【ブラッククローバー】フエゴレオンは炎魔法の使い手！復活についても考察

「フエゴレオン・ヴァーミリオン」は、ブラッククローバーに登場する魔法騎士団の団長の一人です。出番が少なかった時期に行われたにも関わらず、第一回と第二回人気投票では10位以内に入る等根強い人気を持つキャラです。最初に、フエゴレオンのプロフィールを紹介します。

「フエゴレオン・ヴァーミリオン」は、紫の瞳にオレンジ色の長髪、額に刻まれた菱形の紋様が特徴のキャラクターです。王族の家系であるヴァーミリオン家の長男で、9つある魔法騎士団の1つの「紅蓮の獅子王」の団長を務めています。ブラッククローバー作中では、姉と弟、二人のいとこの存在が判明しています。性格は一言で言ってしまえば非常にいい人で人望は厚く、主人公のアスタやノエルにも大きな影響を与えました。

『ブラッククローバー』は「田畠裕基」さんによって、週刊少年ジャンプで2015年から連載されている漫画です。2023年3月時点で34巻の単行本が発売され、2017年から2021年までにアニメが全170話が放映されました。さらに、週刊少年2022年35号からはブラッククローバーの最終章が開始されています。

ハージ村に住むアスタは、最強の魔法使いである魔法帝を目指していました。15歳になって受けられる魔導書を授かる儀式で親友のユノを含む周りの人間全員に魔導書が与えられる中、アスタは魔導書をもらえませんでした。アスタは儀式の帰りにユノが盗賊に魔導書を狙われるのを見て助けに入りますが、逆に返り討ちにされた上盗賊から魔力が無いと指摘されます。絶望するアスタですが、ユノの言葉で再び立ち上がった所へ魔導書が飛んできます。この物語は、アスタとユノの二人が魔法帝を目指す物語です。

フエゴレオンはブラッククローバーの王族が持つ特有の高い魔力と、クローバー王国でもトップクラスの魔法騎士団の団長を務める高い実力を持つ魔法騎士です。作中でも得意とする炎魔法を使用し、多くの強敵に勝利を重ねています。最初に、フエゴレオンが持つ炎魔法について解説をしていきます。

ブラッククローバーに登場する王族特有の高い魔力をフエゴレオンも持っています。作中で高い魔力から放たれる威力の大きい炎魔法だけでなく、繊細な炎魔法で相手の隙をつく小技も使用する器用な魔法騎士です。ブラッククローバー物語途中に炎の精霊であるサラマンダーと契約した事で、さらに強力な炎魔法も使用できるようなりました。

ブラッククローバーに登場する人間は魔法を使用する事ができますが、15歳になると持ち主の魔力を高めるグリモワール（魔導書）が与えられます。グリモワールは人によって形や大きさ・ページ数が異なり、中には一種類しか魔法が使えない人間も存在します。フエゴレオンが作中で使用した攻撃・防御・拘束等様々な魔法を紹介していきます。

「小太陽光芒（ソル・リーネア）」は、フエゴレオンがブラッククローバー31話でラデス相手に使用した魔法です。魔法で出現させた炎の球体からレーザーを打ち出すことで、貫いた相手を燃え上がらせます。

炎創生魔法「大火炎獅子の咆哮（レオ・ルゼーナス）」は26話で初めて使用されました。創生魔法とは自身の魔法属性で何かを創る魔法であり、大火炎獅子の咆哮は炎で創り出した巨大な獅子が特大の炎で攻撃する魔法です。

炎創生魔法「螺旋火炎（イグニス・コルムナ）」もブラッククローバー31話でラデスを相手にした時に使用した魔法です。防御魔法として使われていて、作中では炎の渦を自分の周囲へと生み出し相手の魔法を防いでいます。

拘束魔法は文字通り相手を捕まえるための魔法で、捕まえた相手の魔力を使用できないようにする効果もあります。フエゴレオンはブラッククローバー32話で炎拘束魔法の「大火炎獅子の掌（レオ・パルマ）」を使用しています。対象の相手を炎で作った獅子の手で拘束する魔法で、後にフエゴレオンの姉の「メレオレオナ」も似通った魔法を使用しています。

