【スラムダンク】桜木花道の髪型の歴史一覧！坊主や赤髪の理由は？

『スラムダンク』の桜木花道は、主人公らしい派手な見た目と驚異の身体能力を持ったキャラです。真っ赤なリーゼントヘアで登場した桜木花道でしたが、物語が進むにつれて何度か髪型が変わっています。本記事では、桜木花道の髪型の歴史や赤髪の理由、地毛かどうかについて詳しくまとめていきます。まずは、桜木花道の簡単なプロフィールと、『スラムダンク』の作品についておさらいしておきましょう。

『スラムダンク』の桜木花道は、4月1日生まれの高校1年生です。身長は188cmでしたが、物語の後半では189.2cmに成長しました。体重は83kgです。背番号は「10」で、ポジションはパワーフォワードです。赤木が怪我をしたときは、センターを担うこともありました。自らを「天才」と称していますが、実は努力家で、バスケに関しては地道な努力を続けてきました。キャプテン赤木の妹である春子に想いを寄せていて、春子が好きな流川を勝手にライバル視しています。

『スラムダンク』は、当時としては珍しい、バスケットボールを題材とした漫画です。1990年から1996年にかけて、週間少年ジャンプで連載されました。バスケブームを巻き起こすほどの人気作品となり、単行本の21〜23巻は初版発行部数250万部を達成しました。1993年からはアニメも始まり、原作同様人気作品となりました。アニメのOPに出てくる踏切は「聖地」として、今でも多くのファンが訪れる観光スポットとなっています。

桜木花道はバスケ部に勧誘してきた赤木晴子にひと目惚れをし、彼女に気に入られるためにバスケ部に入ります。基礎練習ばかりで嫌気がさして一度辞めそうになるものの、気を取り直して改めてバスケと向き合います。バスケの楽しさに気づいた桜木花道は、それから驚異の成長を見せて周囲を驚かせます。最終的には誰もが認める選手となり、強豪校の選手たちとも対等に渡り合えるようになるのでした。

『スラムダンク』の桜木花道の髪型が途中で変わることは、原作を読んだ人であれば誰でも知っているでしょう。しかし、桜木花道の髪型が変わったのは、実は一度だけではありません。桜木花道の髪型はどう変わっていったのか、その変遷を見ていきましょう。

桜木花道の入学当初の髪型は、いかにも「不良」といった感じのリーゼントヘアでした。赤髪のリーゼントとあって、かなり目立つ存在でした。当時は不良漫画が流行っており、ヤンキーといえばリーゼントというイメージが強くありました。そのため、不良という設定の桜木花道も、リーゼントヘアをしていたのでしょう。

インターハイ予選の桜木花道の髪型も、基本的にはリーゼントヘアです。ただ、入学当初の髪型と比べると、ややボリュームが抑えられています。試合がしやすいように、少し整髪料などで整えているとも考えられます。

海南戦が終わると、桜木花道は髪の毛をばっさりと切ります。完全な坊主頭ですが、髪の色は赤いままです。この髪型を初めて見た宮城と三井は、腹を抱えて大笑いします。しかし、春子には「可愛い」と好評で、桜木花道は喜んでいました。

海南戦の後からは基本的に坊主姿の桜木花道ですが、絵を見ると髪の毛が少し伸びているのがわかります。完全なる坊主ではなく、ベリーショートに近いくらいの髪型になっていました。桜木花道自身も、伸びた髪の毛を気にする様子を見せていました。

インターハイが終わった後の桜木花道は、すでに坊主頭ではなくなっています。そのまま髪の毛を伸ばしたと思われ、短めのショートヘアといえるくらいの髪型になっていました。髪が伸びたとはいえ、まださっぱりとした髪型で、スポーツマンらしいかっこいい髪型でした。

いきなり坊主にして周囲を驚かせた桜木花道でしたが、坊主頭になったことにはれっきとした理由がありました。なぜ桜木花道は髪型を坊主にしたのか、その理由について紹介します。漫画やアニメのどのあたりに坊主頭が出てくるのかも記載しているため、ぜひチェックしてみてください。

桜木花道が髪の毛をばっさり短くしたのは、海南戦の翌々日です。コミックスだと15巻のことで、アニメでは60話の「がけっぷちの湘北」で初めて坊主の桜木花道が登場します。また、『スラムダンク』のコミックスには完全版と新装再編版がありますが、完全版では12巻、新装再編版では14巻で坊主姿になっています。

桜木花道が坊主になったのは、海南戦での敗北に責任を感じたせいです。インターハイ予選での海南戦の終盤、桜木花道は赤木と間違えて、海南の高砂にパスをしてしまいます。そのせいで負けたと落ち込む桜木花道は、自分なりにけじめをつけようと、髪を切って坊主頭になったのでした。

桜木花道が最初に坊主頭にしたときは、三分刈り程度ではないかと思われます。三分刈りであれば、髪の毛の長さは6mmになります。山王戦の桜木花道は、髪の毛が長めの坊主になっています。このときの桜木花道の髪型は、七分刈りの坊主とよく似ています。七分刈りだとすると、山王戦での桜木花道の髪の長さは12mmくらいであると推察できます。

