【ゆるキャン】OPの主題歌まとめ！EDや映画挿入歌についても紹介

『ゆるキャン（ゆるキャン△）』の作者は、山梨県甲府市在住のあfろさんです。あfろさんはデビュー前にアフロキャラを好んで描いていたことから、ある掲示板で「アフロの人」と呼ばれていました。現在のペンネームは、そのときの呼び名に由来しているそうです。ゆるキャン以外の主な作品には、『月曜日の空飛ぶオレンジ。』や『シロクマと不明局』などがあります。人気作のアンソロジーコミックや、ゲームのキャラクターデザインなども手掛けています。

ゆるキャンは、女子高生たちがのんびりとキャンプを楽しむアウトドア漫画です。まんがタイムきららフォワードで、2015年7月から2019年4月まで連載されていました。その後は、芳文社の漫画配信サイトのCOMIC FUZに移籍され、現在でも連載は続いています。作中には山梨県周辺の実際の風景が数多く登場し、リアルなキャンプ気分を味わうことができます。ゆるキャンはアニメにもなり、第1期は2018年1月から3月にかけて放送されました。

その後、2021年1月から4月にかけてアニメ第2期が放送され、2022年10月にはアニメ第3期の制作も発表されました。ゆるキャンはアニメだけでなく、実写ドラマにもなっています。ゆるキャンのドラマは、2020年1月10からテレビ東京の木ドラ25枠で放送されました。その翌年の4月からは、ドラマ第2期も放送されています。ゆるキャンの実写ドラマの主演は福原遥さんで、漫画のイメージにぴったりだと話題になりました。

ソロキャンプが好きな志摩リンは、富士山の麓で冬キャンプを楽しんでいました。そこで、家に帰れず困っていた各務原なでしこと出会い、初めて自分以外の誰かとキャンプをすることになりました。なでしこはリンと同じ高校に転入し、野外活動サークル（野クル）に入ります。リンはなでしこや野クルのメンバーと交流するうちに、グループキャンプの楽しさにも気づき初めたのでした。

ゆるキャンのアニメでは、ひとつのシーズンごとにひとつのOP主題歌が使われています。現在のところ第2期まで放送されているため、OP主題歌もふたつ存在します。ゆるキャンのOP主題歌は、曲も映像もどちらとも高評価を得ていました。ここでは、ゆるキャンのアニメで使用されていた、ふたつのOP主題歌について解説します。

ゆるキャンの初代OP主題歌は、亜咲花さんが歌う「SHINY DAYS」です。亜咲花さんは、多くのアニメ主題歌を担当しているアニソン歌手です。アニメやゲーム、漫画などが好きで、デビュー前はコスプレイヤーとしても活動していました。明るくかわいい声が、ゆるキャンのOPによく合っています。SHINY DAYSはワイワイとキャンプを楽しむなでしこたちにぴったりの賑やかな曲で、聴いているだけで元気をもらえます。

ゆるキャンの2代目OP主題歌である「Seize The Day」も、初代OP主題歌と同じく亜咲花さんが歌っています。POPな曲調で耳に馴染みやすく、ついつい体を動かしたくなってしまうような歌です。一昔前のアイドル曲を彷彿させるメロディーが、聴けば聴くほど癖になると評判です。

ゆるキャンのアニメのED主題歌も、OP主題歌と同じようにひとつのシーズンごとにひとつのED主題歌が使われていました。ゆるキャンのED主題歌はOP主題歌とはガラリと雰囲気が変わり、OP主題歌とはまた違った良さを感じることができます。ゆるキャンのアニメのOP主題歌に続き、ED主題歌について詳しく見ていきましょう。

ゆるキャンの初代ED主題歌は、佐々木恵梨さんが歌う「ふゆびより」です。佐々木恵梨さんは福岡県出身のシンガーソングライターで、アニメやゲームのタイアップ曲を数多く担当しています。作詞や作曲も手掛けており、ふゆびよりの作詞・作曲も担当しています。ふゆびよりは全体を通してゆったりとした曲で、静かに冬キャンプをする志摩リンの姿が思い浮かびます。美しいギターの音色と佐々木恵梨さんの澄んだ声が、心を癒やしてくれることでしょう。

ゆるキャンの2代目ED主題歌は、初代ED主題歌と同じく佐々木恵梨さんが歌っています。「はるのとなり」は、初代ED主題歌にも似たスローテンポで穏やかな曲です。佐々木恵梨さんはこの曲を初めて作ったとき、「ゆるキャンっぽい曲だ」と感じていたようです。そして、曲を作ってから2年後、本当にゆるキャンのED主題歌として採用されました。はるのとなりはタイトル通り、春の訪れをイメージして作られた曲です。心に染みる優しい歌詞が、ゆるキャンの余韻に浸らせてくれます。

