【スパイファミリー】ユーリの正体や本名は？面白い魅力やロイドとの関係を紹介

『スパイファミリー』のユーリは、フォージャー家の一員であるヨルの弟です。年齢は20歳で、誕生日は不明です。身長は179cmで、ヘアスタイルは男性にしてはやや長めのショートボブです。愛想の良い好青年に見えますが、裏表が激しく冷酷な一面もあります。極度のシスコンで、姉のヨルのことを溺愛しています。ヨルの夫であるロイドに対しては嫉妬心を抱いており、2人の結婚を認めていません。

スパイファミリーの作中でユーリが初めて登場したのは、原作1巻の2話です。ここでは電話の声だけで姿は見えませんでしたが、電話越しにヨルのことを心配していました。ヨルはユーリを安心させようと、彼氏がいると嘘をついてしまいます。その後、ヨルはロイドと偶然出会い、恋人のフリを頼みます。

スパイファミリーでユーリが初めて姿を現すのは、それからしばらく経った2巻の10話でのことです。ここでは、ヨルの回想に幼い頃のユーリが出てきました。そして、10話の最後では成長した現在のユーリも出てきます。ユーリは同僚からヨルが結婚したことを聞き、驚きのあまり鞄を落としてしまいました。

スパイファミリーは、WEB漫画サイトのジャンプ＋で連載中の漫画です。正式表記は『SPY×FAMILY』で、作者は遠藤達哉さんです。2022年4月9日からテレビアニメの第1期が始まり、同年の6月25日まで放送されました。続けて10月からは、テレビアニメ第2期の放送が開始しました。戦争を回避するため、スパイのロイドがかりそめの家族を作って任務に奮闘する作品です。

隣り合う東国のオスタニアと西国のウェスタリスは、戦争が終わってからも緊張状態が続いていました。西国のスパイの黄昏は、東国の要人であるデズモンドと接触をはかるため、7日間で子供を作ってイーデン校に入学させろという命を受けます。孤児院でアーニャという子供を引き取った黄昏は、ロイドと名乗り本当の親子のフリをします。そして、イーデン校の面接のためにヨルに妻となってもらい、3人で偽りの家族生活を始めるのでした。

スパイファミリーのユーリの本名は、ユーリ・ブライアです。スペルは「Yuri Briar」で、ロシア語圏で使われやすい男性名です。ユーリはヨルを安心させるために猛勉強をして、飛び級で外務省に入省しました。表向きはエリートの若手外交官ですが、実際に外務省で働いていたのはわずか1年ほどです。

外務省にしばらく勤務した後、ユーリは国家保安局に異動となります。そして、少尉として働くことになりました。国家保安局は秘密警察と呼ばれて恐れられている組織で、スパイの摘発や市民の監視を担っています。そのため、保安局員であるユーリは、WISE（ワイズ）に所属するロイドの天敵でもあります。保安局員としてユーリは数々の汚れ仕事をこなしており、普段のユーリからは想像もできないような冷徹な一面を見せます。

ユーリは国家保安局で働いていることを周囲に隠しており、その正体はヨルも知りません。保安局員は国家のために、暴行や拷問などを行うこともあります。自分がそのような仕事をしているとヨルに知られたくないユーリは、今でも国家保安局員であることを秘密にしているのです。そのため、ヨルはユーリが今でも外務省で働いていると思っています。

スパイファミリーのユーリは、両親を亡くしてからずっとヨルと2人きりで過ごしてきました。母親代わりのヨルのことを心から愛していて、ヨルに関することとなると理性が飛んでしまいます。お互いに独立した今でも、ヨルとは頻繁に連絡を取り合っています。ヨルもユーリも自分の正体を隠していますが、それはお互いを思いやってのことです。ユーリとヨルはお互いに支え合って生きる、非常に仲の良い姉弟です。

スパイファミリーのロイドは、ユーリにとっては義兄にあたるキャラです。ユーリはヨルが結婚したことを聞き、結婚相手のロイドの品定めに訪れます。ユーリがロイドの前に初めて登場したのは、2巻の11話のことでした。ロイドはユーリが探しているスパイの「黄昏」本人ですが、ユーリはそのことに気づきません。

しかし、ユーリが秘密警察であることは、ロイドにあっさり見抜かれてしまいました。ロイドはユーリの前で完璧な夫を演じていたため、ユーリもロイドがいい奴であると認めざるを得ませんでした。しかし、嫉妬心から素直に祝福することができず、いまだにロイドを敵対視しています。

ユーリがフォージャー家に初めて訪れたとき、アーニャは寝てしまってユーリには会えませんでした。そのため、アーニャだけ、ユーリと出会うのが少し遅れます。ユーリがアーニャの前に初めて登場したのは、すでに5巻に入ってからことでした。ロイドの娘ということで、ユーリはアーニャのことも敵視していました。しかし、ヨルからアーニャに勉強を教えてほしいと言われ、ヨルのためにその頼みを引き受けます。

