【アオアシ】登場キャラまとめ!モデルは?ポジションやあらすじも紹介
『アオアシ』の登場キャラについて紹介します。アニメ化されてますます人気が広がっている『アオアシ』登場キャラの特徴やポジションについてまとめました。また、キャラや高校・チームのモデルと考えられる存在や、作品が持つ魅力ポイントなどについても解説しています。
目次
【アオアシ】とは?あらすじも紹介
2022年にアニメ化を果たし、原作も大ヒットを飛ばしている人気サッカー漫画『アオアシ』には、主人公アシトを始め数多くの魅力的なキャラクターが登場します。それらのキャラのモデルやポジションなどが気になるところですが、そこへ迫る前にまずは作品の基本情報について見ておきましょう。
アオアシの作者
魅力的なキャラが多く登場する『アオアシ』の作者は、小林有吾です。小林氏は愛媛県出身の漫画家で、現在も故郷である松山市に住んでいます。24歳で漫画家を志し、いくつかの連載を経た後、2015年から初の週刊連載となる本作を発表しました。2020年には、本作で第65回小学館漫画賞一般部門を受賞しています。
アオアシの概要
キャラの魅力が多くの人を惹きつけている『アオアシ』は、2015年から「ビッグコミックスピリッツ」で連載されているサッカー漫画です。それまで例のなかった「Jユース」を題材にしており、作者の小林有吾は編集部の強い勧めで本作に取り掛かりました。単行本は2023年5月現在で32巻まで刊行されており、累計発行部数は1800万部を突破しています。アニメ化、舞台化もされるなど大人気作となっています。
アオアシのあらすじ
『アオアシ』の主人公は、青井葦人(アシト)という名の少年です。愛媛県の無名校でサッカーをしていたアシトは、「東京シティ・エスペリオンユースFC」の福田監督の目に留まり、セレクションからユースへの入団を果たします。しかし、素質はあっても未熟なアシトは、入団早々高い壁にぶつかるのでした。それでも人一倍強いサッカーへの情熱と上達速度で、仲間と共にプロを目指し切磋琢磨していく…というストーリーになっています。
【アオアシ】キャラの特徴やポジション一覧
サッカー漫画では珍しい「Jユース」に題材をとった『アオアシ』には、前述のように多数の魅力的なキャラクターが登場します。ここでは、主だったキャラたちのそれぞれの特徴や、ポジションについて紹介していきます。
キャラ①青井葦人
『アオアシ』の主人公である青井葦人は、前述のようにセレクションから東京シティ・エスペリオンユースに入団しました。ポジションはもともとFWでしたが、ユースへの入団後はDF(左SB)へ転向しています。足元の技術など個人技は未熟ながら、抜群の俯瞰能力と異常な速さの技術習得力を誇り、将来的には司令塔の役割を期待されています。性格的にはかなりのお調子者で、ロナウドの生まれ変わりを自称しています。
キャラ②大友栄作
『アオアシ』のキャラ紹介、2人目はアシトと同じセレクション合格者の大友栄作です。ポジションはMFになります。小柄な体格で試合前は極度の緊張に陥るものの、試合になると一転して落ち着きを取り戻すという確かなメンタルの持ち主です。一方性格はやや俗っぽくて軽口が多く、イケメンに対し敵愾心を露わにする傾向もあります。
キャラ③橘総一朗
続いて紹介する『アオアシ』のキャラは、やはりセレクション合格者の橘総一朗です。横山武蔵野ジュニアユース出身のFWで、馴染んだチームで競争心を失いたくないとの理由でエスペリオンユースに入りました。生真面目で責任感が強い性格をしており、成績も優秀で進学校に通っています。その一方で、時折真顔でクサいセリフを口にしては周囲を赤面させる悪癖もあります。
キャラ④冨樫慶司
4人目に紹介する『アオアシ』のキャラは、冨樫慶司です。彼は福田監督が自らスカウトしたただ一人の選手で、ポジションはDFになります。元暴走族という経歴の持ち主ですが、サッカーに対してはとても真摯な姿勢で取り組んでおり、基礎もしっかりしています。長身でフィジカルに長け、高い攻撃力を有した選手です。
キャラ⑤黒田勘平