ゆるキャンの挿入歌である「この場所で。」は、ゆるキャンのアニメ第2シーズン7話で使用されました。この曲はもともと、「おうちで、キャンプ。うちキャン△ペーン」で作られたテーマソングです。アニメ第2シーズン7話では、なでしこがソロキャンプに行こうと思い立ちます。この挿入歌は、なでしこがソロキャンプの計画を立てているシーンで使われました。初めてソロキャンプへチャレンジする、なでしこのワクワクとした気持ちが伝わってきます。

ゆるキャンはテレビアニメだけでなく、劇場版のアニメも作られました。また、ゆるキャンの続編シリーズとなる『へやキャン』もアニメ化され、TOKYO MXやBS11などで放送されました。ゆるキャンの映画とへやキャンでは、合計3つの主題歌が使われています。ここでは、映画とへやキャンで使用されていた主題歌について解説します。

映画のゆるキャンは、2022年7月1日に全国の劇場で公開されました。ゆるキャンの映画では、登場人物たちが大人になった姿が描かれています。それぞれの道を進んでいたリンやなでしこたちは、キャンプ場開発のために再び集結することになりました。テレビアニメとは一味違うゆるキャンの映画では、どのような主題歌が使われていたのでしょうか？映画のゆるキャンで使用された主題歌について、詳しく見ていきましょう。

ゆるキャンの映画の主題歌ひとつ目は、亜咲花さんが歌う「Sun Is Coming Up」です。これまでにもゆるキャンの主題歌を手掛けてきた永塚健登さんが作詞を担当し、ゆるキャンシリーズの音楽を作ってきた立山秋航さんが作曲を担当しています。今までゆるキャンに携わってきたアーティストが集結することで、ゆるキャンの映画にぴったりの主題歌が仕上がりました。

Sun Is Coming Upとは「太陽が昇る」という意味で、どのような日々にも希望はあるという内容の歌詞になっています。ゆるキャンの映画では、登場人物たちが日々の仕事に忙殺されています。しかし、「キャンプ場を開発する」という新たな目標を見つけ、そこからまた彼女たちの輝く日々が始まりました。Sun Is Coming Upは、こうした登場人物たちの心情を見事に表しています。

ゆるキャンの映画の主題歌ふたつ目は、佐々木恵梨さんが歌う「ミモザ」です。最初は、今までのED主題歌とは違うテイストに挑戦したそうですが、最終的にこれまでのED主題歌の流れを汲んだ曲に落ち着きました。大人に成長したキャラたちが昔を懐かしむような、ノスタルジックな歌詞が心に響きます。

へやキャンは、ゆるキャンから派生した番外編の4コマ漫画です。なでしこが入部した、野外活動サークル（野クル）の緩やかな日常が描かれています。へやキャンの主題歌は、「The Sunshower」です。ゆるキャンから引き続き、亜咲花さんが歌を担当しています。へやキャンの世界観を表現したThe Sunshowerは、ゆるキャンのOP主題歌よりものんびりとした曲調です。

ゆるキャンは、テレビ東京にて実写ドラマが放送されました。ゆるキャンの実写ドラマは、アニメと同じく第2期まで制作されました。第1期は2020年1月10日から3月27日まで、第2期は2021年4月2日から6月18日まで放送されました。主人公の志摩リンは福原遥さんが、友人の各務原なでしこは大原優乃さんが演じています。ドラマのゆるキャンではどのような主題歌が使われていたのか、ひとつずつ解説していきます。

ドラマのゆるキャンのOP主題歌は、H△G（ハグ）の「瞬きもせずに」です。H△Gは6人組の音楽グループで、ボーカルはChihoさんが担当しています。瞬きもせずには、ゆるキャンのタイアップ用に新たに書き下ろされた曲です。女子高生たちの青春を描いた歌詞が、ゆるキャンの世界と見事にマッチしています。

ゆるキャンのドラマ第2シーズンのOP主題歌は、LONGMANの「Hello Youth」です。LONGMANは3人組のロックバンドで、『BORUTO-ボルト-』や『ラブオールプレー』などのED主題歌も担当しています。アニメとはまた違った元気があるOP主題歌で、物語の始まりを感じさせてくれます。

