【鋼の錬金術師】エンヴィーの正体は醜い化け物だった?最後のシーンも紹介
『鋼の錬金術師』の出てきたエンヴィーは、中性的な容姿と長い髪が特徴のキャラクターです。嫉妬を司るホムンクルスで、作中では変身能力を使い、エドワード含む多くの人達を翻弄してきました。本記事では『鋼の錬金術師』に登場したエンヴィーの正体や最後のシーンを紹介します。
目次
【鋼の錬金術師】エンヴィーとは?
エンヴィーは賢者の石を核に作られたホムンクルスです。左太ももにウロボロスの刻印が入っており、『鋼の錬金術師』ではエルリック兄弟の敵として登場しました。ここでは、エンヴィーのプロフィールや『鋼の錬金術師』のあらすじをおさらいします。
エンヴィーのプロフィール
- 名前:エンヴィー
- 性別:不明
- 七つの大罪:嫉妬
- 初登場回:漫画『鋼の錬金術師』2巻
エンヴィーは七つの大罪の一つ、嫉妬を表すホムンクルスです。7人いるホムンクルスの中で4番目に作られました。中性的な顔立ちをしており、性別は不明です。バンダナのような物を頭に巻き、手足や腹が露出している服を着ています。また、上半身は筋肉質ですが下半身は細身です。他にも、一人称は「このエンヴィー」や「僕」で、人を馬鹿にしたような話し方をします。
鋼の錬金術師の概要
『鋼の錬金術師』は荒川弘先生作の大人気ダークファンタジー漫画です。月刊少年ガンガンで2001年から2010年まで連載されていました。2021年には漫画の全世界累計発行部数が8,000万部を突破しています。錬金術師のエドワード・エルリックと、弟のアルファンス・エルリックが自らの過ちで失った体を取り戻すため、賢者の石を求めて旅するストーリーです。また、2003年と2009年の2回アニメ化され、2017年には実写映画が公開されました。
鋼の錬金術師のあらすじ
「鋼」という二つ名をもつ錬金術師のエドワード・エルリックと、弟のアルフォンス・エルリックは幼い頃、亡くなった母親を生き返らせようと、禁忌である人体錬成を行います。しかし、人体錬成は失敗し、エドワードは左足、アルフォンスは体を失ってしまいました。ただ、アルフォンスの体が消える直前、エドワードが右腕を代償に弟の魂を鎧に定着させたので、アルフォンスは一命を取り留めます。その後、兄弟は失った体を取り戻すため、賢者の石を探す旅に出ます。
【鋼の錬金術師】エンヴィーの正体は醜い化け物?強さを考察
人間と同じ見た目をしているエンヴィーですが、実は本当の姿ではありません。エンヴィーの正体は漫画『鋼の錬金術師』13巻で明かされます。ここでは、エンヴィーの正体や強さ、変身能力について紹介します。
エンヴィーの正体は醜い化け物のホムンクルス?
