【BLEACH】滅却師とは！能力や死神と関係などまとめ

滅却師(クインシー)は『BLEACH』においてかなり重要なキーワードであり、最終章にあたる『BLEACH 千年血戦篇』では死神対滅却師の全面対決が描かれています。そのため滅却師については多くの『BLEACH』ファンが注目していて、様々な謎があります。ここではまず『BLEACH』の中でも存在感を見せている滅却師についての基本情報をまとめていきましょう。

滅却師(クインシー)とは虚と闘うために集まった霊力を持つ人間の集団であり、その正体は「ただの人間」です。死神との違いは霊体でないことに加えて、虚を尸魂界へ送ることを良しとせずあくまで虚を消滅させることを目的としているという点にあります。このことこそが死神と滅却師が対立した理由であり、千年前から滅却師として活動していたすべての滅却師の始祖ユーハバッハとの千年にわたる戦いの原因となっています。

滅却師は虚と戦いことを目的としていて、その目的は虚を消滅させることとされています。しかし、護廷十三隊十二番隊隊長・涅マユリによると、これは建前であり、滅却師が虚を消滅させるにはある事情が存在すると仮定しました。それは『虚に対して全く免疫を持たない』という事です。虚という存在が滅却師にとって猛毒であり、生命の危機があるから執拗に消滅させたいと願っていると解明しました。

ここで『虚』について見ていきましょう。『虚』とは人間の霊が変質して生まれる化け物であり、悪霊と言われる存在となっています。人間の頃の強い執着が年月をかけて虚に変化させており、すべての人間が虚になるわけではありません。通常は死神によって管理され、尸魂界に送られますが、中には大虚（メノス・グランデ）などのように隊長格でないと対処できない戦闘力を有する者もいます。

滅却師のリーダーであり、最強の存在は『ユーハバッハ』です。滅却師にとって絶対的な存在であり、『すべての滅却師の祖』とされています。その理由はユーハバッハは千年前から死神と争いを続けていて、すべての滅却師はユーハバッハの子孫にあたります。その力は滅却師の中でも圧倒的であり、千年の封印から解き放たれたときには『最強の死神』と恐れられていた山本元柳斎重國をも凌駕する力を持っていました。

滅却師といえば『見えざる帝国( ヴァンデンライヒ )』です。滅却師は何百年もかけて死神によって殲滅されており、長年石田雨竜の実家である石田家のみが滅却師の生き残りと瀞霊廷からは見なされていました。しかし、ユーハバッハが率いた滅却師の集団『見えざる帝国( ヴァンデンライヒ )』は密かに暗躍しており、ユーハバッハの封印が解けるタイミングを見計らって、瀞霊廷を急襲しました。

滅却師と『BLEACH』の主人公である黒崎一護について見ていきましょう。黒崎一護は滅却師とかかわりが深く、自身にもユーハバッハの血が流れていることが判明しています。このことが『千年血戦篇』において大きな意味を持っていて、黒崎一護と滅却師の関係については大きな注目を集めています。

黒崎一護は『BLEACH』の主人公であり、空座町の死神代行として活動しています。元々霊力が強く、幼いころから幽霊が見えていました。空座町を担当していた死神である朽木ルキアと出会ったことによって死神の力を手に入れて、死神代行として尸魂界(ソウル・ソサエティ)と関わっていくことになります。

『BLEACH 千年血戦篇』では黒崎一護は死神と滅却師のハーフであることが判明しています。父親は護廷十三隊で体調を務めた志波一心であり、その力は斬魄刀の特性と共に受け継がれています。そして、長らく『普通の人』と考えられていた母親である黒崎真咲が滅却師であり、滅却師最後の生き残りと言われた石田家との関りがあったことも判明しました。

黒崎真咲は滅却師の家系に生まれたいわゆる『純血の滅却師』であり、石田家とは親戚となっています。 6月9日生まれであり、黒崎一心の亡き妻として作品が始まった時にはすでに故人となっていました。黒崎一護、黒崎遊子、黒崎夏梨の母であり、一護を守るために虚に殺されました。これはユーハバッハによって『聖別』が行われたからと一心の口から明かされ、本来は滅却師としてかなり強い力を持っていたことが示唆されています。

滅却師と一護の斬魄刀『斬月』にも関りがあります。斬魄刀は死神の内面を色濃く表していて、『刀神』こと二枚屋王悦にも分からないことが多い斬魄刀と言われてしまったほどです。これには一護の中にあるという滅却師の血が大きく関わっていることも判明しています。

