)」という恐ろしい出来事がありました。東京と京都で決行された「百鬼夜行」について、時系列で解説していきます。主に、呪術廻戦0巻の内容になります。
目次
【呪術廻戦】百鬼夜行とは?
呪術廻戦における百鬼夜行とは、2017年12月24日の日没と同時に、呪詛師の夏油傑(げとうすぐる)が決行した大規模なテロ事件です。目的は、東京と京都へ同時に1000体の呪霊を放ち、非術師(呪術が使えない一般人)たちを皆殺しにすることだと思われていました。しかし、真の目的は他にあったようです。
百鬼夜行とは?
夏油傑は呪術師として、自分たちの命をかけてまで無知で弱い非術師たちを助けることに疑問を感じていました。呪術高専3年の時についた任務で、村中の人々が小さな女の子二人を、呪いのせいにして虐待している様子を見て、とうとう我慢が出来なくなり、村の112人を呪霊操術により殺害しました。その後は呪詛師として処刑対象になっています。夏油は非術師を皆殺しにする計画の一端として、百鬼夜行を決行しました。
呪術廻戦の概要
週刊少年ジャンプにて、芥見下々さんが連載中の呪術廻戦は、テレビアニメでも大人気となりました。2023年には第2期の放送が決定したそうです。2021年のクリスマスイブに劇場版「呪術廻戦0」が初公開され、大変話題になりました。2022年の9月からは、ユニバーサルスタジオジャパンとコラボが始まります。原作に登場するキャラクターたちや、呪霊の3D映像が体験できるようです。呪術廻戦は、現代の呪いと戦う呪術師たちのバトルファンタジー漫画です。
呪術廻戦のあらすじ
人々が抱く負の感情が集まると、強い呪霊たちが生まれ、人々を襲います。学校で襲われている部活の先輩を救うため、呪術廻戦の主人公虎杖悠仁は、呪具である両面宿儺(りょうめんすくな)の指を食べて宿儺の器となりました。そのせいで秘匿死刑が決まりますが、20本もある宿儺の指全てを取り込む決心をします。それからは呪いを学ぶ目的で呪術高専に通います。虎杖や呪術師たちが、強力な呪霊と戦って人々を救う物語です。
【呪術廻戦】百鬼夜行を時系列で解説
呪術廻戦で百鬼夜行が決行されたのは、虎杖たちが登場する約半年前になります。本編の前日譚ということです。加えてそれよりも過去の話も描かれているので、時系列で解説していきます。
百鬼夜行の言葉の意味
百鬼夜行は、「ひゃっきやこう」や「ひゃっきやぎょう」と読みます。日本で昔から伝えられてきた話で、深夜に大勢の妖怪や鬼たちが群れて、行進することを意味しています。妖怪の総大将は「ぬらりひょん」である、という説も有名です。平安時代から室町時代にかけて百鬼夜行の話が多く登場し、様子もたくさん描写されていたので、遭遇(そうぐう)することをとても恐れられていました。百鬼夜行は現在の太陽暦では大晦日(おおみそか)に決行されていた、という説もあるそうです。
百鬼夜行を夏油が決行した目的
夏油は元々、呪術高専の生徒で五条悟の同級生です。命がけで人間を助けていましたが、呪霊について間違えた解釈をしている人が多いことに耐え切れず、100人以上の一般人を呪殺してしまいます。それからは、呪術が使えない一般人を「猿」と呼び、一般人は皆殺しにして呪術師だけの楽園を築こうと計画を進めました。その手始めに、呪術界の要である呪術高専を潰そうとします。
しかし本当の目的は、呪術高専1年生の「乙骨憂太(おっこつゆうた)」でした。乙骨を殺して、彼に憑いている特級過呪怨霊「折本里香」を手に入れようとしたのです。乙骨を孤立化させるために、呪術高専から五条たちを引き離すことに成功します。
百鬼夜行の時系列
呪術廻戦8巻の第65話から9巻の第78話にかけて、夏油傑と五条悟が呪術高専で過ごした過去の話が描かれています。2人とも2年生~3年生の時期です。その後に夏油が百鬼夜行を決行しますが、それは呪術廻戦0巻になります。そしてその約半年後に、1巻で虎杖たちが呪術高専に入学します。
百鬼夜行の結果や結末
夏油は全力を出して乙骨と戦いましたが、そのせいで乙骨の力が覚醒します。とてつもない呪力を持つ乙骨に、夏油は負けてしまいました。右腕を失いながらも逃げた夏油は、まだ里香を諦めていませんでしたが、五条悟に見つかってとどめを刺されました。そして里香に呪いをかけていたことに気が付いた乙骨は、解呪を完了させたので、里香は成仏します。
【呪術廻戦】百鬼夜行の東京や京都で何が起こった?場所を解説
結界が張られているはずの呪術高専に、難なく侵入した夏油たちは、「12月24日の日没に百鬼夜行を行う!」と高らかに宣言します。東京の新宿と京都の2か所に、1000体ずつ呪いを放つという内容です。東京と京都で一体何が起こったのか、解説していきましょう。
場所①新宿
呪術高専側は、夏油を倒すために総力戦で迎え撃つ準備をしていました。新宿には五条悟や伊地知潔高(いじちきよたか)たちが待っています。しかしそこに夏油は現れません。伊地知の報告により何かに勘付いた五条は、一緒にいたパンダと狗巻棘(いぬまきとげ)を、急いで呪術高専に転送します。その行動により、目的に気づかれたと思った夏油側が予定を繰り上げ、開戦します。