エンヴィーの正体は醜い化け物のホムンクルスです。漫画『鋼の錬金術師』13巻でエンヴィーの正体が判明しますが、爬虫類のような体の表面に、人の顔や手足が生えた大きく醜い化け物の姿になっていました。ただ、賢者の石の残量が1つになると目だけが大きい哺乳類の胚のような姿になります。また、体も小さくなるため、一人で思うように行動できません。
エンヴィーの強さや変身能力
ホムンクルスであるエンヴィーは、致命傷を数回負っても死なない体を持っています。また、見た目は細身ですが、実際のエンヴィーの体重はかなり重いことが化け物に変身した際、判明します。そのため、尾や爪の単純攻撃でも威力が高く、戦闘シーンではエドワード達を窮地に追い込んでいました。他にも、エンヴィーは年齢、性別の違う人間や動物に変身できる能力があります。作中では軍人や犬に化けたエンヴィーが、多くの人々を翻弄している姿が描かれていました。
ただ、エンヴィーの視覚情報を基に化けているため、本人が認知していないものには変身できません。その証拠に漫画『鋼の錬金術師』4巻でエンヴィーがマリア・ロス少尉に変身した際は、左目の下に泣き黒子がないとマース・ヒューズ大尉から指摘されていました。
エンヴィーの性格
エンヴィーは残忍な性格をしており、常に人間を見下しています。エンヴィーと同じホムンクルスのラストからも「仲間の中で1番酷い性格をしている」といわれていました。また、他のホムンクルスと比べて表情豊かでよく喋ります。口も上手く、作中では人を出し抜いたり、わざと相手の神経を逆撫でするような発言をしたりして楽しむエンヴィーの姿が描かれていました。ただ、エンヴィー自身の容姿を悪く言われたり、見下されたりすると激昂し、冷静さを失います。
【鋼の錬金術師】エンヴィーとマスタングの因縁や最後のシーン
変身能力を使い、多くの人達の人生を狂わせてきたエンヴィーですが、漫画『鋼の錬金術師』23巻でロイ・マスタング大佐に追い詰められます。窮地に追い込まれたエンヴィーはどうするのでしょうか。ここでは、エンヴィーが変身能力を使い行ってきたことやマスタングとの因縁、エンヴィーの最後のシーンを『鋼の錬金術師』のネタバレを含みながら紹介します。
エンヴィーはイシュヴァール戦の火種だった?
『鋼の錬金術師』の本編から13年前、アメストリス軍の将校がイシュヴァール人の子どもを誤射する事件が発生しました。この事件が原因で、イシュヴァール戦と呼ばれるアメストリス人とイシュヴァール族の戦争が起こります。6年間続いた戦争はアメストリス軍の勝利で幕を閉じますが、数多くのイシュヴァール人が処刑されました。ただ、実は将校に変身したエンヴィーが、わざと子どもを射殺し、イシュヴァール戦を引き起こしたことが後に判明します。
エンヴィーとマスタングの因縁
漫画『鋼の錬金術師』4巻でマース・ヒューズ大尉は、過去に暴動や戦争が起こった場所を見て国土錬成陣の存在に気づき、マスタング大佐に報告しようとします。しかし、ヒューズの最愛の妻であるグレイシアに変身したエンヴィーに撃たれ、死亡します。彼の死はエルリック兄弟やマスタングの心に大きな傷跡を残しました。その後、漫画『鋼の錬金術師』23巻で、マスタングはヒューズを殺害した犯人がエンヴィーだと知ります。
真相を知ったマスタングは怒りと憎しみで我を忘れ、錬金術を使ってエンヴィーの賢者の石がなくなるまで燃やし続けます。エンヴィーも変身能力を使って相手を混乱させ逃げようとしますが、マスタングから集中砲火を受け、哺乳類の胚のような姿になるまで追い詰められてしまいました。ただ、ここでエドワード達が怒りと憎しみで冷静さを失ったマスタングを止めに入り、彼を正気に戻します。
エンヴィーの最期はかわいそうだった?
