【不滅のあなたへ】現世編は完結している？あらすじや結末は？評価も紹介

『不滅のあなたへ』は、フシという不死身の存在を主人公としたファンタジー作品です。2021年にはアニメ化もされており、注目を集めました。現世編は、アニメ化もされた『不滅のあなたへ』前世編に続く物語です。ここでは『不滅のあなたへ』の現世編の概要や、『不滅のあなたへ』のあらすじなどを紹介していきましょう。

『不滅のあなたへ』の現世編とは、『不滅のあなたへ』の第二部となる物語です。前世編が完結し、その続編がスタートしました。おおまかなあらすじは前世編、ノッカーに勝利したフシは世界中の地下へ根を張り巡らせて、残ったノッカーを殲滅するという結末になっています。その後、長い年月が経過し、フシが再び立ち上がるところから現世編はスタートしています。

『不滅のあなたへ』とは、大今良時（おおいまよしとき）さんによるファンタジー漫画作品です。2016年から『週刊少年マガジン』で連載しており、累計発行部数は300万部を突破しました。フシと呼ばれる不死身の少年を主人公に、さまざまな人々との出会いと別れを描いています。2021年にNHKのEテレでアニメ化され、最終話の放送後には続編の制作が発表されました。

観察者によって地球へ投げ込まれたそれは、はじめはただの「球」でした。それは刺激を受けることで、刺激を与えたものの姿に変化することができました。球は石になり、苔へと変化して、狼の姿になります。狼の姿であてもなく歩き出すと、狼の飼い主である少年に出会いました。雪に包まれた場所で狼と暮らしていた少年は、豊かな土地を目指して旅に出ますが、途中で命を落とします。そして少年の姿をうつしたそれは、一人で歩き始めるのでした。

『不滅のあなたへ』の現世編は、『週刊少年マガジン』では2020年1号から、単行本では13巻からスタートしています。現世編では平和になった世界で再び立ち上がったフシですが、再びノッカーとの戦いが始まるというあらすじになっています。ここでは『不滅のあなたへ』現世編が完結しているのかどうかや、あらすじなどを紹介していきましょう。

結論から述べると、『不滅のあなたへ』の現世編は完結しています。本作の第2部となる現世編は、13巻の117話～19巻の165話までです。前世編でノッカーから世界を守ったフシは、地下に根を張り巡らせて、そのまま長い眠りにつくことになります。その後数百年が経過し、世界が平和になったことを確信したフシは再び動き出したのでした。

ノッカーとの戦いに勝利し、世界中の地下に根を張って世界が平和になったことを確信したフシは、再び立ち上がります。観察者に世界と再接続する能力を与えられ、世界を繋がっているロープを切り離し、かつての仲間を復活させました。しかしマーチを迎えに行くと、すでにマーチは自分を見つけてくれた家族と暮らしており、ショックを受けたフシは魚になって川に飛び込みます。そして魚のフシを釣り上げた少年ユーキに出会い、押し切られるような形でユーキの家で暮らすことになるのでした。

現世編では、フシが眠っている間にノッカーも姿を変え、人を襲うようなノッカーは少なくなっていました。観察者はフシに力を渡そうとしますが、フシは悩んだ末、力を受け取ることはありませんでした。そして時は経ち、フシ達は大学生になります。そしてフシは、そのまま現世で60年生きるという結末になっています。

