【ゆるキャン】登場キャラのバイクについて紹介!車種や特徴を徹底解説
アニメ化されているゆるキャンは女子高生たちがキャンプライフを楽しむ物語が描かれていますが、一部のファンからは作中に登場しているバイクに注目が集まっています。本記事ではゆるキャンに登場しているバイクを紹介し、車種や特徴についても解説していきます。
目次
【ゆるキャン】とは?
ゆるキャンに登場するバイクについてまとめていく前に、まずはゆるキャンの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。アニメ化やSNSなどを通じて知名度が上がりつつある話題沸騰中の日常系について内容を把握しておきましょう。
ゆるキャンの作者
ゆるキャンの原作者はあfろ(あふろ)先生です。まんがタイムきららやその姉妹誌などで執筆している漫画家で、『あfろワールド』という独特な世界観を描く作家として評価されています。ゆるキャンの舞台は山梨県周辺となっていますが、先生も現在山梨県甲府市に在住しており作中に登場しているキャンプ場などを念入りに取材して本作を手掛けたと話しています。
ゆるキャンの概要
ゆるキャンはあfろによってまんがタイムきららフォワード及びCOMIC FUZにて連載されている漫画作品です。キャンプを趣味とする女子高生たちのゆるやかな日常を描いた物語が展開されており、アウトドア趣味に真っすぐな登場人物たちや実在する観光名所で描かれる幻想的な風景が話題を呼びました。2021年5月時点で累計発行部数600万部を突破しており、アニメ化や実写ドラマ化といったメディアミックスも多数展開されています。
ゆるキャンのあらすじ
1人キャンプを好む女子高生・志摩リンは富士山からの帰り道で遭難しかけていた各務原なでしこを助けます。志摩リンとの出会いでキャンプに興味を持ったなでしこは、高校の同好会・野外活動サークルに入部しメンバーと関わりながらキャンプ知識を身に着けていきます。同好会に入らないかという誘いを志摩リンは断りながらも、時々行動を共にするようになり彼女らとゆるやかな日常を送っていきます。
【ゆるキャン】アニメと劇場版に登場するバイクの特徴
ゆるキャンでは本作テーマの1つであるキャンプ場に向かうまでの描写が描かれているのが特徴的で、第1話でも志摩リンがスクーターに乗っている様子が描かれていました。それだけバイクや車といった移動手段はゆるキャンを語る上で欠かせない存在と言えます。ここではゆるキャンのアニメと劇場版に登場するバイクの特徴についてまとめていきます。
バイク①ヤマハ ビーノ
ヤマハ・ビーノは志摩リンが乗っているバイクです。ビーノは1997年から製造・販売されたスクータータイプのオートバイで、女性を意識した丸っこくてファッショナブルなデザインが特徴的です。当時はアイドルのパフィーを起用して宣伝を行ったことで大ヒットとなり、毎年カラーリング変更や改良などを繰り返し1998年にはビーノクラシックが発売されました。
志摩リンが乗っていたモデルは2004年から販売された2代目モデルです。車体型式は『BA-SA26J』で旧モデルからイメージを継承しつつ全面新設計して改良されました。志摩リンが実際に乗っているスクーターは可愛らしいミントカラーになっていますが、ゆるキャンの人気に伴い後日ヤマハ公式から同じカラーリングのモデルが登場しました。
バイク②ヤマハ トリシティ125
ヤマハ・トリシティ125は志摩リンが番外編エピソードにて、ビーノの点検中に代車として借りたバイクです。トリシティ125は特定二輪車で前輪が2つついているのが特徴的で、ガソリン満タンで300kmを走れるほど高燃費なバイクとして人気があります。ゆるキャン作中では志摩リンのイメージカラーであるミントグリーンで描かれています。
バイク③ホンダ エイプ100
ホンダ・エイプ100は土岐綾乃が乗っているバイクです。エイプは2001年~2017年にかけて製造・販売されていたオートバイでシンプルな車体構成にハイスペックな機能を搭載したモデルとして知られています。誰でも気軽に乗れる身近なバイクとして人気があり、その人気に伴って様々な派生モデルが製造されています。
土岐綾乃が乗っているエイプ100は既に生産が終了しているミニバイクで、アニメ2期では正月に浜松へ向かう際に使用していました。また、大井川キャンプの時はタンクの色が限定モデル品だったことで有識者の間で話題を呼びました。
バイク④トライアンフ・スラクストン1200R
トライアンフ・スラクストン1200Rは志摩リンのおじいちゃんが乗っているバイクで、劇場版ゆるキャンにて志摩リンが実際に乗っています。トライアンフはイギリスを拠点にしているオートバイ製造販売会社であり、メーカー希望販売価格が180万円に達するほどの高級車として知られています。
志摩リンはこのバイクをおじいちゃんから譲り受けて実際に乗るシーンも描かれましたが、スラクストンのシート高は810mmであるのに対し劇場版での志摩リンの身長は145cmと、現実では乗ることができない身長差があります。これに対して作者はどうにか目を瞑ってほしいというコメントを残しており、身長が低い設定を少し後悔している様子を見せていました。
【ゆるキャン】アニメと劇場版に登場する車の車種