必死にアーニャに勉強を教えたユーリでしたが、アーニャがまったく理解していないことに怒って帰ってしまいます。それ以降関わる機会の少ない2人でしたが、アーニャがバスジャックに巻き込まれたと聞いてユーリはあわてて駆けつけます。このことからも、アーニャに対して少し情が湧いていることがわかります。

スパイファミリーでは、たびたびヨルやユーリの回想シーンが出てきます。幼い頃のユーリも頭の中はヨル一色で、勉強をするのもすべてはヨルのためでした。幼少期のユーリは現在よりも純粋で、ヨルに褒められると目を輝かせて喜んでいました。幼少期のこうした可愛らしい姿も、ユーリの魅力のひとつです。

スパイファミリーのユーリの魅力といえば、異常なまでのシスコン具合でしょう。アーニャが初めてユーリに会ったとき、ユーリの頭の中は「姉さん」で埋め尽くされていました。姉に対する溢れるほどの思いに、心を読んだアーニャは胸焼けを起こしてしまいました。また、ヨルの料理は食べた人が倒れてしまうほどの不味さですが、ユーリはこの手料理を喜んで食べています。

顔を真っ青にして吐きながらヨルの手料理を食べる姿には、周りの人間も引いてしまうほどです。シスコンのユーリにとっては、恐ろしいほど不味いヨルの手料理もご馳走だと感じてしまうのでしょう。他にも、ヨルの夫であるロイドに何かと突っかかったり、ヨルに会うときは満面の笑みだったりと、ユーリのシスコンぶりはあらゆる場面で見ることができます。

スパイファミリーのユーリは普段は穏やかで、ニコニコとした好青年に見えます。しかし、姉や国家の安全に危険が及ぶと、性格が豹変することがあります。原作の2巻では、取り調べの際にスイッチが入り、目つきがガラリと変わりました。別人格となったユーリはゾッとするような冷酷なキャラとなり、ストーリーに程良い刺激を与えてくれます。また、普段とのギャップの激しさにも魅力を感じます。

スパイファミリーのユーリは、作中で最も体を張っているキャラです。幼い頃にはヨルに肋骨を折られ、現在ではヨルに平手打ちをくらって流血しています。ヨルの手料理を食べて死にかけるなど、登場するたびに何かしらのひどい目に合っています。スパイファミリーのキャラの中で、ここまで体を張っている人物はユーリくらいでしょう。姉の愛情に体当たりで答えるユーリは、面白い魅力に溢れています。

大人気漫画のスパイファミリーは、テレビアニメにもなりました。アニメのスパイファミリーでは、ユーリを声優の小野賢章さんが演じています。小野賢章さんのユーリの声は普段は穏やかですが、性格が豹変したときは低く迫力のある声に変わります。また、ヨルに会うときは声のテンションも高くなり、その振り切った演技が人気を集めています。

小野賢章さんは、1989年10月5日生まれの声優です。出身地は福岡県で、現在はアニモプロデュースに所属しています。4歳で子役としてデビューし、声優以外にも舞台や映画、テレビドラマなどで活躍しています。趣味はギターとゲームで、特技は体操とバスケットボールです。2022年には、第16回声優アワードで主演男優賞を受賞しました。

小野賢章さんが初めて声優の仕事をした作品は、映画『ハリー・ポッター』の吹き替え版です。この作品でハリー・ポッターを担当したことがきっかけとなり、声優としても活動していくことになります。テレビアニメの主な出演作品と担当キャラは、『黒子のバスケ』の黒子テツヤ、『ポケットモンスターXY』のアラン、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のジョルノ・ジョバァーナなどです。

スパイファミリーのユーリに対するコメントを見ると、やはり「シスコンが面白い」という感想が多く寄せられていました。異常なまでのシスコンぶりに、「狂気のシスコン」と評している人もいます。ユーリが登場する回はコメディシーンが多く、何度見ても笑えるという感想もありました。

スパイファミリーの作中で、ユーリはアーニャのことを「チワワ娘」と呼んでいます。この「チワワ娘」というあだ名が好きというコメントが、多く見られました。また、ユーリはロイドのことを「ロッティ」というあだ名で呼んでおり、こちらの呼び方も同じく人気でした。

スパイファミリーのユーリに関しては、「可愛い」とコメントしている人も大勢いました。姉の言葉には盲目的に従う様子や、ヨルに優しくされて喜ぶ姿が可愛いと感じるようです。ユーリはメインメンバーより登場回数が少ないため、もっと登場してほしいというコメントもありました。

スパイファミリーのユーリは、国家保安局職員として国のために働いています。西国のスパイであるロイドとは天敵であるため、これからのストーリー展開が楽しみです。ユーリは極度なシスコンで、姉への執着ぶりが読者の笑いを誘います。これまでのスパイファミリーでユーリの登場回を振り返りつつ、これからの活躍にも期待しましょう。