【ベルセルク】キャスカは幼児退行から復活した?その後についても徹底考察
『ベルセルク』のキャスカ復活について解説します。『ベルセルク』で長年自失状態だったヒロイン・キャスカが復活したのかどうかや、「蝕」で幼児退行に陥った経緯を明らかにします。また、彼女の過去やガッツ、グリフィスとの関係、幼児退行のその後についてもまとめています。
目次
【ベルセルク】キャスカとは?
国内外で絶大な人気を誇る漫画『ベルセルク』は、ストーリーと共に主要キャラクターたちの行く末が大勢の関心を集めています。中でも主人公の想い人であるキャスカは、「蝕」を機に幼児退行して以来、長らく完全復活が待たれてきました。彼女の復活について触れる前に、まずはキャスカという人物の基礎情報などについて紹介しましょう。
キャスカのプロフィール
『ベルセルク』のキャスカは、物語登場時の時点で傭兵団「鷹の団」の千人長という地位にありました。年齢24歳、身長165㎝の女性で、浅黒い肌に黒のショートヘア、精悍で整った顔立ちという容姿をしています。人一倍真面目で勝気な性格の持ち主で、指導力にも優れることから、団の中ではグリフィスの副官的な立ち位置を確立していました。
キャスカの性格
『ベルセルク』のキャスカは、上記の通りいつもは気が強く姉御肌、かつ真面目で努力家という一本気な性格をしています。しかし、その反面涙を見せることも多く、癇癪持ちな側面もあります。またときおり繊細な一面ものぞかせるなど、見た目とは異なり複雑な内面の持ち主となっています。
キャスカの強さや能力
『ベルセルク』で復活が待たれていたキャスカは、上記のように過去「鷹の団」の千人長を務めており、ガッツ加入以前は団でナンバー2の強さを誇っていました。その戦闘スタイルは、スピードとテクニックを活かし敵の急所を的確に狙うというもので、身軽さも常人離れしています。青鯨超重装猛進撃滅騎士団団長アドンとの対決では、形勢不利になりながらも顔面を真っ二つに割るという腕の冴えを見せました。
キャスカの過去や生い立ち
復活を遂げたかが気になる『ベルセルク』のキャスカは、もともとは貧しい農家の出で、12歳の時に貴族に売られたという過去を持っています。城への途上凌辱されかけたところ、通りかかったグリフィスの投げた剣と言葉に触発され、相手を殺して自由を得ました。そしてその後、「鷹の団」への加入を果たします。こうした過去のいきさつから、キャスカはグリフィスに対し、崇拝とも呼べる感情を抱くにいたっています。
ベルセルクの概要
キャスカの復活が話題となっている『ベルセルク』は、三浦健太郎氏による漫画と、それを原作とするアニメ・ゲームなど諸作品を指します。原作漫画は1989年に「月刊アニマルハウス」で連載がスタートし、その後は「ヤングアニマル」誌上で発表されてきました。作者の三浦氏が連載途中の2021年に急逝したことで、一時完結が危ぶまれましたが、その後作者の親友で漫画家の森恒二氏の監修のもと、完結まで物語を継続することが報告されています。
ベルセルクのあらすじ
『ベルセルク』は、中世ヨーロッパ的な世界を舞台に描かれるダークファンタジー作品です。主人公の「黒い剣士」ガッツは、巨大な剣と数々の武器をあやつり、各地を放浪しつつ「使徒」と呼ばれる怪物との戦いを続けています。そんな彼の過去には、かつて所属していた「鷹の団」団長グリフィスとの因縁が横たわっていました。仇のグリフィスを倒すため、そして愛するキャスカを護るため、ガッツは仲間と共に旅を続ける…というストーリーとなっています。
【ベルセルク】キャスカは幼児退行から復活した?
