【スパイファミリー】評価やあらすじまとめ！人気の理由から不評の声を調査

「スパイファミリー」は、電子版の少年ジャンプ+で連載されており、コミックの売り上げが2700万部を突破した大人気漫画です。幅広い年齢層から支持されて様々な漫画賞を受賞し、海外からも評価を受け人気を集めています。その面白い魅力の理由を調査していきましょう。

「スパイファミリー」の作者である遠藤達哉（えんどうたつや）は、子供の頃から漫画家を目指していました。家族は両親と兄が一人います。2000年に「西部遊戯」でストーリーキング漫画部門準キングを受賞し、赤マルジャンプに掲載されてデビューしました。「月華美刃」や「TISTA」の連載を終了してからは、「青の祓魔師（エクソシスト）」等のアシスタントをして、職場の画力が上がると評価されています。また、茨城県からもスパイファミリーが評価されて、特別功労賞を受賞しました。

「スパイファミリー」は、集英社の少年ジャンプ+で2019年3月25日から、隔週月曜日に更新され連載を続けています。ジャンプコミックス+から漫画が10巻まで発売されていて、テレビアニメ化もされており、2023年3月からはミュージカルの上演が決定しました。2018年にジャンプSQに掲載した「I SPY」が好評価を受けて、スパイを題材にした「スパイファミリー」が企画されました。父がスパイで母は殺し屋、娘はエスパーという偽装家族のコメディです。

「スパイファミリー」のアニメは、2022年10月から第2クールの放送が始まりました。アニメの作画も綺麗と評価されていて、声優や主題歌もとても人気が高まっています。クオリティが高く、残酷なシーンもほとんどないので、子供にも安心して見せる事ができるアニメです。

スパイファミリーのあらすじを、漫画の1巻毎にネタバレありでまとめました。フォージャー家のオペレーション梟（ストリクス）とは、どのように進行していくのかを紹介していきます。

主人公は西国（ウェスタリス）のスパイで、コードネーム「黄昏（たそがれ）」と呼ばれています。表面的には平和が訪れている東西関係ですが、未だ不安定な状況にあり、東国（オスタニア）の危険人物であるデズモンドを調べる作戦「オペレーション梟」を依頼されました。その為にはまず、偽装の家族を作る必要があるので、ロイド・フォージャーという精神科医になりすまし、家を購入して子供と妻を探します。

黄昏はデズモンドに近づく為に、デズモンドの息子が通う名門のイーデン校に、自分の子供を入学させるよう命令され、孤児院に養子をもらいに行きます。そして引き取ったのはアーニャという女の子で、実は人の心が読める超能力を持った子供でした。次に入学面接の為に妻を探し、選んだのはヨルという市役所の事務員をしている女性ですが、裏では「いばら姫」と呼ばれる殺し屋です。3人はそれぞれの理由から、家族を装うことを決めました。

面接中にトラブルもありましたが、なんとか補欠から繰り上げ合格したアーニャ・フォージャーは、名門イーデン校に入学します。父のロイドの心が読めるので、デズモンドの息子ダミアンと仲良くしようと努力しますが、高圧的な態度のダミアンを殴ってしまい、8つ取ると退学になる雷（トニト）を1つもらってしまいました。同級生たちの感情が頭に流れ込んできて悲しくなりますが、ベッキー・ブラックベルという友達が出来て救われます。

ヨルが結婚していたことを知った弟のユーリ・ブライアが、突然フォージャー家に訪問します。子供の頃に両親を失ったヨルは、ユーリを育てる為に殺し屋になり、お金を稼いで生活していました。お姉さんが大好きなユーリは結婚を許していないので、夫のロイドと知り合った理由等を厳しく質問してきますが、偽装夫婦だとはバレずに済みます。そして、アーニャは社会貢献活動の為に行った病院で、プールで溺れた男子を救ったことを学校から評価され、星（ステラ）を獲得出来ました。

星を獲得したご褒美として、アーニャに犬を飼ってあげることになり、ロイド一家は保護センターの譲渡会に行きますが、その近くで爆弾テロが行われようとしていました。アーニャは未来が見える犬に出会い、その犬が見た映像を超能力で理解して、爆弾テロの犯人に殺されそうになったロイドたちを助けます。犯人に追われるアーニャを、ヨルが発見して犯人たちを倒したので、爆弾テロは未遂（みすい）に終わりました。そしてその犬に「ボンド」と名前を付けて飼うことにします。

イーデン校の中間考査は、4教科それぞれの学年1位と2位に星が授与されますが、赤点を取った者には雷が与えられます。オペレーション梟では、デズモンドのいる懇親会にロイドも出席する為に、アーニャが星を8つ取るという作戦があります。しかし、アーニャは勉強が大嫌いでテストで良い点数が取れないので、なんとか赤点を回避するだけで精一杯です。

