【うる星やつら】キャラクターまとめ！プロフィールから担当声優まで

昭和・平成と時代をまたぎ、令和に新作アニメが制作されるということで話題になったうる星やつらとは、一体どのような作品なのでしょうか。ここではまず、原作者のプロフィールと他の人気作品、うる星やつらの作品概要と大まかなストーリーについて紹介します。

うる星やつらの原作者・高橋留美子は1978年に「勝手なやつら」でデビューしてから、数々の人気作品を生み出してきました。「るーみっくわーるど」と呼ばれる独特の世界観を持ち、作品は軒並みアニメ化され、単行本累計発行部数は2億部を突破しています（2017年時点）。少年漫画を描く女性漫画家の第一人者的存在であり、現在もなお現役で週刊少年サンデーにて「MAO」を連載中です。うる星やつら以外の代表作の一覧は、以下をご覧ください。

うる星やつらは週刊少年サンデーで、1978年から1987年まで約9年間に渡って連載されました。「るーみっく作品」の中でも、うる星やつらは初期の代表作とされており、作者は本作品について「自分の青春」であると語っています。単行本は全34巻発行され、累計発行部数は3500万部を突破しました（2020年時点）。テレビアニメは1981年から約5年間放送されており、この度36年ぶりに新作アニメが制作されました。

うる星やつらは、浮気性な主人公の男子高校生・諸星あたると、一途なヒロインである宇宙人・ラムとのラブコメディが物語の主軸となっています。ある日、地球侵略を目論む鬼族と「鬼ごっこ」で対決することになり、諸星あたるはその地球代表に選ばれてしまいました。そんな鬼ごっこの最中、ラムはあたるに「求婚されている」と勘違いしてしまい、あたるの家に住み着きます。鬼ごっこには勝利したものの、これを機にあたるの波瀾万丈な日々が始まるのでした。

うる星やつらには、個性豊かな人気キャラクターが揃っています。どのキャラクターも完璧ではなく、ツッコミどころがあったり、どこか抜けていたりして、そこが人気の理由のようです。まずはうる星やつらのメインキャラを見ていきましょう。

うる星やつらの主人公・諸星あたる（もろぼしあたる）は友引高校に通う高校1年生（作中で進級）です。作中きっての女好きであり、女性関係のトラブルに発展して痛い目に合うことも少なくありません。基本的に思慮浅く軽い性格ですが、細かいことを気にせず何事も根に持たない性分でもあります。勘違いから猛アピールを繰り返すラムに、当初は戸惑っていました。しかし物語が進むにつれ、次第にあたるもラムを想うようになります。

鬼の娘であるラムは、地球侵略のために宇宙から送り込まれてきました。諸星あたると対戦した鬼ごっこで敗北を喫し、その時にプロポーズを受けたと勘違いしてから、なりふり構わず猛アプローチを仕掛けていきます。あたるを「ダーリン」と呼び、並み居るイケメンキャラに見向きもせず一途な恋心を抱いています。語尾に「〜っちゃ」とつけて話す、独特な方言風の語り口が特徴的なキャラクターです。

三宅しのぶは、あたると同じクラスに在籍する幼馴染の女子高生です。元々はしのぶがあたるの彼女だったのですが、ラムとあたるの関係が深まるにつれ徐々にあたるから心が離れ、ヒロインの座も奪われてしまいました。鬼ごっこの際、あたるに「勝ったら結婚しよう」と告げ、奮い立ったあたるが「結婚じゃー！」と叫んだことでラムは求婚されたと勘違いします。つまり、ラムの勘違いを生んだ張本人でもあるのです。

面堂終太郎（めんどうしゅうたろう）は、あたるのクラスの副委員長です。面堂財閥の跡取り息子で、凄まじい財力と軍事力を保持しています。才色兼備で女子生徒からはモテるものの、男子生徒には露骨に冷たく、特にあたるとは犬猿の仲です。日頃から日本刀を携帯しており、ことあるごとに刀を抜くものの、あたるを始めいろいろな人物にことごとく白刃取りされてしまっています。

錯乱坊（さくらんぼう、通称：チェリー）は、後述するサクラの叔父にあたる僧侶です。不気味な見た目と、彼が登場するとトラブルが発生することから、作中で「不吉」呼ばわりされているキャラクターでもあります。神出鬼没で、あたるの通う友引高校にひょっこり現れることも少なくありません。また、僧侶でありながらもよく食べよく飲み、禁欲とは無縁のようです。

うる星やつらの登場キャラクターは、まだまだたくさんいます。どのキャラクターも個性が強く、作品を彩る上で欠かせない人気キャラクターばかりです。今回はほんの一部ですが、中でも魅力的なサブキャラたちを一覧にしました。

