【ワンパンマン】強さランキングのトップのキャラは？ヒーローと怪人に分けて紹介

ワンパンマンはどんな怪人でもワンパンで倒してしまうヒーロー・サイタマを主人公においた、ギャグ要素が多いバトル漫画として大勢のファンに愛されています。最強キャラランキングの前に、まずはワンパンマンの作品概要やあらすじ、作者についておさらいしていきましょう。

ワンパンマンの原作者はONE先生です。新潟県生まれ埼玉県育ちの男性作家で、少年時代の頃にクレヨンしんちゃんの影響で漫画を描き始め大学生でWeb漫画を公開するようになりました。2009年にワンパンマンの読み切り版がヒットすると、2012年に村田雄介作画によるリメイク版ワンパンマンが集英社から出版されるようになりました。

ワンパンマンはONE原作、村田雄介作画によってとなりのヤングジャンプに連載されている漫画作品です。最強のヒーローサイタマが怪人や他のヒーローと展開するギャグバトルが魅力的で、2016年3月には第2回SUGOI JAPAN Awardでマンガ部門1位に輝きました。2022年11月時点で累計発行部数2800万部を突破しており、その人気に伴ってアニメ化やゲーム化といったメディアミックスも盛んに行われています。

就職活動中に不採用の連続で失意に落ちていたサイタマは、偶然街で少年を襲っていた怪人を倒したことをきっかけに幼い頃に抱いていたヒーローへの夢を思い出し、就活を辞めて3年間過酷なトレーニングを続けました。その結果、どんな敵でも一撃で倒せる最強の力を手に入れたサイタマでしたが、代わりに一撃で終わってしまうことから戦いに対する緊張感などを喪失し無気力な生活を送るようになりました。そんな彼の元にジェノスというサイボーグが現れると、彼と共に正式にヒーロー活動を始めることになります。

ここからはワンパンマンにおける怪人の強さや能力ランキングTOP10～4までを紹介していきます。TOP10からでも災害レベル竜以上の怪人がランクインしており、凶悪な強さ・能力でS級ヒーローも苦戦を強いられた存在が揃っています。

エビル天然水は災害レベル竜の怪人で物理攻撃を一切無効化する厄介な能力を持っています。見た目が単純なスライムで童帝から「RPGの雑魚キャラじゃないか」と言われるほどシンプルな容姿をしていますが、物理無効化の能力はサイタマのパンチを受けて生存するほどでとても脅威的です。体から繰り出す水鉄砲もアマイマスクを切断するほど強力で、空気中の水分によって何度でも復活できるところも非常に厄介でしょう。しかし、殺意にのみ反応するカウンター型なのでこの順位に留まりました。

ゴウケツは怪人協会幹部の1人で災害レベル竜に匹敵する怪人です。元々は異種格闘技大会・スーパーファイトの優勝経験を持つ武人でしたが、更なる力を求めて怪人細胞を食べ怪人となった経緯があります。これにより元々高かった戦闘力が更に高まっており、S級ヒーローと同等の力を持つスイリューでは全く歯が立ちませんでした。ワンパンマン作中ではサイタマとの戦闘描写が描かれることなく敗北してしまいましたが、サイタマがいなければ深海王の悲劇が再び起きていたことでしょう。

ホームレス帝は怪人協会の一員で災害レベル竜の強さを持ちます。元々人間のサラリーマンとして生きていましたが会社から様々な理不尽を受けてホームレスになり、目の前に神が現れたことで怪人になったという経緯を持ちます。神から与えられた力・光パワーは圧倒的な破壊力を持つ光子弾ですべてを滅する能力を秘めており、不死身のゾンビマンですら再生が追いつかないほどの威力を誇ります。能力だけを見ればトップクラスで間違いありませんが、運動能力が並みの怪人より劣っているためこの順位となりました。

ワクチンマンは第1話に登場した災害レベル竜の怪人です。ワンパンマン作中でサイタマが最初に倒した怪人で出オチ扱いを受けた可哀想なキャラですが、実はサイタマに倒される前にA級以下31人のヒーローを撃破しておりA市の街も半壊させるほどの凶悪さを秘めています。使用する能力は凝縮した生体エネルギーで半径数百ｍの爆発を起こすというシンプルながら強力なもので、ワクチンマン自身はそれに耐えうる頑丈な肉体を持っています。また、リミッターを解除することで肉体をパワーアップさせる能力もあります。

