【炎炎ノ消防隊】リサとヴァルカンの関係性を徹底調査！裏切りの理由とは？

まずはリサとヴァルカン、二人のキャラクターそれぞれのプロフィールを紹介します。彼らは一体どのようなキャラクターで、シンラたちや『炎炎ノ消防隊』のストーリーに関与していくのでしょうか。また『炎炎ノ消防隊』の作品概要とあらすじについても、おさらいとして簡単にまとめていますのでご覧ください。

リサは身寄りがなく車の中で寝泊まりしていたところを、ヴァルカンに保護されます。その後、ヴァルカンと一緒に暮らすこととなったリサは、共に暮らすユウと3人で家族として平和な日々を過ごします。家族としてのリサはヴァルカンとユウに食事を作るなど、優しく二人に接していました。

ヴァルカンは代々続く発明家の子孫で、自身も「炎と鍛冶の神」と称されるほどの優れた技術を持つ発明家です。「天照（あまてらす）」を巡る過去のいきさつから、灰島重工に強く嫌悪を示しており、最初は灰島と関わりのある特殊消防隊も嫌っていました。その後、シンラたちに伝導者一派から命を救われたことへの恩義などから、機関員として協力を求める第8特殊消防隊へ入隊します。

2015年から2022年まで「週刊少年マガジン」で連載された『炎炎ノ消防隊』は、大久保篤氏原作の漫画作品です。突如人間の体が燃える人体発火現象の謎を追う、特殊消防隊という組織を中心としたSFアクションで、コミックス累計2000万部の人気作品です。アニメは2019年の第1期から2020年の第2期、そして第3期の製作が決定されており、連載終了後もファンの期待は高まっています。

『炎炎ノ消防隊』の舞台は、突然体が発火し「焔ビト（ほむらびと）」となってしまう怪現象に立ち向かう、特殊消防隊が活躍する世界です。結成間もない第8特殊消防隊に新たに入隊した森羅日下部（シンラ・クサカベ）は、発火能力を持つ第三世代能力者であるがゆえ、自身の母親と弟を殺したのではというそしりを受けてきました。『炎炎ノ消防隊』は、そんなシンラがヒーローとなり、人々を炎の恐怖から救う物語です。

続いては、リサとヴァルカンの二人の関係性についてもう少し詳しく見ていきます。リサの過去、そしてヴァルカンの工房での生活から、Dr.ジョヴァンニとの因縁とそれによる二人の関係性の変化など、作中の描写をもとに解説します。

リサはシンラやアーサーに、焔ビトが原因の火事で両親を失いヴァルカンの工房の敷地内で寝泊まりしていたところをヴァルカンに拾われた、という過去を話します。そしてヴァルカンの工房に住み着き、ヴァルカンを手伝ったり食事の用意をしたりなどしています。作中ではかわいいアザラシの形のオムライスを、ヴァルカンとユウに振る舞っています。

ヴァルカンやユウと家族として仲良く暮らしてきたリサですが、その正体は「天照」のキーを探るためヴァルカンに近づいた、伝導者一派のスパイでした。本名をフィーラーといい、何度もヴァルカンに協力を求めた第3特殊消防隊大隊長のDr.ジョヴァンニによって遣わされていたのです。Dr.ジョヴァンニも実は伝導者一派であり、彼らの求める大災害を引き起こすために必要である、「天照」のキーをヴァルカンから奪うことを目的とし、リサにヴァルカンを裏切らせました。

リサが正体を明かし裏切り、炎による攻撃を受けたヴァルカンですが、ヴァルカンはリサを信じ続けます。Dr.ジョヴァンニとリサの撤退後、第8特殊消防隊に機関員として入隊したヴァルカンは、リサを連れ戻すと決心します。ヴァルカンはリサの過去にとらわれず、絆の深まった家族として強い関係性を信じています。

次に、リサがヴァルカンを裏切り彼の元を離れた理由や、リサとDr.ジョヴァンニの関係、彼女らの過去について詳しく解説します。Dr.ジョヴァンニにフィーラーと呼ばれているリサは、どのような過去を持っていたのか、またDr.ジョヴァンニとはどのような人物であるのか、見ていきましょう。

Dr.ジョヴァンニは細身の長身で、常に顔をペストマスクで覆っています。彼は第3特殊消防隊の大隊長として、圧力をかけながらヴァルカンを度々勧誘していました。過去にはヴァルカンの祖父の弟子でもありましたが、ヴァルカンの祖父と父の死後に灰島重工に入ります。そしてDr.ジョヴァンニはヴァルカンが譲り受けたであろう「天照」のキーを奪うため、伝導者一派であることを隠し、フィーラー（＝リサ）をヴァルカンに近づけるのでした。

