【おそ松さん】豪華な声優陣が勢ぞろい！キャストのプロフィールまとめ

アニメ界には息の長いコンテンツがいくつもありますが、『おそ松くん』もその1つです。とは言え、現在よく知られているタイトルは、むしろ『おそ松さん』の方でしょう。出演声優が豪華すぎることで話題を集める本作ですが、一体どういった作品なのでしょうか。代表作などの声優情報や名セリフなどについて触れる前に、まずは基礎情報から紹介していきます。

豪華な声優陣が話題の『おそ松さん』は、赤塚不二夫原作の漫画とそのアニメ化作品である『おそ松くん』を下敷きとしたテレビアニメです。主人公が松野家の六つ子である点は前作と同様ですが、作中の設定では『おそ松くん』から数年の時が経過しており、6つ子は全員二十代前半となっています。また『おそ松くん』ではあまり違いが描かれなかった6つ子の個性が、『おそ松さん』ではかなり差別化されているという特徴もあります。

出演声優の豪華さに注目が集まった『おそ松さん』は、赤塚不二夫生誕80周年を記念して企画された作品です。もともとは『おそ松くん』のリメイクが目指されていましたが、その後方向性を変えて、人気声優を大勢投入して成人した六つ子の日常を描く内容となりました。放送時間も夕方から深夜枠に変更されたほか、キャラクターの成長に合わせて、前作よりも下ネタなどの過激さがやや増しています。

第1期が2015年10月から放送され好評を得ると、2017年10月に第2期が、2020年10月に第3期が放送されました。劇場版も制作されており、2019年3月に第1作が、2022年7月に第2作が公開されています。また、2023年7月21日からは3作目の公開も決定しています。

豪華声優がそろって出演する『おそ松さん』は、大人になった松野家の六つ子（おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松）の様子を描くコメディ作品です。二十歳を過ぎて実家住まいのニートを続け、女性にも全く縁がない6つ子たちは、日々それぞれの趣味にいそしんでいました。さらにその周りにはイヤミやチビ太といった癖の強い面々が集い、毎回六つ子を巻き込んだ騒動が持ちあがることになります。

人気アニメ『おそ松さん』は、主役の六つ子を演じる声優陣が超豪華であることが話題となりました。具体的にどういった声優が出演しているのか、ここでは1人1人のプロフィールや代表作について紹介していきます。

アニメ『おそ松さん』で長男の松野おそ松を演じている声優は、櫻井孝宏（さくらい たかひろ）です。櫻井氏は愛知県出身の男性で、2023年7月現在で49歳になります。人気・実力ともに業界トップクラスに位置しますが、2022年10月に発覚したスキャンダルにより複数の仕事を降板、所属事務所との契約も解消しています。

櫻井孝宏の『おそ松さん』以外の出演作品は、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』（岸部露伴）、『コードギアス 反逆のルルーシュ』（枢木スザク）、『鬼滅の刃』（冨岡義勇）、『金色のガッシュベル‼』（高嶺清麿）など多数です。

『おそ松さん』で次男の松野カラ松を演じる声優は、中村悠一（なかむら ゆういち）です。中村氏は香川県出身の男性で現在43歳、2001年から声優として活動しています。主な代表作は、『呪術廻戦』（五条悟）、『ハイキュー‼』（黒尾鉄朗）、『マクロスF』（早乙女アルト）、『フルーツバスケット』（草摩紫呉）、『ワールドトリガー』（迅悠一）、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』（ブローノ・ブチャラティ）などとなっています。

アニメ『おそ松さん』の豪華出演声優、続いては松野チョロ松を演じる神谷浩史（かみや ひろし）です。神谷氏は千葉県出身の男性声優で、現在48歳になります。1994年から活動するベテランで、歌手としても活躍しています。主な出演作品は、『夏目友人帳』（夏目貴志）、『〈物語〉シリーズ』（阿良々木暦）、『進撃の巨人』（リヴァイ）、『黒子のバスケ』（赤司征十郎）、『うる星やつら』（諸星あたる）などとなっています。

豪華声優が集うアニメ『おそ松さん』で松野一松の声を務めるのは、福山潤（ふくやま じゅん）です。福山氏は広島県生まれ、大阪府育ちの男性声優で、現在44歳になります。2007年には、初代声優アワード主演男優賞に輝いています。代表作は多数ありますが、主なものでは『コードギアス 反逆のルルーシュ』（ルルーシュ）、『七つの大罪』（キング）、『青の祓魔師』（奥村雪男）、『暗殺教室』（殺せんせー）などが挙げられます。

