【銀魂】マユゾンとは?マユゾン化の真相なども紹介!
アニメや実写映画、劇場版などが大人気の『銀魂』。そんな『銀魂』に登場するマユゾンとはいったい何なのか。本記事ではマユゾン化の真相や、マユゾン化してしまったキャラクター達、マユゾンと『こち亀』の関係などについて説明します。
目次
【銀魂】マユゾンとは
『銀魂』内で登場する「マユゾン」という言葉は一体何なのでしょうか。マユゾンの正体に迫っていく前に、まずは『銀魂』について軽く説明します。
漫画『銀魂』の概要
『銀魂』は、漫画家・空知英秋が描くSF時代劇と人情コメディーが合わさったような漫画です。週刊少年ジャンプにて2004年2号から2018年42号まで連載していました。単行本は全77巻まで発売されており、国内累計発行部数が5500万部に達するほどの大ヒット漫画となっています。基本的に『銀魂』は1~2話完結で話が進みますが、連載が進むにつれ長篇ストーリーが多くなっていき、最後は長篇シリーズでも最長となっています。
アニメや映画などでも人気の銀魂シリーズ
今や世界中で大人気となっている『銀魂』は、2006年にアニメ『銀魂』が始まり、『銀魂'』『銀魂゜』『銀魂.銀ノ魂篇』と第4期まで放送されました。また、劇場版は『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』『銀魂 THE FINAL』の3作品が公開されています。さらに『銀魂』は実写化もされており、実写映画『銀魂』『銀魂2 掟は破るためにこそある』は大きな反響を呼びました。
感染症でマユゾンって?
『銀魂』では、「マユゾン」という感染症が発生した回があります。単行本は第16巻第134訓に収録され、アニメでは第74話「漫画家は原稿のストックが出来てこそ一人前」で放送されました。
【銀魂】マユゾンは「RYO-Ⅱ」ウイルス
マユゾンは「RYO-Ⅱ」ウイルスが感染することで発症します。マユゾンという名前は銀時達と同じように「RYO-Ⅱ」ウイルスの感染者から逃れた桂小太郎がつけた名前で、「まゆげのゾンビ」なので、これを省略して「マユゾン」と名付けられました。これに対し、はじめは「勝手に言ってろ」と相手にしていなかった銀時達も次第に「やべ、マユゾンに気付かれる…」と言っており、マユゾン呼びが定着しています。
「マユゾン」呼びが定着したことを内心嬉しく思う桂は、わざとらしく咳払いなどをして照れている様子や、「フハハハハハ!銀時、俺はきいた。俺は忘れんぞ!貴様は今マユゾンと言った。はい、マユゾンけって~い!」と子供のようにはしゃぐ様子が見られます。
RYO-Ⅱとは
「RYO-Ⅱ」とは、金にがめつく強欲な性格に変わり、賭博やパチンコなどのギャンブルで有り金を使い果たし、床屋で髪型を角刈りにするなど、いかにも駄目なおっさんになってしまうウイルスで、「RYO-Ⅱ」に感染してしまうと、激太で繋がった眉毛という特徴的な外見に変化するので、マユゾンになった人は一目でわかります。マユゾンを防ぐには眉を繋げないようにすることで、繋がりそうになったら眉毛を剃るようにと注意喚起がされます。
なので作中「RYO-Ⅱ」に感染してマユゾン化しそうになっていた長谷川には、銀時達が剃刀で眉毛を剃ろうとしますが、ブレブレで眉毛どころか髪の毛までがっつり剃ってしまいます。するとメガネが外れて周りがよく見えないさっちゃんが新八の眉毛と髪の毛を剃ってしまいます。それに対して新八は「大丈夫ですよねこれ 来週には直ってますよねこれ!」と言いますが、「分からんけど スタッフの気分次第ぃ?」と銀時雑に返されます。
マユゾン化する地獄のウイルス「RYO-Ⅱ」
さらにマユゾンは、感染していない人を襲い、マユゾンをどんどん増やしていく厄介な特性を持っているので、一度ウイルスが拡散されてしまうと非常に大きな被害が出てしまいます。そのためかぶき町では緊急警報が発令され、外出禁止、眉毛が繋がっている人との接触禁止との勧告がなされました。
そのような非常事態に、 会見で「あの眉毛の繋がっている人々はなんなんですか!?」「あれは暴動なんですか?」「すさまじい勢いで数を増やしているようですが!」との記者の質問に対し、警察庁長官である松平片栗虎は「現在調査中」という言葉を繰り返していました。また、「今年でこち亀が30周年なんですが今回のことは関係あるんですかね?」という記者の質問には「今31周年中だって・ば☆」というメタ的な発言をしています。
猿飛あやめの証言にも注目が
さっちゃんによれば、「RYO-Ⅱ」とは、マルコメ族がアンデラス星で起きた戦いで使用されたウィルス兵器で、猩猩族との乱戦でもすぐに見分けが付くように開発されたのだそうです。「RYO-Ⅱ」に感染した者は、眉毛が繋がり、女子供例外なく、全て、ダメなおっさんになってしまうという地獄の兵器だと伝えられています。
マルコメ族や猩猩族がどういった種族なのかやどうしてアンデラス星で戦争をしていたのかなどは詳しく語られませんでしたが、桂が 「RYO-Ⅱ」に対し、「リョーツー!?リョーツーだと!?リョーツーと言ったか!」「ばかな!リョーツーだと!?なぜそんなものが!え?まじリョーツー!?ほんとリョーツー!!?」 と異様な興味を示しています。
【銀魂】マユゾン化してバイオハザード?
