【進撃の巨人】マルコの悲しい最期について！黒幕説についても解説

進撃の巨人の主人公であるエレンが巨人を退治する組織・調査兵団に入団すると、そこで彼の同期として仲間に加わったのがマルコでした。ここではマルコの詳しい人物像をプロフィールからまとめていき、同時に『進撃の巨人』の作品概要とあらすじについてまとめていきます。

マルコは第104期訓練兵団を7番で卒業した調査兵団です。そばかすがついた顔と黒髪が特徴的で、将来は憲兵団に入団して王に仕えることを目標にしていました。優しくて真面目な性格をしている分押しには弱く、似たような性格をしていたアルミンとは仲が良かったです。任務では冷静かつ高い洞察力を発揮して味方をサポートすることが多く、仲間からの信頼からいつかは指揮役になることを期待されていました。

進撃の巨人は諌山創によって週刊少年マガジンに連載されている漫画作品です。巨人の脅威に人間が立ち向かう少年漫画らしい設定を基に、人の死や絶望感を現実的に描いたダークファンタジーとして大きな話題となり2009年の初連載から爆発的人気を誇りました。その累計発行部数は2022年9月時点で1億1000万部を突破しており、アニメ化やゲーム化といった様々な媒体でも盛り上がりを見せています。

ウォール・マリアの壁に囲まれたシガンシナ区で生活していたエレン・イェーガーは、壁外調査に出られる調査兵団に入団することを夢見ていました。しかし、超大型巨人が突如現れたことで壁が崩壊し巨人の群れがなだれ込んできました。エレンはそこで母親を目の前で捕食されてしまい強い憎しみを覚えます。そして、すべての巨人を駆逐するという願いを持って調査兵団へ入団するのでした。

ここからは進撃の巨人におけるマルコの悲しい最期や黒幕説についてまとめていきます。物語の序盤から登場したマルコは真面目で優しい人柄から読者の人気も高かったですが、トロスト区奪還戦に参加した際に死亡してしまったことが明らかにされました。その死因には様々な謎が残されており、ネット上では黒幕説、再登場する可能性などが噂されるようになります。

トロスト区奪還戦が終結した後ジャンは遺体回収のため町を巡回していましたが、そこで偶然マルコの遺体を発見しました。マルコの遺体は身体の半分が削られたように欠損しており、ほぼ確実に死亡している状態でした。しかし、マルコが身につけていたはずの立体起動装置が周囲に見当たらなかったことや、マルコが死んだ瞬間を誰も目撃していなかったことから様々な考察が寄せられるようになります。

黒幕説や再登場説などが噂されていましたが、進撃の巨人本編が進行すると死亡するまでの経緯が描かれました。マルコはトロスト区奪還を遂行中にライナーとベルトルトと遭遇するのですが、2人の会話には何かを企んでいるような雰囲気がありました。マルコが2人に声をかけるとただの冗談だと流されますが、実は2人の正体は調査兵団の裏切者でした。

2人はマルコを高い洞察力を警戒するため彼を殺害することを目論みました。ライナーに押さえつけられてしまったマルコは通りかかったアニに助けを求めますが、そのアニも2人と同じ裏切者であり、彼女はマルコが逃げられないよう立体起動装置を奪います。そうして近くに巨人が通りかかったタイミングでライナーたちはマルコを置いてその場を去り、マルコが巨人に捕食される瞬間を見守るのでした。

マルコは最期を迎える直前、ライナーたちと話し合えなかったことを悔やむようなセリフを遺していました。実際に裏切ったベルトルトとアニはマルコの最期を見ながら涙を流しており、ライナーはこの死をきっかけに二重人格な思考を持つようになります。そしてマルコの遺体を見つけたジャンも、その日から憲兵団に入るのではなく調査兵団を目指すようになりました。