ムカデ長老は怪人協会に所属する超大型怪人で災害レベル竜に匹敵します。ムカデ長老の強さは数km単位に及ぶとにかく巨大な体格にあり、街中を移動するだけですべての人間と建築物を破壊することができます。その上表皮を覆う甲殻が非常に強固でS級のバングやジェノスであっても傷をつけることができず、脱皮をすれば蓄積していたダメージも無効化するというとんでも能力を持ち合わせています。結果的にサイタマに敗北しましたが、彼にマジ殴りを使わせたことから相当な強さを持っていたと言えるでしょう。

黒い精子は怪人協会の一員で災害レベル竜の強さを持つ群体です。黒い精子は分裂する能力を持っており、ワンパンマン74話時点で発見された数は11兆を超えています。分裂した後でもS級ヒーローに大ダメージを与える身体能力があり、倒す方法も11兆を超えるストックすべてを倒さなければならないという厄介さがあります。更に合体して黄金精子になればS級のタツマキの念力に耐える肉体を手に入れ作中屈指の最強キャラになることができます。

育ちすぎたポチは怪人協会の番犬で災害レベルは竜です。ポチという可愛らしい名前に反して漆黒の禍々しい見た目をした怪人で、口から放つビームは強靭なタフさを誇るガロウでさえも死を覚悟するほど強烈です。巨体に反して俊敏性もあり加えてガロウの一撃を受けても全くダメージを受けないほどの頑丈さも備えています。ただし、強い相手には従順でサイタマに軽くどつかれた際は耐えきったものの怯えて逃げ出していました。

ここからはワンパンマンにおける怪人の強さや能力ランキングTOP3を紹介していきます。TOP3の怪人はワンパンマン作中でも圧倒的な存在感を放ったキャラが選ばれており、強さや能力の他にも怪人ならではの魅力も持ち合わせておりファンからの人気も高いです。

怪人王オロチは怪人協会の首領です。幹部のゴウケツからは彼より強い化け物は地球上に存在しないと称されており、実際に全身から巨大な触手の蛇を無数に操る攻撃は回避が難しく、一目見ただけで相手の技をコピーし完全に再現するという学習能力も優秀です。しかし、ワンパンマン作中で描かれたサイタマとの戦いでは猛威を振るうことができず、以下の2人には及ばないと考えられます。

ガロウはヒーロー狩りの異名を持つ怪人です。元々はシルバーファングの元で流水岩砕拳を学んでいた武人でしたが、破門した後にヒーローと敵対する悪役を目指し人間のまま怪人となりました。初登場からしばらくはS級のジェノスと渡り合えるほどでしたが、度重なる死闘によって覚醒を遂げてからは黄金精子を瞬殺するほどの強さを手に入れS級ヒーローを無傷で倒せるほどにまで成長しました。

リメイク版ワンパンマンでは最終形態・宇宙的恐怖モード（コズミックフィアーモード）を獲得しており身体から生物に致死的ダメージを与える宇宙放射線が放たれ続け、耐性の無い生物を一瞬で死に追いやるというチート能力を手にしました。サイタマとの戦いではマジ殴りをコピーすることに成功しており、地球すら砕く最強の強さを披露しました。

ボロスは宇宙からやってきた暗黒盗賊団ダークマターの親玉です。自らを全宇宙の覇者と称する実力者でそれゆえに退屈な日々を過ごすようになり、占い師の導きによってサイタマがいる地球へやってきました。サイタマの実力を一目見ただけで見抜いた唯一の怪人であり、強靭な肉体と優れた自然治癒力はサイタマのパンチを受けても余裕で生き延びるほど万能です。

その上生物の限界を超えた形態・メテオリックバーストを解放すると身体能力が段違いに向上しサイタマを月まで投げ飛ばすほどの強さを見せました。崩星咆哮砲（ほうせいほうこうほう）は地球の表面を消し飛ばすほどの威力のビームを放つ切り札で、作中でサイタマのマジ殴りを初めて使わせた必殺技でもあります。サイタマには敵わなかったものの「結構強かったよマジで。過去一番かもな」と言わしめました。

ここからはワンパンマンにおけるS級ヒーローの強さや能力ランキング10～4までを紹介していきます。S級ヒーローとはヒーロー協会の中で圧倒的な実力や功績を残したトップヒーローのみ選ばれる最強ヒーローの称号で、人類を超越した怪人に対抗できる魅力的な実力者が揃っています。なお、サイタマはS級ヒーローではないためこのランキングでは対象外とします。

キングは寡黙かつ冷静沈着で並々ならぬオーラを出しているS級ヒーローです。周囲のS級からも地上最強の男と称され一目置かれていますが、その正体は地上最弱の引き籠もりで偶然サイタマがワクチンマンを倒した現場にいたからS級になってしまったという経緯を隠しています。怪人との戦いでは相手の思い込みと奇跡的な強運によってやり過ごしてばかりいます。しかし、誰よりも臆病と自称する割には竜レベルの怪人を目の前まで引き付ける役割を果たしたことがあり、一般人よりも強靭な度胸を持っていると言えます。

