【ワンパンマン】ボロスは作中最強の怪人！能力やガロウとの強さ比較も

ワンパンマンには人々を脅かす怪人が数多く登場していますが、その中でも圧倒的な存在感を放っているのがボロスです。彼はサイタマのパンチを受けて生き延びた数少ない怪人であり、戦闘シーンはそれまでのスケールを大きく上回る派手で白熱した内容が描かれました。ここではワンパンマンに登場するボロスのプロフィールをまとめ、ワンパンマンの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ボロスは宇宙を旅していた暗黒盗賊団ダークマターの頭目です。2.4mに及ぶ人間の体格と一つ目の容姿をしており、自らを全宇宙の覇者と称しています。かつては宇宙を荒らし回っていましたが、強くなり過ぎたがゆえに刺激が足りなくなっていき占い師の予言を当てにして地球へ訪れサイタマと出会いました。

ボロスはワンパンマン原作者・ONE先生の過去作『太陽マン』のラスボスとして登場したキャラでした。太陽マンは当時先生がWebサイト上で連載していた漫画で、描いた原稿をケータイで撮影してサイトにアップしていました。本作は現在非公開となっていますが、ボロスを強くし過ぎて結局倒せないままサイトが閉鎖されたと先生は当時のことを語っています。

ワンパンマンはONE原作、村田雄介作画によってとなりのヤングジャンプに連載されている漫画作品です。あらゆる敵をワンパンで倒せる主人公が怪人や他のヒーローとギャグバトルを展開する構図が面白いと話題を呼び、原作者が1話で打ち切る予定だったのを読者の反響が大きかったことから連載に至りました。2022年11月時点でシリーズ累計発行部数2800万部を突破しており、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスも展開されています。

就職活動に行き詰っていた青年・サイタマはある日、街で少年を襲っていた怪人を撃退し幼い頃に抱いていたヒーローへの憧れを思い出します。それから地道なトレーニングを続けたことで、彼は髪を全て失う代わりにどんな敵でもワンパンで倒せる力を手に入れました。しかし、どんな戦いでも一発で決着がついてしまうことに虚しさを感じるようになってしまい無気力な日々を送るようになりました。そんな彼の元にジェノスというサイボーグが現れ、ヒーロー生活に変化が起き始めるのでした。

ボロスはワンパンマン作中初めてサイタマと戦いらしい戦いを繰り広げた怪人で、サイタマが月に投げ飛ばされるほどの激闘が描かれました。ここではワンパンマンにてボロスが作中最強と言われている理由と能力についてまとめ、もう1人の作中最強と名高い怪人ガロウとの比較もしていきます。

ボロスの災害レベルは竜以上です。サイタマはどんな怪人でもワンパンで倒せてしまうことから相手の名前をすぐに忘れてしまいますが、ボロスに対しては「強いよ、お前」と実力を認めておりその後「過去一番かもな」とも言わしめました。

ボロスの強さはそれまで登場していた怪人とは別次元のもので、夢の中を除きワンパンマン作中で初めてサイタマの一撃を耐えきったキャラでもあります。実際にワンパンマン作中で描かれたボロスの強さや能力を3つに分けて解説していきます。

サイタマのパンチは災害レベル竜の阿修羅カブトやゴウケツさえも一撃で屠るほどの破壊力を持ちますが、ボロスはその一撃に耐えるほどの肉体を持っています。ノックバック耐性も強いサイタマを軽々吹き飛ばすほどの攻撃力もあり、全宇宙の覇者を名乗るだけあって超人的な身体能力を有しています。

ボロスの体内には莫大なエネルギーが蓄えられており、そのエネルギーを使って光線攻撃や身体能力向上などに転用することができます。肉弾戦のみならず遠隔攻撃も得意としており、エネルギーを放出すれば都市1つを丸ごと消し炭にするほどの威力も誇っています。なお、普段は強すぎるエネルギーを封印しておくために鎧を身に纏っています。

たとえサイタマの一撃を受けて腕が吹き飛んだとしても、脅威的な自然治癒力によってすぐに元通りにすることができます。ボロス曰く人間では死に繋がるような致命傷も数秒あれば塞がるとされており、サイタマの連続普通のパンチによって単眼以外の全身が吹き飛んだ時も一瞬で元通りになっていました。