現世編では、前世編でフシと共に活躍したお馴染みのキャラクターも多く再登場しています。また、目を覚ましたフシが平和な世界で新たに出会った新キャラも多く登場します。ここでは『不滅のあなたへ』現世編のキャラを一覧で紹介していきましょう。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「フシ」は、本作の主人公です。観察者によって地球の情報を保存するために作られた存在です。最初はただの球でしたが、さまざまな刺激を受けるうちに身体を変化させ、狼から少年の姿へと変わりました。身体から物体を作り出すことも可能で、最終的にはあらゆる物体を創造できるようになります。前世編の最後には球体となり、世界中の地下に根を張って、何百年もかけて平和な世界を作りました。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「マーチ」は、前世編のニナンナ編で登場した少女です。ニナンナ編ではオニグマの生贄に選ばれ、パロナに助けられるものの、死亡してしまいました。その後のレンリル編では、フシの能力によって生き返っています。現世編でも子供の姿で復活しており、フシと共にユーキの家で暮らすことになります。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「グーグー」は、前世編のタクナハ編で登場した少年です。唯一の家族である兄に捨てられ、リーンを助けるために丸太に顔をつぶされてしまい、その後は仮面をつけたまま生活していました。その後フシと仲良くなり、4年間を共に過ごしています。リーンの誕生日会に現れたノッカーからリーンをかばったことで死亡しました。現世編ではフシと共に学校へ通います。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「トナリ」は、前世編のジャナンダ島編で登場した少女です。ジャナンダ島脱出のためにフシを利用しようとしており、最初はフシとも険悪でしたが、ノッカーとの戦いを経て絆で結ばれるようになります。サールナイン島編では50代になったトナリが再登場しますが、ヒサメのノッカーに殺されました。現世編ではフシと初めて出会った少女の姿で復活し、一緒に学校へ通っています。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「エコ」は、前世編で土器人として弟と主に見世物にされていた少女です。言葉ではなく土器を使用して意思を伝える力があります。現世編ではフシと共にユーキの家で暮らしています。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「ボンシェン・ニコリ・ラ・テイスティピーチ＝ウラリス」は、ウラリス王国の王子です。奇抜な格好をした男で、幽霊を見る能力を持っています。初登場時はフシの敵ポジションのキャラクターでしたが、後に仲間になり、ノッカーからレンリルを救いました。現世編で復活してからは、資金面などさまざまな部分でフシをサポートしています。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「メサール・ロビン・バスター」は、前世編ではフシの能力によって不滅の戦士となった男性です。アルメ王女の幼馴染でしたが、実は兄弟であることがわかります。前世編では女癖が悪く、現世編では競馬にはまっています。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「カイ・レナルド・ロウル」は、ボンの近衛兵を務めている男性です。鍛冶屋の息子で、のちに不滅の戦士となり、ノッカーからレンリルを守り続けることになります。現世編ではユーキの家に鍛冶工場を作り、作業をしていたところ警察に捕まる場面がありました。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「ハイロ・リッチ」は、子供のころから悪魔憑きとして扱われてきた青年です。フシの力で不滅の戦士となり、ノッカーと戦いました。現世編で復活してからは、世界中を旅するためにアルバイトに精を出しています。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「カズミツ」は、ユーキとアイコのおじいちゃんです。最初はフシを怪しんでいる様子でしたが、結局受け入れ、その後もフシの仲間達を家へ入れることを許してくれました。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「ミズハ」は、ユーキの先輩で大抵のことは何でもできてしまう優秀な美少女です。ハヤセの子孫であり、守護団の18代目となります。心に闇を抱えており、フシに興味を抱きます。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「ユーキ」は、明るい性格をした少年です。現世編からの新キャラクターです。あらすじでも紹介しましたが、魚のフシを釣り上げたことをきっかけに、半ば強引にフシを自分の家に住まわせることになります。オカルトが大好きで、ノッカーに対しても友好的です。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「アイコ」は、ユーキの妹です。現世編からの新キャラクターで、黒髪の可愛らしい少女です。突然家にやってきたフシや、その仲間達とも仲良くしています。ポコアの生まれ変わりではないかと言われています。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「ハンナ」は、ミズハの同級生の少女です。大きな眼鏡をかけた地味な少女で、オカルト研究部の部長をしています。前世編で登場したパロナの生まれ変わりではないかと言われています。

『不滅のあなたへ』現世編に登場する「観察者」は、真っ黒なローブを身に付けた人物です。フシを創造した人物で、フシにしか姿を見ることが出来ず、フシやその他の人間からは触れることはできません。フシには「黒いの」と呼ばれています。現世編では「サトル」という少年の中に入っています。フシにさまざまな助言を与えるキャラクターです。

『不滅のあなたへ』の現世編は、これまでの『不滅のあなたへ』のストーリーと比べるとつまらないと評価されることも多いです。ファンの評価が分かれる理由としては、前世編と大きく世界観が変わっている点などが挙げられます。ここでは現世編がつまらないと評価される理由を紹介していきましょう。

