【ブラッククローバー】ノエルはかわいいヒロイン！魔法や使っている杖についても

『ブラッククローバー』に登場するノエルは、ヒロインとして高い人気を誇るキャラクターです。ここではそんなノエルのプロフィールや、『ブラッククローバー』という作品について紹介します。

『ブラッククローバー』のヒロインであるノエルの本名は、「ノエル・シルヴァ」と言います。物語登場時の年齢は15歳、身長161㎝、誕生日は11月15日です。魔法騎士団「黒の暴牛（ぼうぎゅう）」に所属する魔導士で、主人公アスタとは同期の関係にあります。耳に十字架のピアスを付けた銀髪の美少女で、後述するように、容姿は死んだ母に酷似しています。

出自は王貴界で、しかも王族シルヴァ家の血統という生粋のサラブレッドです。「水」を魔法属性としており、 杖をもって魔法を操ります。桁外れの魔力量を持つものの、魔力制御が上手くできません。家族には、ノゼル（長兄）、ネブラ（姉）、ソリド（次兄）の3人のきょうだいがいます。父親についての情報はほとんど明かされておらず、母親はすでにこの世を去っています。

ヒロイン・ノエルが登場する『ブラッククローバー』は、田畠裕基（たばたゆうき）氏の手によるファンタジー漫画です。また、それを原作としたアニメ・ゲーム・小説等の作品も含みます。原作は2015年12号の「週刊少年ジャンプ」から連載が開始され、2023年3月現在も物語は継続中です。コミックスは現在まで34巻が刊行され、世界累計発行部数は1700万部以上を誇ります。

テレビアニメ版『ブラッククローバー』は、2017年10月から放送がスタートしました。放送局はテレビ東京、制作スタジオは「studioぴえろ」になります。残念ながらアニメ版の放送は、ストーリー未完のまま2021年3月で終了しており、今のところ再開のアナウンスはありません。主な声優キャストは、主人公アスタが梶原岳人、その親友ユノが島﨑信長などとなっています。

ノエル・シルヴァがヒロインとして登場する『ブラッククローバー』は、魔法が存在する世界を描くファンタジーバトル作品です。主人公の少年アスタは、出自が知れずしかも魔力がゼロという身の上のせいで、周囲に見下されて育ちます。そんな逆境にもめげない彼には、同じ孤児育ちの親友・ユノと誓った「魔法使いの頂点“魔法帝”になる」という夢がありました。その夢のために魔法騎士団に入団した彼は、仲間たちと共に数々の試練に立ち向かうことになります。

『ブラッククローバー』のノエルは、作中では母譲りの優秀な魔法騎士としての活躍を見せる一方で、繊細な心の持ち主としてのかわいさものぞかせます。ここでは、そうしたノエルのかわいい魅力について紹介していきます。

『ブラッククローバー』のヒロインであるノエルは、表面上尊大でとっつきにくい性格ながら、実は寂しがり屋で繊細な内面の持ち主です。想い人もいますが、クールな態度を装ってきたせいで気持ちをうまく伝えられません。その想い人というのが、これも前述の主人公アスタで、はじめて自分のことを認めてくれた彼を強烈に意識する様子があちこちで見られます。

主人公アスタに想いを寄せる『ブラッククローバー』のツンデレヒロイン・ノエルですが、その面で彼女には数多くのライバルが存在します。第一に、アスタは自分が育った教会で働くシスター・リリーに恋しており、実際求婚までしています（そして断られます）。

また、「金色の夜明け」に所属するミモザもアスタとの共闘以来彼に思いを寄せているほか、アスタと同じ「黒の暴牛」のメンバー・レベッカ、テロ組織「白夜の魔眼」の美少女マッドサイエンティスト・サリーなど、『ブラッククローバー』作中でアスタに言い寄る女性は少なくありません。そんなこともあってノエルは、合コンについて行ったり水着になったりと、彼女なりのアタックをアスタに対し必死に繰り広げることになります。

アスタのことが好きなのに、素直になれないかわいいヒロインノエルについて紹介しました。ここからは、ノエルの容姿や内面についてのかわいい魅力を4つの項目に分けて紹介していきます。