ここからはゆるキャンのアニメと劇場版に登場する車の車種についてまとめていきます。主要人物が高校生であることからバイクに比べてあまり登場頻度が多くない車ですが、なでしこの姉や野クルの担当教師の登場によって車が描かれ、劇場アニメではなでしこたちが大人になったことでそれぞれが愛車を持つようになりました。
車種①スバル フォレスター
スバル・フォレスターは志摩リンのお父さんが乗っている車です。フォレスターは1997年から製造・販売されているミドルクラスのクロスオーバーSUVで、車高とエンジンの組み合わせで高い走破性を持っているところが特徴的です。現在では5代目モデルが製造されるほど歴史が続いており、近年でも安定した売り上げを出していることから親しみがある人も多いことでしょう。
車種②ダイハツ 9代目ハイゼットカーゴ
ダイハツ9代目ハイゼットカーゴは山中湖大間々岬キャンプ場の管理人が乗っている車です。ハイゼットカーゴはダイハツ工業の軽貨物車で1960年から製造・販売されています。2023年時点で軽自動車の商標の中で62年という最も古い歴史を持っており、2021年にはこれから生まれるデザインの手本になり得るだろうという評価を受け『グッドデザイン・ロングライフデザイン賞』をダイハツ車として初めて受賞しました。
なお、このハイゼットカーゴを愛車にしているキャンプ場の管理人はテレビ番組『水曜どうでしょう』の出演者・大泉洋さんがしたほら話の喧嘩太郎がモデルになっています。原作者のあfろ先生が水曜どうでしょうのファンであることを明かしており、管理人が革ジャンを着た時の見た目が大泉さんにそっくりだとゆるキャンファンの間で話題になりました。
車種③スズキハスラー 日産ラフェスタ
まずスズキ・ハスラーは野クルの顧問・鳥羽美波が乗っている車です。ハスラーはスズキが生産しているクロスオーバーSUVタイプの軽乗用車で、2014年から2023年現在まで製造・販売されています。軽トールワゴンとSUVの両方を兼ね備えたことで車内のスペースが広く雪道や泥道といった悪路を走りやすいという特徴を持っており、アウトドア趣味を楽しむ人にとってとても親しみやすいモデルとして注目を集めています。
そして、日産・ラフェスタは鳥羽美波の妹である涼子の愛車です。静岡遠征の時に大人数を乗せなければならなかったことから美波が妹にラフェスタを借りました。ラフェスタは日産自動車が販売していた7人乗りのミニバンで、2004年~2018年まで製造・販売されていました。車内スペースの広さと両側スライドドアの構造で開放感のある車としてファミリー層に受け入れられていました。なお、涼子のモデルは2004年~2007年に販売されていた旧式モデルとなっています。
車種④日産 ラシーン
日産・ラシーンはなでしこの姉である各務原桜が乗っている車です。ラシーンは1994年~2000年に日産自動車から販売されていたクロスオーバーSUV車で、B13型系サニーの4WD車種をベースに開発されました。クロスカントリーカーな風貌から現れる雰囲気が特徴かつ魅力的で、6年間の間1度もフルモデルチェンジされることはありませんでした。
桜はこのラシーンをカスタマイズしており、そのカスタムはラシーン専門店BLOOOMのカスタムモデルを参考にしていると言われています。古い車種ながら現在でも根強い人気が残っており、価格相場は100万~200万円ほどとなっています。
車種⑤スズキ ジムニー
スズキ・ジムニーは劇場版ゆるキャンにて大人になった各務原なでしこが乗っていた車です。ジムニーは1970年からスズキが販売しているオフロード四輪駆動車で、小型で軽量なボディを突き詰めた車という特徴があります。軽量化に加えて強度と耐久性も重視されており、大径タイヤなどの優位性により軽自動車の中ではトップクラスの悪路走行性能を持っています。
劇場アニメにおいてなでしこは東京都昭島市に移り住んでアウトドアショップ店員として働いており、週末にはジムニーに乗ってキャンプに向かう描写が描かれていました。また、キャンプ以外にも登山をする様子も描かれ、愛車のジムニーで悪路走行をしていたことが窺えます。カラーリングはシフォンアイボリーメタリックと推察されます。
車種⑥日産 マーチ
日産・マーチは劇場版ゆるキャンにて大人になった大垣千明が乗っていた車です。マーチはハッチバック型のコンパクトカーで日産自動車から1982年~2022年にかけて販売されていました。コンパクトなボディに大人5人が快適に移動できるキャビンを持った合理的なパッケージングが評価されており、2代目のK11型はカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
千明のモデルカラーはラディアントレッドと推察されます。彼女は大人になってから広告業界を経験後、地元に戻って観光推進機構にUターン転職していました。そこでキャンプ場プロジェクトの発起人になっていると開拓のために精を出しており、その中で荷物の引き上げ作業があるとそこで愛車のマーチが活躍しました。
車種⑦ホンダ N-one