一護の斬魄刀『斬月』は朽木ルキアから死神の力を授かった時に手に入れた大刀であり、またその後二枚屋王悦によって打たれた斬魄刀の両方を指す名称です。前者は一護の中の滅却師の血が斬魄刀を模した物であり、後者は一護の滅却師と死神、さらに虚の力まで混ぜ合わせた二刀一対の斬魄刀となっています。卍解した時にはしたい能力を向上させる『天鎖斬月』になります。

一本目の斬月は滅却師の力によって作られていました。 その証拠として一護から「斬月のおっさん」 と呼ばれている斬月の具現化した姿は千年前にユーハバッハの姿にそっくりでした。一護の中の滅却師の血は一護を死神対滅却師の戦いに巻き込みたくはないため、本当の死神の力を隠して『偽の斬魄刀』を渡していました。すべては一護を守るために行われたことであり、一護が自身の出生の秘密と向き合った時に真の力を解放しました。

ここでは『BLEACH』ファンに衝撃を与えた滅却師の能力を見ていきましょう。滅却師は普通の人間でありながらも強い霊力を持っていて、虚と戦うために数多くに武器を持っています。それはユーハバッハの力を受け継いだものであり、虚や死神に対して有効に働くものが多く存在します。基本的な攻撃は『矢』によって行いますが、それ以外にも霊子を利用した特殊な防御技や移動術を開発しています。

滅却師(クインシー)の能力①は『「神聖滅矢＆神聖滅矢と神聖弓」(ハイリッヒ・プファイル&ハイリッヒ・ボーゲン) 』です。滅却師の放つ霊子を固めた弓と矢の正式名称であり、虚や死神に対しては強力な威力を発揮します。必ずしも弓を使うわけではなく、『見えざる帝国』の滅却師は銃や指など様々な武器から矢を放っていました。

 滅却師(クインシー)の能力 ②は『「霊子兵装」(れいしへいそう) 』です。滅却師の特徴に一つとして「霊子の隷属」というモノがあり、死神が最も警戒している能力となっています。 空間や空気中の霊子を集束して、自身の霊力でコーティングすることで弓の形状を成した兵装に変化します。瀞霊廷などの霊子でできたモノは自身の力にすることができます。

 滅却師(クインシー)の能力③は『「乱装天傀」(らんそうてんがい) 』です。石田雨竜も使用した技であり、 自分の霊力で自分の身体を操ることができるようになります。重傷を負って戦闘不能になっても、人形のように強制的に動かすことができる超高等技術であり、「星十字騎士団」も使用することができる技です。滅却師と対峙するときには意識を消失させない限り、この手段を使って戦い続けると考えられています。

滅却師(クインシー)の能力④は『「飛廉脚」(ひれんきゃく) 』です。滅却師が使う移動術であり、 足元に作った見えない霊子の流れに乗って高速移動を可能にする滅却師の高等歩法となっています。これは死神の「瞬歩」や破面の「響転(ソニード)」と同等のスピードを実現していて、石田雨竜の基本戦術であり石田雨竜が得意としている技となっています。

 滅却師(クインシー)の能力 ⑤は『「滅却師完聖体」(クインシー・フォルシュテンディッヒ) 』です。『星十字騎士団』の切り札とも言える『「滅却師完聖体」(クインシー・フォルシュテンディッヒ) 』は死神の卍解に匹敵するほどのパワーアップを見せます。 広義的には石田家の使う『滅却師最終形態』と同等とされていますが、能力状諸王の幅やリスクがない点など天地の差がある上位種と称されています。

ここでは滅却師の能力の中でも特殊な能力について見ていきましょう。特に石田雨竜の祖父である石田宗弦が開発した『滅却師最終形態(クインシー・レットシュティール)』はかなり注目されていて、大きなリスクと引き換えに護廷十三隊の隊長格と同等の力を手に入れることができるなど強力な能力でした。

石田雨竜が涅マユリ戦で見せた「滅却師最終形態(クインシー・レットシュティール) 」は雨竜の切り札として知られています。 散霊手套をはずしたときのみ使用できる形態であり、身体能力や攻撃力がけた違いに跳ね上がります。マユリには『霊子の隷属』と称されていて、卍解状態のマユリですら一撃で倒せてしまう程の強さを見せました。『星十字騎士団』が使用する「滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)」とほぼ同じ技です。