漫画5巻の後半から、ロイドの後輩諜報員（エージェント）のフィオナ・フロストが登場していて、漫画6巻ではロイドとフィオナの共同作戦が行われます。古美術収集家のキャンベルが行う怪しいテニス大会にペアで参加し、ターゲットの絵画を手に入れました。フィオナはロイドに激しく憧れていて、妻のヨルにとても嫉妬しているので、テニス対決を申し出ますが、ヨルに敗れてしまいます。

イーデン校で懇親会に出席したデズモンドに直接ロイドは挨拶をします。アーニャが息子のダミアンを殴った事を理由にして、家に謝罪に行こうとしますが笑顔で断られてしまいます。それでもロイドは、デズモンドに「面白い男」と言われ、名前を覚えてもらいました。父に認めてもらい良い評価をして欲しいダミアンは、中間試験で星を取った事を報告して褒められます。漫画7巻では、秘密警察に所属するユーリ・ブライアの危険な仕事の内容も描かれています。

ヨルの裏仕事である「いばら姫」に、護衛の任務が入ります。内部抗争で殺されたグレッチャー家の生き残りである、オルカ・グレッチャーとその息子を護衛して、クルーズ船に乗せて亡命させるという任務です。ヨルは市役所の仕事という理由で、殺し屋仲間の部長と共に向かいますが、同じ船のクルーズ旅行券をアーニャが超能力で当ててしまったので、ロイドとアーニャも一緒の船に乗る事になりました。

殺し屋だらけの船の中で護衛を続けるヨルを、アーニャは超能力で陰ながら助けていきます。しかしヨルは、このまま殺し屋を続ける事に迷いが生まれ、何度もケガをしながら戦いますが、これからはユーリだけでなくフォージャー家での暮らしを守る為に戦おうと決意します。任務を成功させたヨルは休暇をもらい、ロイドとアーニャと一緒にリゾート島を楽しみました。漫画9巻では、イーデン校に厳しい先生が現れ、ハンカチを忘れたダミアンを助けたアーニャが、2つ目の雷をもらう場面もあります。

漫画10巻ではロイドの幼少期が語られます。厳しい父親がいましたが、友達と兵隊ごっこをしながら普通に暮らしていたロイドの街が、突然戦争に巻き込まれ両親も友達も失います。東国を憎みながら戦っていたロイドは、西国から逃げてきたフランキーと出会い話をしますが、そこで西国の兵に撃たれケガをした後に、陸軍情報部にスカウトされて諜報員となりました。現代の話に戻り、ヨルは偶然デパートでダミアンの母を助けて仲良くなり、婦人会に誘われます。

「スパイファミリー」はWEB漫画から爆発的に人気が出てテレビアニメ化までされました。ジャンプ+で一番話題となった「スパイファミリー」の、間の取り方や癒し要素と、キャラの面白い魅力や設定を詳しく解説していきましょう。

主人公がスパイで、組織からいきなり無理難題を押し付けられます。一週間で子供を作って名門校に通わせるという厳しいオペレーションです。そこで孤児院に養子探しに行きますが、出会ったのが超能力者のアーニャでした。名門校の面接の為に今度は母親が必要になり、出会ったのが殺し屋のヨルです。この3人が家族として、同じ家で生活するという斬新（ざんしん）な設定になっています。

それぞれのキャラがとても個性的で、設定もしっかりしています。フォージャー家の3人はもちろんですが、家族に関係するキャラたちも魅力的です。ヨルの弟にも秘密があり、アーニャが通う学校の生徒たちは名門の家の子供ばかりで、ロイドの諜報員仲間たちも何人か登場しています。

ずっとシリアスなスパイの作戦が続くわけではなく、アーニャの学校でドタバタコメディが始まったり、ヨルの職場の話になったり、色々な場面に移動します。その間にも、他のキャラが主役の短編が入ってくる時もあり、ホッとする話や笑える話がアニメにも盛り込まれています。

やはり子供や動物は癒し要素なので、アーニャとボンドの存在にはとても癒されます。そして、アニメでのアーニャの声優「種崎敦美（たねざきあつみ）」さんの幅広い演技力で、アーニャの独特の話し方を可愛らしく表現しています。ヨルは殺し屋という仕事をしているのに、普段は天然な性格というギャップに癒されるファンも多いようです。

作者は漫画の世界を、1960年代から70年代くらいで想定しているそうですが、漫画の表紙等で背景に描かれている家具や、アニメの街並みにも高い評価を得ています。そのオシャレな作画から、アンティーク家具に興味を持つファンも増えているようです。

