【ワンパンマン】サイコスは原作とリメイクで立ち位置が違う？過去や生存について

ワンパンマンはONE先生による原作版と村田先生によるリメイク版の2つが連載されており、同一の登場人物であってもそれぞれの作品で異なる立ち位置になっていることがあります。サイコスもその内の1人であり、特にオロチやギョロギョロとの関係性に注目が集まっています。ここではサイコスのプロフィールをまとめ、ワンパンマンの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

サイコスは怪人協会編にて登場する超能力使いの怪人です。原作版では怪人協会のリーダーを務めており、リメイク版では巨大な一つ目が特徴的な見た目をしていますが、それは遠隔操作で操っているダミーであり本体は長髪と眼鏡をかけた艶っぽい美女の見た目をしています。フブキとは旧知の仲であるとされており、17歳の頃に未来を見通す能力・第三の眼を手に入れますが同時に精神に異常をきたし人柄が豹変しました。

ワンパンマンはONE原作、村田雄介作画によってとなりのヤングジャンプに連載されている漫画作品です。あらゆる強敵をたったワンパンで倒せてしまう最強の主人公によるギャグ系アクションが描かれており、パロディネタや一貫性のあるシナリオ展開が爽快で面白いと話題を呼びました。2022年11月時点で累計発行部数は2800万部を突破しており、アニメ化やゲーム化、ハリウッドで実写映画化もされるなど様々なメディアミックスが展開されています。

就職活動に行き詰っていた青年・サイタマは、ある日街で暴れていた怪人から少年を救い幼かった頃に夢見ていたヒーローを目指すことを決意します。そうして地道なトレーニングの末、彼は髪の毛がなくなった代わりにどんな敵でも一撃で倒せる最強の強さを手に入れました。しかし、一撃で倒せてしまうことから戦いに生まれる緊張感などを喪失してしまいます。そんな時にサイボーグのジェノスと出会うと、正式なヒーローとしての活動が始まるのでした。

サイコスはワンパンマンの原作とリメイク版によって立ち位置が変えられており、そうなった理由についてネット上で様々な考察が寄せられるほどの話題を呼びました。実際にサイコスの扱いが変わっていたことにはシナリオ上で大きな意味を持っていました。ここではワンパンマンにおけるサイコスの原作とリメイクの立ち位置をそれぞれ説明し、最後に生存したのかどうかについて解説していきます。

リメイク版ワンパンマンでは当初、怪人協会編にてサイコスという怪人は登場しておらず、代わりに怪人王オロチとその参謀のギョロギョロというキャラクターが追加されていました。オロチが怪人協会の親玉として描かれていましたが、実はオロチを育て上げたのがギョロギョロであり、そのギョロギョロもサイコスが裏で操っていた肉人形でした。その狙いは安全な場所からオロチを利用して世界を支配しようと企んでいたからです。

ワンパンマン原作ではタツマキによって正体を見破られ本体が地上に引きずり出されます。その後、ホームレス帝やエビル天然水などの怪人たちと連携してタツマキを追い詰めることに成功しますが、そこに因縁の相手としてフブキが参戦しサイコスとの1対1の勝負が始まります。超能力同士の戦いは最後のコントロールを制したフブキに軍配が上がり、サイコスは生存したままヒーロー協会に捕縛されました。

リメイク版ワンパンマンでも原作同様にタツマキに引きずり出されますが、その後の展開が少し変わっておりオロチと融合して神に接触しサイコス自身が強大な強さを手に入れてタツマキを追い詰めます。しかし、ジェノスらの援護が介入したことでタツマキは窮地を脱し、彼女の全力の念動力によってサイコスは街ごと絞られ敗北しました。オロチを囮にしたことでサイコスは生存していましたが、結局はヒーロー協会に捕縛されています。

サイコスは怪人になる前は人間として生活しており学生時代はフブキと一緒にいたことが明らかにされています。ワンパンマン本編にて描かれたフブキとの関係性は意外なもので、同時にサイコスが怪人になった過去が判明しネット上で話題になりました。ここではワンパンマンにおけるサイコスの過去やフブキとの関係についてまとめていきます。

サイコスは学生時代にフブキ率いる『異能研究会』の副会長を務めていました。異能研究会ではフブキが持つ超能力を中心に人間に宿る異能について研究しており、当時のサイコスはフブキに劣るものの人間を持ち上げられる程度の超能力を有していました。フブキのことを心の底から慕っていたようで、彼女の宿敵であるタツマキに対抗するために会員を増やしたり、敵対する組織を傘下に加えたりと行動を起こしていました。