『血装(ブルート)』は滅却師が使う特殊な技であり、 自らの血管に霊子を流し込むことで攻防双方の能力を向上させる肉体強化術となっています。 攻撃用血装「動血装(ブルート・アルテリエ)」と防御用血装「静血装(ブルート・ヴェーネ)」があり、ユーハバッハの血が流れている者ならば使用することが可能となってます。一護も滅却師との戦いでこの力が目覚めて、無意識化で使用していました。  

最終章「千年血戦編」での滅却師の強さはファンの間でも大きな話題となりました。卍解を奪う事のできるメダリオンや虚や死神にとって最悪の相性となる『霊子の隷属』などっと圧倒的な強さで瀞霊廷を壊滅寸前にまで追い詰めました。多くの隊士が殺され、隊長格が瀕死の重傷を負わせるなどファンにトラウマを植え付けるほどの絶望的な戦力差を見せつけました。

ここでは『BLEACH』の中でも滅却師の生き残りとして注目されている石田雨竜について見ていきましょう。石田雨竜は作中で最初に登場した滅却師であり、ユーハバッハに認められて後継者として指名されました。一護ともにルキア救出や織姫救出に向かうなど一護の現世での仲間の一人であり、ユーハバッハとの戦いでは内部からユーハバッハを倒すために一時的には配下に加わりました。

石田雨竜は黒崎一護と同じ空座第一高校の出身であり、手芸部の部長や生徒会会長を積尾止めるなど生徒や教師からの信頼も厚い存在となっています。公式プロフィールでは身長は177センチ、体重は57キロ、血液型はAB型、誕生日は11月6日と公表されています。ユーハバッハからもらった聖文字はAであり、『完全反立（アンチサーシス）』という強力な能力を授かりました。

アニメ『BLEACH』で石田雨竜の声優を担当した杉山紀彰について見ていきましょう。杉山紀彰は1974年3月9日生まれの男性声優であり、数多くのイケメンキャラクターを担当していることでも知られています。『BLEACH』の他には『NARUTO -ナルト-』のうちはサスケや初めてとなる主人公役を務めた『Fate/stay night』の衛宮士郎などが代表作に挙げられていて、圧倒的な人気を獲得するキャラクターを担当しています。

石田雨竜の戦闘スタイルは滅却師そのものといっても過言ではありません。滅却師は虚を滅却することのできる『矢』を使用し、周囲の霊子を操ることで様々な能力を使うことができます。また祖父から授かった「滅却師最終形態(クインシー・レットシュティール) 」を使うと隊長格に匹敵するほどの強さを見せるなど滅却師として最高峰の実力を持っています。

石田雨竜とユーハバッハの関係は『BLEACH 千年血戦篇』において重要なものとなっています。ユーハバッハは『滅却師の祖』であり、すべての滅却師にはユーハバッハの血が流れています。ユーハバッハは石田雨竜に目をかけていて、『見えざる帝国（ヴァンデンライヒ)』に引き入れています。

石田雨竜は『BLEACH 千年血戦篇』の中盤において『見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）』に加入してユーハバッハによって後継者指名されました。これは混血の滅却師である石田雨竜がユーハバッハの聖別によって死んでいないことにユーハバッハが注目したためであり、監視と警戒を目的に『見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）』に加入させたことが明かされています。

石田雨竜の過去はかなり複雑です。幼いころに母親を亡くし、多忙な父に代わり祖父である石田宗弦になついていた雨竜ですが、宗弦は虚の襲撃で殺されてしまいます。これはマユリの策略であり、それ以来死神や虚を必要以上に嫌うようになりました。そして死神代行である黒崎一護が現れたことによって、彼の人生は大きく変わるようになりました。

ルキアを救出するために侵入した瀞霊廷では十二番隊隊長である涅マユリと戦うことになりました。そこで祖父であるマユリが祖父を殺した要因を作ったことを知り、激高して『滅却師最終形態』を使用してマユリを叩きのめします。それ以来、マユリとは険悪な関係性であり、虚圏でもマユリとは口論が絶えませんでした。

ここでは石田雨竜と父親(石田竜弦)の関係について見ていきましょう。雨竜と竜弦は石田宗弦を巡って対立していて、かなり険悪な関係性であるとされています。『滅却師の未来』に関する考え方の差が二人の関係をこじらせてしまいました。

石田竜弦は石田雨竜の父親であり、滅却師としての才能は雨竜以上とされています。父である石田宗弦とは意見の違いから対立しており、滅却師についての考え方も真逆となっています。竜弦がこうした考え方をするようになったのは一護の母親である真咲が関わっていて、一心とも面識があるなど死神や虚、滅却師に対する知識も雨竜よりも詳しいことで知られています。