『おそ松さん』で松野十四松を演じている声優は、小野大輔（おの だいすけ）です。小野氏は高知県出身の男性で、年齢は45歳になります。「小野D」などの相性で親しまれており、トップ声優として多数の作品に出演しているほか、ナレーションや歌手の分野でも活躍しています。主な代表作は、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』（空条承太郎）、『涼宮ハルヒの憂鬱』（古泉一樹）、『黒子のバスケ』（緑間真太郎）、『進撃の巨人』（エルヴィン・スミス）などとなっています。

『おそ松さん』の六つ子の一人、松野トド松を演じているのは、入野自由（いりの みゆ）です。東京都出身で現在35歳の入野氏は、子役から芸能生活をスタートさせており、声優のほか俳優や歌手活動も行っています。『おそ松さん』以外の主な代表作は、『千と千尋の神隠し』（ハク）、『ハイキュー‼』（菅原孝支）、『アイシールド21』（小早川瀬那）、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』（宿海仁太）などとなっています。

アニメ『おそ松さん』で豪華声優が顔をそろえたのは、主役の六つ子ばかりではありません。その他の役柄にも、かなりの有名・実力派声優がキャスティングされています。そうしたほかの声優陣のプロフィールや代表作についても触れておきましょう。

『おそ松さん』におけるヒロイン・トト子を演じる声優は、遠藤綾（えんどう あや）です。遠藤氏は山形県出身の女性で、現在43歳になります。野沢那智主宰の養成所を出た後2002年にデビューし、以来数多くの作品に出演してきました。主な代表作には『マクロスF』（シェリル・ノーム）、『らき☆すた』（高良みゆき）、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（カトレア・ボードレール）、『呪術廻戦』（家入硝子）などがあります。また、ディズニーのミニーマウスの吹き替えも担当しています。

アニメ『おそ松さん』でフランス帰りを自称する怪しい男・イヤミを演じるのは、鈴村健一（すずむら けんいち）です。鈴村氏は大阪府出身、現在48歳の男性声優で、1994年にデビューしました。2011年には、同じ声優の坂本真綾との結婚を報告しています。ほかの主な出演作品や代表作には、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』（シン・アスカ）、『銀魂』（沖田総悟）、『黒子のバスケ』（紫原敦）、『Free!』（御子柴百太郎）などがあります。

名前の通り低身長が特徴のチビ太を演じているのは、國立幸（こくりゅう さち）です。國立氏は埼玉県出身の女性で、現在38歳になります。俳優として劇団ひまわりに所属しており、声優業は2000年代初頭から始めました。声優としての主な代表作には、『家庭教師ヒットマンREBORN!』（フラン）、『ガンダムビルドファイターズ』（レイジ）、『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』（矢倉タイガ）、『つぐもも』（白峰しろう）などがあります。

『おそ松さん』で巨大パンツ一枚のみを身に付けたデカパンを演じるのは、上田燿司（うえだ ようじ）です。上田氏は兵庫県出身の男性声優で、現在51歳になります。旧芸名は同じ読みの「上田陽司」で、2008年4月から現在のものに改名しました。主な出演作品・代表作は、『ジョジョの奇妙な冒険』（ロバート・E・O・スピードワゴン』、『王様ランキング』（ベビン）、『攻殻機動隊シリーズ』（パズ）、『ノー・ガンズ・ライフ』（ヒュー・カニンガム）などとなっています。

アニメ『おそ松さん』でダヨーンを演じている声優は、飛田展男（とびた のぶお）です。飛田氏は茨城県出身で現在63歳になります。1982年から活動する大ベテランで、舞台俳優としての実績もあります。主な代表作は、『機動戦士Zガンダム』（カミーユ・ビダン）、『ちびまる子ちゃん』（丸尾末男）、『キャプテン翼』（若島津健）、『HELLSING』（少佐）などとなっています。

『おそ松さん』で頭頂部に旗を挿したハタ坊を演じているのは、斎藤桃子（さいとう ももこ）です。斎藤氏は兵庫県出身の女性声優で、現在41歳になります。高校時代からラジオパーソナリティとして声の仕事を始め、2005年本格的に声優デビューしました。主な代表作には、『咲-Saki-』（東横桃子）、『スケッチブック～full color’s～』（空閑木陰）、『宇宙をかける少女』（獅子堂桜）などがあります。

