【ハガレン】キメラ(合成獣)とは?ニーナやショウ・タッカーについて解説
本記事では『ハガレン』に登場したキメラ(合成獣)の正体について紹介していきます。また、『ハガレン』作中に描かれたキメラのエピソードにおける重要人物のニーナとショウ・タッカーのプロフィールや声優情報などについても解説していきます
目次
【ハガレン】キメラ(合成獣)とは?
大人気漫画鋼の錬金術師は通称『ハガレン』と呼ばれダークファンタジーなストーリーや世界観が評判になっています。ハガレン作中に描かれているエピソードはどれも重厚で悲壮感が感じられるものが多く、その中でもキメラ(合成獣)のエピソードはファンの間でも高い人気を誇っています。まずはハガレンにおけるキメラの概要と、鋼の錬金術師の作品概要などについてまとめていきます。
キメラ(合成獣)は二種類以上の動物を錬金術で合成したもの
キメラ(合成獣)は複数の動物を錬金術によって合体させた生物です。ギリシャ神話では『キマイラ』とも呼ばれる架空の存在で、ハガレン作中では錬金術師の能力により二種類以上の動物を合成することで生み出せるものとして描かれています。
鋼の錬金術師(ハガレン)の概要
ハガレンこと鋼の錬金術師は荒川弘によって月刊少年ガンガンに連載されていた漫画作品です。錬金術が存在する世界を舞台に死生観や人間の在り方をテーマにしたダークストーリーが人気を呼び、2021年時点で累計発行部数8000万部を突破しました。
鋼の錬金術師(ハガレン)のあらすじ
流行り病で母親を失ったアルフォンス兄弟は禁忌の錬金術・人体錬成をして生き返らせようとしました。しかし、錬金は失敗し真理の扉に兄の足と弟の全身が持っていかれてしまいます。辛うじて弟の魂を兄が掴み取り、それぞれ機械鎧を利用して欠損した身体と一命を繋ぎとめると、賢者の石があれば肉体を取り戻せることを知り2人で旅をすることを決意するのでした。
【ハガレン】キメラにされたニーナとアレキサンダーを解説
ハガレンにおけるキメラは第一話でエドワードに倒されたコーネロのキメラや、お父様の間へ繋がる地下通路の門番などが登場していますが、ファンの間では主にニーナとアレキサンダーが登場したエピソードのことを指しています。ここではハガレンにおけるキメラにされたニーナとアレキサンダーのエピソードについてまとめていきます。
人間のニーナと愛犬のアレキサンダーがキメラにされる回は何話?
人間のニーナと犬のアレキサンダーがキメラにされるシーンは鋼の錬金術師第4話『錬金術師の苦悩』という回です。あまりの悲惨さにハガレンファンの中でもトラウマ回として話題になりました。
ニーナとアレキサンダーがキメラにしたのはショウ・タッカー
エルリック兄弟が賢者の石を探していると国家錬金術師のショウ・タッカーを紹介されます。その日からショウ・タッカーの家に通うようになったエルリック兄弟は、家にいるショウ・タッカーの娘・ニーナと大型犬・アレキサンダーと仲良くなっていきましたが、後日いつものように家を訪れてみると彼らはキメラに変貌してしまい、ショウ・タッカーは「人語を理解するキメラだ」と自慢げに語りました。
ニーナがキメラにされる前に見せた最後の笑顔の理由
ニーナがキメラにされる前に笑顔を見せますが、これはショウ・タッカーが「明日はお父さんと遊ぼうか」と約束してもらえたからです。ニーナはお父さんが研究室に閉じこもってばかりいることに寂しさを感じており、久しぶりにお父さんに遊んでもらえると信じていたのです。
ニーナはキメラになっても父親のことを庇おうとする
ニーナとアレキサンダーをキメラにしたことにエドワードは怒りを覚え、ショウ・タッカーを責め立てようとしました。しかし、そこにキメラのニーナが割って入り、エドワードを止めようとします。
ニーナは自分をキメラにした父親を殺され涙を流す
エドワードたちの元にスカーが現れると、スカーの手によってショウ・タッカーが殺害されました。すると、ニーナは父が死んだことに涙を流してしまいます。ニーナにとってはキメラにされたとしても父親は最愛な存在だったことが窺えます。
キメラになったニーナの最期
残されたニーナはエドワードとスカーであっても元に戻すことができず、このまま放置していても軍の実験材料として利用されるだろうと言われます。これを受けてスカーはキメラにされたニーナの運命を憐れみながらもその手で彼女を殺害しました。
【ハガレン】娘をキメラにしたショウ・タッカーを解説
上述したエピソードにおいてショウ・タッカーは実の娘をキメラにしたという悪人として描かれていますが、この悲劇はショウ・タッカーが苦しい立場に置かれていたからこそ生まれてしまったと言えます。ここではハガレンにおけるショウ・タッカーの人物像をまとめていきます。
ショウ・タッカーのプロフィール
ショウ・タッカーは綴命(ていめい)の二つ名を持つ国家錬金術師です。作中の2年前に人語を理解するキメラを錬成したことで国家資格を取得し、以後生体錬成に詳しい錬金術師として名が知られるようになりました。普段は気弱で穏やかな性格をしていますが、その裏には歪んだ本性が隠されており資格が剥奪されそうになった時に露わになりました。
ショウ・タッカーは過去に妻もキメラにしていた?