ホンダ・N-oneは劇場版ゆるキャンにて大人になった犬山あおいが乗っていた車です。N-oneはホンダの軽自動車展開『N-BOX』の第3シリーズとして製造されたモデルで、2011年12月から販売が開始されました。『人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に』という思想を受け継ぎながら新しいベーシックカーの創造を目的に作られ、低い全高とコンパクトなハッチバック風スタイルが特徴的です。
大人になったあおいは地元山梨の小学校で先生になっており、児童から「あおいちゃん」と呼ばれ慕われている様子が描かれていました。愛車のN-oneは水色のカラーと白色の屋根をしたモデルで、実際にホンダからサーフブルー&ホワイトという同じカラーリングが販売されています。
車種⑧フィアット500 or アバルト595
劇場版ゆるキャンにて志摩リンの友人である斎藤恵那も大人になって愛車を持っていましたが、その車種はフィアット500もしくはアバルト595のどちらかと言われています。フィアットはイタリアを拠点に置いている自動車製造会社で、初代500は1936年~1955年まで製造・販売されていた小型車です。戦後のヨーロッパにおいて商業的大成功を収めたモデルとして知られており、現在では4代目が日本でも販売されています。
対してアバルト595はフィアット500をベースチューンアップした自動車です。フィアット500に比べて冷却用エアインテーク付きのフロントバンパーやツインエキゾーストパイプなどを搭載し、より多彩なメカニズムを取り入れたモデルとして使い勝手が良くなっています。恵那の愛車は描かれていたリアエンブレムからアバルトと予想されますが、原型となっているフィアットの可能性もあります。
【ゆるキャン】人気の理由
ここからはゆるキャンの人気の理由についてまとめていきます。ゆるキャンはキャンプという少しニッチな文化をモチーフにしていますが、アニメ化やテレビドラマ、劇場アニメが公開されるほどの人気を博しています。ここまでの人気を集められた理由が何だったのか、作品を分析しその魅力を紹介していきます。
人気の理由①志摩リンなどのかわいいキャラ
ゆるキャンに描かれているキャラクターはどれも可愛く愛らしい見た目をしています。それに加えてクールながら表情豊かな志摩リン、和やかな性格でほんわかとした可愛さを持つ各務原なでしこなど、萌え系とはまた違う誇張され過ぎていない可愛さをしたキャラクターが揃っているため多くの人に受け入れられています。
人気の理由②女子高生という設定
高校生と言うと子どもより成長しており、それでもまだ大人として自立できていない時期です。主要人物のなでしこたちは学校に通いながらアルバイトをしてキャンプ道具の資金を集めていますが、こういったひたむきな頑張りが読者にとってつい応援したくなってしまうシーンでもあります。
人気の理由③ほのぼのとしてゆるさ
ゆるキャンとタイトルにある通り本作はなでしこたちがゆるりとキャンプを楽しんでいるだけの作品です。いわゆる日常系と呼ばれるジャンルですが、本作では都会から離れた田舎街と自然豊かなキャンプを舞台に、そして純粋にキャンプを楽しもうとする女子高生たちを主要人物にしているため、他作品に比べても際立ったゆるさがあります。
人気の理由④キャンプの楽しさが共感できる
作中で描かれているなでしこたちのキャンプの様子は、作者の実体験を元に作られています。テントを張るのに失敗したり、焚火の起こし方が分からず苦戦したりといった失敗描写と、そんな失敗続きでも浮かび上がるキャンプの楽しさが強い共感を感じさせてくれます。
【ゆるキャン】バイクに対する世間での評判や人気
ゆるキャンに描かれているバイクについてまとめてきましたが、普段からツーリングやドライブをしていてバイクや車に興味があるゆるキャンファンにはどのように思われているのでしょうか?実際に寄せられているコメントを参照しながら、世間からの評判・人気をここでまとめていきます。
バイクや車に関するコメントを調べてみるとそのキャラクターと愛車を一緒に描いたファンアートが多く寄せられており、そのキャラクターのアイデンティティとして認識されているようでした。志摩リンとビーノの知名度は特に高く、水色カラーの限定ビーノの写真を投稿している人も多かったです。
ゆるキャンに影響されてバイクに乗りたくなったという人も多いようです。本作がきっかけで実際にバイクに乗り始めたという人もおり、志摩リンモデルのバイクで日々乗りこなすのに苦戦しているコメントなども残されていました。
バイクや車に興味を持っている人からは、自動車会社からゆるキャンコラボグッズを出してほしいという声も寄せられていました。実際に志摩リン仕様のビーノが販売されていたりしているため、自動車会社からのグッズ展開はそれなりに可能性がありそうです。
【ゆるキャン】バイクは魅力的だった
ゆるキャンの登場人物たちが愛用しているバイクや車はどれも実在しているものであり、アウトドア趣味を持つ彼女らにお似合いな愛車が揃っていました。バイクや車がゆるキャンにとって欠かせない要素であることを理解していただけたことでしょう。今後もゆるキャンは連載されていくので、ゆるくキャンプを楽しんでいくなでしこたちを引き続き見守っていきましょう。
この記事のライター
zeile
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