ブラッククローバーの精霊魔法は、契約した精霊の力を借りる魔法です。フエゴレオンが作中で使用した火精霊魔法は、契約している火の精霊のサラマンダーから凄まじい火炎を放つ「サラマンダーの吐息」です。サラマンダーは元々白夜の魔眼の「憎悪のファナ」と契約していた精霊ですが、物語途中からフエゴレオンが契約者となりました。

白夜の魔眼が王都を襲撃した際にフエゴレオンは敵の罠にかかり、戻ってきた時には右腕と意識を失っていました。その衝撃的な姿は、SNSのブラッククローバーファンの間で死亡説も流れたほどです。フエゴレオンの右腕を奪った相手、狙われた・復活した理由や右腕を奪われたその後等を解説していきます。

「白夜の魔眼」の王都襲撃の目的はフエゴレオンであり、罠にかかった結果右腕を失いました。ただし、罠と言っても空間魔法でフエゴレオンを一人を隔離しただけであり、実際に右腕を奪ったのは転移した空間に待ち構えていた白夜の魔眼のあの方こと「リヒト」です。しかし、転移直後のフエゴレオンはリヒトを見て動揺しているシーンがあり、敗北した理由は実力だけでないと考察されています。

白夜の魔眼の狙いは正確にはフエゴレオン自身では無く、フエゴレオンの持つペンダントです。ペンダントはブラッククローバー作中で魔石と呼ばれる物です。リヒトの目的は魔石を集めて転生魔法を発動させ、エルフ達を転生させる事が目的でした。

フエゴレオンはリヒトに敗北し、右腕を失った姿で王都へと戻ってきました。幸いな事に命は無事でしたが、王都襲撃後からはしばらくの間昏睡状態となりました。余談ですがフエゴレオンの人気は根強く、眠っていて活躍が無い間に行われたブラッククローバーの人気投票でTOP10入りを果たしています。

エルフの転生魔法が発動した直後、紅蓮の獅子王の副団長の「ランドール・ルフトエール」の体が乗っ取られ紅蓮の獅子王の本拠地で戦いとなりました。「レオポルド・ヴァーミリオン」が団員と共に迎え撃ちますが、圧倒的な劣勢となります。劣勢の中何かを掴みそうになったレオですが、限界が来て動けなくなってしまいます。レオがとどめを刺される直前にフエゴレオンが眠る宮殿へと何かが降ってきて宮殿が全て焼けてしまいますが、炎の中から復活したフエゴレオンが現れレオや団員は生きながらえていました。

ずっと昏睡状態のままであったフエゴレオンが復活した理由は、炎の精霊のサラマンダーと契約したからです。サラマンダーは白夜の魔眼のサードアイの一人である「憎悪のファナ」と契約していましたが、ブラッククローバーの魔女の森編の戦闘後に姿を消していました。紅蓮の騎士団が窮地に陥った時に、突如空から降ってきてフエゴレオンと契約しています。

「紅蓮の獅子王」にはフエゴレオンの弟の「レオナルド・ヴァーミリオン」が所属しています。また、昏睡して復活するまでの間は姉である「メレオレオナ・ヴァーミリオン」が団長代理を務めていました。次は、フエゴレオンの兄弟仲や性格を解説していきます。

性格は高潔で真面目であり多くの団員に尊敬されるできた人物です。王族や貴族は平民や魔力の乏しい人間を見下す傾向にありますが、平民で魔力の無いアスタに対しても対等に接しています。欠点としては、正しいと思った事はあまり考えずに行動してしまう所です。その性格から姉のメレオレオナから「堅物」、ヤミからは「熱血真面目大王」と呼ばれています。

フエゴレオンは『鬼滅の刃』に登場する「煉獄杏寿郎」と似ていると言われています。性格や炎を使用する戦い方、弟がいて兄としての立場がある事等共通点は多いです。さらに、登場した後早めにリタイアしてしまうところまでそっくりです。しかし、フエゴレオンは右腕を失ったとはいえ、生き残った上に復活しており、その点は途中で死亡してしまった煉獄杏寿郎と異なっています。