マルコの黒幕説は通称『黒マルコ』と呼ばれネット上で大きな話題となりました。ライナーやベルトルトはマーレ国から使命を託され派遣されてきたという経緯がありましたが、マルコはこの2人とは違う形で派遣されており別の使命を持っていることが考えられていました。結果的にマルコの死亡シーンが詳細に描かれたことでこの可能性はゼロとなり、マルコが黒幕ではなかったことが証明されました。

進撃の巨人作中にて早々に退場してしまったマルコですが、呆気ない最期だったことから再登場を期待する意見が当時寄せられていました。しかし、進撃の巨人は最終話まで描かれマルコの再登場は叶いませんでした。なお、本編から100年後を描いた嘘予告『進撃のスクールカースト』にて再登場していますが、そこでは顔の半分が抉られた幽霊として描かれており公式から世知辛い扱いをされています。

ここからは進撃の巨人におけるマルコの名言についてまとめていきます。進撃の巨人では残酷で救いのない世界で生きることを表した名言や、キャラクターの葛藤からにじみ出たセリフなどが読者の人気を集めています。ここではマルコのセリフの中で特に人気な名言を3つ紹介していきます。

訓練兵の解散式が開催されるとマルコはジャンと共にそこへ出席していました。卒業した訓練兵たちが飲み食いを楽しんでいると、2人の元に誰かが近づき10番以内の成績で卒業した2人を羨ましがると共に憲兵団に入るのかと尋ねました。上記のセリフはその答えとして話したもので、マルコが憲兵団に入れることを夢見ていることが判明した瞬間でもありました。

訓練兵団に入団したマルコは当時から憲兵団に入ることを希望していました。このセリフにはマルコの真面目で実直な性格が表れており、また「この身をささげるため」というフレーズが進撃の巨人ならではのもので人気を集めました。

ジャンはある任務で指揮役を任されますが、その指示で上手くいっていたのかと深く落ち込んでいました。それを見たマルコ上記のセリフを言い切り、彼を励まそうとしました。マルコにとってこのセリフはお世辞ではなく本当のことを伝えており、ジャンもそれを聞いて勇気づけられるのでした。

ここからはアニメ版進撃の巨人にてマルコの声を担当した声優についてまとめていきます。2013年よりアニメが公開された進撃の巨人は、個性的なキャラクターに有名声優があてられたことや、立体起動装置のアクションシーンの作画などカッコイイと評判になっていました。その中で、マルコを演じた声優が人気声優であるとその話題でも盛り上がりを見せました。

マルコを演じた声優は逢坂良太（おおさかりょうた）さんです。ロボットアニメに縁深い声優として知られており、正当派なイケメンキャラや高潔な貴人キャラ、近年では『鬼滅の刃』にて敵役である妓夫太郎など幅広い役柄を演じています。

これまで進撃の巨人におけるマルコの最期や黒幕説、再登場などについてまとめていきましたが、このキャラクターに対して進撃の巨人ファンはどのような印象を抱いているのでしょうか？ここではマルコに対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

進撃の巨人ファンの間でマルコは比較的人気が高いキャラクターであり、誠実な性格ながら仲間をサポートする優秀な活躍などがカッコイイと言われていました。進撃の巨人人気投票でも第2回では8位に輝いておりその人気の高さが窺えます。

人気が高かった分、マルコが死亡したと明かされた時は悲しみや絶望感を感じた人も多くいました。また、マルコの死によって生存しているキャラクターに影響を及ぼしていたり、進撃の巨人本編の物語と密接な繋がりがあったことに感心するようなコメントも寄せられていました。

マルコの死によってジャンが調査兵団を志した展開に感動したという意見も見受けられました。その後のジャンは調査兵団として欠かせない存在となっていきますが、そのきっかけとなったマルコの生き様がカッコイイと評判になっています。

進撃の巨人に登場するマルコは真面目で洞察力に優れた人物で仲間からも信頼されていた存在でしたが、その有能さが返って警戒されてしまいライナーたちに殺害されてしまった悲しいキャラクターでした。進撃の巨人は残酷な世界観をテーマに物語が描かれていますが、マルコはそのテーマの被害者とも呼べる人物でしょう。