友引高校の保健医であるサクラ先生は本職は巫女で、病弱だったものの、あたるに病魔を押し付けることで健康体を手に入れました。高校では美人教諭として男子生徒から大変な人気で、彼女に会いたいがために仮病を使って保健室にやってくる生徒が後を立たないそうです。ちなみに、健康体になってからは驚異的な大食らいとなりましたが、その美しいプロポーションは保たれています。

ランはラムと同じく宇宙人で、ラムの幼馴染でもあります。キスによって相手の若さを吸い取ったり、反対に若さを吹き込んだりする能力を持つキャラクターです。普段はロリータファッションに身をつつみ、いわゆる「ぶりっ子キャラ」のような振る舞いをしていますが、怒ると口調が変わりその恐ろしい本性を見せます。

端正なルックスが特徴的なレイは、かつてラムの婚約者でした。自他ともに認める二枚目ですが、極度の天然かつ異常なまでの大食いという、いわゆる「残念なイケメン」を象徴するキャラクターとされています。ラムにはその大食いや言葉の拙さを理由に振られてしまったようです。

ラムの幼馴染である宇宙人のおユキは、海王星の女王である雪女です。雪や氷、冷気を自在に操りますが、従来の雪女像とは違い暑さに弱いわけではなく、温泉に浸かることもできます。大人しい性格ですが、怒らせると周りを全て凍り付かせてしまうほどの能力を発動する恐ろしさをもつキャラクターです。

弁天（べんてん）はラムの幼馴染の一人の宇宙人で、七福神の弁財天がモチーフになっているキャラクターです。しかしラムたち鬼族とは違い「福の神族」で、種族的にはラムたちとは敵対関係にありました。サバサバした性格で、「スケバン」と称されるほど喧嘩が強く、男勝りな面が目立っています。

クラマ姫は、カラス天狗一族の宇宙人です。クラマ星から子孫を残すためにやってきた女王で、目覚めのキスをされるまでコールドスリープで眠り続けていました。しかし彼女にキスをしたのが無類の女好きである諸星あたるで、クラマ姫はその事実を知るとあたるを教育しようと努力します。しかし、クラマ姫の頑張りも虚しく、あたるが「いい男」になることはありませんでした。

温泉マークは、友引高校の生徒指導兼英語教師です。温泉マークの入ったスーツを常に着用していることから、この名で呼ばれるようになりました。生徒指導主任であることから生徒たちには厳しく接することが多く、煙たがられてしまっているようです。何かと不幸な目に遭う、苦労人キャラでもあります。

尾津乃つばめ（おづのつばめ）は黒いマントを羽織ったエクソシストで、先述したサクラ先生の婚約者です。エクソシストとはカトリック教会にて悪魔祓いをする聖職者のことを指します。霊能力者として錯乱坊にサクラ先生との交際を認められますが、ジョークを本気にするなどやや抜けているところがあるキャラクターです。

面堂終太郎の妹である了子（りょうこ）は、着物を身にまとい淑やかに振る舞う、一見品のいいお嬢様です。そんな見た目に反して実は悪戯が大好物で、兄の終太郎はしょっちゅうその餌食になっています。あたるとは結託して兄を驚かそうとすることもありました。

あたるの父は、素朴で実直なサラリーマンです。穏やかな性格でやや決断力に欠けることから、あたるの優柔不断は父親譲りだと言われています。家庭では着物姿で過ごし、カカア天下で常に妻の尻に敷かれているようです。

あたるの母は筋金入りのイケメン好きです。その男好き具合は「あたるの女好きは母親譲りだ」と言わしめるほどでした。特にハンサムなレイのことをいたく気に入っており、あたるとレイが決闘している時には実の息子そっちのけでレイに黄色い声援を送っています。

ラムの父はあたるにラムと鬼ごっこをするよう勝負を持ちかけ、ラムが敗れてからはあたるを「婿殿」と呼ぶようになりました。恰幅が良く虎柄のつなぎに身を包み、ラムからは「とおちゃん」と呼ばれています。恐妻家であり、そのことについて愚痴をこぼすこともありました。

ラムの母は年齢を感じさせないスタイルの持ち主で、ラムとは違いチャイナドレス風のワンピースを身につけています。地球の言葉を勉強をしようとして誤って麻雀の本を読んでしまったため、地球の言葉を話すことができません。そのため、地球人との会話にはラムなどの通訳が必須です。

うる星やつらは、36年ぶりに新作の製作が発表された時と同様に、キャストが発表された際にもあまりの豪華さにSNSでは驚きの声が続出しました。新作アニメも旧作に引けを取らない実力派の声優陣が名を連ねています。ここではキャストのプロフィールと併せて、過去に演じたキャラクターを一覧にして紹介します。