『アオアシ』のキャラの魅力紹介、5人目は黒田勘平です。黒田はジュニアユース昇格組で、チームではMFを務めています。小柄でにこやかな顔立ちという外見ですが、実はかなりプライドが高く執念深い性格の持ち主です。冨樫とは過去のいきさつから確執を抱えており、ギクシャクした間柄となっています。
キャラ⑥朝利マーチス淳
『アオアシ』のキャラ紹介、6人目は朝利マーチス淳(じゅん)です。こちらもジュニアユース昇格組で、ポジションはDF(SB)になります。イギリス人の父と日本人の母の間に生まれたハーフで、金髪の端整なルックスとクールな態度を特徴とします。アシトとは最初にトライアングルを作って以来、彼が連携しやすい相手としてしばしば試合に起用されています。
キャラ⑦本木遊馬
『アオアシ』の主要キャラ紹介、7人目に移りましょう。本木遊馬はユースチームにおいてFWを務める選手で、ジュニアユース昇格組の1人です。ジュニアユース時代から能力も評価も頭一つ抜けており、一年の中では誰よりも早くAチームへの昇格を果たしました。コミュニケーション能力が高くお調子者で、語尾に「じゃー」を付けて話すという特徴を持ちます。
キャラ⑧竹島龍一
『アオアシ』のキャラ紹介、続いては8人目の竹島龍一です。彼もジュニアユース昇格組で、赤髪のリーゼントという外見をしています。ポジションはDFで、チーム内では希少な純正守備型の選手となっています。試合に対しては一貫して真面目なものの、私生活は軟派なモテ男で、よく彼女を周囲に侍らせていることから大友に目の敵にされています。
キャラ⑨福田達也
福田達也は、『アオアシ』で東京シティ・エスペリオンユースFCの監督を務めている人物です。選手時代は東京シティ・エスペリオン(J1)、FCサバデル(リーガエスパニョーラ)などのクラブを渡り歩き、日本代表にも選ばれた経歴を持ちます。エスペリオンユースをユースチーム最強に育て上げた功労者で、自身のチームが世界を圧倒することを目標に、選手の育成に励んでいます。
キャラ⑩一条花
『アオアシ』キャラ紹介、10人目は一条花です。作中におけるヒロインで、福田監督の義妹にあたります。金髪の少し変わった美少女で、サッカー経験はないものの、スポーツ外科医志望で栄養学の知識もあります。アシトとはセレクションの際に知り合い、彼のプレースタイルを気に入って最初のファンとなりました。以降、お互い惹かれ合う間柄となっています。
キャラ⑪阿久津渚
11人目の『アオアシ』キャラは、2年生の阿久津渚です。前年度のセレクション合格者で、ポジションはDFになります。風貌も性格もいたって凶暴で、アシトに対しては初対面の時から容赦ない暴言を浴びせていました。しかし、実力は1年でAチームに昇格するほどの高さで、急造FWもこなせる万能さを誇ります。後にアシトとは師弟関係となり、彼に対して重要な助言をいくつも与えて成長のきっかけを作っています。
キャラ⑫栗林晴久
『アオアシ』キャラ紹介、12人目はFWの栗林晴久です。彼は「エスペリオンユースの最高傑作」と評されるほどの天才で、新2年生にしてエスペリオンのトップチームへの合流も果たしています。その目は常に世界を見据えており、アシトの意識を一変させる影響を与えました。常人とかけ離れた感性を備えていますが、アシトに対してはそれを共有しうる相手として認識しています。
キャラ⑬中村平
『アオアシ』の主要キャラ紹介、続いては「平(たいら)さん」こと中村平です。ジュニアユース昇格組で、ポジションはMF兼DFになります。非常に面倒見がよく、人柄も温厚なことからチームの皆に慕われています。阿久津とすら良好な関係を保てるほどで、アシトにもよくアドバイスを与えていました。実力も十分だったものの、後に自らチームを去る決断を下しています。
キャラ⑭桐木曜一
『アオアシ』のキャラの魅力紹介、続いてはMFの桐木(きりき)曜一です。Aチーム所属の選手で、ボールキープ力やラストパスに強みを持つテクニシャンになります。U-18に召集されるトップ選手ですが、栗林との比較で二番手扱いされることに長年わだかまりを抱いていました。作中では、アシトに本来の持ち味を活かされることで成長を遂げています。
キャラ⑮高杉榮太