夏油側からは、1000体の呪霊だけではなく、10年前に夏油が助けた枷場美々子(はさばみみこ)と枷場菜々子や、菅田真奈美(すだまなみ)・ラルゥ・ミゲルたちが攻撃を仕掛けてきました。まだ15歳の美々子と奈々子は、平気で人間を首吊りにして殺しています。時間をかけたくない五条は、無下限呪術を使いミゲルと戦いますが、ミゲルは10分弱の時間稼ぎという目的のために動いていました。
場所②京都
京都の方にも夏油は現れませんでした。しかし1000体の呪霊が放たれ、その中には特級呪霊1体、1級呪霊5体が含まれていました。その特級と1級は東堂葵が1人で祓ったと言われています。場所は京都府の京都タワー周辺です。秤金次(はかりきんじ)も呪霊を倒していたそうです。映画「呪術廻戦0」では、原作にはない京都での戦いも描かれています。
場所③呪術高専東京校
乙骨憂太と、呪力のない禪院真希(ぜんいんまき)だけは、呪術高専東京校に残されていました。しかしそこに帳が下りて、2人は閉じ込められてしまいます。それに気づいた五条は、パンダと狗巻を高専に転送しました。パンダが帳を破って侵入すると、そこには夏油の姿があります。真希もパンダも狗巻も奮闘しますが、夏油に酷く傷つけられ、倒れてしまいました。
同級生たちを傷つけられ怒った乙骨は、里香を完全顕現(かんぜんけんげん)させてしまいます。2度目の顕現になりますが、里香が暴走した場合、町ひとつ消える可能性がある、というほど危険な行為です。それに対抗して夏油は、特級仮想怨霊「化身玉藻前(けしんたまものまえ)」と、呪霊操術極ノ番(ごくのばん)「うずまき」という必殺技を出します。乙骨は自分の命を生贄(いけにえ)にして、呪力の制限解除を行い、夏油を倒しました。
【呪術廻戦】百鬼夜行は劇場版で登場?
呪術廻戦は、2021年に映画化されました。本編の前日譚にあたる0巻の内容で、タイトルは劇場版「呪術廻戦0」になります。映画の公開日も、夏油が宣言した百鬼夜行の決行日、12月24日だったので大変話題を呼びました。劇場への入場者プレゼントに、小冊子「呪術廻戦0.5東京都立呪術高等専門学校」が配布されています。
劇場版呪術廻戦0とは?
呪術廻戦0では、主人公が虎杖悠仁ではなく乙骨憂太になります。虎杖の呪術高専の先輩や先生たちと、乙骨対夏油の物語です。乙骨は、自分に強い呪いが憑いているせいで、周りの人に危害を加えることを恐れ、秘匿死刑を受け入れました。しかしその呪いの使い方次第で、人を助けることもできるはずと、五条先生が呪術高専に入学させます。同級生に心を開いていく乙骨に、夏油が百鬼夜行を仕掛けてきました。乙骨が力に目覚め、里香という呪いを解呪するまでのストーリーです。
百鬼夜行は映画で描かれた?
「呪術廻戦0」の映画を観に行くことを、「百鬼夜行を見に行く」と言われるほど、百鬼夜行について描かれていました。しかも映画では、原作にはない京都での戦いも詳しく描かれていたようです。 祇園で京都校の生徒たちが呪霊と戦ったり、呪術師の七海健人(ななみけんと)や冥冥(めいめい)も登場します。もちろん東堂葵の活躍もあります。
百鬼夜行に虎杖たちが登場しない理由
呪術廻戦での百鬼夜行は、2017年に起きた出来事で、虎杖悠仁・釘崎野薔薇(くぎさきのばら)・伏黒恵(ふしぐろめぐみ)たちは、まだ呪術高専に入学していませんでした。呪術廻戦1巻の前日譚になります。虎杖の1学年上の先輩や先生たちは、経験しています。
【呪術廻戦】百鬼夜行に対する世間での評判や人気
百鬼夜行といえば、映画の「呪術廻戦0」の評判にもなりますが、大画面での迫力のある戦闘シーンに感動した人が多いようです。前日譚なので、まだ本編を読んでいない人が観ても良い内容になっています。
ミゲルは、百鬼夜行の時に五条悟を新宿に足止めしました。乙骨を心配する五条はキレていたので、本気だったはずですが、それを食い止めたミゲルはMVPと言われています。ミゲルは大きなケガもしていませんが、武器である呪いのこめられた縄は、五条に壊されてしまったようです。映画の百鬼夜行では、たくさんのキャラクターたちが活躍して大好評でした。里香の人間の時の姿は美少女と好評です。
夏油が百鬼夜行を宣言した際、背景に京都タワーが描かれていました。呪術廻戦では、日付や場所がしっかり指定されているところも、ファンに喜ばれているようです。
【呪術廻戦】百鬼夜行には謎が多かった
夏油は、百鬼夜行を京都と新宿で行うことを、わざわざ呪術高専東京校へと宣言にやって来ます。これは作戦で夏油自身は、目的の乙骨がいる呪術高専に現れました。しかし孤立化させた乙骨を覚醒させてしまい、百鬼夜行は失敗に終わります。五条と戦ったミゲルは、百鬼夜行の後になぜか、乙骨と行動を共にしているようです。そして五条に殺されたはずの夏油の身体は復活していますが、脳は別人格です。夏油は身体を取り戻せるのかどうかなど、謎は多いままです。
この記事のライター
haerichan
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