【呪術廻戦】夏油傑の脳の正体は羂索?謎に包まれている目的についても
『呪術廻戦』の本編に出てくる夏油傑は、偽物であることがわかっています。偽夏油傑の正体は、羂索という術師だと判明しました。羂索とは一体何者なのか、その正体の謎について考察してまとめます。また、羂索の目的や術式についても紹介します。
目次
夏油傑とは?
夏油傑のプロフィール
『呪術廻戦』の夏油傑は、呪霊操術が使える特級呪術師でした。誕生日は2月3日で、27歳のときに死亡しています。「弱者である非術師を守る」という信念のもと、呪術高専でさまざまな任務に当たっていました。しかし、徐々に非術師を嫌うようになり、ついにある村の非術師を皆殺しにするという事件を起こします。そのときから呪詛師として処刑対象になり、数年後には百鬼夜行という呪術テロを起こしました。
夏油傑と五条悟の関係
夏油傑と五条悟は、呪術高専時代の同級生です。まったく性格の異なる2人ですが、お互いを親友と思って信頼していました。しかし、夏油傑が非術師を憎むようになり、その関係にも変化が生じていきます。夏油傑が闇落ちしてしまったことで、2人は完全に異なる道を歩むことになりました。夏油傑は百鬼夜行で乙骨憂太との戦いに敗れ、逃れたところを五条悟の手によって処刑されました。
呪術廻戦の概要
『呪術廻戦』はテレビアニメや劇場版アニメにもなった、大人気のダークファンタジー漫画です。作者は芥見下々さんで、週刊少年ジャンプに掲載されています。手に汗握るバトルシーンや複雑な構成、絡み合う伏線などで、多くの読者をとりこにしています。『呪術廻戦』には主人公が異なる、『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』という番外編も存在します。こちらも本編同様人気があり、劇場版の原作として使われました。
呪術廻戦のあらすじ
虎杖悠仁は学校で「宿儺の指」という呪物を拾いますが、ある日その封印が解かれてしまいます。呪霊に襲われている先輩たちを助けるため、虎杖は呪術師の伏黒恵と学校へ乗り込みます。窮地に陥った虎杖は、呪力を得るために宿儺の指を飲み込みます。両面宿儺が受肉した虎杖は処刑対象となりますが、無期限の執行猶予が与えられました。呪力を得た虎杖は呪術師となり、人々を救うために呪霊を祓う任務に当たることになったのでした。
夏油傑の脳(偽夏油)の正体は羂索?目的を考察
偽夏油の正体は加茂憲倫?
加茂憲倫とは、明治時代に存在していた史上最悪の呪術師です。一時期、この加茂憲倫が偽夏油の正体ではないかといわれていました。なぜかというと、「呪胎九相図」で作られた脹相が、偽夏油のことを加茂憲倫だと呼んだからです。しかし、その後で偽夏油自身が、「加茂憲倫も数ある名前のうちのひとつだ」と言っています。このことからも、加茂憲倫は偽夏油の正体ではなく、偽夏油と同じように体を乗っ取られていた人物だと推測できます。
偽夏油の正体は羂索?
偽夏油の正体については、『呪術廻戦』17巻で天元が明かしています。夏油傑の肉体を乗っ取って利用していたのは、羂索という術師でした。羂索は力のある術師でしたが、呪霊たちを使って長い間暗躍してきたのです。天元のセリフから、羂索は過去にも加茂憲倫を乗っ取っていたことがわかりました。
本物の夏油傑は死亡していた?
本物の夏油傑は、百鬼夜行の後に五条悟に処刑され、そこで完全に死亡しました。五条は同級生の家入に検死を頼むのは酷なことだと判断し、別の人間に夏油傑の検死と処理を頼みます。しかし、上層部に裏切り者がいたため、夏油傑の死体は横流しされ、羂索の手に渡ってしまいました。羂索が使っているのは夏油傑の死体であり、本物の羂索が死亡しているのは確実だといえます。
偽夏油の正体だった羂索の目的
偽夏油の正体である羂索は、何の目的で夏油傑の体を乗っ取ったのでしょうか?羂索の真の目的は、日本の全国民を高次な存在へと進化させることです。そのため、人類と天元を同化させようと企んでいます。天元は500年に一度星漿体と同化することで老化を防いでいますが、一度星漿体との同化に失敗しています。
そのことで老化が進み、呪霊に近い存在になってしまいました。呪霊に近い存在となった天元は、呪霊操術で操ることができます。そのため、羂索は呪霊操術が使える夏油傑の体を乗っ取ったのです。また、五条悟を封印するためには、親友の夏油傑の体を使うのが効果的だとも考えたのでしょう。
夏油傑の脳の正体・羂索の能力
能力①肉体を転じる術式
『呪術廻戦』の羂索は、夏油傑の体を乗っ取っていることからもわかるように、肉体を転じる術式が仕えます。自分の脳さえ入れ替えれば、他人の肉体を自分のものとして動かすことができるのです。肉体を乗っ取ると、その人物が使っていた術式をそのまま使うことができます。脳が違うだけで肉体はその人のままであるため、六眼であっても本物と偽物をなかなか見分けられません。
能力②天元に次ぐ結界術が使える
天元は呪術師の要ともいえる存在で、優れた結界術の持ち主です。その結界術により、長い間日本の国土を守ってきました。そんな天元が、羂索は自分の次に優秀な結界術の使い手だと認めています。天元は、羂索に薨星宮の封印が解かれることを恐れていました。
能力③呪霊操術
現在の羂索は呪霊操術を使うことができますが、これは羂索自身が持っていた技ではありません。呪霊操術は、もともと夏油傑が使っていた術式でした。羂索は夏油傑の肉体を乗っ取ったことで、この呪霊操術が使えるようになったのです。
能力④極ノ番「うずまき」
極ノ番「うずまき」も、夏油傑が使っていた技です。この技は、自らが取り込んだ呪霊をひとまとめにし、高密度に圧縮された呪力を相手にぶつけるというものです。夏油傑の呪霊操術の奥義ですが、夏油傑を乗っ取ったことで現在は羂索も使うことができます。
能力⑤無為転変
無為転変は、羂索が夏油傑の体に入ってから会得した術式です。この術式は、もともと呪霊の真人の術式でした。しかし、真人を極ノ番「うずまき」に使ったことで、真人の術式を抽出することができたのです。羂索は抽出した無為転変を自分のものにして、その後の死滅回遊の準備へと利用していました。
夏油傑の脳の正体・羂索の謎を考察
羂索は術師を1000年やっている?