上で紹介したように、これ以上ないほどの豪華声優が顔をそろえた『おそ松さん』ですが、それゆえに困った問題なども起こったようです。ここでは『おそ松さん』制作に関する裏話をいくつか紹介していきましょう。

『おそ松さん』に関する制作裏話として、「収録は極秘のうちに行われた」というものがあります。声優陣があまりに豪華なため、収録情報が漏れるとファンが殺到して混乱するおそれがあるため、場所や時間は厳重に伏せらました。その甲斐あって、収録はスムーズに行われたようです。

『おそ松さん』の豪華すぎる声優陣は、ネット上で思いがけない批判を呼ぶことにもなったようです。なぜ声優の豪華さで批判が起こったのかと言えば、「妄想があふれすぎて日常生活に支障が出る」と大勢のファンに感じさせてしまったことに原因があります。つまりは「うれしい悲鳴」というわけで、本当に炎上したわけではありません。

アニメ『おそ松さん』のキャストには、当初女性声優のみを起用するという計画がありました。これは「男性キャラがほとんどの中で、声優が全員女性だったら話題になるだろう」という狙いに沿ったプランです。一時はこの線で決まりかけたものの、最終的には却下され、現在の形におさまりました。

アニメ『おそ松さん』に登場する六つ子の声を、1人の声優でそろえる予定があったという話が一部で話題となりました。どうやらスポンサー側から「顔が同じ六つ子なのだから、声も同じにすべき」という意見が出され、それについて話し合いが持たれたようです。しかし、1人で6人分演じるのは負担が大きすぎるなどの理由により、結局この案は取り下げられています。

代表作を多数持つ豪華すぎる声優陣の出演で話題を振りまいた『おそ松さん』ですが、内容もいろいろと注目を集めています。特に各キャラの発するセリフには、視聴者の心を揺さぶるインパクトの強いものが数多くあります。ここでは、そうした『おそ松さん』の名セリフをまとめて紹介していきます。

こちらは『おそ松さん』第1期2話で登場した名セリフです。発言の主は長男・おそ松で、兄弟間の関係に悩み、酒に酔った挙句に飛び出したセリフになります。実際兄弟姉妹はもっとも厄介な敵になることもしばしばですが、5人だとその苦労は並大抵ではないでしょう。このセリフには、そうしたシビアな実感が込められています。

『おそ松さん』第1期2話のカラ松の名セリフです。声優・中村悠一の声で発されるクールなセリフですが、現実はハローワークで希望職種を聞かれた際の意味不明な答えにすぎません。カラ松の中二病的性向が全開となった珍セリフです。

『おそ松さん』第1期18話のチョロ松のセリフです。自己啓発本に触発されたチョロ松が意識高い系アピールのために発したもので、これを聞いたおそ松とトド松は、あきれるよりもむしろ恐怖を感じています。

『おそ松さん』第1期16話から、一松の名セリフです。気弱で無気力な一松は、十四松から「なぜ自分は十四松なのか」と聞かれ、答えに窮してウンコを理由にその場を去りました。その後慌ててほかの兄弟を探す困惑ぶりを見せています。

『おそ松さん』第1期3話（のアバンタイトル）で十四松が発した名セリフです。おそ松・チョロ松・十四松の3人が宇宙空間を漂う中、1人ハイテンションの十四松は、このセリフを独特すぎるイントネーションで発します。十四松の奇人ぶりがよく伝わるセリフとなっています。

『おそ松さん』の名セリフ、最期はトド松が第1期6話で発したものです。億万長者となったハタ坊に復讐されることを本気で恐れる一松に対してのセリフで、「闇松」というワードは一時話題となりました。

人気・実力共にトップの豪華声優そろい踏みとなった『おそ松さん』ですが、彼らが演じる主要なキャラクターについても知りたいところです。顔はほとんど同じでも、個性は全くことなる『おそ松さん』の六つ子たちについてそれぞれ紹介していきます。

声優の櫻井孝宏が演じるおそ松は、六つ子の長男です。イメージカラーは赤で、顔の造作は全員の基本形にあたります。そのことから「プレーン」などと呼ばれることもあり、作中ではそれについてかなり憤慨していました。小学6年生のマインドのまま成長したことで「奇跡のバカ」とも称され、パチンコと競馬が人生の楽しみというずぼらな性格をしています。