マユリとの戦いで滅却師としての力を失った雨竜でしたが、竜弦による修行によって滅却師の力を取り戻しました。しかし、親子の関係は良好とはいえず、滅却師の未来を語る雨竜のことを毛嫌いしているような描写が見られました。しかし、本当は父親として雨竜のことを気にかけていて、何かというと雨竜を陰でサポートするような行動をとっています。

石田雨竜と黒崎一護はライバル同士の関係性となっています。両者は死神と滅却師という決して相いれない関係性であり、石田雨竜は黒崎一護の存在を知った瞬間から彼を敵視していました。これは彼らの父親同士も同じであり、真咲を巡る対立関係があったことも明かされています。二人はライバルであり、協力関係でもあるBLEACHファンに好評な関係性を築いています。

ここでは『BLEACH』の中でも圧倒的な存在感を見せた滅却師の世間での評判や人気などを紹介していきましょう。滅却師は『千年血戦篇』で圧倒的な強さを見せていて、数多くの死神たちが犠牲になりました。その作画や『滅却師の祖』ユーハバッハにも注目が集まるなどネット上の『BLEACH』ファンから大きな注目を集めた存在として知られています。

滅却師は圧倒的にカッコいいという『BLEACH』ファンも多くいます。オシャレな作画や技が多い『BLEACH』の中でも最後の敵である滅却師のカッコよさは絶賛されています。ネット上には『滅却師(クインシー)は敵ながらカッコいい』という声や『滅却師とかいう存在がまずカッコいいから、最終決戦で死神vs滅却師になった事自体はめちゃくちゃ熱いと思うんだよなぁ』という『BLEACH』ファンの声などがあります。 

『滅却師の祖』であるユーハバッハの強さもネット上では大きな話題になっています。山本元柳斎重國総隊長を殺したり、一護を何度も絶望させたりするなど作中最強の名にふさわしい強さを見せつけました。ネット上には『ユーハバッハ強すぎる。全知全能とかえぐい』という声や『 ユーハバッハ強すぎるからね、総隊長がやられるのも仕方ないね 』という声、『ユーハバッハ強すぎるー』という『BLEACH』ファンの声などがあります。 

滅却師がチートすぎるという声も数多く集まっています。ユーハバッハの部下たちである『星十字騎士団』の能力はチート級の能力が多く、死神たちはかなり苦しめられたことがネット上でも話題になっています。ネット上には『霊王宮で聖別受けた滅却師はチートすぎて対処できん』という声や『滅却師はチート集団だったからしょうがない』という声、『滅却師チート過ぎて草』という『BLEACH』ファンの声などがあります。

ここでは『BLEACH』のファンに絶賛されている滅却師がもしも滅却師が○○だったらという視点で考察していきましょう。死神とは違い、滅却師はただの人間なので一般の社会に溶け込むことは十分可能です。彼らは『BLEACH』の中でも個性豊かなキャラクターを持っているので、ここでは滅却師の一般生活でどういった活躍を見せるのかを考えていきます。

『BLEACH』の滅却師が大学教授であったらかなり優秀な教授になることは間違いありません。滅却師は由緒正しい家系の生まれであり、術式を暗記したり、歴史に精通していたりと知能レベルが高い滅却師も多く存在します。実際に、石田雨竜の父親は医師をしていて大病院に勤めています。こうしたことからも滅却師は文学や歴史学などの文系から医学などの理系でも通用すると考えられています。

『BLEACH』の兄弟が滅却師であったらかなりの苦労は覚悟しなければなりません。滅却師は神経質な性格の人物も多く、ユーハバッハや石田親子、星十字騎士団なども神経質でプライドの高いメンバーも多かったので、兄弟であれば相当厄介だと考えられています。また合理的な考えの者も多いので、 ユーグラム・ハッシュヴァルトのように兄弟同然だったバズビーを裏切るというような行為も覚悟しなければなりません。

『BLEACH』の滅却師がお笑い芸人であったら、コンビ次第では成功する可能性もあります。基本的に理知的な人物が多い滅却師ですが、バズビーやバンビエッタ・バスターバインのようにお笑い向きのコミカルなキャラクターも存在します。そのためボケ担当とツッコミ担当がしっかりとハマれば、面白いコンビになる可能性は大いにあります。

今回は『BLEACH』の中でも重要なキーワードとなっている『滅却師』について、様々なことを紹介してきました。『BLEACH 千年血戦篇』でも千年に渡る宿敵として立ちはだかる滅却師にも注目して、『BLEACH』をお楽しみください。