【幽遊白書】仙水が持つ残酷な過去とは?強さや多重人格についても解説
本記事では『幽遊白書』に登場する仙水が持つ残酷な過去について徹底調査しました。仙水の強さや能力、そして多重人格になってしまった理由についても解説します。また仙水の名言や仲間、アニメ版『幽遊白書』で仙水を担当した声優についても紹介していきます。
目次
【幽遊白書】仙水とは?
仙水とは『幽遊白書』に登場するキャラクターで、魔界の扉編(仙水編)での最強の敵となります。強い霊力を持った人間である仙水は、元霊界探偵として活躍していました。その為霊界探偵としては、主人公・幽助の先輩にあたる人物となり、その力は幽助をも凌ぐ強さと推測されます。
仙水のプロフィール
- 名前:仙水忍
- 年齢:26歳(初登場時)
- 身長:180㎝後半
- 体重:80㎏後半
- 誕生日:6月6日
- 血液型:A型
『幽遊白書』に登場する最強の敵・仙水は、額の真ん中にある黒子が印象的な人物です。服装は黒を基調としたシンプルな物が多く、高身長な事も相まって目を引く存在です。幼少期から霊力の強さが目立っていた事もあり霊界探偵として活躍していましたが、ある事件をきっかけに人間不信に陥ってしまいます。
仙水の性格
- 忍:繊細で純粋、主人格
- ミノル:プライドが高く、おしゃべり好きで理屈っぽい
- カズヤ:殺人狂で赤子も平気で手にかける
- ジョージ:武器商人
- ナル:内気で傷つきやすく泣き虫。唯一の女性人格
- マコト:家事全般、雑用担当
- ヒトシ:動物等のお世話係
『幽遊白書』に登場する最強の敵・仙水は、多重人格者で7人の人格を持ちます。それぞれ全く違う性格・役割をしており、主人格の「忍」の代行者として「ミノル」が表に出る事が多いです。「忍」は滅多に出る事がなく、幽助との戦闘時に久々に出てきた事を本人も認めています。
幽遊白書の概要
『幽遊白書』は1990年から1994年に「週刊少年ジャンプ」で連載された冨樫義博によるバトル漫画です。小学館漫画賞を受賞、テレビアニメは高視聴率を記録といった人気ぶりで、多彩なキャラクターも人気を博しています。コミックスは2020年12月時点で累計5000万部を突破しており、連載終了から長い年月が過ぎていますが現在も人気は衰えず、2023年12月には実写版が配信される予定となっています。
幽遊白書のあらすじ
『幽遊白書』の主人公・浦飯幽助は、子どもを助ける為に交通事故にあいます。その事故のせいで幽助は命を落としてしまうのですが、不良の幽助が子どもを助けるという事が霊界にとっても想定外だった為、生き返る為の試練を受ける事となります。無事生き返る事ができた幽助は、霊界探偵として活動していきますが、その先々に立ちふさがる多くの敵に仲間と共に立ち向かって行く姿が描かれています。
【幽遊白書】仙水の残酷な過去や強さ・多重人格
『幽遊白書』の仙水は、霊界探偵として活躍していた過去を持ちます。そんな仙水がなぜ人間を憎むようになり最強の敵となってしまったのか、理由は仙水の過去に起きた残酷な事件にありました。更には多重人格になるきっかけともなってしまったその事件について、詳しく解説していきます。
仙水の残酷な過去
霊力の強い仙水は、幼い頃から妖怪に狙われる事が多く、妖怪を悪として考えていました。その霊力の強さから霊界探偵として活躍し、自分は正義の戦士と考えるようになりますが、そこである事件が起きます。霊界探偵の任務で向かった先には人間が妖怪を拷問している光景が広がっていたのです。
妖怪の血でいっぱいになった池に入る人間や、残虐された妖怪たちを目の当たりにした仙水は、今まで信じてきた人間とのギャップに錯乱し、その場にいた人間すべてを殺害してしまいました。この事件をきっかけに仙水の価値観は180度変わり、繊細な性格の持ち主だった仙水を人間不信にしてしまうのです。
仙水が多重人格になった理由
妖怪残虐事件をきっかけに、仙水は度々思い悩む事が増えていきます。元々繊細な性格の仙水は、自分を守る為に様々な人格が作られていき多重人格となりました。最終的に人格は、主となる忍をはじめ、ミノル・カズヤ・ジョージ・ナル・マコト・ヒトシの7人となります。
仙水は最強?強さや能力を解説
