【ハガレン】人体錬成は最大の禁忌?失敗したキャラやその理由も考察
本記事ではハガレンこと『鋼の錬金術師』にて描かれている禁忌の錬金術・人体錬成についてまとめていきます。また、ハガレン作中で実際に人体錬成をしたキャラや失敗したキャラ、人体錬成が不可能と言われる理由などについてもまとめていきます。
目次
【ハガレン】人体錬成は最大の禁忌?
ハガレンこと鋼の錬金術師は錬金術が存在する世界であり、その中で人体錬成は物語において重要な鍵を握っており本編が始まったきっかけにもなっています。ここでは人体錬成の概要についてまとめ、鋼の錬金術師の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。
人体錬成とは?
人体錬成は人間の肉体の一部もしくは全てを錬成することで、作中では死者を蘇生するための錬金術として扱われています。人体錬成は危険な上に倫理にも反する行為として最大の禁忌とされており、アメストリスの法律で禁止されています。また、人体錬成は人間では不可能とされており、死者蘇生はおろか欠損した肉体を復活させることもできません。
鋼の錬金術師(ハガレン)の概要
ハガレンこと鋼の錬金術師は荒川弘によって月刊少年ガンガンにて連載されていた漫画作品です。錬金術とスチームパンクな世界観を舞台に死生観や人間の定義を扱ったダークストーリーが展開されており、2021年7月時点で累計発行部数8000万部を突破しました。連載終了後もゲーム化や実写映画化など、様々なメディアミックスが展開されています。
鋼の錬金術師(ハガレン)のあらすじ
錬金術師のエドワードとその弟のアルフォンスは、流行り病で亡くなった母親を復活させるために人体錬成を行います。しかし、結果は失敗に終わり2人は肉体を欠損してしまいました。兄は義手と義足をつけて、弟は身体を鎧にすることで一命を取り留めると、賢者の石によって肉体を完全に取り戻せると知ってそれを求めて旅をすることを決意しました。
【ハガレン】人体錬成に失敗したキャラと理由
ハガレン世界において人体錬成は最大の禁忌とされていますが、それを承知の上で人体錬成を行ったキャラクターがいます。しかし、元々不可能と言われていることもあり、人体錬成を行った彼らは失敗しています。ここではハガレンこと鋼の錬金術師における人体錬成に失敗したキャラと理由についてまとめていきます。
人体錬成に失敗したキャラ①エドとアル
エドとアルはそれぞれエドワードとアルフォンスの通称であり、ハガレンの主人公でもあります。2人は死亡した母親を生き返らせるために人体錬成を行いましたが、結果は失敗に終わりエドワードは左脚を、アルフォンスは身体の全てを失いました。なお、エドワードは人体錬成を行うにあたり人体を形成する遺伝子の情報を元に材料を用意し、等価交換の原則に従って母親を復活させようとしました。
人体錬成に失敗したキャラ②イズミ・カーティス
ハガレンのイズミ・カーティスはエドワードとアルフォンスの師匠であり、普段はダブリスにてシグ・カーティスと共に精肉店を営んでいます。イズミは過去に流産を経験しており、その時死なせてしまった子どもを人体錬成で復活させようとしました。しかし、思い通りの結果にならず対価として内臓を幾つか失い二度と子どもが産めない体になってしまいました。
人体錬成をすることは不可能である理由
人体錬成を行った場合、その人物は真理の扉の前に連れてこられ身体の一部を犠牲にする必要性があります。また、真理に持っていかれた肉体は別の対価を払わなければなりません。しかし、死んでしまった人物はそもそも『真理』の中に存在していません。そのため真理の扉にいかなる対価を払おうとしても求めるものを手に入れることができず、等価交換の原則が成立しないため人体錬成は不可能とされています。
【ハガレン】母親の人体錬成に失敗したエドの謎を考察
エドワードが人体錬成を行った理由は死んだ母親を復活させるためでしたが、実際に彼が人体錬成を失敗する瞬間やその後の展開には伏線と思われる描写が存在しています。エドワードにまつわる謎を考察することで、人体錬成の原理やハガレンのストーリーについてより詳しく理解することができることでしょう。ここではハガレンにおける母親の人体錬成に失敗したエドワードの謎についてまとめていきます。
エドが見た真理の扉
人体錬成をした時、エドワードは真理の扉の前に連れてこられます。真理の扉は全ての人間の内に存在しており、扉に描かれている図柄は人によってそれぞれです。扉が開かれると大きな目と無数の黒い手によってエドワードは中に引き込まれ、そこでエドワードは真理を見ることになります。ただし、真理を見た場合通過料として対価を払う必要性が生まれ、エドワードはそこで左脚を持っていかれました。なお、アルフォンスが身体を失った理由も真理の扉に対価として持っていかれたからです。
エドの成長の遅さの理由
ハガレンのエドワードの身長は165cmと男にしては低い方で、本人もそのことにコンプレックスを抱いていました。これには人体錬成が関わっている可能性が考えられます。人体錬成に失敗した弟は全身を持っていかれ、その時エドワードは右腕を犠牲にして魂だけを取り戻しました。そうして物語の後半にて肉体を取り戻すことになりますが、それまでの間肉体は維持されていたことになります。このことにアルフォンスはエドワードの体から栄養や睡眠を取っていたと話しており、実際にエドワードの睡眠は増えていました。
エドは最終的に真理の扉を失った?