兄弟間では大口を叩くものの、女性にうまく声をかけられなかったり、知らない人と一緒なのが耐えられないなどのシャイな面を持ちます。しかし、いざとなれば全員をまとめるリーダーシップを発揮し、弟の悩み相談に乗るなど長男らしさも持ち合わせています。

声優・中村悠一が演じるカラ松は、六つ子の次男です。イメージカラーは青、太めの眉に革ジャン・サングラスという容姿をしています。常日頃からクールを気取り、自分をイケメンと思い込むナルシストですが、傍から見たあまりの痛さのために「サイコパス」とも呼ばれています。その一方で根は熱血派だったり、メンタルが極端に弱いなどの意外な面も持ちます。

声優の神谷浩史が演じるチョロ松は、六つ子の三男でイメージカラーは緑になります。他の兄弟に比べやや小さな黒目と、後頭部にくせ毛がない点が特徴です。六つ子の中では比較的常識的な考えの持ち主で、無職の身の上にも1人危機感を感じていますが、意欲だけが空回りして結局職には就けていません。第1期13話で目撃された行為のために「シコ松」という不名誉なあだ名をつけられてしまい、以後さんざんネタにされるという気の毒なキャラクターでもあります。

『おそ松さん』で声優・福山潤が演じる一松は、六つ子の四男です。紫がイメージカラーで、常に半開きの眼と猫背、ボサボサ頭を特徴とします。無気力で根暗な性格の持ち主で、他の兄弟からはその点について心配されています。皮肉屋でもあり、毒を吐く場面も少なくありません。その反面、何かのきっかけでスイッチが入ると、思い切った行動を取る爆発力も備えています。

声優・小野大輔が演じる『おそ松さん』の十四松は、六つ子の五男です。黄色がイメージカラーで、口を開けて笑っているような表情と焦点のはっきりしない目を特徴とします。後頭部のくせ毛は一本しかなく、日ごろから海パンを履いています。性格は異様に明るい天然系で、傍から考えを読み取るのは難しく、行動も予測がつきません。その一方で、挨拶はしっかりするなど礼儀正しい一面も持ちます。

『おそ松さん』で声優の入野自由が演じているトド松は、六つ子の六男で、劇中では「トッティ」の愛称で呼ばれます。イメージカラーはピンクで、他の兄弟より大きな黒目とアヒル口という、愛嬌のある表情が特徴となっています。意識的に末っ子の立場を利用するなど、甘え上手ながら計算高い腹黒さもあり、「ドライモンスター」などとも呼ばれています。

これ以上ないくらいの豪華な声優陣が集ったアニメ『おそ松さん』ですが、この出演者の顔ぶれについて、世間はどういった印象を持っているのでしょうか。具体的な反応が知りたいところですが、ここではそれに関するツイートをいくつか集めて検証してみました。

こちらは『おそ松さん』の声優の豪華さについて、素直に驚きを表しているツイートです。現在業界のトップに位置する面々がずらりとそろったキャストを見れば、こうしたシンプルな感想が出てくるのは当然のことと思われます。

「新おそ松さん」とは第3期に登場したキャラクターで、「現代のコンプライアンスやジェンダーバランス等に配慮した」との触れ込みのもと、従来の六つ子とは異なるクリーンさを前面に打ち出したデザインや性格付けが施されました。こちらの声優陣も花江夏樹、石川界人など超豪華なメンツがそろえられ、上のツイートのようにファンを驚かせています。

一方こちらは、『おそ松さん』をきっかけに声優を意識するようになったというツイートです。あまりに豪華すぎるキャスティングは、それまでアニメは見ていても声優には関心の薄かった層ですら振り向かせる効果を発揮した模様です。『おそ松さん』の果たした功績が、いかに大きいかが見て取れます。

『おそ松さん』の出演声優などについて紹介してきました。このようにアニメ『おそ松さん』は、櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由のトップ声優6人が勢ぞろいするという異様な豪華さで話題をさらいました。その他のキャストも実力派や大物声優がそろえられており、まさに鉄壁の布陣となっています。

その一方で、内容は緩い中にも毒やエッジが効いており、数々の名セリフも巷で話題となりました。出演声優の豪華さばかりに目が行きがちですが、こうした点も大きな魅力なのは言うまでもありません。現在3期まで放送済みで、今のところ4期のアナウンスはありませんが、支持の根強さから見て制作の可能性は少なくないと思われます。まだ未見という方は、ぜひ1期からチェックしてみてください。