『不滅のあなたへ』現世編がつまらないと評価される理由として、新キャラであるミズハが嫌いという意見が多い点が挙げられます。ハヤセの子孫であるミズハは一見して優秀な美少女ですが、心に闇を抱えており、フシに対してはかつてのハヤセを思わせるような行動をとります。このようにミズハがファンに嫌われやすいキャラクターであることも、現代編がつまらないと評価される理由の一つです。

『不滅のあなたへ』現世編がつまらないと評価される理由として、第一部である前世編と比較すると面白くないという感想が多い点が挙げられます。前世編ではフシがさまざまな場所で異なる人々に出会うため、ストーリーにも盛り上がりがあります。しかし現世編は盛り上がりもすくなく、つまらないと感じる人が多いです。

『不滅のあなたへ』現世編がつまらないと評価される理由として、第一部と世界観が変わり過ぎている点が挙げられます。前世編は異世界ファンタジーのような世界観になっており、物語に惹きこまれたという人も多いです。しかし現代編は現在の日本のような世界観になっているため、前世編での大河ファンタジーのような世界観が好きだった人はつまらないと感じる可能性があります。

『不滅のあなたへ』の現世編は結末までわかっており、現在では新章となる来世編の連載が始まっています。来世編ではまた長い時間が経過しており、現世編の世界は存在するものの、地下へ埋まっています。それでは、現世編の次は地下の物語となるのでしょうか。ここでは『不滅のあなたへ』の現世編の続きとなる来世編について紹介していきましょう。

『不滅のあなたへ』の現世編の次は「来世編」です。現世編が完結し、人間とノッカーが共存する世界になってから長い年月が経過した世界の物語となっています。現世編での世界は地下深くに埋まっているようで、作中でもマーチが「自分達が昔住んでいた地下だから……」というようなセリフがあります。そのため、来世編が地下の物語というわけではありません。

舞台となる「カイバラサイバネティクス」という町では、赤ちゃんにチップを埋め込んでおり、8歳になると身体を自由に変化させられるようになります。住民は星評価システムによって権利が守られており、周りからグッドを貰うことで星が増えます。町で目を覚ましたスキンは、何らかの理由で星1に落ち、人形の姿にされていました。すると、「星なしの不死身集団を捕獲した人には星評価システムで星5を授与する」という放送が流れます。

『不滅のあなたへ』の来世編は、20巻の166話からスタートしており、まだ完結していません。そのため、どのような結末になるのかは不明です。しかし考えられる結末のパターンとしては、「フシが全てのノッカーを排除する」、「ノッカーと人類が共存しながら生きていく」、「フシとノッカーの両方が消滅する」、「ノッカーが人類を支配する」などがあります。

『不滅のあなたへ』の現世編を読んでいる人の中には、「何がしたいのかよくわからないしつまらない」とコメントしている人もいました。他にも、「現世編の最初の方はノッカーとの戦いもなくつまらない」という評価が多く見受けられました。しかしそのようなコメントをポストする一方で、「何か壮大な展開がゆっくり動いているような感覚がある」ということで、現世編の単行本を買い続けているファンも多いようです。

『不滅のあなたへ』の現世編を読んでいる人の中には、「面白い」とコメントしている人も存在していました。また、現世編は「ノッカーよりも仲間たちがどう生きてどう死ぬのか気になる」ともコメントしていました。このように、前世編とは違った方面に目を向け、物語の結末に興味を抱いているというファンもいます。

『不滅のあなたへ』の現世編を読み終えた人の中には、「来年から来世編になるって聞いてどういう風に完結するのか全然予測できない」とコメントしている人もいました。つまらないと評価されることもある現世編ですが、このように物語の結末が予測できないからこそ面白いと感じる人もいるようです。

『不滅のあなたへ』の現世編は、前世編の続編であり、本作の第二部となる物語です。地下に根を張り、世界中を見ていたフシが、世界が平和になったことを確信して再び立ち上がるところから物語は始まります。第一部に比べるとつまらないと評価されることもある現世編ですが、面白いと評価するファンも多いです。現世編はすでに完結しており、現在は来世編が連載中です。気になった人は、ぜひ『不滅のあなたへ』をチェックしてみてはいかがでしょうか。