エンヴィーの最後のシーンは漫画『鋼の錬金術師』23巻で描かれています。マスタング大佐に追い詰められたエンヴィーは、エドワード達に挑発的な言葉をかけ、味方同士で争うよう仕向けます。しかし、誰もエンヴィーの挑発には乗らず、更にはエドワードから「本当は人間が羨ましくて嫉妬していた」と本心を言い当てられてしましました。最も嫌っていた人間から理解され、屈辱に耐えきれなくなったエンヴィーは涙を流しながら賢者の石を取り出し、自害します。
【鋼の錬金術師】エンヴィーの声優
『鋼の錬金術師』は2003年と2009年の2回アニメ化されました。豪華声優陣がキャラクターの声を担当しましたが、エンヴィー役を務めた声優は誰なのでしょうか。ここでは、アニメ『鋼の錬金術師』でエンヴィー役を演じた2人の声優情報を紹介します。
エンヴィーの声優①山口眞弓
2003年に放送されたアニメ『鋼の錬金術師』でエンヴィー役を務めたのは、声優の山口眞弓(やまぐちまゆみ)さんです。SNSでは「山口さん演じるエンヴィーは色気があって素敵」という声が挙がっていました。
山口眞弓のプロフィール
- 名前:山口眞弓(やまぐちまゆみ)
- 誕生日:1975年5月12日
- 所属事務所:アクセント
山口眞弓さんは代々木アニメーション学院の声優科を卒業後、1999年から声優活動を開始しました。同年にアニメデビューを果たしてからは、数々のアニメや海外作品の吹き替えに出演しています。
山口眞弓の主な出演作品
- 『デジモンアドベンチャー』ガブモン
- 『電脳コイル』ガチャギリ
- 『たまごっち』ききっち
山口眞弓さんは1999年にアニメデビュー後、様々なアニメやゲーム作品に出演し、キャラクターの声を担当してきました。透き通った低音ボイスが特徴の山口眞弓さんは、アニメで少年役や姉御肌な女性役をよく演じています。
エンヴィーの声優②高山みなみ
2009年に放送されたアニメ『鋼の錬金術師』でエンヴィー役を演じた声優は、高山みなみさんです。高山みなみさんは声優だけでなく、歌手やナレーターとしても活躍しています。SNSでは「みなみさん演じるエンヴィーがかっこいい」という声が多くみられました。
高山みなみのプロフィール
- 名前:高山みなみ
- 誕生日:1964年5月5日
- 所属事務所:81プロデュース
高山みなみさんは1987年から声優活動を始め、同年にアニメデビューを果たします。アニメデビュー後は、様々なアニメやゲーム作品に出演し、メインキャラクターの声を担当してきました。2011年の第5回声優アワードでは、最大限まで声優の魅力を発揮した作品に贈られる「エナジー賞」を受賞しています。
高山みなみの主な出演作品
- 『忍たま乱太郎』猪名寺乱太郎
- 『名探偵コナン』江戸川コナン
- 『デジモンクロスウォーズ』工藤タイキ
高山みなみさんは23歳で声優デビューしてから、数多くの有名アニメ作品や吹き替えに出演してきました。アニメでは少年や少女役、大人の女性役など幅広く演じています。また、アニメで高山みなみさん演じるキャラクターの声を聞いたファンからは「高山みなみさんの声は一度聞いたら忘れられない」「声のトーンの使い分けが上手」といわれていました。
【鋼の錬金術師】エンヴィーに対する世間での評判や人気
7人いるホムンクルスの中でエンヴィーは特に感情豊かでよく喋ります。また、『鋼の錬金術師』のストーリーが進むと化け物の姿や、マスタング大佐に追い詰められて哺乳類の胚のような姿になったエンヴィーも登場します。SNSでは「よく喋るエンヴィーがかわいい」「どんな姿でもエンヴィーは可愛くて好き」という声が多くみられました。
『鋼の錬金術師』の作中では、様々な人や動物に化けて人々を翻弄するエンヴィーの姿が描かれています。SNSでは「自分もエンヴィーの変身能力が欲しい」「ホムンクルスの中でエンヴィーの能力が1番便利」といった意見が挙がっていました。
エンヴィーの最期は漫画『鋼の錬金術師』23巻で描かれています。SNSでは「何度漫画を読み返しても、エンヴィーの最後のシーンは泣いてしまう」「エンヴィーの最後のシーンは涙なしで見られない」といった声が数多くみられました。
【鋼の錬金術師】エンヴィーの正体は醜い化け物だった
エンヴィーは嫉妬を司るホムンクルスです。人間の恰好をしていますが、正体は大きな醜い化け物であり、戦闘シーンでは尾や爪を使って攻撃し、エドワード達を窮地に追い込んでいました。ただ、マスタング大佐に追い詰められて哺乳類の胚のような姿になります。最後はエドワードに自分の本質を理解され、屈辱に耐えきれなくなり自害しました。『鋼の錬金術師』の連載は終了しましたが、漫画やアニメを見返してエンヴィーの活躍をチェックしてみてください。
この記事のライター
dokusyoko
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