「レオポルド」はブラッククローバー作中で16歳であり、兄のフエゴレオンとお年の差は14歳と大きく離れています。レオポルドは魔法騎士団の団長である兄の事を尊敬していますが、フエゴレオンや姉とは大きな実力差を感じ取ってコンプレックスも抱いています。また、ブラッククローバーのおまけマンガで姉のメレオレオナがレオパルドを文字通り谷底に落として鍛えようとしているのを見てフエゴレオンがレオパルドを育てる事を決意していました。

メレオレオナはフエゴレオンとは反対の性格で、非常に過激で苛烈です。そのためか方針の違いでぶつかることも少なくなく、過去には「焔血の火曜日」と呼ばれる壮大な姉弟喧嘩を引き起こしています。しかし、フエゴレオンはメレオレオナの強さを、メレオレオナはフエゴレオンの人間性をお互いに認めあっています。

ブラッククローバーのアニメは2017年から放映され、フエゴレオンの声を担当した声優も発表されています。次はアニメでフエゴレオンの声を担当した声優と、ブラッククローバー以外での作品での活躍を紹介していきます。

ブラッククローバーの中でも根強い人気があるフエゴレオンの声を担当するのは、声優や舞台俳優である「小西克幸」さんです。小西克幸さんのプロフィールや他の作品での活躍を紹介していきます。

「小西克幸」さんは舞台俳優としても活躍する声優です。声優としてのデビューは、1996年に『逮捕しちゃうぞ』の「サラリーマンA」役でデビューしました。デビューして1年足らずで『勇者王ガオガイガー』でレギュラー出演を果たしています。2015年には、第9回声優アワード助演男優賞を受賞しています。また、同じ声優で先輩にあたる「関智一」さんとは仲がいいです。

小西克幸さんの主な出演作品は『勇者王ガオガイガー』「ボルフォッグ」・「ビッグボルフォッグ」、『妖しのセレス』「十夜」、『SAMURAI DEEPER KYO』「鬼眼の狂」・「壬生京四郎」、『天元突破グレンガラン』「カミナ」、『ワンパンマン』「タンクトップマスター」、『ジョジョの奇妙な冒険』「ディアボロ」等のキャラを担当しています。

フエゴレオンの強さは魔法騎士団長の中でも上位クラスというのがブラッククローバーファンの評価です。リヒトに敗北したとは言え動揺があったためであり、失った右腕は炎で作っているため弱体化はありません。そのため、ファンの作る団長の強さランキングでは必ずと言っていいほど上位に入っています。姉のアネゴレオンことメレオレオナはフエゴレオンのライバルでもあります。フエゴレオン自身が自分より強いと認めているため、フエゴレオンの上位へとメレオレオナは位置しています。

ブラッククローバーで行われた人気投票では、フエゴレオンは第3回以降は人気キャラも増えたためかTOP10から転落しています。しかし、第6回人気投票が行われた後で30位以内には確実に名前が入っていて、ファンの中には熱いフエゴレオンファンがまだまだ多くいると考えられます。

精霊と契約した精霊憑きには、「精霊同化（スピリットダイブ）」という精霊と一体化して最大限の魔力を発揮する状態が存在します。しかし、ブラッククローバー最終章開始時点でもフエゴレオンが精霊同化を使用した姿を見せていません。習得できているかも分かっていませんが、フエゴレオンの精霊同化を使用して聖域へ辿り着く姿を数多くのファンが期待して待っています。

フエゴレオンはブラッククローバーの世界でも最強クラスの炎魔法の使い手であり、右腕を失っても強さは変わりません。しかし、炎魔法の実力者はライバルでありフエゴレオンと同等以上の実力者である姉のメレオレオナも存在しています。しかし、フエゴレオンには精霊同化という奥の手があり、精霊同化を会得できればメレオレオナを超え単独で炎魔法最強となれる可能性もあります。