過去にも人語を理解するキメラを作ったことで国家資格を手に入れたショウ・タッカーですが、この時のキメラは人間と動物が合成されたものであり、その人間は実の妻とされています。当時研究結果が振るわず苦労していたショウ・タッカーに対し、妻が「何でも言ってね、力になるから」と話しましたがこの言葉が歪んだ形で捉えられてしまいました。
ショウ・タッカーの名言
ショウ・タッカーの登場話はキメラのエピソードのみですが、たった1話の内容に対して強烈なインパクトを残しており、ハガレン作中に描かれたショウ・タッカーの名言は読者の記憶に深く残されています。実際にショウ・タッカーの代名詞とも言える彼の名言を3つ紹介していきます。
ショウ・タッカーの名言①「いるんですよね…」
いるんですよね、天才ってやつは
出典: comic-kingdom.jp
マスタングの紹介によってエドワードとショウ・タッカーは初めて出会うことになります。ショウ・タッカーの家に行ったエドワードはそこで数えきれないほどの書物に興奮し、1冊を開き始めるとすぐに周りの声が聞こえなくなるほど集中しました。その様子を見てショウ・タッカーは上記のように語り、結果が上手く出せない自分とエドワードの違いに嫉妬のような感情を見せました。
ショウ・タッカーの名言②「君のような…」
君のような感の勘のいいガキは嫌いだよ
出典: comic-kingdom.jp
いつものようにショウ・タッカーの家を訪れたエドワードはキメラが完成したことを知りますが、そこにニーナとアレキサンダーがいないことに気付きショウ・タッカーに問いかけます。これに対するショウ・タッカーの返事が上記のものでした。人間と動物を合成したという禁忌のみならず、実の娘を手にかけたことにエドワードは激しく苛立ちました。
ショウ・タッカーの名言③「はは…きれいごと…」
はは…きれいごとだけでやっていけるかよ…
出典: comic-kingdom.jp
怒り狂ったエドワードはショウ・タッカーを殴り続けるのをアルフォンスが止めると、そこでショウ・タッカーは悲しげに上記のように語りました。ショウ・タッカーは結果を出すことに固執してしまい、大事なものを見失っていたことが分かるいかにも人間臭い名言です。
【ハガレン】キメラ回に登場したショウ・タッカーとニーナの声優
ニーナをキメラにしたエピソードはアニメ版ハガレンでも再現されており、声優の演技が加わったことでキメラ化したニーナが父親を思うシーンのインパクトが増しました。ここではアニメ版ハガレンにてキメラ回に登場したショウ・タッカーとニーナの声優についてまとめていきます。
ショウ・タッカーの声優
ショウ・タッカーを演じた声優は永井誠(ながいまこと)さんです。劇団昴に所属している男性声優であり、声優の他にも舞台俳優やテレビドラマなど、幅広い分野で活躍しています。
永井誠のプロフィール
- 性別:男性
- 出身地:千葉県
- 生年月日:1967年3月1日
- 血液型:A型
- 身長:170cm
- 事務所:劇団昴
- デビュー時期:1990年代
永井誠の主な出演作品
- 生駒正幸(蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT)
- 真中淳平の父(いちご100%)
- 雪岡草平(金田一少年の事件簿)
- ロクスケ(NARUTO -ナルト-)
- 教頭先生(まじめにふまじめ かいけつゾロリ)
ニーナの声優①こおろぎさとみ
2003年版ハガレンにおけるニーナの担当声優はこおろぎさとみさんです。ぷろだくしょんバオバブに所属している女性声優で、『クレヨンしんちゃん』の野原ひまわりなど擬音系のみを発する人間や動物の演技に定評があります。
こおろぎさとみのプロフィール
- 本名:興梠さとみ
- 性別:女性
- 出身地:東京都三鷹市
- 生年月日:1962年11月14日
- 血液型:A型
- 身長:146cm
- 事務所:ぷろだくしょんバオバブ
- デビュー時期:1988年
こおろぎさとみの主な出演作品
- 全王(ドラゴンボール)
- ウマゴン(金色のガッシュベル!!)