仙水は能力者ではありませんが、肉弾系での戦いにおいて最強と言われる強さの技を持っています。格闘技「裂蹴拳」に霊力を合わせた「霊光裂蹴拳」を使う事で一度に大勢の相手へ攻撃する事も可能です。幽助との戦い時に幽助の霊力を10と例えるなら自分は100だと言える程の霊力を持っている為、その強さには圧倒されます。また幻海でさえ成しえなかった人間にとって究極の闘気「聖光気」の使い手でもあり、聖光気を物質化して鎧として纏う事もできます。
仙水の目的
7人で穴を掘ると言っていた仙水ですが、その穴とは魔界へ通ずるトンネルを掘る事でした。人間界と魔界をつなぐ「境界トンネル」を開く事で、より強い妖怪達が人間界に来る事を望んだのです。そして一度行ってみたかった魔界で死ぬことが最終目的である事を明かします。元々腫瘍に侵されていた仙水は、残り半年の寿命である事もこの時に明らかになりました。
仙水の最期
幽助との戦いで圧倒的強さを見せていた仙水は、一度幽助にとどめを刺し勝利します。しかしそんな最強と思われた仙水ですが、魔族として再生した幽助と互角の戦いを繰り弘げ、最終的に雷禅に操られた幽助の霊丸により戦死します。仙水は死ぬ間際に幽助と戦えた事が楽しかったと口にし、生まれ変わったら魔族になりたいと願いながら生涯を終えました。
【幽遊白書】仙水の名言
『幽遊白書』では数々の名言が生まれましたが、今回は仙水の名言について解説していきます。妖怪を悪と信じて疑わなかったのに、人間不信に陥るまでに価値観が変わってしまった仙水の言葉は、考えさせられるものがあります。
仙水の名言①「こいつら妖怪は…」
こいつら妖怪は存在そのものが悪です
出典: w.atwiki.jp
幼い頃から強い霊力を持っていた仙水は、妖怪に命を狙われる日々を送っていました。何故自分だけに見えるのだろうか、何故自分は命を狙われるのだろうかと悩みながらも戦い続けた仙水少年は、やがて一つの答えに辿り着きます。自分は選ばれた戦士でその敵は悪だという事です。その時に仙水が発した言葉となります。
仙水の名言②「ここに人間は…」
ここに人間はいなかった 一人もな
出典: mangakawiki.com
妖怪を残虐している人間達を目の当たりにした仙水は、今まで自分が信じてきたものとの違いに錯乱し、その場にいた全ての人を抹消してしまいます。当時からパートナーとして活動していた樹が現場に辿り着くと、そこには様子のおかしい仙水の姿がありました。その際に樹へ言った衝撃的な一言がこの言葉となります。純粋で繊細な性格の仙水が壊れた瞬間でもあります。
仙水の名言③「オレは花も木も虫も…」
オレは花も木も虫も動物も好きなんだよ 嫌いなのは人間だけだ
出典: mangakawiki.com
幽助に地球ごと壊せばいいと言われた際に、仙水が言った言葉です。人間の非道で残虐な姿を見た仙水は、価値観が180度変わり人間を嫌うようになりますが、真面目で純粋な仙水なので、割り切る事や見て見ぬふりが出来ませんでした。その結果、この言葉のような考えとなったのです。
【幽遊白書】仙水の仲間
『幽遊白書』に登場する仙水の仲間は、仙水を含め全部で7人です。それぞれ特殊な能力を持ち、樹以外は全員人間となります。ここではその7人の能力や性格を解説します。
仙水の仲間①仙水忍
仙水チームのリーダーであり最強の敵・仙水は、能力者ではありません。能力者ではありませんが、コードネームがありその名は「暗黒天使(ダークエンジェル)」です。史上最強と言われる技を使う事ができます。かつては霊力の強さを買われ霊界探偵として妖怪と対峙していた立場ですが、ある事件をきっかけに人間不信へと陥り、魔界と人間界を繋ぐトンネルを開こうとしている人物です。
仙水の仲間②樹
コードネームは「門番(ゲートキーパー)」である樹は、チームの中で唯一の妖怪です。「影ノ手」を使い次元の往来が自由にできる他、次元に関わる下級妖怪を使う事ができる「闇撫(やみなで)」の使い手でもあります。仙水が霊界探偵時代に一度殺されかけますが、樹の最期の言葉に人間臭さを感じた仙水が殺す事をやめ、自分のパートナーとして招き入れます。穏やかな見た目とは裏腹に歪んだ性格の持ち主でもあります。
仙水の仲間③神谷実