旅の目的でもあったアルフォンスの肉体を取り戻すためにエドワードは再び人体錬成を行い、母親への人体錬成の時と同じように真理の扉へ連れて行かれます。そこでアルフォンスの肉体への対価として、真理は錬金術の全てを求めてきました。それを承諾したことでエドワードは自らが持つ錬金術の才能を失い、錬金術の証である真理の扉も失いました。
【ハガレン】人体錬成に失敗したイズミが失った内臓を考察
エドワードとアルフォンスの他にハガレンで人体錬成に失敗したキャラとしてイズミがいますが、彼女が失った肉体は『内臓』とのみ記されており具体的にどの臓器を失ったのかは明確にされていません。イズミが失った内臓について疑問を抱くネット上では様々な考察が寄せられています。ここではハガレンこと鋼の錬金術師における人体錬成に失敗したイズミが失った内臓についてまとめていきます。
イズミは人体錬成をして結果的にいくつかの内臓を失う
イズミは流産で亡くした子どもを人体錬成にて蘇らせようとしますが、錬金術は失敗しイズミは結果的に内臓を失いました。これによりイズミの体は虚弱体質になりました。彼女を師匠に持つエドワードたちもこのことを知っているため、イズミは少なくとも5年前に人体錬成を試みたことが推察できます。
イズミが人体錬成によって失った内臓はなに?
内臓を失ったことで体に異常をきたしてしまったイズミですが、ハガレン作中では卓越した運動能力を披露しておりとても虚弱体質には見えません。それでいて本人は「あちこち持っていかれた」と話しているため、結果的に失った内臓は複数あることが推察できます。ここではイズミが失った内臓について医学的な観点を用いながら考察していきます。
失った内臓を予想①子宮
子どもを産むために必要な臓器と言えば子宮があります。女性が生殖する臓器には子宮と卵巣の2つが挙げられ、どちらかを失うことで妊娠することが不可能になります。ただし、卵巣を失った場合体内の女性ホルモンが枯渇する現象が起こりますが、イズミの見た目は若く美しい美貌を保っているため女性ホルモンが十分足りていると考えられます。よってイズミが失った内臓として可能性が高いのは子宮と推察されます。
失った内臓を予想②肺
イズミは頻繁に吐血するようになっていましたが、医学的に血を吐く症状は2種類に分けられます。1つは肺や気管などの呼吸器から血が出る『喀血』で、もう1つは胃などの消化器官から血が出る『吐血』です。もしも喀血だった場合、イズミは肺もしくは肺の一部を失っていることになりますが、実際に真理に持っていかれた時にイズミは子宮を失ったことで大量出血をしていたはずです。その手術に加えて肺の手術まで行うことはあまり現実的ではなく、肺を失っている可能性は低いと考えられます。
失った内臓を予想③胃
血を吐く症状が吐血だった場合、イズミは胃、食道、十二指腸のどれかを失っていることになります。ハガレンでは登場キャラが食事をするシーンが多く描かれていますが、イズミが食事をしているシーンは少なく唯一口にしたのはお茶だけです。このことからイズミは満足に食事が摂れない可能性が考えられ、子宮に次いで胃も失ったのかもしれません。また、人体錬成から5年以上経っても吐血しているため、食道か十二指腸のどちらかを失っている可能性もあります。
失った内臓を予想④脾臓
虚弱体質になったイズミですが、これに関係していそうな内臓は脾臓です。脾臓は免疫機能や溜め込んだ赤血球を体に循環させる役割を持っており、実際に手術などで脾臓を取り出すと疲労を感じやすくなる傾向があります。また、脾臓は失っても比較的ダメージがないため結果的に失った臓器の内の1つと考えられそうです。
【ハガレン】人体錬成に対する世間での評判や人気
これまでハガレンの人体錬成の概要や失敗したキャラなどについてまとめてきましたが、この設定に対してハガレンファンはどのような印象を抱いているのでしょうか。ここでは人体錬成の存在やエピソードについて、実際にハガレンファンが思っていることをSNSのコメントから抜粋し内容をまとめていきます。
ネット上ではハガレンの人体錬成に関する考察が多く唱えられており、多くの意見や反応が投稿されていました。考察されている議題は主にエドワードたちが失敗した理由や原因、不可能とされている根拠などで、等価交換の原則に基づいた考察が多く展開されています。
禁忌と分かっていて人体錬成をしたエドワードやイズミのエピソードに感動している人がいました。亡くなった母親や子どものために自らの肉体を犠牲にしようとする行動には親子の愛や絆を感じられ、失敗してしまった結果につい心が痛くなってしまった人は多くいたことでしょう。
本記事ではエドワードたちが人体錬成に失敗した理由を中心にまとめましたが、ハガレン本編では人体錬成によって生まれたホムンクルスの存在が重要な鍵を握っており彼らを含めた設定に面白さを感じている人がいます。ホムンクルスの存在が不可能と言われた人体錬成に考察の余地を与え、ストーリーへの期待を膨らませているのかもしれません。
【ハガレン】人体錬成は最大の禁忌だった
ハガレンに描かれている人体錬成は最大の禁忌と言われる錬金術でした。作中では死んでしまった人間を復活させることは不可能とされていましたが、エドワードたちの行動によって人の命について考えた人はきっと多くいたことでしょう。
この記事のライター
zeile
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