『ブラッククローバー』のヒロイン・ノエルのかわいさを語る上で、外見の魅力は外せないでしょう。ルックスに恵まれた美少女という点もさることながら、銀髪ツインテールの破壊力も備わっています。初音ミクをはじめとして、鹿目まどかや白井黒子など、ツインテールを武器に人気を博した二次元キャラは枚挙にいとまがありません。ノエルもまた、そうした系譜に連なる存在と言えます。

現実世界で口の悪い人間は敬遠されるだけですが、漫画やアニメのキャラ、しかも美少女となると話は違います。『新世紀エヴァンゲリオン』のアスカをはじめ、2次元世界の口の悪い美少女は、おしなべてツンデレ属性の持ち主です。『ブラッククローバー』のノエルもこの特徴に当てはまり、アスタを「小虫」などと罵りつつ、実は気になってしかたがないという正統派ツンデレキャラとなっています。

上でも述べましたが、ノエルは王族の一員という紛うかたなきエリートです。しかし血統に裏打ちされた桁外れの魔力を持つ一方で、それを制御できないために家族から厄介者扱いされているという背景の持ち主でもあります。作中でノエルは、そうした状況を覆そうとトレーニングを重ね、弱点だった魔力のコントロールもある程度克服できるようになります。こうした努力家の面も、彼女の魅力の1つです。

「ミニノエル」というのは、たびたびノエルの吹き出しに登場して心の声を代弁するキャラクターです。前述のようにノエルはツンデレ属性を引きずっているため、素直な感情を表現することができません。ミニノエルは、そんな彼女の内面をわかりやすく伝えてくれる存在となっています。本人がつとめて無表情を貫いているのに対し、ミニノエルはかなり表情豊かでストレートにかわいいキャラです。

 『ブラッククローバー』のヒロイン・ノエルは「水」を操る魔法使いで、作中では能力を使ってさまざまな活躍を見せます。ここでは、そんな彼女が当初魔力をうまく扱えなかった理由や、彼女が持つ杖の秘密などについて解説します。また、作中で見せる主な使用魔法や、精霊との合体による魔法も紹介します。

何度か触れたように、ノエルは実際はずば抜けた量の魔力を持ちながら、それをうまく制御することができません。そのせいで兄姉からは蔑まれ、本人も引け目を感じているのですが、これには理由がありました。友人のカホノが言うには、ノエルは人を傷つけることを恐れ、無意識に狙いを外してしまうのです。つまり、優しすぎる性格が仇で魔法を使いこなせないというのが真相で、事実作中では、徐々に魔力を制御できる実力を身に着けていくことになります。

ノエルは『ブラッククローバー』において、杖を持つキャラクターとして描かれています。この杖を使って魔法を繰り出す戦闘スタイルですが、作中では、突然杖がノエルに話しかける場面があります。そのためノエルの杖は「水の精霊」なのではないかと疑う向きもありましたが、喋っているのは杖自体でも水の精霊でもなく、「ブルース」という魔力調整を補助する魔導具です。

ブルースは小説版に登場するアイテムで、ノエルはそれを闇市で手に入れ、杖に取り付けました。ブルースは自らの意思を持っていて、話すこともできます。ノエルはこの魔道具と、魔力制御の特訓を通じて気持ちを通わせ合う関係になった、というバックストーリーがあるようです。ちなみに水の精霊は、後述するようにのちにノエルと一時的に契約することになります。

ノエルが作中で使用した魔法は5種類ありました。どの魔法も「水」を操る魔法使いであるノエルならではの迫力で高い威力を誇ります。ここからは、ノエルが使用する魔法について詳しく解説します。

水創生魔法の一種である「海竜の水鞠」は、序盤には名前が分からなかったものの、ノエルの基本的な攻撃魔法にあたります。具体的には、水を無数の塊りにして前方に飛ばすというシンプルなものです。地面に命中させると、穴を穿つくらいの威力があります。

「水創生魔法・海竜の巣」は、ノエルの使う防御魔法です。渦を巻くドーム状の水の防御壁を展開して、中の人々を守る機能を持ちます。大きさは村1つ覆うほど巨大で、しかも氷弾をことごとく跳ね返すほどの強靭さを誇ります。