『呪術廻戦』の作中で羂索は、1000年前から術師たちと契約を交わしていたことを語っています。このことから、羂索は少なくとも1000年以上に渡って術師として活動していたことがわかります。1000年前にはすでに術師として暗躍していたため、誕生したのはさらに昔の時代だということになります。
羂索は御三家の一人?
『呪術廻戦』の作中では、御三家というものが存在します。御三家とは五条家、禪院家、加茂家の3つです。呪術師として突出した家柄だったため、こう呼ばれるようになりました。御三家は平安時代から続いているため、1000年前から生きている羂索も御三家と関わりがあったかもしれません。
ただ、羂索に体を乗っ取ったられた加茂憲倫は、史上最悪の術師として御三家の汚点ともいわれています。もしも羂索が御三家の1人であったとすれば、加茂憲倫と同じく悪名高い人物として記録に残っているはずです。その事実がないことから、羂索が御三家の1人であった可能性は低いでしょう。
羂索と天元の関係
羂索の正体が天元の口から明かされたように、羂索と天元に関わりがあることは確かです。では、どのような関係かといえば、兄弟や師弟関係である可能性が高いです。なぜかというと、作中で天元が羂索のことを「あの子」と言っていたからです。「あの子」という言い方から、羂索は天元より目下の人物で、なおかつ親しい間柄であったことがわかります。まだはっきりとした関係はわかりませんが、天元と近い位置にいた人物であったことは確かです。
羂索が乗っ取った肉体は老化していく?
羂索は他人の体を転々とすることで1000年以上も生きていますが、乗っ取った肉体自体は普通の人間です。そのため、羂索が乗っ取った肉体は、時間とともに老化していきます。老化などで衰えが見えた場合は、また他の肉体に乗り換えるのだと思われます。
羂索を倒すのは五条悟になる?
羂索は1000年以上も暗躍し続けていますが、その中で2度に渡って六眼の持ち主に敗れています。そのため、六眼である五条悟に邪魔をされないように、渋谷事変で封印をしたのです。現在も五条悟は封印されたままですが、いずれは出てくる可能性が高いでしょう。そのとき、羂索の悪行を止めるのは、やはり六眼の持ち主である五条悟であると思われます。
夏油傑の脳(偽夏油)に対する世間での評判や人気
『呪術廻戦』の羂索は、いまだに謎の多い人物です。その正体はもちろん、性別もわかっていません。そのため、羂索が女性である可能性に夢を膨らませるファンもいました。また、ただの女性ではなく、卑弥呼ではないかという考察も見られました。
本物の夏油傑も闇落ちして呪詛師となりましたが、その過去には同情できるものがありました。もともとはいい人だったため、呪詛師になっても夏油傑のことが好きなファンが多いです。しかし、羂索は根っからの悪人という描かれ方をしており、これまでの悪行もひどいものばかりです。そのため、夏油傑は好きでも、中身である羂索は好きになれないという感想が多く見られました。
『呪術廻戦』のファンの間では、誰が羂索を倒すかで盛り上がっていました。六眼の持ち主である五条が倒すという人もいれば、五条の教え子である乙骨憂太が倒すと考えている人もいました。また、やはり主役である虎杖悠仁が倒すのではという意見も見られました。
夏油傑の脳(偽夏油)の正体は羂索だった
偽夏油の正体についてはいろいろな考察がありましたが、正体は羂索というはるか昔の術師であることがわかりました。しかし、羂索という名前はわかっても、どういった人物であるかはいまだに謎のままです。この謎については、今後物語が進む中で徐々に明らかになっていくと思われます。羂索の謎が明かされることを期待しながら、次の展開を楽しみに待ちましょう。
この記事のライター
NR4712
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