【幽遊白書】戸愚呂弟は圧倒的な強さ?悲しい過去や幽助との戦いを解説
戸愚呂弟は『幽遊白書』に登場する妖怪です。物語中盤の暗黒武術会編のラスボスとして圧倒的な強さで主人公の幽助を苦しめました。本記事では戸愚呂弟について、幽遊白書の作中における強さや過去をまとめています。またアニメで戸愚呂弟を演じた声優についても紹介します。
目次
【幽遊白書】戸愚呂弟とは?
戸愚呂弟のプロフィール
戸愚呂弟は幽遊白書に登場した妖怪です。常にサングラスをかけた大柄な青年の姿をしていますが、作中に登場する他の妖怪と異なり兄と一緒に人間から妖怪に転生した経歴の持ち主です。初登場は悪人の垂金権造に囚われた雪菜救出の任務を幽助と桑原が受けた時でした。垂金の屋敷で二人と対決し、その強さで苦しめますが一瞬の隙をつかれ倒されます。しかしそれは芝居であり、再び幽助の前に現れ彼を暗黒武術会にゲストとして招待しました。
幽遊白書の概要
『幽遊白書』は冨樫義博さんの作品で、週刊少年ジャンプに連載されていました。他の有名作品と並んで90年代前半の少年ジャンプ人気を支えた漫画ともいわれており、連載終了から長い年月が経った現在でも高い人気を誇ります。原作と同時期にテレビアニメ化もされこちらも人気を得ました。現在でも舞台化や実写ドラマ化など新しい展開が行われており、日本だけでなく世界中のファンから注目を集めています。
幽遊白書のあらすじ
主人公の浦飯幽助は、ある日交通事故から子どもを助けたことで命を落としてしまいます。本来この子どもは助かるはずであり、死を管理する霊界にとって幽助の死は予定外のものでした。霊界から生き返るための試練を与えられ、それをクリアした幽助は霊界探偵として魔界からやって来た妖怪たちと戦うことになります。その過程で多くの仲間との出会いやバトルを経験し、やがて人間界と霊界と魔界とを巻き込んだ運命に身を投じていきます。
【幽遊白書】戸愚呂弟の強さや能力
戸愚呂弟の能力は筋肉操作
妖怪としての戸愚呂弟の能力は筋肉操作です。これは体の筋肉量を自在にコントロールする能力で、作中では使用している力を「○○%」と表現していました。戸愚呂弟が持つ能力はこれだけですが、凄まじいパワーによる攻撃は絶大な威力を誇ると同時に高い防御力も有しています。同じく妖怪で体を変化させる能力を持つ兄を武器として扱うこともでき、兄弟ならではのコンビネーションで戦うことも得意としていました。
戸愚呂弟の強さを解説
ここからは幽遊白書の中で戸愚呂弟が見せた姿を強さごとに紹介します。戸愚呂弟は物語が進むごとにパワーを上げた姿を披露しており、暗黒武術会編の中で巨大な存在感を放っていました。
戸愚呂弟の強さ①20%
垂金に用心棒として雇われ、彼の屋敷で初めて幽助たちと戦った時に見せた姿です。この時は剣に変化した戸愚呂兄を使って戦いました。屋敷にいた妖怪たちを難なく倒してきた幽助たちでしたが、戸愚呂弟の強さの前にピンチに陥ります。死力を尽くしたコンビネーションで何とか勝利した幽助でしたが、実は戸愚呂弟は真の雇い主である左京の命により垂金を陥れるために負けたふりをしていただけでした。
戸愚呂弟の強さ②30%
幽遊白書作中で戸愚呂弟が初めて筋肉操作を披露した姿です。垂金は戸愚呂弟の力試しのために巨大な猛獣を用意していました。しかしこの姿になった戸愚呂弟は、一撃でその猛獣を倒してしまいました。
戸愚呂弟の強さ③45%
暗黒武術会で魔界狂戦士チームを倒した姿です。魔界狂戦士チームの妖怪たちは五人で戸愚呂弟に襲いかかりますがこの姿になった戸愚呂弟によって一瞬で葬られてしまいました。これ以前に幽助の前で60%の姿を披露しているため、それより弱い姿で対戦相手を圧倒する姿は読者に恐怖感を与えました。
戸愚呂弟の強さ④60%