『ベルセルク』で幼児退行状態に陥り、以来ずっと復活が待たれ続けてきたキャスカですが、果たして彼女のその後はどうなっているのでしょうか。そもそもなぜキャスカは幼児退行してしまったのか、ここではその理由と復活の有無について見ていきましょう。
キャスカが蝕で幼児退行した理由
『ベルセルク』でキャスカが幼児退行してしまった過去の経緯は、次のようなものです。ガッツが「鷹の団」を抜けて自暴自棄になったグリフィスは、シャルロット王女と密通し、それが発覚したことで捕えられ拷問を受けます。その後再び「鷹の団」に戻ったガッツとキャスカに助けられますが、その時すでにグリフィスは廃人状態でした。絶望する彼の元にベヘリットが現れ、「蝕」が発動します。
「蝕」はゴッド・ハンドを誕生させる降魔の儀で、「鷹の団」の団員はその生贄に捧げられてしまいます。ガッツは「生贄の烙印」を押され、そしてキャスカは、ゴッド・ハンド「フェムト」として転生したグリフィスに凌辱されたのでした。この「蝕」による恐怖の体験が、キャスカの精神を崩壊させ幼児の状態へと追いやった原因にあたっています。
キャスカの幼児退行のその後
『ベルセルク』で「蝕」によって幼児退行に陥ってしまったキャスカのその後はどうなったのでしょうか。キャスカはお腹にガッツとの子を宿していましたが、その子もフェムトのせいで魔物と化した結果、出産後すぐに消失してしまいます。そしてキャスカは、2年間ほどゴドーの坑道に預けられることになりました。魔物も近寄らない安全な場所だったためですが、ある時彼女は失踪してしまいます。
その後①失踪し火刑で殺されそうになる
『ベルセルク』でキャスカが失踪したその後の顛末は、次のようなものです。ガッツは久々に立ち寄った坑道でキャスカの失踪を知り、探しに行きます。キャスカは成り行きから邪教徒の集団にあがめられていたところ、魔女狩りに遭い、異端審問官モズグスに捕まってしまいました。そして火刑に処されようとした時、ガッツの手で助けられます。
その後②妖精郷を目指す旅に出る
モズグスの手から救い出されたキャスカは、その後ガッツらと共に、パックの故郷である「妖精郷」を目指す旅に出ます。ゴドーの坑道は破壊されすでに無く、キャスカにとって安全な地はそこだけだったためです。それに、妖精郷ならば彼女の復活が叶うとの望みもありました。キャスカは途中から旅に加わったファルネーゼになつきますが、ある出来事から、ガッツのことは恐れて警戒するようになります。
キャスカが幼児退行から復活したのはいつ?
『ベルセルク』の作中、「蝕」の体験で幼児退行に陥ったキャスカは、上記のようにその後妖精郷を目指す旅に出ます。紆余曲折を経て妖精郷へたどり着いたガッツとキャスカら一行は、「妖精王」ダナンとまみえました。そしてシールケとファルネーゼは、キャスカの心を取り戻すため、彼女の精神世界へ探索に繰り出します。何とか目的を果たし戻ってきた2人の目の前には、記憶を取り戻し復活を遂げたキャスカの姿がありました。
【ベルセルク】キャスカとグリフィスやガッツの関係
上で見たように、『ベルセルク』で「蝕」の後幼児退行に陥ったキャスカは、妖精郷でようやく復活を果たしました。久々のヒロイン帰還ですが、ここで一旦キャラ同士の関係を振り返っておきましょう。キャスカとガッツ、グリフィスの関係は、それぞれ以下のようになっています。
キャスカとグリフィスの関係
『ベルセルク』で復活したキャスカは、前述したように、グリフィスに出会って不幸な境遇を脱した経験を持ちます。そのことから、彼に対してはほとんど崇拝と言ってよい憧憬を抱いてきました。グリフィスもそうした彼女の気持ちには気づいていましたが、彼にとってはあくまで鷹の団の仲間という関係にすぎません。しかし、その関係は「蝕」によって無残な結末を迎えることになります。
キャスカとガッツの関係
キャスカとグリフィスの関係と共に『ベルセルク』で重要なポイントとなるのが、キャスカとガッツの関係です。2人の関係はやや複雑で、作中では以下のような経緯をたどって変化しています。順番に見ていきましょう。
ガッツとの関係①最初は犬猿の仲だった
『ベルセルク』において、キャスカとガッツは出会った当初犬猿の仲でした。その背景にあるのが、グリフィスに対するキャスカの想いです。キャスカにとっては付き合いが長い自分より、新参のガッツの方がグリフィスに重んじられるのが不服だったのです。その嫉妬心から、彼女はガッツに対する反感を隠さず、最初のうちは2人の間に喧嘩が絶えませんでした。
ガッツとの関係②恋人になる
『ベルセルク』でようやく復活を果たしたキャスカとガッツは、前述のように最初は反目しあう間柄でした。その関係は、共に戦いを重ねるうちに変化していきます。ある時谷底に落ちて2人きりになった彼女らは、互いの素直な心情を打ち明け合います。それをきっかけに距離が縮まった結果、後に恋人として結ばれることとなりました。