『アオアシ』のキャラ、15人目に紹介するのは高杉榮太です。Aチーム所属のMFで、ジュニアユース昇格組になります。責任感の強い生真面目な性格で、自らチームを率いる目標を立てていました。しかし阿久津の冷静な視点に触れたことで、船橋学院高校戦後に彼へ主将就任を要請、自身は福田監督から副主将に任命されています。
キャラ⑯伊達望
続いて紹介するキャラは、エスペリオンユースのヘッドコーチ・伊達望(のぞみ)です。Bチームの監督も務めている人物で、オールバックと厳つい容貌が特徴となっています。指導は厳しくとも選手のことはよく見ており、教わる側も自然に信頼を寄せるようになる人徳の持ち主でもあります。チームにとっての精神的支柱で、彼の存在が全体の士気を大きく左右します。
キャラ⑰海堂杏里
『アオアシ』のキャラ紹介、最後は海堂杏里です。彼女はエスペリオンの親会社の社長令嬢で、夢は監督というほどのサッカー好きでもあります。作中では次第にアシトに惹かれていき、花とは彼を巡って一時三角関係にもなりました。冨樫との絡みも多く、彼に号泣シーンを見られて以降は頻繁に連絡を取り合う間柄となっています。
【アオアシ】高校やチーム・キャラのモデル
『アオアシ』はキャラの魅力もさることながら、リアルで説得力のある世界観が多くのファンを惹きつけています。作中に登場するキャラやチーム、高校にもモデルがあるとされますが、ここではその点について掘り下げていきましょう。
モデル①エスペリオン
『アオアシ』の高校・チームのモデル、最初は主人公らが属する「東京シティ・エスペリオンユース」ですが、本作の原案・取材協力を担当していた上野直彦はインタビューにおいて、「柏レイソルと大宮アルディージャのユースを追っていた」旨の発言をしています。そこから考えると、エスペリオンのかなりの部分はこの2チームを基に発想されていると思われます。
モデル②船橋学院高校
『アオアシ』の高校・チームのモデル、続いては作中の強豪校、「船橋学院高校」です。ユース界最強FWのトリポネを擁するこの高校のモデルは、名前や実績から考えるに、千葉県の市立船橋高校であると見て間違いないでしょう。「市船」の呼び名でも有名なこの学校は、高校サッカー界で知らぬ者のない超強豪校で、作中でもエスペリオンユースの前に立ちはだかりました。
モデル③青森星蘭高校
『アオアシ』における高校・チームのモデル紹介、3番目は「青森星蘭高校」です。作中でエスペリオンユースとプレミアリーグ制覇を賭けてぶつかった相手ですが、こちらのモデルはやはり名前から見て、青森県の青森山田高校であると思われます。作中では雪中サッカーを練習に取り入れていると語られますが、これは青森山田でも実際に行われているメニューです。
モデル④青井葦人
『アオアシ』のモデル紹介、高校・チームの次はキャラに移りましょう。主人公の青井葦人のモデルは2人おり、1人は名古屋グランパスエイトなどで活躍したFW福田健二です。母子家庭で育ち兄の影響でサッカーを始めたなどの境遇が、アシトと重なります。もう1人は現FCバルセロナの監督シャビ・エルナンデスで、こちらは飛びぬけた俯瞰能力が主人公に投影されています。
モデル⑤大友栄作
『アオアシ』のキャラ、高校・チームのモデル紹介、続いては大友栄作です。アシトとはセレクション以来の親友で、チーム内でも盛り上げ役として欠かせないバイプレーヤーですが、モデルは意外にも漫画のキャラとのことです。そのキャラとは『ダイの大冒険』のポップで、物語内では主人公ダイの親友というポジションにあり、パートナーとして絶対の信頼を寄せられる点が共通しています。
モデル⑥本木遊馬
『アオアシ』のキャラのモデル紹介、6人目は本木遊馬です。1年生でありながらAチームレギュラーに留まっているという実力者ですが、はっきりしたモデルの情報はありません。ただ、一説には名古屋グランパスのDF中谷進乃介選手を基にしているのではないかとも言われています。柏レイソルの下部組織に在籍時、唯一の高校2年生レギュラーとして活躍した点が、遊馬のキャラを想起させるとのことです。
モデル⑦福田達也
『アオアシ』のモデル紹介、続いてのキャラは福田達也です。アシトを自身のユースチームに導いた監督ですが、こちらのモデルは公式に福田健二であると言及されています。作中の福田監督は愛媛県生まれで母子家庭で育った経験を持ちますが、福田健二も同様です。さらに、Jリーグを経て海外へ渡り、引退後は指導者を務めている点も共通しています。
