王様ランキングが炎上した理由とは？ファンの評価や作品情報を紹介

『王様ランキング』とは、耳が聞こえない王子ボッジと、親友のカゲが出会い、冒険して成長していくというストーリーです。『王様ランキング』はweb漫画からアニメ化された作品です。アニメが放送されると、「X（旧Twitter）」でたくさんの感想が投稿され、話題となりました。絵本のような絵柄ですが、『王様ランキング』はキャラのセリフに考えさせられたり、大人にとっても魅力的な作品です。

『王様ランキング』の作者は、十日草輔（とおかそうすけ）です。作者は23歳で漫画家を目指し漫画を投稿しますが、全く芽が出ずに辞めています。しかし絵は描き続けようと、絵本を描くことにしました。すると絵本が大賞を受賞し出版もされましたが、出版社が倒産してしまいました。作者は漫画家を諦めサラリーマンとして働きますが、この経験が後に漫画家の仕事に役立ったそうです。作者は2016年にサラリーマンを辞めてweb漫画の存在を知ります。 そしてWeb漫画投稿サイト で『王様ランキング』の連載を始めたのです。

『王様ランキング』はweb漫画投稿サイト「マンガハック」にて、2017年から連載が開始されました。2019年には「KADOKAWA」にて書籍化もされています。また「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019」で第6位、「このマンガがすごい2020オトコ編」では第7位となっています。テレビアニメは2021年10月～2022年3月まで第1期が放送され、2023年4月～6月まで第2期『王様ランキング　勇気の宝箱』が放送されました。そして劇場版の制作も決定しています。

『王様ランキング』の世界では、国を統治している王をランキングする「王様ランキング」という制度があります。『王様ランキング』の主人公のボッジの国は、王様ランキング7位のボッス王が統治しています。ボッジは第一王子として生まれましたが、生まれつき耳が聞こえないため、喋ることもできませんでした。その上剣術もありません。家臣や国民は、ボッジは王の器ではないと思っていました。ある日ボッジにカゲという友達ができます。カゲとの出会いが、ボッジの運命を大きく変えることになるのです。

『王様ランキング』はアニメが放送されると話題になり、評価も高い作品でした。しかし過去に炎上しています。なぜ炎上してしまったのか、その理由を解説していきます。炎上したのは2つの国に起きた出来事を描いたエピソードです。そして炎上した回は原作の何話だったのでしょうか。

『王様ランキング』が炎上したエピソードは、112話と113話です。この炎上した2話は、ホウマ国とギャクザ国で起こった出来事を描いています。単行本では9巻に収録されています。ホウマ国は豊かな国でしたが、隣のギャクザ国は貧しい国でした。ホウマ国はギャクザ国に様々な援助をし、ギャクザ国も貧しさから解放されていきました。しかしギャクザ国はホウマ国に感謝することはありませんでした。その上ギャクザ国はホウマ国の人々から略奪・暴行・虐殺するなどしてホウマ国は滅んでしまったのです。

『王様ランキング』の112話と113話が炎上してしまったのには、どんな理由があるのでしょうか。炎上理由は、ホウマ国とギャクザ国の関係が、日本と韓国の歴史を元に描いたのではないかと言われているからです。現在日本は韓国へ旅行する人も多く、韓流ブームもありました。日韓の関係は良好に見えますが、政治面ではまだまだ問題が多いです。このホウマ国とギャクザ国のエピソードが、日韓の歴史を思い出させてしまうようです。

『王様ランキング』のホウマ国とギャクザ国のモデルは日本と韓国だと噂になり炎上しましたが、真相はどうなのでしょうか。『王様ランキング』の作者はインタビューで、「今まで見た漫画や映画などから影響を受けている」とコメントしています。サラリーマン時代の経験もあるかもしれません。ホウマ国とギャクザ国が日本と韓国だとは、作者も公言していないのです。またこのエピソードを無理矢理日韓関係と結びつけて、炎上してしまったのではないかという意見もありました。

『王様ランキング』は炎上もしましたが「感動した」、「素晴らしい」などの意見があり評価も高いのですが、「うざい」、「つまらない」などの真逆の意見もあります。評価が極端に分かれていますが、ここからは『王様ランキング』が「つまらない」と言われる理由について解説します。