リサは一緒に暮らしてきたヴァルカンを裏切るほど、Dr.ジョヴァンニに対する忠誠を見せます。それは、ジョバンニによる長年の洗脳によるものでした。リサは地下（ネザー）でヴァルカンと対峙した際、最初は親しみを感じるようなやり取りをしていました。しかし、ジョヴァンニに声をかけられた途端に目の色を変え、ジョバンニに従いヴァルカンと桜備に攻撃を仕掛けてしまいます。

リサを従順にさせるほど洗脳したDr.ジョヴァンニですが、二人の過去に一体何があったのでしょうか。それはジョヴァンニが、両親を亡くした幼いリサを引き取り、蟲による実験と恐怖で支配するという恐ろしいものでした。リサは焔ビトによる火事で両親を失ったことから、火を恐れていたが蟲によって炎を操る能力を得たことで克服したと語っています。ジョヴァンニはリサ（フィーラー）に炎の扱い方、男の扱い方を教えやったとも言っており、長期にわたって支配していたと推察されます。

ここからはアニメ版『炎炎ノ消防隊』でリサ（フィーラー）とヴァルカンを演じた声優を紹介します。仲良く暮らしていた二人の関係は、やがて裏切りや洗脳の悲劇に直面します。そんな彼らを熱演した声優は誰なのでしょうか。また、それぞれの担当声優のプロフィールおよび主な出演作品についても紹介します。

『炎炎ノ消防隊』でリサ漁辺（フィーラー）役を演じたのは、声優の朝井彩加さんです。朝井さんは近年でも数多くの人気作品に出演しており、学生から妙齢の女性、少年役もこなす実力派です。『炎炎ノ消防隊』でも、ヴァルカンやシンラたちと仲良く会話する演技から、Dr.ジョヴァンニの洗脳によって冷酷に裏切る様子まで幅広く熱演しています。続いては朝井彩加さんのプロフィールと、主な出演作品を見ていきましょう。

朝井彩加さんはINTENTION（インテンション）所属の女性声優です。所属事務所インテンションの公式プロフィールによると、趣味はカフェインの過剰摂取とのことです。明るい声色が非常に人気で、多くのキャラクターソングで歌唱力も評価されています。

朝井彩加さんの『炎炎ノ消防隊』以外での主な出演作品は、『響け!ユーフォニアム（加藤葉月）』、『転生したらスライムだった件（ケンヤ・ミサキ）』、『アイカツスターズ!（桜庭ローラ）』、『アイドルマスターシンデレラガールズ（早坂美玲）』、『僕の心のヤバイやつ（小林ちひろ）』などです。

『炎炎ノ消防隊』で第8特殊消防隊の機関員となったヴァルカン・ジョゼフを演じたのは、男性声優の八代拓さんです。力強くたくましい声から、さわやかイケボまでこなす人気声優です。『炎炎ノ消防隊』ではDr.ジョヴァンニに男らしく立ち向かい、リサとユウの前ではやさしいヴァルカンを熱演しました。続いて、八代拓さんのプロフィールと主な出演作品を見ていきましょう。

八代拓さんはVIMS（ヴィムス）所属の男性声優です。やさしく気弱な青年役や、パワフルな役柄もこなす人気声優です。所属事務所の公式プロフィールによると、趣味は野球・サッカー観戦で特技はバドミントンです。大学在学時に声優を志し、日本ナレーション演技研究所に通っています。

八代拓さんの『炎炎ノ消防隊』以外での主な出演作品は、『アイドルマスターSideM（柏木翼）』、『千銃士（ブラウン・ベス）』、『KING OF PRISM（十王院カケル）』、『チェンソーマン（荒井ヒロカズ）』、『アイカツスターズ!（結城すばる）』などです。また、2023年7月6日放映開始予定の『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』にて相楽左之助役で出演することが決定しました。

リサとヴァルカンに関するTwitterでのファンの反応です。リサが裏切り、家族の絆を壊したくないヴァルカンの悲痛さが心に残った人が多いようです。不幸な生い立ちながらも、家族として暮らしてきた二人の関係を心配する意見が多く見られました。

リサの裏切りや、その原因であるDr.ジョヴァンニの洗脳が恐ろしいという意見も目立ちます。ペストマスクをかぶったジョヴァンニは不気味で恐ろしく、リサを押さえつけていたことから苦手意識を持ったファンも多く見られます。

リサの裏切りを受けた後もなお、やさしく語りかけるヴァルカンを称えるコメントも多く見られます。Dr.ジョヴァンニの洗脳を受け、ヴァルカンたちを攻撃してしまうリサですが、家族の絆を信じたヴァルカンのやさしい態度は、『炎炎ノ消防隊』ファンの高い評価を得ています。

リサとヴァルカンは血縁関係こそないものの、ユウと三人仲良く家族として過ごしてきました。リサはフィーラーとしてDr.ジョヴァンニの洗脳を受け育てられましたが、ヴァルカンはすべてを知った後もやさしくリサを迎え入れます。リサとヴァルカンは様々なキャラクターが登場する『炎炎ノ消防隊』の中でも、特に強い絆で結ばれた二人でした。