こちらは『ブラッククローバー』作中において、海底神殿に向かう際にノエルが創出した魔法です。「海竜の巣」と同じくバリアの機能を持つ水の球体で、この中に入ることにより、強烈な海流の影響を受けることなく海底神殿への移動が可能となりました。

「海竜の咆哮」は、巨大な龍の形をした水によって相手を攻撃するという魔法です。非常に強力なこの魔法は、最初に繰り出された際、「白夜の魔眼」幹部・ヴェットの右腕を吹き飛ばすほどの威力を見せました。当初は1度の攻撃で魔力をすべて使い果たす欠点を持っていましたが、のちに威力を抑えて複数回放つ制御ができるようになっています。

「海神戦乙女の羽衣鎧（ヴァルキリードレス）」は、自分の身に水の鎧をまとい、武器としてやはり水の槍を創り出すという魔法です。後述するように、精霊同化したのちには別の形態に進化します。ノエルはこの魔法を、エルフのキヴンとの交戦で兄ノゼルが負傷した際に発現させました。泳ぐような空中移動が可能となるほか、周囲のマナの掌握もできるようになります。なおこの魔法を使ったノエルの姿は、「戦場の舞姫」の異名を持つノエルの母に酷似しています。

ウンディーネは本来ハート王国の王女・ロロペチカと契約している水の精霊ですが、ロロペチカがヴァニカにさらわれたことをきっかけに、一時的にノエルと契約を結びます。ノエルには、水の精霊の加護を得る資格があるとウンディーネが判断したためです。

ウンディーネと協力関係になったノエルは、彼女との精霊同化によって「聖域・海神戦乙女の羽衣鎧（セント・ヴァルキリードレス）」という魔法を発動させ、宿敵ヴァニカを圧倒するほどの力を発揮しました。ただ精霊ウンディーネは、その後ノエルやロロペチカと共に悪魔メギキュラと対決する中で、呪いを受けて戦闘不能となってしまいます。

『ブラッククローバー』のヒロイン・ノエルはクローバー王国の王族という立場ですが、家族内での扱われ方は悲惨で、そのことが彼女の人格形成に暗い影をおとしています。3人のきょうだいと、今は亡き母親との関係が彼女にどんな影響を与えたのか、ここではその点について見ていきましょう。

ノエルの家族には、上でも触れたように2人の兄（長兄ノゼル、次兄ソリド）と姉（ネブラ）がおり、３人とも「銀翼の大鷲」に所属しています。これも前に述べたように、3人のきょうだいとノエルは関係が思わしくありません。魔力を使いこなせないノエルは、ずっと彼・彼女らに見下されて育ってきました。特にソリドの幼いノエルに対する行いはひどく、そのせいで彼女は、容易に他人に心を開けない性格となってしまいました。

上述したように、ノエルには兄2人姉1人がおり幼少期から酷い扱いを受けて育ったためノエルの人格形成に大きく影響を及ぼしたと考えられます。ここからは、ノエルの兄姉、『ノゼル・シルヴァ』『ネブラ・シルヴァ』『ソリド・シルヴァ』の人物像を詳しく紹介していきます。

ノゼル・シルヴァはシルヴァ家の長男で、ノエルからすると上の兄という関係の人物です。年齢は29歳、身長177㎝で、「銀翼の大鷲」団長を務めています。非常にプライドの高い性格で、王族・貴族以外の者が団長の地位にあることについて否定的です。「水銀魔法」を使う優秀な魔法騎士でもあります。

ノエルにとってはずっと見下されてきた相手ですが、実はノゼルには、死んだ母に生き写しのノエルを危険から遠ざけたいという密かな思いがありました。そのために彼女を魔法騎士にさせたくなかったのですが、のちにノエルの成長ぶりを目の当たりにし、それまでの態度を詫びるところまで関係は改善しています。

ネブラ・シルヴァはノエルの姉で、やはり「銀翼の大鷲」所属の魔法騎士になります。年齢24歳、身長は170㎝で、「霧」を魔法属性とします。ノゼル同様尊大なタイプで、人をもてあそぶことを好みます。ノエルとの関係は、他のきょうだい同様良くなく、不器用な妹へのさげすみを隠しません。