桜木花道が坊主にしたことには理由がありましたが、あの派手な赤髪にも理由があるのでしょうか？ここでは、桜木花道が赤髪である理由や、地毛かどうかについて考察してまとめています。

桜木花道の赤毛が地毛ではないとすると、疑問に思えるシーンが作品の中で出てきます。インターハイで宿に泊まっていたとき、桜木花道は鏡を見ながら自分の髪が伸びたとつぶやきます。そのときの髪の毛を見ると、根本が黒くなっていません。もし赤髪が地毛でなければ、このときに根本が黒くなっているはずです。他のシーンを見ても、桜木花道の髪の根本が黒い描写はありません。そのため、桜木花道の赤髪は、地毛である可能性が高いと考えられます。

桜木花道といえば、真っ赤な髪の毛がトレードマークです。赤い髪のキャラは他の漫画にもよく出てきますが、『スラムダンク』はリアルな高校生を描いた漫画であるため、他のキャラはすべて現実にいるような髪型と髪色をしています。なぜ桜木花道だけは現実離れをした赤髪になったのか、その理由を考察してみます。

「桜木花道」という名前には、「桜」と「花」というピンク色を連想させる文字が入っています。この名前のイメージ通りの髪色にするとピンクの髪になりますが、ピンク色は女性的なイメージがあります。そこで、男らしさを出すためにも、赤い髪の毛にしたのではないかと考えられます。

『スラムダンク』の湘北のユニフォームは、「赤×白」と「赤×黒」の2種類があります。どちらにも赤色が入っており、赤は湘北カラーともいえます。そのため、主人公の桜木花道には、湘北カラーである赤を取り入れたという可能性もあります。

『スラムダンク』の桜木花道は、NBAで活躍していたデニズ・ロッドマン選手だといわれています。このデニス・ロッドマン選手は、一時期赤髪の坊主頭にしています。このことから、桜木花道の赤い坊主頭は、デニス・ロッドマン選手を参考にしているのではないかといわれています。

しかし、デニス・ロッドマン選手が赤い坊主頭にしたのは、コミックスで桜木花道が坊主頭にしたのとほぼ同時期です。ストーリーの構想自体は、コミックスよりだいぶ前にできているはずです。そのため、桜木花道とデニス・ロッドマンの坊主頭は、単なる偶然であると考えたほうが良さそうです。

『スラムダンク』はアニメにもなっており、豪華声優陣がキャラに命を吹き込んでくれました。ここからは、桜木花道の声を担当した声優さんのプロフィールや、他の出演作品などを紹介していきます。

『スラムダンク』の桜木花道は、テンションの高い元気なキャラです。大声でわめいたりするシーンも多いですが、その桜木花道を生き生きと演じていたのが、声優の草尾毅さんです。アニメで魅力的な桜木花道を観ることができたのは、草尾毅さんの声の力のおかげでもあります。

声優の草尾毅さんは、1965年11月20日生まれの声優さんです。埼玉県所沢市出身で、青二プロダクションに所属しています。声優の他、俳優、歌手、ラジオパーソナリティとして活動しています。初めは芸能界入りを考えていましたが、演技の才能がないことを自覚して断念します。その後、声だけの演技ならできるかもしれないと思い、青二塾で声優の基礎を学び、そこから声優の道へと進みました。

草尾毅さんの主な出演作品は、『ドランゴンボールZ』（トランクス）、『ロードス島戦記』（パーン）、『戦国無双シリーズ』（真田幸村）などです。桜木花道と同じく、熱血なキャラを演じることが多いです。もちろん、桜木花道とはまったく異なるキャラもいろいろと演じています。桜木花道の声とイメージが違う役を演じた作品には、『D・N・ANGEL』（クラッド）や『GUILTY GEARシリーズ』（カイ・キクス）などがあります。

何回か髪型が変わった桜木花道だけあって、ファンの間ではどの髪型が好きかという話題で盛り上がっていました。最終回のショートヘアは数コマしか出てきませんが、意外と人気の髪型のようです。

しかし、やはり一番多かった感想は、どの髪型の花道もかっこいいというものでした。外見がどれだけ変わっても、桜木花道の魅力は変わらないようです。暑い時期には、桜木花道のような坊主にしてみたいという人も多かったです。

桜木花道の髪型を見れば、物語の時間軸がだいたいわかります。そのため、新作映画のPVの桜木花道の髪型から、映画の内容について予想する人が多かったです。多くは山王戦と予想していましたが、陵南戦ではないかと予想する声もありました。

『スラムダンク』の桜木花道は、どの髪型でもかっこいい主人公です。ただ、地毛かどうかなどについては明確な情報がなく、未だにファンの間で論争が続いているようです。2022年の12月には新作映画も公開されますが、ぜひ桜木花道の髪型にも注目してみてください。