モデル⑧阿久津渚
『アオアシ』のキャラのモデル紹介、8人目は阿久津渚です。DFとして同年代では飛びぬけた実力の持ち主で、アシトにとって師匠のような立場にあります。凶暴で相手かまわずつっかかる厄介な人物ですが、作中では見せ場の多い重要キャラでもあります。プレー面でのモデルはいないものの、メンタル面でのモデルは本田圭佑選手であると、公式に言及されています。
モデル⑨栗林晴久
『アオアシ』のキャラとそのモデル、9人目の栗林晴久を紹介しましょう。16歳でプロ契約を結んだ天才MF・栗林のモデルは、元モンテディオ山形の比嘉厚平です。早くから「天才」と評された選手で、作者の小林有吾は比嘉選手にまつわる話を栗林のキャラ作りに取り込んでいる旨発言しています。ただ、比嘉選手はケガに泣かされたキャリアを持つだけに、今後の栗林についてもやや気になるところです。
モデル⑩義経健太
『アオアシ』のキャラとモデル紹介、10人目はFWの義経健太です。エスペリオンユースAチームで主将を務める絶対的エースながら、しゃべると語尾が変という癖のあるキャラです。モデルについては特に明かされていませんが、大迫勇也選手ではないかとする説もあります。現在ヴィッセル神戸でプレーしている大迫選手は義経同様FWで、体格やU-16(義経はU-18)日本代表に選ばれた経歴も共通しています。
モデル⑪トリポネ・ルフィン
11人目に紹介する『アオアシ』のキャラとモデルは、トリポネ・ルフィンです。世代最高FWとしてアシトらの前に立ちはだかる船橋学院高校の選手ですが、こちらについても正式なモデルは判明していません。しかし、黒人とのハーフでポジションがFWという点から見て、リーグ・アン・トゥールーズに所属するオナイウ阿道(あど)がイメージされているのではないかとも言われています。
モデル⑫司馬明孝
続いてのキャラは、司馬明孝です。司馬は40歳までずっとエスペリオンでプレーし続けている選手で、アシトはトップチームの練習に参加した際彼と出会いました。やはりアシトにとっては師匠的なキャラですが、モデルは中村憲剛だと公式に発表されています。中村選手のデビューから引退まで川崎フロンターレ一筋だった点などが、司馬のキャラに投影されています。
モデル⑬出口保
『アオアシ』のキャラとそのモデル紹介、最後は出口保です。東京シティ・エスペリオンに所属する選手で、J1で129試合に出場し36得点、代表でも21試合に出場して26得点を挙げているという、日本の主力FWになります。彼の公式モデルも不明ですが、ドイツへの移籍が決定しているなどの点から見て、原口元気(VfBシュツットガルト)ではないかとする意見もあります。
【アオアシ】キャラの名言
『アオアシ』のキャラや高校・チームのモデル紹介が済んだところで、今度は作中のさまざまなセリフにスポットを当ててみましょう。登場キャラたちが残した名言には、以下のようなものがあります。
名言①「逃げたらどこにも…」
逃げたらどこにもたどり着けんす。
出典: gour-map.com
こちらは『アオアシ』の主人公アシトが発した名言です。青森星蘭高校戦のハーフタイム、北野蓮への気おくれに悩むアシトに対し、阿久津は「逃げればいい」と突き放します。それに対してアシトが返した言葉が上のもので、これをきっかけにアシトは、北野と肩を並べるために闘うという意識に切り替えたのでした。
名言②「その体だから…」
その体だから、いまの君がある。
出典: gour-map.com
『アオアシ』のキャラの名言、続いてはヒロイン一条花によるものです。船橋学院高校戦でのトリポネとのマッチアップを経て、身体の細さを痛感し嘆くアシトに対して投げかけられました。体格に恵まれていても、それに甘えて考えることをやめれば凡庸な選手にしかなれない、との鋭い指摘で、工夫で個性を伸ばすことを促す愛情あるセリフとなっています。
名言③「それが、俺で…」
それが、俺でありたい。
出典: gour-map.com