メテオリックバーストはボロスの切り札で、エネルギーの放出を推進力として生物の限界を超えた速度とパワーを引き出します。いわゆる形態変化であり使用すると外見が変化します。ワンパンマン作中ではこの形態になって圧倒的なスピードでサイタマを四方八方から殴り続け、最後は月に向かって放り投げてみせました。なお、この技は身体にかかる負担が大きいため決着を早めたい時にのみ使うとされています。

崩星咆哮砲（ほうせいほうこうほう）は体内エネルギーの全てを放出し最高威力のビームを放つ技です。アニメ版ではセリフの省略によって地球そのものを消し飛ばす威力と言われていましたが、原作及びリメイク版では地球の表面を消し飛ばすほどの威力をされています。いずれにせよこの技をきっかけにサイタマがワンパンマン作中初めて必殺マジシリーズを使用することになりました。

ボロスとの戦闘以来読者の間ではワンパンマン作中の最強怪人はボロスと評されていましたが、後にガロウが登場し彼がサイタマと渡り合えるほどにまで成長すると、ボロスとガロウ、最強はどちらかという論争が行われるようになりました。原作者のONE先生からは「接近戦だったらガロウが強いとは思うけど、パンチとかキックとかはだいたい避けられるっていう…」と濁すようなコメントが残されており、互いに能力や戦闘スタイルが異なるためボロスとガロウの強さは一概にどちらの方が上とは言い切れません。

ワンパンマン作中で初めてサイタマと渡り合った怪人と言われているボロスですが、実際の戦闘はどのような内容だったのでしょうか？ここからはワンパンマンにおけるボロスとサイタマの激闘やその後についてまとめていきます。

宇宙で随一の強さを手に入れたボロスは暗黒盗賊団ダークマターの首領として宇宙を荒らし回っていました。あまりの強さにゆえにそんな生活に飽きていきますが、そんな時にある占い師から「自分と対等に戦える相手が地球にいる」という予言を聞き、20年の年月をかけて地球へ向かいました。そして宇宙船内に侵入したサイタマと対面した時、彼から計り知れないエネルギーを感じて占いに確信を持ちました。

戦いの始まりと同時にサイタマの一撃を受けたボロスでしたが、彼はその攻撃に耐えてみせ自身のエネルギーを封印していた鎧が壊れたと話します。そこからボロスは圧倒的なパワーとスピードでサイタマを攻撃し続け、サイタマの口から「強いよ、お前」と言わしめるほどの実力を見せつけました。

メテオリックバーストを発動しサイタマを月に投げ飛ばすものの、なおも地球に戻ってくる彼を見てついに崩星咆哮砲を放ちます。しかし、それをサイタマの切り札・マジ殴りによってカウンターされてしまいボロスは敗北しました。肉体が朽ち果て再生できなくなってしまった状態でもなお言葉を発することができましたが、崩落する宇宙船と共にその姿は消えました。

敗れた後にボロスはサイタマとの戦いを全く歯が立たなかったと振り返り「予言などアテにならんな」と言い残しました。このことから占い師が言っていたボロスと対等に戦える相手は別だった可能性があり、そもそも20年前のサイタマはまだ幼子で力を身につけていません。ネット上ではS級1位のブラストや若い頃のバングという説が出ていますが、定かな情報は不明です。

リメイク版ワンパンマンの209話にてブラストの仲間らしき人物のシルエットが登場しましたが、その見た目がボロスに似ているとネット上で話題になっています。実際にシルエットを見比べてみると、巨大な単眼とボロスそっくりな髪質、シャープな顔のラインなど共通点が多いです。正体はまだ明かされていませんが、ボロス本人、もしくはボロスと同じ種族の違う人物と推察されます。

ワンパンマンの人気は漫画のみならずアニメ作品としても世界中のファンに親しまれています。特にアニメではバトル描写の作画と豪華声優陣が評価されており、声優の完璧な演技力が良かったと絶賛されています。ここではアニメ版ワンパンマンにてボロスを担当した声優についてまとめていきます。

ボロスを演じた声優は森川智之（もりかわとしゆき）さんです。アクセルワン所属の男性声優で、二枚目や爽やか系、悪役キャラを多く演じていますが、一方でファンから「仕事を選べ」とツッコミを入れられるほどイロモノ系の役を好んでいます。2011年からは自らアクセルワンという声優事務所を立ち上げており、2017年のテレビ朝日番組『人気声優200人が本気で選んだ！声優総選挙！3時間SP』では名立たる声優の中から第12位に選ばれました。