能力者である神谷の能力は「医者(ドクター)」です。大凶病院に勤務する医師で、念で作ったウイルスを使い領域内の人々を病気にする事ができます。殺傷だけではなく治療もできる能力ですが、その能力を使っても仙水の腫瘍を取り除く事は不可能でした。最終的に警察に逮捕されますが、脱獄し自身の能力で顔を変え心霊道場を開いています。
仙水の仲間④刃霧要
刃霧の能力は「狙撃手(スナイパー)」です。自らの気を込めたあらゆる物を弾丸として、半径200m以内の相手に攻撃ができます。相手の体に能力で的をつけ、弾丸を自動で追わせる「死紋十字班」が代表される技です。普段は仙水と共に行動する事が多かったですが、事件後は通常の生活に戻り高校卒業時に家出をします。残留思念を読み取る事ができる女性と一緒にいる描写がありますが、原作では関係について語られる事はありませんでした。
仙水の仲間⑤御手洗清志
御手洗の能力は「水兵(シーマン)」です。自らの血で作られた液体生物の中が領域となります。混ぜた血液の量で強さが左右される液体生物ですが、その中に捕らえられたら決して逃れる事はできません。逃れる為には御手洗本人を倒さない限り、溺死してしまいます。本来は誰かを救いたいという優しい性格の持ち主で、改心後は幽助の味方となりました。事件から1年後には志望校に進学し、ボランティアの道を歩み始めます。
仙水の仲間⑥天沼月人
天沼の能力は「遊熟者(ゲームマスター)」です。TVゲームを現実化した世界が領域となり、ゲームのルールとして定めた内容以外の暴力行為はできません。天沼本人もゲームの登場人物として領域に入った場合は、ルールに従わなければならないのですが、キャラクターの死も現実で再現されてしまう事を本人は知りませんでした。その為、死を扱うゲームでは能力を使わないよう仙水から忠告を受けています。
ゲームで対戦した蔵馬により自分は利用されているに過ぎないと気づかされますが、ゲームのルールにより死亡してしまいました。コエンマの遊魂回帰により復活をし、事件後はゲームを通じて友人もでき普通の生活を送っています。
仙水の仲間⑦巻原定男
巻原の能力は「美食家(グルメ)」です。領域は体内で、食べた相手の能力をそのまま自分の物にする事ができます。その能力を使い戸愚呂兄を捕食する事に成功しましたが、不死身の戸愚呂兄を消化する事はできず、肉体と精神そして能力さえも乗っ取られてしまいます。性格も戸愚呂兄となってしまった巻原は蔵馬を挑発し、意識のないまま死亡します。戸愚呂兄も巻原の胴体と共に無間地獄を彷徨い続ける事となりました。
【幽遊白書】仙水の声優
ここでは『幽遊白書』で仙水の声を務めた声優について紹介します。アニメ版とアプリ版ゲームでの声優の違いや過去の仙水の声についてまとめるとともに、担当声優のプロフィールや他の出演作品も解説していきます。
仙水の声優①納谷六朗
『幽遊白書』アニメ版で仙水の声を演じたのは、納谷六朗さんでした。納谷さんは仙水を演じた際、多重人格者の役はやりがいがあったと語っています。仙水のオファーがあった時に、実は仙水役をやりたかったと声優仲間数名から言われたそうで、その事からも仙水の人気の高さがうかがえます。
納谷六朗のプロフィール
- 氏名:納谷六朗
- 出身地:東京都
- 生年月日:1932年10月20日
- 没年月日:2014年11月17日
- 血液型:B型
- 所属事務所:マウスプロモーション
納谷さんは兄弟で声優活動をしている事でも有名です。兄の納谷悟朗さんはルパン三世の銭形警部等で多くの人に馴染みのある声優です。そして納谷さん本人は過去に声優アワードで「功労賞」も受賞した実力者でしたが、2014年11月17日に惜しまれつつも生涯を閉じました。満82歳でした。アニメだけではなく映画の吹き替えも多く担当し、納谷さんの声が好きだという意見が今でも多く見受けられます。
納谷六朗の主な出演作品
- クレヨンしんちゃん:園長先生〈高倉文太〉
- 幽遊白書:仙水忍
- 陽だまりの樹:丑久保陶兵衛
- 聖闘士星矢:水瓶座のカミュ
これまで多くの作品に出演している納谷さんですが、やはりクレヨンしんちゃんの園長や幽遊白書の仙水忍をあげる声が多く見られます。映画の吹き替えを担当している俳優も多く、中でもチャイルドプレイのチャッキーは、クレヨンしんちゃんの園長と同じ声優な事に驚きを隠せないファンも多いようです。