エスペリオンユースのAチームに所属し、16歳でトップチームに招集されるほどの才能を持つ栗林が発したのが、この名言です。アシトの「プロになりたい」との言葉に対し、栗林は突然「今この瞬間で世界最高の選手は?」と尋ねます。戸惑うアシトに対し栗林は、「時代ごとに誰でも思いつく世界最高の選手がいる」と続け、上の言葉で結びます。この圧倒的なスケールの発想に、アシトは強い衝撃を受けたのでした。
名言④「頑張れ。人間は…」
頑張れ。人間は考える葦である。
出典: gour-map.com
こちらも『アオアシ』のヒロインキャラ・一条花による名言です。第1巻6話、セレクションの1次試験を終えたアシトに対し、食堂を手伝っていた彼女が発しました。「考える葦」とはもちろんフランスの思想家パスカルの言葉ですが、『アオアシ』全体を貫くテーマの1つでもあります。プレーの最中もプライベートでも、常に「考える」ことでさまざまなものが身に付くとの哲学が、この言葉に集約されています。
名言⑤「成功してチーム…」
成功してチーム調子づかせる権利も、失敗して試合ぶち壊す権利も、俺一人にある…たまらないね。
出典: gour-map.com
こちらはAチーム所属のメインゴールキーパー・秋山円心(えんしん)が発した名言です。青森星蘭高校戦でフィールドプレーヤー並みの高い位置を取る選択をした際、上の言葉をつぶやきました。サッカーでは比較的注目される機会の少ないキーパーですが、実際には試合の流れを左右する重要なポジションであり、この言葉は実に的確にその事実を伝えています。
【アオアシ】魅力や見どころ
サッカー漫画の名作として多くの人の心をつかんでいる『アオアシ』ですが、本作にはサッカーに関するきめ細かい情報以外にも、さまざまな見どころがあります。では、具体的にどういったところが魅力なのでしょうか。キャラや名言に続いては、『アオアシ』の魅力や見どころについて紹介していきましょう。
魅力や見どころ①人間ドラマがある
『アオアシ』の大きな魅力の1つとなっているのが、「人間ドラマ」の側面です。後述するアシトと母との関係も含め、キャラ同士の因縁や葛藤、そこからの成長といったドラマが丁寧に描かれており、それが読み手の心を大きく揺さぶります。たとえば一見凶暴なだけの阿久津が抱えている複雑な背景は、後の展開にいたって彼への印象を一変させることになります。
魅力や見どころ②サッカー哲学
『アオアシ』の魅力的な点、続いては「ちりばめられたサッカー哲学」です。サッカーに向き合う上で重要なキーワードが要所要所に配されており、それもまた読み手の印象に深く刻まれます。たとえば「コーチング」について、福田監督は「選手に考えさせること」と定義づけ、正解を即答する「ティーチング」とは異なるとの信条を述べます。こうした哲学の多くは、サッカー以外においても援用できるものです。
魅力や見どころ③葦人の成長
『アオアシ』の魅力と見どころ、続いては「主人公アシトの成長」です。アシトはずば抜けた素質はあるものの、最初は知識も技術も未熟でチームに適応できません。ポジションも変えられ、完全なお荷物状態からスタートした彼ですが、経験を経るうち徐々に意識や動きが変化していきます。読者はアシトの成長に合わせて、サッカーやDFというポジションの特性などを細かく学んでいくことになり、ワクワクさせられる仕掛けが施されています。
魅力や見どころ④キュンとする展開がある
『アオアシ』の魅力、4つ目は「キュンとする展開」です。本作はJユースに材を取った本格サッカー作品ですが、高校生を主人公とする青春漫画の側面もあります。その方面を主に担っているのが、アシトと花の関係です。2人はセレクションで顔を合わせて以降、無意識に惹かれ合う仲となりますが、ある出来事を経てお互いへの想いを無視できなくなります。それでもなかなか深く進展しないというもどかしさが、ファンにとってたまらないポイントの1つとなっています。
魅力や見どころ⑤母と子の関係
『アオアシ』の魅力ポイント、最後は「母と子の関係」です。アシトは母子家庭出身で、シングルマザーの母親に兄と自分を育ててもらったという強い恩を感じています。母の紀子も息子に対する愛情は格別で、アシトがセレクションに合格して上京する際には、「プロになれるかどうかは関係なく、あんたはわたしの誇り」と彼への率直な想いを手紙につづりました。こうした親子関係は、本作の重要な核となっています。