主人公・諸星あたるのキャストは神谷浩史（かみやひろし）さんです。声優に詳しくなくても、神谷さんの顔と名前は知っているという人も多いのでは無いでしょうか。神谷さんは1975年１月28日生まれのA型、身長は167cm、茨城県牛久市出身です。大手事務所である青二プロダクションを代表する、人気声優の一人として知られています。2008年より声優アワードにてなんと9回も受賞しているという経歴の持ち主です。神谷さんの代表作については、以下の一覧をご覧ください。

ヒロインであるラムのキャストは、上坂すみれ（うえさかすみれ）さんです。上坂さんは1991年12月19日生まれのO型、神奈川県出身、ボイスキャットに所属しています。女優や歌手活動などにも精力的な傍ら、上智大学にてロシア語を専攻するという、勉強熱心な一面を持ち合わせているようです。ライブでは得意のロシア語を披露したこともあります。上坂さんの代表作一覧は、以下の通りです。

三宅しのぶを演じるのは、内田真礼（うちだまあや）さんです。内田さんは1989年12月27日生まれのA型、身長は155cm、東京都出身、アイムエンタープライスに所属しています。端正なルックスを活かし、グラビアやCM出演など多方面で活躍している人気声優です。また、弟の内田雄馬（うちだゆうま）さんも声優として活動していることでも知られています。

面堂終太郎のキャストは、宮野真守（みやのまもる）さんです。宮野さんは1983年6月8日生まれのB型、出身地は埼玉県大宮市、劇団ひまわりに所属しています。宮野さんもまた、声優ファンでない人からも多く知られている声優の一人ではないでしょうか。182cmというモデル体型でありながら、ひょうきんで大胆な性格が人気を博し、バラエティ番組にも引っ張りだこの声優です。宮野さんの出演作一覧は、以下をご覧ください。

錯乱坊を演じているキャストは、高木渉（たかぎわたる）さんです。高木さんは1966年7月25日生まれのA型、身長は166cm、千葉県君津市出身、アーツビジョンに所属しています。独特のハスキーボイスを持ちながらも演技の幅が広く、熱血漢から冷徹な役までこなしている声優です。アフレコ時にアドリブに答え、自分の名前を言ってしまったことから、本名がキャラクター名に採用されたという逸話の持ち主でもあります。

サクラ役の声優は「みゆきち」の愛称で親しまれている沢城みゆき（さわしろみゆき）さんです。沢城さんは1985年6月7日生まれのO型、身長は154cm、出身地は東京都、青二プロダクションに所属しています。色香漂う大人の女性役から、凛とした少年、赤ん坊など様々な役柄をこなし、演技力が高く評価されている声優です。以下の一覧は、沢城さんの演じた特色あるキャラクターの一部です。

ランを演じたのは、花澤香菜（はなざわかな）さんです。花澤さんは1989年2月25日生まれのAB型、身長は158cm、東京都出身、大沢事務所に所属しています。花澤さんもアニメ以外のメディアに出演する機会の多い人気声優です。2020年には同じく人気声優の小野賢章（おのけんしょう）さんと結婚したことで話題を呼びました。花澤さんの透明感のある声は、高評価を得ています。花澤さんは以下のキャラクターを演じてきました。

レイを演じたキャストは、小西克幸（こにしかつゆき）さんです。「こにたん」のニックネームで愛されている小西さんは、生粋のゲーマーであることで知られています。小西さんは1973年4月21日生まれのB型、身長は180cm、和歌山県和歌山市出身、所属事務所は賢プロダクションです。劇団ヘロヘロQカンパニーの副座長として、声優以外の演技活動にも精力的に取り組んでいるようです。小西さんは以下の一覧のキャラクターを演じています。

おユキは早見沙織さんが演じています。早見さんは1991年5月29日生まれのAB型、身長は164cm、東京都出身、所属事務所はアイムエンタープライズです。オードリー・ヘップバーン主演の「ローマの休日」の吹き替えに魅了され声優を志し、2022年には自身がオードリーの吹き替えを担当したというエピソードを持っています。また刑事ドラマやサスペンスなども好み、中でも「相棒」シリーズの大ファンであるそうです。

弁天役のキャストは、石上静香（いしがみしずか）さんです。石上さんは1988年9月14日生まれのB型、身長151cm、出身地は東京都、大沢事務所に所属しています。元々漫画家を目指していたことから、プライベートでは絵画を得意としているようです。高校卒業を機に演技の仕事に興味を持つようになり、声優養成所を経て現在に至ります。以下の一覧より、石上さんの出演作をご覧ください。

クラマ姫役のキャストは、水樹奈々（みずきなな）さんです。水樹さんは1980年1月21日生まれのO型、愛媛県新居浜市出身、SterCrewに所属しています。152cmと小柄ながらパワフルな歌声と圧巻の歌唱力を持ち、歌手活動も盛んに行っている声優です。元々演歌歌手を目指していたことから、好きな歌手には美空ひばりや石川さゆりなどをあげています。そんな音楽活動の多い水樹さんの、声優としての活動を一覧にして紹介します。