『王様ランキング』の主人公は、耳が聞こえない優しい性格のボッジですが、このボッジに感情移入できない・共感できないという意見があります。ボッジは幼い頃に、ミランジョに母親を殺されています。しかしそんなミランジョをボッジは許し、物語はハッピーエンドとなります。そんなボッジに対して、母親を殺されたのに、憎しみの心が全くないことに共感できないという意見が多くありました。やはり主人公に共感する部分がないと、作品もつまらないと思ってしまうのかもしれません。

『王様ランキング』のストーリーは、先の展開が読めるため、ワンパターンでつまらないという意見がありました。『王様ランキング』は、主人公のボッジが親友のカゲや周りの人達の協力によって成長していく物語です。しかしワンパターンだと思っていたら、その後の展開はいい意味で期待を裏切ってくれました。そして『王様ランキング』の評価は上がり、「面白い」と評判になったのです。

漫画やアニメにおいて、絵のタッチはとても重要です。絵のタッチが好みでない場合、それだけで見るのをやめてしまう方も多いのではないでしょうか。『王様ランキング』の絵のタッチはとてもシンプルで、まるで絵本のようです。絵のタッチだけを見ると、子供向けのアニメだと思ってしまうでしょう。この絵のタッチが苦手な方は、作品もつまらないと感じてしまうのかもしれません。

漫画はコマ割りやセリフの書き方も、作品の世界に入り込むために大切な要素です。『王様ランキング』はコマ割りが読みづらく、セリフも縦書きや横書きになったり統一されていないので、読みにくいと感じてしまうようです。そうなってしまうと集中力もなくなってしまい、作品に没頭できなくなってしまうので、読むのを諦めてしまうかもしれません。しかしアニメになったことで、分かりやすくなったようです。

『王様ランキング』が「つまらない」という理由について考察してきましたが、次は「面白い」という理由を解説していきます。つまらないという理由の一つに、「主人公に感情移入できない」という意見がありましたが、面白いという理由は、『王様ランキング』に登場するキャラの評価が高かったようです。

『王様ランキング』には、大勢の個性的なキャラが登場します。『王様ランキング』は、それぞれのキャラの視点から描かれるので、感情移入しやすいのです。ボッジに冷たく接しているキャラも、それには理由がきちんと描かれているので、むしろ応援したくなってしまいます。悪役だと思っていたキャラも葛藤していたり、不器用な部分があることが分かると、憎めなくなってしまうかもしれません。

『王様ランキング』が面白いと言われるのは、ストーリーが予想できないことです。つまらないという理由に、ワンパターンなストーリーという意見がありましたが、どんどんストリーが進んでいくと、予想できない方向に展開していくのです。キャラも悪者かと思っていたらそうではなかったり、冷たい性格のキャラも冷たくする理由があったりします。また伏線も多いのですが、ずっと後になって伏線の回収も行われます。

『王様ランキング』が面白いという理由の一つに、「ポジティブな名言が多い」ことも挙げられます。特にボッジに対しての名言は、見ている側も勇気づけられ、元気になります。ボッジの親友のカゲや、デスパーはボッジにポジティブな名言を言うことが多く、元気がない時や自信をなくしているボッジを常に鼓舞していました。

『王様ランキング』は可愛らしい絵で、心が温かくなる作品です。原作は「読みづらい」などの意見がありましたが、アニメの評価は高いです。また炎上もしてしまいましたが、王様ランキングの人気は衰えていません。ここからは『王様ランキング』に対する意見を紹介していきます。

『王様ランキング』は炎上してしまいましたが、そんなことは関係なく、応援する声も多かったです。また炎上する理由が分からないという意見もたくさんありました。様々な意見があるのは、それだけ注目されているからかもしれません。

『王様ランキング』が炎上したことを知らない方も多かったです。ホウマ国とギャクザ国のエピソードはテーマが重く、考えさせられることも多い回でしたが、それを日韓の歴史と結びつけずに見ていた方も多かったです。

『王様ランキング』が炎上したことを気にしない、興味がないという意見も、たくさんありました。『王様ランキング』が大好きな方は、「面白い」と炎上など気にしなく応援していることが分かります。

『王様ランキング』は、見終わった後に心が温かくなる優しい作品です。主人公のボッジは健気で何事にも一生懸命です。そんなボッジを親友のカゲや、たくさんの人が見守っています。しかしホウマ国とギャクザ国のエピソードが描かれた112話と113話が、日韓の歴史を描いているのではないかと理由で炎上しました。しかしそんなことは作者も公言しておらず、どこにも書かれていません。面白い、つまらないと評価が分かれる作品ではありますが、まだ見ていない方は『王様ランキング』を一度見てみてはいかがでしょうか。