サイコスが17歳の時に第3の眼を身につけ、未来を見通す能力を手に入れました。しかし、そこで彼女は未来に起こる『何か』を視たことをきっかけに精神に異常をきたすようになりました。

サイコスがどんな未来を視たのかは定かになっていませんが、それ以来彼女は全人類の撲滅を訴えるようになりました。危険思想を持ったことからフブキはサイコスのことを敵と認識し、彼女の力を封印しました。それを期に2人の間に因縁が生まれました。

ここからはワンパンマンにおけるサイコスの正体や強さについてまとめていきます。ワンパンマンには主人公のサイタマを始め、とんでもない強さを持ったキャラクターが多数登場しておりその飛び抜けた世界観が本作の代名詞にもなっています。サイコスはヒーロー協会最高戦力とも言われているタツマキとも渡り合えた実力を見せたことから、彼女の強さは相当なものだと話題になりました。

リメイク版ワンパンマンに登場したギョロギョロはサイコスによって遠隔操作されていたダミーです。ギョロギョロには千里眼のような能力がありそれを使って配下の怪人たちの動向を把握していました。災害レベルは竜と判断されており、用済みになった怪人を肉キューブに変えて重力を数百倍上げるといった能力を使用していました。

オロチとの関係は表面上では怪人協会のリーダーと参謀となっていますが、サイコスはオロチを利用して世界を制圧することを目論んでいました。強さはオロチの方が上であるものの、オロチは自分を作ってくれたことからサイコスのことを信頼しておりサイコスの指示には従順な様子を見せています。

サイコスが操るギョロギョロは災害レベル竜になっていました。ギョロギョロが使用していた千里眼や怪人をキューブ化する能力が、ギョロギョロに依存しているものかサイコス自身の能力なのかは不明ですが、リメイク版ワンパンマンにてオロチと同化した後にタツマキを追い詰めた強さからは竜レベルの中でも上位クラスに入ると推察されます。いずれにせよ、サイコス自身も災害レベル竜であることは間違いないでしょう。なお、本人はタツマキやフブキを凌ぐ神の領域と称しています。

サイコスの超能力は相手を金縛りにして拘束する、重力を操って圧縮して潰すといった基本的なものに加えて怪人を操ることも可能です。純粋な念動力の強さではタツマキに敵いませんが、ワンパンマン原作の方ではフブキの出力を圧倒的に上回っている内容が描かれており相当な威力を誇っていると推察されます。

原作とリメイク版で立ち位置が違うサイコスでしたが、そんな彼女の存在に対してワンパンマンファンはどのように思っているのでしょうか？ここではワンパンマンファンが思うサイコスの評判や人気について、実際にSNS上に寄せられているコメントを参照して内容をまとめていきます。

リメイク版ワンパンマンにてサイコスではなくギョロギョロが登場した時は、見た目が似ていることからギョロギョロの正体がサイコスではないかと予想されていました。サイコスがギョロギョロになったことでストーリーにも変更が加えられているのではないかという予想もされており、ギョロギョロの存在によって多くの読者が初見の感覚を味わったそうです。

過去にフブキと関係を築いていたエピソードは好評のようで、2人の関係性が魅力的だと語る意見が多く散見されました。当時のサイコスはフブキのことを心から慕っており、昔と現在で容姿が変わっていることやフブキとの関係に因縁が生まれた部分に良さを感じる人もいました。

サイコスが視た未来はワンパンマン考察勢の間で1つの議題として挙がっているそうで、数多くの考察意見が寄せられていました。常識人だったサイコスが全人類を破滅させようとしたという事実からスケールの大きい未来が予想されており、作中で存在がほのめかされている神との関係性を唱える考察もありました。

サイコスはワンパンマンの原作、リメイク版それぞれで立ち位置が異なっており、エピソードの内容にも違いがありました。怪人側のキャラクターの回想によってフブキの過去が明かされる展開は多くのファンに衝撃を与えたことでしょう。怪人協会編の最後に本編から退場してしまったサイコスでしたが、彼女が視た未来は必ずと言っていいほど今後のストーリーに繋がるため、これからも生存している彼女の再登場や言動をしっかりチェックしておきましょう。