【アオアシ】主なキャラの声優
ここまで『アオアシ』のキャラやポジション、作品の魅力などについて紹介してきましたが、ここではアニメ版の声優に注目してみました。2022年にスタートしたアニメ版『アオアシ』で主なキャラの声を担当しているのは、以下の面々になります。
声優①青井葦人役/大鈴功起
『アオアシ』で主人公アシトの声を担当しているのは、大鈴功起(こうき)です。大鈴氏は東京都出身の22歳(2000年10月5日生まれ)の新人声優で、本作が初主演作になります。そのほかの主な出演作品には、『プラチナエンド』(鈴木)などがあります。
声優②大友栄作役/橘龍丸
『アオアシ』のキャラを演じる声優、2人目は大友栄作役の橘龍丸(たつまる)です。橘氏は大衆演劇を出自に持つ俳優で、2019年からは声優としても活動しています。主な出演作品には、『アオアシ』のほかに『歌舞伎町シャーロック』(小林寅太郎)、『群青のファンファーレ』(桜庭惣司朗)、『惑星のさみだれ』(アニムス)などがあります。
声優③橘総一朗役/山下誠一郎
3人目の『アオアシ』キャラ声優は、橘橘総一朗役の山下誠一郎です。山下氏は広島県出身の男性声優で、2012年にデビューしました。主な出演作品には、『orange』(成瀬翔)、『刀剣乱舞-ONLINE-』(薬研藤四郎、愛染国俊)、『逆転世界ノ電池少女』(久導細道)などがあります。
声優④冨樫慶司役/八代拓
続いての『アオアシ』キャラ声優は、冨樫慶司役の八代拓です。八代氏は岩手県出身、現在30歳の男性で、日本ナレーション演技研究所を経て声優デビューしました。主な出演作品には、『タイガーマスクW』(東ナオト / タイガーマスク)、『炎炎ノ消防隊』(ヴァルカン)、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(田沼翼)などがあります。
声優⑤黒田勘平役/堀江瞬
『アオアシ』のアニメ版キャラ声優、最後は黒田勘平役の堀江瞬です。堀江氏は大阪府出身の現在30歳で、自分の声が嫌いなことから声優を志したというエピソードを持っています。音楽活動もこなすマルチタレントで、主な出演作品には『さらざんまい』(陣内燕太)、『アイドルマスターSideM』(ピエール)などがあります。
【アオアシ】キャラに対する世間での評判や人気
『アオアシ』のキャラのポジションや魅力などについて紹介していますが、読者や視聴者は彼らに対し、主にどんな印象を抱いているのでしょうか。さまざまな個性的なキャラへの一般の評価や人気ぶりが気になるところですが、ここではその点について調べてみました。
『アオアシ』で一番好きなキャラは大友というツイートですが、こうした意見はほかにも多く見られました。主人公の相棒としての立ち位置を確立しているだけでなく、チーム内では重要なポジションにあり、普段おちゃらけつつもたまにカッコいいセリフを吐くという、確かに全方面から好かれそうなキャラとなっています。
こちらは『アオアシ』のキャラ全員に対する好印象を述べている意見です。キャラへの思い入れは作品への没入度を高めるので、「早く次巻を出してほしい」という感想が出るのは納得でしょう。
一方こちらは、『アオアシ』はキャラがあまり好きじゃなくて『ブルーロック』の方が好き、という意見です。もちろん好みはそれぞれでいろいろな意見があるでしょうが、それでも『アオアシ』の面白さはしっかり認めている点は興味深いところです。
【アオアシ】キャラは魅力的だった
『アオアシ』の登場キャラについて紹介してきました。このように、サッカー漫画として絶大な人気を誇る『アオアシ』には多数の名物キャラが登場し、さまざまなドラマを繰り広げます。そこには葛藤や成長、恋や親子の情があり、見る者を飽きさせません。未見ながら興味が湧いたという方は、ぜひ直接原作やアニメでその魅力に触れてみてください。
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