垂金の屋敷での戦いの後、再び幽助の前に現れた時に披露した姿です。戸愚呂弟が生きていたことに幽助はショックを受けますが、さらにこの姿を見せられたことで恐怖に震えて動けなくなっていました。そんな幽助に戸愚呂は暗黒武術会へゲストとして幽助と桑原を招待することを告げ、断ればこの場で命を奪うと宣言します。恐怖の前に幽助はその招待を受けるしかなく、さらなる強さを得るために幻海師範の元で修行する決意を固めます。
戸愚呂弟の強さ⑤80%
暗黒武術会決勝戦の前に、過去の因縁をつけるため幻海の前で披露した姿です。一撃で地面に巨大なクレーターを開けてしまうほどパワーが強化されており、さらに幻海師範の攻撃で腕を削られた際も再生してしまうほど生命力も強まっています。その力で幻海を倒し、幽助との決勝戦でも最初はこの姿で戦いました。観客の前で変身した際は、それだけで弱い妖怪たちは耐えきれず溶けてしまうほどの妖気を放っています。
戸愚呂弟の強さ⑥100%
決勝戦で登場した戸愚呂弟の最強形態です。幻海から継承した霊光玉により幽助はパワーアップしていました。その攻撃を受け初めて全力を出せる相手に会えたと判断し変身しました。過去に幽助が戦ったどの妖怪より強く、指先から放つ指弾や全力の霊丸を気合だけでかき消す力で幽助を追い詰めます。その一方でこの形態はエネルギーの消耗が激しく、肩にある突起物状の器官から絶えず周囲の妖怪や人間のエネルギーを吸収しなければならない弱点もあります。
戸愚呂弟の強さ⑦120%
100%の状態からさらに全ての力を開放した最終形態です。幽助の力を引き出すために戸愚呂弟は桑原を殺害しました。その怒りで真の力に目覚めた幽助は100%の戸愚呂弟に迫る力を見せ、最後の一撃を全力の霊丸に注ぎます。その幽助を前に戸愚呂弟もフルパワーのこの姿に変身し、両者の戦いはクライマックスをむかえました。霊丸の威力に初めて完全に防御にまわりながら、それを握り潰すことに成功しますがフルパワーの反動で体が崩壊し戦いは幽助の勝利で終わります。
戸愚呂兄弟はどっちの方が強い?
インパクトのある弟の存在に隠れがちですが、戸愚呂兄も体を刃物に変えたり擬態を作り出し相手の隙をつくなど高い戦闘力を誇ります。特にどんなダメージを受けても復活してしまう再生能力はほとんど不死身といって差し支えなく、そこについては弟以上と断言できます。しかし兄の性格は弟と正反対の卑劣な性格で、最後は弟に見限られパンチの一撃で吹き飛ばされました。再生能力こそあれ、純粋な強さでは弟のほうが兄より上です。
【幽遊白書】戸愚呂弟の過去や幽助との戦い
戸愚呂弟が妖怪になった悲しい過去
過去に人間だった頃の戸愚呂弟は幻海師範とともに武道家の道を歩んでいました。強さを極め、弟子たちにも恵まれていましたがその幸せはある日突然崩壊します。凶悪な妖怪である潰煉が現れ、弟子たちを皆殺しにした後に戸愚呂弟を暗黒武術会に招待します。立ち向かう戸愚呂弟でしたが為す術もなく倒されてしまいました。その後消息を絶ち、再び仲間の前に現れた戸愚呂弟は武術会で潰煉に復讐を果たします。そして優勝の褒美として妖怪への転生を選ぶのでした。
戸愚呂弟の性格
戸愚呂弟は妖怪になってからは兄とともに裏社会で生き、戦いにおいては厳格で冷酷な性格で生き抜いてきました。その一方で戦いを離れた場においては、他者に対して同情や気遣いを見せるなど人間的な一面もあります。卑怯な手段を嫌う部分もあり、魔性使いチームのオーナーである豚尻のあまりに汚いやり方に制裁を加えています。また試合の中でかつての仲間であった幻海の死を弄んだ兄にも激しい怒りをみせ決別を選びました。
戸愚呂弟と幽助の戦いや最期