それぞれのキャラに秘密があるので、実は敵同士であるキャラたちの今後がどうなっていくのかという伏線があります。ロイドは西国のスパイなので、東国で生活しているヨルやユーリとはもちろん敵同士です。アーニャが超能力で心を読んでいる事も気づいていません。

ここまで爆発的な人気が出た漫画で、アニメも面白いと好評なスパイファミリーですが、厳しい評価も出ているようです。なぜ不評なのかその理由を考察していきましょう

キャラたちの過去は暗く悲しい設定になっていますが、今は偽装家族として楽しく暮らしているので、深刻な展開にならない所に少し物足りさを感じるファンもいるようです。コメディよりな話が多くなる時もあります。

作者も何となく想定した時代と言っているので、「スパイファミリー」は架空の国の話です。細かく時代や設定を掘り下げると、リアリティが無くなってしまい、危機感は薄れていきます。

作画が美しいと評価されているスパイファミリーですが、主要キャラが美形ばかりです。その中でも、ヨルの殺し屋という仕事があまり評判が良くないので、幸せになれるのかどうか疑問も出ています。

スタイリッシュに始まったスパイアニメですが、ヨルの弟の話や、アーニャの学校の面白い話でほのぼのするので、少し物足りないと感じるファンもいます。好きだから期待が大きいという評価です。

スパイファミリーでは、様々な秘密を持ったキャラクターがたくさん登場しています。それぞれが面白い関係にあり、アニメでも上手く表現されています。登場人物を一覧で紹介していきましょう。

ロイドは幼い頃に戦争に巻き込まれて兵隊になりましたが、諜報員としてスカウトされ、西国の有名なスパイ「黄昏」として活動しています。東国でオペレーション梟を遂行しながら、他にも任務をこなしているので、とても多忙な毎日を過ごしています。

アーニャは超能力の被検体として実験されていましたが、そこから逃げて孤児院にいた所を、超能力を使ってロイドに養子にしてもらいます。元の辛い生活に戻りたくないアーニャは、ずっとフォージャー家の家族として暮らしていきたいと思っているので、ロイドから良い評価をもらおうと頑張っています。

ヨルは、昼間は市役所の事務員として働いていますが、裏では殺し屋の「いばら姫」という名前を持っています。店長から依頼を受けると、殺しの仕事に向かいます。弟のユーリを育てる資金が欲しくて始めた仕事でしたが、今ではその仕事を続ける為に、世間から悪い評判を立てられたくないので、フォージャー家の妻として過ごしています。

ボンドはプロジェクト「アップル」の実験体で、未来の映像が見える犬です。それに気が付いたアーニャが、ボンドと共に爆弾テロを阻止して、フォージャー家で一緒に過ごせるようになりました。アーニャが大好きなテレビ番組の主人公「ボンドマン」に似て、手が黒くて手袋をはめている様に見えるので、ボンドと名付けられました。ヨルが作ったご飯で死亡する未来を見たことがあります。

ダミアンはオペレーション梟の標的であるデズモンドの次男で、父親から良い評価をもらおうと必死に勉強しています。アーニャのクラスメイトで、庶民に興味はないと言いながら、実はアーニャに恋をしています。

ベッキーは頭が良くて少し生意気な女の子で、大手軍事企業ブラックベルCEOの娘です。アーニャとはクラスメイトで、とても仲良が良くプライベートで一緒に買い物にも行きました。アーニャとおそろいのキーホルダーをカバンに着けています。

ユーリはヨルの7歳下の弟で、ヨルに育てられました。異常に姉に執着していて、ロイドとの結婚も認めたくありません。姉に内緒で秘密警察の仕事をしていますが、ロイドがスパイという事にはまだ気づいておらず、時々フォージャー家に様子を見に来ます。

スパイファミリーは映画の様にスマートな作品で、海外でも評価が高く人気があります。海外でも壁画広告や、アニメイベントでもブースが作られ、SNSでも面白いと話題になっているようです。

スパイファミリーの評判を聞いて実際に観てみたら、夢中になったファンも多いようです。アニメも面白く、アーニャが可愛いと評判で、グッズもたくさん発売されています。

残酷な描写が無いので幅広い世代から人気があり、学校での面白い話もあるので、子供にもおすすめ出来る漫画です。テストや勉強が辛かったり、友達との友情の話も共感できる作品になっています。

スパイファミリーについての色々な評価を取り上げてみましたが、読む人も多いので感想も様々にあるようです。コミックの売上も伸びて、アニメも素晴らしい評価を受けています。始まったばかりのアニメ第2クールの評判も高いので、これからの人気に期待しましょう。