「漫画家は原稿のストックが出来てこそ一人前」ではマユゾンが拡散し、かぶき町全体が大騒ぎになってしまいます。
RYO-Ⅱ拡散でマユゾン事件が発生
マユゾン事件は、亀有防衛軍と自称する攘夷志士が「こち亀30周年おめでとう」というメッセージとともに「RYO-Ⅱ」を拡散したことで始まりました。それを見た松平片栗虎は 「こち亀30周年?ふざけやがって もう31周年じゃねーか ジャンプの連載時がアニメまでどんだけ時間差あると思ってんだ 後先考えろってぶわぁ」とメタ的な発言をしています。
マユゾン事件発生後はバイオハザード状態?
「RYO-Ⅱ」が拡散されたことで、テレビでもトラック横転事故のニュースが放送されていたりと、徐々に被害が大きくなっている様子が映し出されていました。1階のお登勢のスナックで銀時、新八、神楽の3人そのニュースを聞き流しながら食事をしていると、キャサリンの眉毛が繋がりかけていることに気が付きます。そのことを指摘するとキャサリンが「手入れしてくる」と言ってその場を離れますが、戻ってきたキャサリンの眉毛は太く繋がっていました。
さらに完全に理性を失くしており、突如近くにいたお登勢に襲い掛かります。 銀時は「日頃の鬱憤が溜まっているんだろう」と始めは相手にしませんでしたが、キャサリンに襲われたお登勢も同じように太く繋がった眉毛になり、銀時達に襲い掛かってきたため、そこで事の重大さを悟ります。急いでお登勢のスナックを飛びだした銀時達でしたが、街中は既に「RYO-Ⅱ」に感染したひとで溢れかえり、まるでバイオハザードのような状態になっていたのです。
バイオハザードとは
バイハザードは、1996年にCAPCOMで販売されたアクションホラーゲームです。これまで多くのシリーズが発売されており、世界中で今なお根強い人気を誇っています。ゲームの内容は、アメリカのラクーンシティを舞台に、製薬会社アンブレラ社やアメリカ合衆国政府が秘密裏に開発していたウイルスなどの生物兵器が流出してしまった事で多くの人がゾンビになってしまいます。
そのようなゾンビだらけの世界で主人公たちが洋館や町などから脱出しつつ、ウイルスを作ったアンブレラ社の謎に迫ったり、ウイルスを使って暗躍する政府に立ち向かいます。基本的にはゾンビやタイラントなどの生物兵器を倒しながら進んでいくホラーアクションゲームになりますが、謎解きがあるため、頭を使った操作も必要になってきます。
志村妙(お妙さん)のマユゾン化
作中では、志村新八の姉である志村妙がマユゾン化しています。銀時達は、マユゾンから逃げている途中で出会った桂小太郎とさっちゃん達とともにパチンコ屋に立て込みます。そこでマユゾンに関する情報を聞きますが、銀時はここに居れば安全だとのんきにパチンコを打ち始めてしまいます。するとそこにマユゾン化したお妙が現れ、バイオハザードの敵である生物兵器のような強力な力で、パチンコ屋のドアを破壊して侵入してきます。
そのような人間離れした姿に長谷川が「さ、最強だァ!最強のマユゾンが誕生しちまった!」と言ったり、実の弟である新八に「魔王、きたんですけど」と言われたりするほどです。さらに他のマユゾン化してしまった人達からも慕われており、「すでにおっさんたちからビッグおっさんとしてまつりあげられているようだ」と言われています。
キャサリンのマユゾン化
キャサリンは作中で初めに感染しており、強烈な顔面をさらしています。そんなキャサリンを見た神楽が「朝から不快なもん見せんじゃないヨ。死ねヨお前」と言ったり、銀時が「いい女ってのは毛穴からして違うんだよ。眉間に毛ぇ生えてくる時点でもう問題外だな」と言ったり、非常に遠慮のない言葉を投げかけています。
お登勢のマユゾン化
お登勢はキャサリンに襲われてマユゾン化しており、眉毛が繋がった途端、狂暴化して銀時達に襲い掛かります。作中の最初でキャサリンとお登勢の2人がマユゾン化して襲い掛かってくるという非常に強いインパクトを与えており、その絵面には、面白さとともに少しの恐怖すらあります。
【銀魂】マユゾンと『こち亀』の関係とは
人々を自堕落なおっさんにしてしまうマユゾンは『こち亀』と関係があると言われています。早速どのような関係があるのかを説明する前にまずは『こち亀』について説明します。
こち亀こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、「週刊少年ジャンプ」で、1976年から2016年まで一度も休載することなく連載され、単行本は第200巻まで発売されました。その数の多さから「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されるほどです。作品の舞台は東京都葛飾区で、亀有公園前派出所に勤務する主人公の両津勘吉(りょうつ かんきち)を中心として、様々な人物との日常を描いたギャグマンガです。
「RYO-Ⅱ」の由来はこち亀の両津勘吉?