お互いのフルパワーが激突した戦いは先にカウント内で立ち上がった幽助の勝利に終わりました。死後、霊界でコエンマの前に立った戸愚呂弟は地獄の中でも一番過酷な冥獄界に行くことを自ら選びます。戸愚呂弟の本当の願いとは妖怪となった自分を倒す相手に出会い、自らは死後の過酷な環境を選び、完全な魂の消滅をむかえることでした。最後に霊界で幻海と再会した戸愚呂弟は、幽助のことを幻海に託し穏やかな表情で世話をかけたことを詫びるのでした。
【幽遊白書】戸愚呂弟の名言
戸愚呂弟の名言①「酒はダメなんで…」
酒はダメなんでオレンジジュースください
出典: bibi-star.jp
決勝戦前夜、雇い主である左京と乾杯をする場面での台詞です。酒が飲めないのかそれとも飲まないだけなのかは不明ですが、恐ろしい妖怪であるはずの戸愚呂弟がオレンジジュースを頼むギャップが幽遊白書ファンに強い印象を残しています。
戸愚呂弟の名言②「こう見えてもねェ…」
こう見えてもねェ結構動物好きなんすよ
出典: bibi-star.jp
垂金のペットと戦う時の台詞です。厳格な性格の戸愚呂弟が不必要な嘘をつく必然もないので、動物好きは本当のことと考えられます。ただし、雪菜の前で小鳥を食べる矛盾した場面もありました。これは脅すために敢えてそのような人柄を演じただけと推測されます。
戸愚呂弟の名言③「オレは品性まで売った…」
俺は品性まで売った覚えはない
出典: bibi-star.jp
幽助との戦いの前に兄を吹き飛ばした時に口にした台詞です。ともに妖怪に転生した兄弟でしたが、私利私欲のために転生した兄と違い弟には確固たる信念があったことを表しています。
【幽遊白書】戸愚呂弟の声優
戸愚呂弟の声優は「玄田哲章」
アニメ版の幽遊白書で戸愚呂弟を演じたのは玄田哲章さんです。強力な妖怪である戸愚呂弟役は、力強い男性役を得意とする玄田さんにとってまさにはまり役といわれていました。
玄田哲章のプロフィール
玄田哲章さんは1948年生まれで岡山県出身です。野沢那智主宰の劇団薔薇座に在籍し、24歳の時に声優の仕事を始めました。低温で太い声質の持ち主で、アニメだけでなく吹き替えでも多くの作品に参加しています。厳格な役からコミカルな役まで幅広く演じる演技力で多くの世代にその声を届けています。
玄田哲章の主な出演作品
幽遊白書の戸愚呂やトランスフォーマーのコンボイをはじめ、シティハンターの海坊主やクレヨンしんちゃんのアクション仮面など出演作は多岐にわたります。吹き替えにおいてはアーノルド・シュワルツネッガーを長年に渡って担当していることで有名です。
【幽遊白書】戸愚呂弟に対する世間での評判や人気
戸愚呂弟はかっこいいという幽遊白書ファンの声が多く見られました。悪の妖怪でありながらも人間臭さや正々堂々とした態度、何よりも圧倒的な強さがファンの人気を集めています。
戸愚呂弟については幽遊白書ファンの間で可哀想という声も見られました。死後に明かされた過去の出来事を読み、戸愚呂弟の心情や決意に胸を打たれたファンも多く存在します。
暗黒武術会編の後に始まる魔界の扉編で、戸愚呂弟はB級妖怪であることがコエンマの口から明かされます。そして魔界には戸愚呂弟を上回るA級妖怪やS級妖怪がいることも語られますが、戸愚呂弟がB級に過ぎなかったという展開は現在でも幽遊白書ファンの間で賛否両論があります。
【幽遊白書】戸愚呂弟は圧倒的な強さのキャラだった
B級妖怪であることが明かされた戸愚呂弟ですが、それでも作中に登場した妖怪たちの中で圧倒的な強さとインパクトを誇り現在でも高い人気があります。悲劇的な過去や兄との対比、幻海との関係性などさまざまな顔を持つ戸愚呂弟が気になった方は幽遊白書をチェックしてみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
侑芽
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