ドラマのゆるキャンの初代ED主題歌は、LONGMANが歌う「Replay」です。アニメのED主題歌よりスピード感があり、聴いているだけで心が弾んできます。Replayのミュージックビデオには主演の福原遥さんが出演し、ファンの間で大きな話題となりました。

ドラマのゆるキャン第2シーズンのED主題歌は、門脇更紗さんが歌う「わすれものをしないように」です。シンガーソングライターの門脇更紗さんは、以前は「Sarasa」の名義で活動を行っていました。2017年の5月から「門脇更紗」名義に変更し、ライブを中心とした活動を行っています。「わすれものをしないように」は日常の大切さを綴った歌詞で、温かさと同時にどこか切なさも感じられる曲となっています。

ゆるキャンのOP主題歌である「SHINY DAYS」を聴いて、どこかで聞き覚えがあると感じた人もいるでしょう。ゆるキャンの初代OP主題歌であるSHINY DAYSは、ジャクソン5の「I Want You Back」と、曲の入りやメロディの雰囲気が非常によく似ています。そのため、SHINY DAYSは、I Want You Backのパクリではないかといわれることもあります。

「I Want You Back」を歌っているジャクソン5は、アメリカ合衆国の音楽グループです。インディアナ州ゲーリー出身のジャクソン兄弟が結成したグループで、後にグループ名を「ジャクソンズ」に変えています。1969年にモータウンからデビューし、瞬く間にスーパーアイドルとしての地位を確立しました。人種差別が現在よりも激しかったアメリカにおいて、初めて白人の人気を集めた黒人アイドルだといわれています。

ジャクソン5でも特に人気が高かったマイケル・ジャクソンは、途中からソロでも活動するようになりました。ジャクソン5の代表曲には、「ダンシング・マシーン」、「今夜はブギー・ナイト」、「ステイト・オブ・ショック」などがあります。ジャクソン5の音楽は、後世にも大きな影響を残しました。現在でも、ジャクソン5の影響を受けた音楽グループや楽曲が多く存在しています。

ゆるキャンのOP主題歌である「SHINY DAYS」は、もともとジャクソン5を意識して作られているそうです。そのため、曲調が似ているのは当然で、パクリではなくジャクソン5のオマージュ作品であるといえます。オマージュとは、その作品に影響を受けて似たような作品を作ることです。

そこには尊敬の念が込められており、パクリとは別物です。SHINY DAYSもよく聴けば、「I Want You Back」に似ているだけでまったく一緒だというわけではありません。ゆるキャンのSHINY DAYSがどの程度I Want You Backの影響を受けているか、両方を聴き比べてみるのも面白いでしょう。

ゆるキャンのOP主題歌の中では、アニメ第2期のOP主題歌に人気が集まっていました。「Seize The Day」は曲調も歌詞も明るく、聴いていて元気になるというコメントが上がっていました。ドライブのときに聴く人や、カラオケで歌って楽しむ人も多いようです。

ゆるキャンのEDの主題歌に対するコメントを見ると、映画のEDに関する感想が多く寄せられていました。映画のED主題歌である「ミモザ」は、映画を観た後に聴くと感動もより一層増すようです。ゆるキャンの映画終わりにED主題歌を聴いて、涙が止まらなかったというコメントが数多くありました。

ゆるキャンのアニメ第1期のOP主題歌は、ジャクソン5のパクリだとコメントしている人もいました。「SHINY DAYS」はジャクソン5を意識して作られているため、曲調が似ているのは当然です。しかし、ジャクソン5をオマージュした曲だと知らない人からすると、パクリだと感じてしまうこともあるようです。しかし、「目くじら立てるほどではない」というコメントや、「似ているけどまったく気にならない」というコメントもありました。

ゆるキャンのアニメ第3期の制作が決定したことで、主題歌を誰が歌うかファンの間で話題となっています。ゆるキャンのアニメの主題歌はすべて亜咲花さんと佐々木恵梨さんが歌っているため、この2人の名前を上げる人が大勢いました。これまでのOP・ED主題歌がどれも良かったため、多くの人が主題歌に期待しているようです。

ゆるキャンのアニメや映画、実写ドラマに使われていた、OP・ED主題歌を一覧にして紹介しました。ゆるキャンでこれまで使われてきた主題歌は、全部で10個です。挿入歌やへやキャンの主題歌も含めると、さらに多くなります。これらの主題歌はどれも人気で、ゆるキャンの世界観をよく表していると評判です。ゆるキャンの映像作品を観るときは、ぜひ主題歌にも注目してみてください。