マユゾン化の原因である「RYO-Ⅱ(りょーつー)」と呼ばれるウイルスは、こち亀の両津勘吉が由来となっています。ウイルスの名前がそのまま両津と読めることや、マユゾン化した人の見た目や行動がまるで両津勘吉みたいになることから「RYO-Ⅱ(りょーつー)」という名前になったのだと思われます。
こち亀30周年記念を祝ってのマユゾン
マユゾン回は「こち亀30周年」を記念して、週刊少年ジャンプ全体で行われた企画に参加した際の話です。原作の最後のページで密かにピースしている両津勘吉の姿があったり、アニメで両津勘吉役のラサール石井が友情出演していたり、予告や冒頭のテレビを見る際の諸注意に、「て、て、テレビを見る時は~」というこち亀のアニメではおなじみの物が使われたりと、こち亀要素満開でした。
マユゾン回のラストでも、銀時と行動を共にしていた長谷川や桂、神楽や新八までもがマユゾン化してしまう中、銀時だけはマユゾンにならず、正気を保っていました。なぜなら銀時は既にダメなおっさんだったからです。そんな銀時は松平片栗虎が落とした「RYO-Ⅱ」に対抗できるワクチン「Bー超5963(ブーチョウゴクローサン)」が詰まったバズーカ「莫迦門(バカモン)」をマユゾンが群がる中、空に打ち付けます。
すると、「こち亀万歳」という文字が浮かび上がり、かぶき町のマユゾン化は収まったのでした。ウイルスだけではなく、対抗ワクチンまでもがこち亀になぞらえた名前で思わずクスッと笑ってしまいます。また、最後は「こち亀万歳」の文字で終わるという、空知英秋先生なりの大胆なお祝いの仕方が素敵ですね。
【銀魂】マユゾンに対する世間の反応
この回はギャグ要素満載な回となっているので、こち亀を知っている人はもちろん、知らない人でも最後まで笑って見れる回となっています。そのため「面白い!」「定期的に見たい」などの声が多数上がっています。また、マユゾン回はこち亀の主人公である両津勘吉のネタを多く含んでいるので、こち亀好きな人からの人気も高いようです。
マユゾン回は昨今の情勢的に似通っている部分があるので、コロナ関連のニュースを見ると銀魂のマユゾン回を思いだすという意見も多いです。
【番外編】アニメ界が感染症関連で騒動?
『銀魂』マユゾン回はウイルスによる感染を引き金として、話が繰り広げられていきます。ですが昨今の情勢的に、アニメ界で感染症に関連した騒動が起きています。
新型コロナウイルス感染拡大でアニメ界にも影響が
新型コロナウイルス感染拡大による影響はアニメ界にまで広がっています。一体そういう影響があるのかを紹介していきます。
アニメ『スポンジ・ボブ』が炎上?
世界中で愛されているアニメ『スポンジ・ボブ』シーズン12の中の話の一つである「Kwarantined Crab」がアマゾンプライムなどのインターネット配信サービスから削除されました。
この回は主人公スポンジ・ボブの勤め先で、カニの男性「カーニ」が経営するレストラン「カニカーニレストラン」で「クラム・フルー(あさり風邪)」と呼ばれている感染者がいることを発見します。すると店内の客が一斉に隔離されたり、感染者たちのグループが感染を抑えるために、冷凍庫へ投げ込まれたりするという、今の情勢がそのまま反映されたような描写が見られたため、そのような措置が取られたのだと思われます。
アニメ『サウスパーク』ではリアルタイムな内容が話題に
アメリカの社会風刺を題材としたアニメ『サウスパーク』がコロナウイルスを題材とした話で、シリーズ初となる1時間の長編エピソードとなっています。内容は、スタンの父であるランディ・マーシュが、ニュースで”パンデミック・スペシャル”という、コロナ禍で大麻の売り上げが大幅に上昇した事件を報道します。
さらに学校ではエリック・カートマンとカイル・ブロフロフスキーが、この状況下で授業を行うことやソーシャルディスタンスについて言い争っていました。カートマンが学校を「奴隷制」と罵り、授業を拒否するような口ぶりでしたが、それでも授業は始まってしまいます。しかし、どの生徒も机も感染防止の保護板で覆われ、警官が担任を務めることになるなど、以前とは全く違う学校風景が広がっていました。
【銀魂】マユゾンはこち亀繋がりだった
マユゾンは「こち亀30周年」を祝して原作者の空知英秋先生がこち亀要素をふんだんに盛り込んで作られた話でした。この回は初めから終わりまでずっと笑ってみていられる回となっているので、まだ見ていない方は是非ご覧ください。
この記事のライター
sto310
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