【ベルセルク】キャスカの声優
原作漫画で長期の幼児退行から復活したキャスカですが、『ベルセルク』にはアニメ版もあります。もちろんキャスカの担当声優もおり、そちらについて気になる方も多いでしょう。ここでは、2人いるキャスカ役声優のプロフィールなどをそれぞれ紹介していきます。
キャスカの声優①宮村優子
アニメ版『ベルセルク』のキャスカ役声優、1人目は宮村優子です。宮村優子は、1997年のテレビアニメ第1作『剣風伝奇ベルセルク』でヒロイン・キャスカを演じました。「旧アニメ版」とも呼ばれる本作は、原作の「黄金時代篇」を基にしたストーリーで、ガッツらの「鷹の団」での戦いと「蝕」までの経緯が描かれます。
宮村優子のプロフィール
『剣風伝奇ベルセルク』でキャスカを演じた宮村優子は、1972年生まれ、兵庫県出身の女性声優です。桐朋学園芸術短期大学演劇科、日本ナレーション演技研究所を経て1994年に声優デビューしました。1995年『新世紀エヴァンゲリオン』などへの出演で知名度を上げます。その後一時オーストラリアに移住していましたが、2018年に帰国し、現在は日本国内を拠点に活動しています。
宮村優子の主な出演作品
宮村優子の『剣風伝奇ベルセルク』以外の主な出演作品には、『新世紀エヴァンゲリオン』(惣流・アスカ・ラングレー)、『愛天使伝説ウェディングピーチ』( 珠野ひなぎく)、『名探偵コナン』(遠山和葉)、『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』(白鳳院綾乃エリザベス)などがあります。
キャスカの声優②行成とあ
アニメ版『ベルセルク』でキャスカを演じた声優の2人目は、行成とあです。行成とあは、劇場アニメ『ベルセルク 黄金時代篇I-III』と、2016年のテレビアニメ第2作『ベルセルク』でキャスカ役を務めました。後者では、原作での「千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 聖魔戦記の章」を中心としたストーリーが展開され、キャスカの復活までは描かれません。
行成とあのプロフィール
劇場アニメやテレビアニメ第2作でキャスカを務める行成とあは、長崎県出身の女性声優です。介護関係の短大を出た後日本ナレーション演技研究所に入所し、2000年代にデビューしました。所属事務所はアーツビジョンで、食品サンプル集めを趣味とするそうです。
行成とあの主な出演作品
そのほかの行成とあの主なアニメ出演作品は、『ログ・ホライズン2』(ミズファ=トゥルーデ)、『悪魔のリドル』(東空身)、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(クローディア・ペール)などとなっています。また、『レイトン教授VS逆転裁判』(ジョドーラ)、『東方キャノンボール』(八坂神奈子)などのゲーム作品への出演や、ワンダ・マキシモフ(マーベル・シネマティック・ユニバース)の吹き替えなども務めています。
【ベルセルク】キャスカの復活に対する世間での評判や人気
長い時を経て幼児退行からの復活を果たした『ベルセルク』のキャスカですが、ファンの受け止めはどうなっているのでしょうか。ここでは、キャスカの復活に対する世間の印象などを、Twitter上の意見から探ってみました。
キャスカの復活は、やはりファンにとって素直に喜ばしいことのようです。しかし、実は「蝕」の忌まわしい記憶のせいで、ガッツとの関係はまだ元に戻っていません。この点はなおやきもきさせる要素となっています。
こちらは一気読みでキャスカ復活に追いついた人の感想です。こうしたファンも復活は待ち遠しかったようですが、長年連載を追ってきた人の場合、なおさらその感慨は察するに余りあるものがあります。
こちらは違った角度からの感想です。たしかに幼児退行中のあどけない表情からすると、激変と言ってよいくらいガラッと変わった印象はあります。しかしそのこと自体が、彼女が本来の自分を取り戻しつつある証なのは間違いありません。
【ベルセルク】キャスカは幼児退行から復活していた
『ベルセルク』のキャスカ復活について解説してきました。「蝕」で幼児退行に陥って以来、実に二十数年ぶりにヒロインが記憶を回復した瞬間は、当時作者も相当感慨深かったもようです。その作者が急逝し、一時は未完のままと思われた本作も、現在関係者の尽力で連載が続けられています。今なお完全復活とはいかないキャスカですが、ガッツやグリフィスとの関係も含め、今後の展開からますます目が離せません。
この記事のライター
だいじろう
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