- 偏執王アリギュラ(血界戦線)
- シフォン(フレッシュプリキュア)
- カスミのトゲピー(ポケットモンスター)
ニーナの声優②諸星すみれ
2009年版ハガレンにおけるニーナの担当声優は諸星(もろほし)すみれさんです。3歳の頃から劇団ひまわりに所属し活動し続けている女優で、アニメキャラの演技に興味を持っていたことから声優としても様々な作品に出演しています。なお、本作にてニーナを担当した時はニーナの年齢と同じ9歳でした。
諸星すみれのプロフィール
- 性別:女性
- 出身地:神奈川県足柄上郡大井町
- 生年月日:1999年4月23日
- 血液型:A型
- 身長:151cm
- 事務所:劇団ひまわり
- デビュー時期:2006年(声優)
諸星すみれの主な出演作品
- リロ(リロ&スティッチ)
- 鶴見留美(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)
- 笛口雛実(東京喰種)
- 泉鏡花(文豪ストレイドッグス)
- エマ(約束のネバーランド)
【ハガレン】キメラに対する世間での評判や人気
これまでハガレンに描かれたキメラ(合成獣)の概要やエピソードなどについてまとめてきましたが、この悲劇的な物語をハガレンファンはどのように受け止めているのでしょうか。ここではハガレンに描かれたキメラに対して、SNS上に寄せられているコメントを参照し世間での評判や人気を探っていきます。
ハガレンファンの間でキメラ回は作中屈指のトラウマ回として認識されていました。実の娘を動物と合成した事実はもちろん、本編での演出も相まって計り知れないほどのショックを受けた人が大勢いたそうです。また、ハガレン作中に描かれたニーナのキメラ姿に近しい存在を見つけた時についキメラ回を思い出して悲しくなってしまう人もいます。
旧アニメ版鋼の錬金術師ではキメラ回にオリジナルの展開が含まれており、原作と違った結末を迎えていますがそれでも視聴者の記憶に深く残されている内容になっています。ショウ・タッカーの狂気や悲劇的な結末に変わりはないため、旧アニメ版でもキメラ回をトラウマに思っている人が多くいます。
キメラ回で描かれたショウ・タッカーの名言「勘のいいガキは嫌いだよ」はネット上で定番のミームとして知れ渡っていました。その知名度はハガレンを知らない人でもそのセリフは知っていると言われているほどで、何かに勘付かれてしまった時に鉄板の返しとしてこのセリフがよく利用されています。
【ハガレン】キメラにされるニーナの回はトラウマ級だった
ハガレンに描かれているキメラ(合成獣)回は人間と動物を合成した物語で、多くの読者や視聴者にトラウマを植え付けるほどのインパクトがありました。資格や権威のために家族を実験に利用したことの恐怖と、それに対する娘の反応が何よりも感動的に映っていたことでしょう。実際にキメラ回を見たことがないという人は、ぜひ鋼の錬金術師本編にてそのエピソードをチェックしてみてください。
この記事のライター
zeile
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