ボロスが地球に現れた時は暗黒盗賊団ダークマターの部下たちを引き連れていました。この暗黒盗賊団ダークマターの中にも災害レベル竜に匹敵する強敵が潜んでおり、サイタマとボロスが戦っている間にS級ヒーローと幹部たちの戦いも描かれていました。ここではワンパンマンにおけるボロス率いる暗黒盗賊団ダークマターの概要とメンバーをまとめていきます。

暗黒盗賊団ダークマターはボロスを筆頭に異星人たちで構成された盗賊集団です。構成されているメンバーは凶悪な強さを持った実力者揃いで、最上位の三戦士は災害レベル鬼を軽く超えるほどの精鋭です。ボロスを中心に彼らは宇宙中を荒らし回っていましたが、やがて誰も歯向かう者がいなくなっていき占い師の予言から地球へ訪れました。

メルザルガルドは暗黒盗賊団ダークマターの最上位戦闘員の1人で、本拠地である宇宙船を外から見張る役割を与えられた異星人です。5つの頭部と人格を持っており、本体である核が破壊されない限り肉体を欠損してもすぐに復活することができます。ワンパンマン作中ではS級ヒーロー4人を相手に互角に戦ってみせましたが、最終的に核の存在を悟られ破壊されてしまい消滅しました。

グロリバースは暗黒盗賊団ダークマターの最上位戦闘員の1人です。食虫植物をイメージさせる見た目が特徴的で、標的を溶かす『アシッドブレス』を始め『ダブルバイト』『天空くびり裂き』といった20種類以上の技を会得しています。自分を倒せるものは誰もいないと豪語するほどの自信家で実際の戦闘力も災害レベル竜以上とされていますが、本編ではサイタマに呆気なく敗れ去りました。

ゲリュガンシュプは暗黒盗賊団ダークマターの最上位戦闘員の1人で、普段は宇宙船の監視と警護、指揮官的役割を担っています。全身が真っ黒でタコの下半身から生えたような容姿をしています。宇宙一の念動力使いを自称しており、サイタマが侵入してきた時は『念動流石波』という強烈な竜巻を引き起こしました。実力は戦慄のタツマキを上回るとされており、加えてテレパシー能力も有しています。

おうち帰りたい宇宙人は暗黒盗賊団ダークマターの砲撃手で、正式名称は不明です。地上で戦っているメルザルガルドから救援要請を受けて砲撃を打ちましたが、タツマキの念動力によってすべて返されてしまいその際に「おうち帰りたい」と泣き言を洩らしました。なお、宇宙船が墜落した後はアマイマスクによって慈悲もなく殺害されました。

ボロスの強さについて作中での戦闘シーンやガロウとの比較から解説していきましたが、ワンパンマンファンの間で最強とも言われるボロスはどれほど人気があるのでしょうか？ここではボロスに対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているSNS上のコメントを参照してまとめていきます。

ワンパンマンの中でボロスが1番好きと語る意見はとても多く、彼の圧倒的な強さや形態変化要素などが気に入られているようです。作中初めてサイタマの一撃を耐えきったシーンは多くの読者に衝撃を与えたそうで、サイタマに負けてしまったものの生き生きと戦っている姿が印象に残ったことでしょう。

ボロスとガロウ、どちらが最強なのかという論争は現在もなお続けられており白熱していました。ガロウの強さが災害レベル竜以上になったところからこの論争が始まっており、当時はボロスの方に軍配が上がっているようでしたが、ガロウがついに覚醒を遂げたことでガロウ最強を推す意見が強まったそうです。

ブラストの仲間としてボロスらしきシルエットが描かれた時はネット上で大きな話題を呼んでいました。サイタマとの戦いに敗れ死亡したと思われていた分、そのシルエットに動揺を隠せないファンが多く、その人物が本当にボロス本人なのかどうかとても期待されていました。

ボロスはサイタマにとって初めて戦闘らしい戦闘をしてみせたキャラクターで、作中最強と言われるのに相応しい強さを持っていました。最終的にはサイタマに敗れて退場してしまったボロスでしたが、ブラストのシルエットの正体に謎が残っておりその正体を知るまで目が離せないことでしょう。今後のワンパンマンではブラストの行動やその部下たちの動きにしっかり注目しておきましょう。