温泉マークは、三宅健太（みやけけんた）さんが演じています。三宅さんは1977年8月23日生まれのA型、身長は181cm、出身地は沖縄県、所属事務所は81プロデュースです。濃厚なバリトンボイスが特徴的で、アニメだけでなく吹き替えでも多く活躍しています。アニメでは威厳のあるキャラクターを演じることが多いようです。三宅さんの活躍するアニメ作品については、一覧をご覧ください。

尾津乃つばめを演じているキャストは、櫻井孝宏（さくらいたかひろ）さんです。櫻井さんは1974年6月13日生まれのA型、身長は177cm、出身地は愛知県岡崎市、インテンションに所属しています。2016年に東京国際映画祭にて、レッドカーペットを踏んだことが記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。つかみどころのない人物や影のあるキャラクターを演じることが多く、長きにわたって人気を博している声優の一人です。

面堂了子を演じたのは、井上麻里奈（いのうえまりな）さんでした。井上さんは1985年1月20日生まれのAB型、身長162cm、出身地は東京都、青二プロダクションに所属する人気声優です。母親から書道を教わり、井上さん自身も初段の腕前を持ち、ラジオなどで書き初めを披露したことがあるそうです。井上さんの出演する他作品については、一覧をご覧ください。

あたるの父を演じたのは、古川登志夫（ふるかわとしお）さんでした。古川さんはかつて主人公・諸星あたるを演じていた声優です。今回あたるの父親に抜擢されたことで「旧作キャストへのリスペクトを感じる」との声が上がり、このことが新作への好感度を上げたきっかけとなっているようです。古川さんは1946年7月16日生まれのB型、栃木県栃木市出身、青二プロダクションのレジェンド的存在の声優です。

あたるの母のキャストは、戸田恵子（とだけいこ）さんです。戸田さんは1957年9月12日生まれのO型、愛知県名古屋市出身、ルックアップに所属しています。子役・アイドル・リポーターなどを経て劇団に所属し、本格的な演技活動をするようになりました。ちなみに脚本家の三谷幸喜さんは、戸田さんの大ファンだそうです。戸田さんは多くのテレビドラマに出演していますが、今回はアニメ作品を一覧にて紹介します。

ラムの父を演じているのは、渋いキャラクターを演じることの多い、低音ボイスが魅力の小山力也（こやまりきや）さんです。小山さんは1963年12月18日生まれのO型、京都府京都市出身、劇団俳優座に所属しています。小山さんといえば、吹き替えを思い浮かべる人も多いかもしれません。今回の一覧では、小山さんの出演したアニメ作品を紹介します。

ラムの母のキャストは平野文（ひらのふみ）さんです。平野さんは旧作でヒロインのラムを演じており、古川さん同様に時間を超えて親子としてキャスティングされています。平野さんは1955年4月23日生まれのO型、東京都杉並区出身、所属事務所は青二プロダクションです。平野さんはうる星やつらのラムについて、自身が演じたキャラクターの中でもお気に入りだと語っています。

作者が描く女性キャラは、どの作品においても高い評価を得ています。その中でもうる星やつらは、とりわけ女性キャラが魅力的であるという声が多く見受けられました。特にヒロインのラムは、キャラクターデザインから完成度が高く、セクシーなのに可愛らしさもあると評判です。どの女性キャラもタイプが違い、いろいろな系統の美女が楽しめるというのもこの作品の魅力のようです。

こちらは旧作アニメについてです。どの会社が描いても「うる星やつら」らしさが出る本作品は、それほどにキャラクターの個性が強く魅力的なのだろうという意見でした。新作アニメについても同様に、36年の年月が経っているにも関わらず、原作のイメージを損なわない仕上がりであるという高い評価が見られます。製作陣の原作・旧作に対するリスペクトやキャストの演技力はもちろん、キャラクターの確固たる個性も作品のイメージを作る要素になっているようです。

こちらは、魅力的なキャラクターが多いからこその要望です。アニメは放送1回につき2本立てのオムニバス形式のストーリーとなっています。そのため、一つ一つのエピソードは決して長くありません。せっかく気に入ったキャラクターでも、活躍の場面が少なく物足りなさを感じてしまうという意見でした。

いかがでしたか。今回掘り下げたキャラクター以外にも、魅力的なキャラクターが大勢いるのが「うる星やつら」という作品です。本作はラブコメディであり、アニメもオムニバス形式であることから、SNSでは「もっとこのキャラクターの活躍が見たい」という声が上がり、どのキャラクターも人気を獲得していることがわかりました。皆さんも原作・旧作アニメ・新作アニメを観て、それぞれのキャラクターの魅力を発掘してみてはいかがでしょうか。