仙水の声優②山野井仁
次に紹介するのは声優の山野井仁さんです。山野井さんは「幽遊白書100%本気バトル」というアプリ版ゲームで、仙水の声優を務めています。既に納谷さんは亡くなっていたので、その後任となります。馴染みのある納谷さんの声が変更になるのは寂しいけれど、山野井さんは嬉しいとファンからは喜びの声もあがっていました。
山野井仁のプロフィール
- 氏名:山野井仁
- 出身地:東京都
- 生年月日:1962年11月16日
- 血液型:B型
- 事務所:懸樋プロダクション
山野井さんは映画の吹き替えも多く担当していて、幅広い世代から支持されている声優です。ナレーションも多く担当しており、落ち着いた声が魅力的です。元々は劇団に所属していましたが、舞台で生活していくには難しい日々が続き、声優として活動したという過去があります。
山野井仁の主な出演作品
- ふしぎ遊戯:婁宿
- 勇者指令ダグオン:沢邑森〈シン〉/アーマーシン/ダグアーマー
- リストランテ・パラディーゾ:サント・クラウディオ・パラディーゾ
山野井さんはアニメの他に多くの吹き替えを担当しています。ジャッキー・チェンやジャン=クロード・ヴァン・ダム等、名だたる俳優の吹き替えを担当している他、007シリーズやトランスフォーマーシリーズ等の人気作品にも声優として出演しています。
仙水の声優③石田彰
『幽遊白書』アニメ版で若い頃の仙水を担当しているのは石田彰さんでした。霊界探偵時代の仙水は人気があり、仙水から石田さんのファンになったという声も多く見受けられます。また後から若い頃の仙水を石田さんが担当していたと知ったファンもいて、幽遊白書をもう一度見てみようという声もあがっていました。
石田彰のプロフィール
- 氏名:石田彰
- 出身地:愛知県日進市
- 生年月日:1967年11月2日
- 血液型:O型
- 事務所:ピアレスガーベラ
機動戦士ガンダムを見て声優に憧れていた石田少年は、中学で演劇部に入部して以来、演劇に携わるようになります。日本大学藝術学部演劇学科在学中に養成所に入り、声優として活動するようになりました。過去には声優アワードサブキャラクター賞男優部門で受賞もした実力者です。「石田ボイス」と呼ばれる独特の声質で幅広いキャラクターを演じ分ける事で有名です。
石田彰の主な出演作品
- 新世紀エヴァンゲリオン:渚カヲル
- 最遊記シリーズ:猪八戒
- 機動戦士ガンダムSEED:アスラン・ザラ
- 銀魂:桂小太郎
- わたしの幸せな結婚:堯人
多くの人気作品に出演している石田さんなので、石田さんをあまり知らない方でも担当したキャラクターを知っているという事は多いと推測されます。アニメだけではなく、映画タイタニックでレオナルドディカプリオの吹き替えを担当している事も有名です。
【幽遊白書】仙水に対する世間での評判や人気
仙水の過去を知ったファンの間では、やはり悲しいという意見が多く見受けられます。仙水が価値観を変え歪んだ性格になるには十分すぎる程の事件なので、多くのファンにも深く印象付けられています。
『幽遊白書』は魔界の扉編(仙水編)以降、魔界が舞台となります。その為、人間界での最強な敵はやはり仙水だったと言う声が多くありました。実際仙水を倒したのは魔族として覚醒した幽助だったので、人間界最強の男と言われるのも間違いないと推測されます。
仙水の過去が可哀相だったという声も少なくありません。根っからの悪ではなく純粋な性格の仙水だけに、過去の事件がなければ今とは違った生き方があったかもしれないと同情するファンも多く見られました。
【幽遊白書】仙水には残酷な過去があった
『幽遊白書』の仙水には残酷な過去があった事が分かりました。何が悪で何が正しいのか分からなくなるような残虐な事件は、仙水だけではなく見ている側も深く考えさせられるような出来事です。仙水は繊細な性格故に残酷な過去を消化できず多重人格となり、そして最強の敵となってしまいます。彼の過去を知った上で改めて『幽遊白書』仙水編をチェックしてみてください。
この記事のライター
ちぃすけ@
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