ソリド・シルヴァはシルヴァ家の次男で、ノエルからすると下の兄という関係です。ノゼル、ネブラとともに「銀翼の大鷲」に所属しています。年齢18歳、身長169㎝、魔法属性はノエルと同じ「水」です。前述のように、妹のノエルに対し執拗ないやがらせを働いてきた過去があり、その態度は直接ノエルと対決し、力関係の差を見せつけられるまで改まりませんでした。

ノエルやノゼルたちシルヴァ家のきょうだいには、アシエ・シルヴァという今は亡き母親がいます。「鋼鉄」を属性とする魔法騎士で、「鋼鉄の戦姫」とあだ名されるほどの実力を誇りました。ノエルの出産の影響で死んだと伝えられており、このことがノエルと兄姉の関係悪化の一因となったようです。しかし、実際の死因は悪魔の呪いであり、ノゼルのみはこの事実を知っていました。心から母を慕っていたノゼルは、瓜ふたつの容姿を持つノエルのことも、内心大切に感じています。

テレビアニメ版『ブラッククローバー』は、前述のように2017年10月から2021年3月まで放送されていました。この作品でヒロイン・ノエルを演じていた声優さんが誰なのかについても気になるところです。ここからは、ノエル役を担当していた声優さんの情報を紹介していきます。

アニメ版『ブラッククローバー』でヒロイン・ノエルを演じているのは、声優の「優木かな」さんです。優木さんの声優デビューは2012年（ゲーム作品）で、ノエル役を任されたのは、デビューから5年後のタイミングでした。多彩な声を使い分ける実力の持ち主で、この作品では一見強気ながら実は繊細という難しい役どころを見事にこなしています。

アニメ版『ブラッククローバー』でノエルを演じる声優・優木かなさんの年齢は非公開ですが、誕生日は3月10日になります。血液型はA型、所属事務所はヴィムスです。もともと声優志望でしたが、いったん社会人を経たのち、再び声優を志して夢を叶えたという経歴を持っています。上記のように、2012年のゲーム作品『こえぷら』でデビューしました。声優としての活動のほかに、歌手としての顔も持つマルチタレントです。

声優・優木かなさんの『ブラッククローバー』以外の代表的なアニメ出演作は、2014年の『精霊使いの剣舞』（リンスレット・ローレンフロスト）、2018年の『はるかなレシーブ』（大空遥）、2019年の『アズールレーン』（ヨークタウン、雪風）などです。またゲーム作品では、上記の『こえぷら』（五十嵐響香）のほか、2016年の『Shadowverse』（アリサ）などに出演しています。

こちらは「ノエルかわいい」というストレートな感想です。銀髪の美少女というルックスはもとより、原作者田畠裕基氏の画力、キュートな内面、そしてアニメで躍動する姿などの要素もあいまって、彼女の魅力にやられるファンは多いようです。

何度も述べているように、ノエルは主人公アスタに想いを寄せる王道ツンデレ少女であり、その点で彼女を好きになる人も数多くいます。上のツイートも、そうした気持ちがよく表れています。

こちらは「ノエルが杖を使って魔法を繰り出すさまが好き」というツイートです。杖は魔法使いに付き物のアイテムで、彼・彼女らが杖を振るって術をかける姿は、いろいろな作品で繰り返し描かれてきました。『ブラッククローバー』のノエルは、そんな王道のスタイルでも人気を博しています。

『ブラッククローバー』のヒロイン・ノエルは、紹介してきたように一見高慢な娘ながら、その内側にはやさしく繊細なハートが隠されています。主人公への気持ちをストレートに表せないツンデレ少女であり、そのギャップとかわいさでファンから高い人気を得てきました。 さらに母親譲りの有能な魔法使いであり、精霊との同化も果たせる資質と実力を備えています。

かつては苦手だった魔力の制御も、試練を経るうちに克服していったという努力家でもあります。その結果、母の仇であるヴァニカに勝利するまで至りました。現在原作は最終章に突入している『ブラッククローバー』ですが、今後もノエルの活躍が楽しみなところです。