タンクトップマスターはタンクトップの力を駆使して戦うヒーローです。筋骨隆々な見た目通り正面から敵を相手するパワーファイトを得意としており、拳一振りでコンクリートを叩き割りビルの残骸を投げ飛ばすほどの怪力を持っています。本人曰くタンクトップによって全ての技の威力が強化されているそうで、心臓が止まってもタンクトップが胸部に当たるだけで蘇生する常識外れの生命力も有しています。

ジェノスはクセーノ博士によって身体改造をされた戦闘サイボーグです。初登場時からトラックを片手で持ち上げたり音速の敵に対応する動体視力を持っていたりと相当な強さを持っていましたが、現在では改造パーツのパワーアップと本人の戦闘経験が増えたことから戦闘力が飛躍的に上昇しており、災害レベル竜の怪人3体を苦戦しながらも単独で倒せるほどになっています。

メタルナイトは高火力の化学兵器を搭載したロボットヒーローで、遠隔操縦している本人が裏に隠れています。作中に登場しているメタルナイトはオーバーな耐久テストを重ねて完成した兵器の1つで、高火力のミサイルで周囲の建物ごと破壊するパワーを秘めています。隕石迎撃に向かった時は火力不足で隕石を壊せなかったものの、ボロスによって全壊したA市の復興を7日で終わらせたことで協会を驚かせており、未知数の技術力を隠し持っていると警戒されています。

超合金クロビカリは鍛え上げた肉体1つで戦うヒーローです。自分の筋肉に絶対の自信を持っているナルシスト気質な人物ですが、その肉体能力は測定不能な領域に達しておりぷりぷりプリズナーの全力打撃や災害レベル竜のエビル天然水の攻撃を一切無効化しました。攻撃力も常軌を逸しており鬼レベルの怪人はジャブ一発で爆散させ、竜であっても対等以上に渡り合う強さを持っています。また、ヒーローになる前はありとあらゆるスポーツで無双したという逸話を残しています。

カミカゼことアトミック侍は侍のような風貌をした刀で戦うヒーローです。ヒーロー協会最強の一角と称される実力の持ち主で、A級のイアイアンが苦戦した怪人を相手にミクロサイズに切断するほどの強さを誇ります。必殺技の『アトミック斬』は1秒間に100を超える斬撃を繰り出す大技で、その破壊力は戦術核にも匹敵すると言われています。作中では斬撃体制のある怪人とばかり戦っているため今一つインパクトに欠けていますが、いずれにせよ最後まで戦い抜いているところは評価できるでしょう。

閃光のフラッシュは愛刀・瞬殺丸を武器に戦う美形の剣士ヒーローです。ヒーロー名の通りスピードで圧倒する戦闘スタイルを得意としており、災害レベル竜の怪人を2体同時に撃破するほどの実力を持っています。刀がないと戦闘力が激減するアトミック侍とは違い徒手空拳を活かして戦うことも可能で、体術のみでも黄金精子や覚醒ガロウと渡り合えるほどの強さを見せつけています。

ここからはワンパンマンにおけるS級ヒーローの強さや能力ランキングTOP3を紹介していきます。TOP3にはヒーロー協会の最高戦力とも呼べる3人が選ばれており、作中でも派手で魅力的な活躍を見せています。なお、原作及びリメイク版における重要なネタバレが含まれているため閲覧する際はご注意ください。

シルバーファングは流水岩砕拳を極めたヒーローです。老齢な見た目に反して長年鍛え上げた肉体は本物で、戦闘が始まれば俊敏な動きと達人の身のこなしで敵を圧倒します。流水岩砕拳は防御に秀でた柔拳で、隕石が破裂した時はそれをもって破片を素手で受け流すといった芸当を見せました。災害レベル竜の一撃を受けても「肩こりが治った」程度で済ませたり、兄のボンブとの連携ではメタルナイトでも傷つけられなかったムカデ長老の甲殻を破壊してみせました。

戦慄のタツマキは超能力を扱うヒーローです。ヒーロー協会のランキングでもS級2位であり名実共に高い実力を持っています。戦闘時は強大な超能力を使用し多数の巨大砲弾を受け止めて返したり、地上1500mの敵を地盤ごと引きずり出したり、衛星軌道上から隕石を地球に落とすなど多彩な攻撃方法を持ちます。攻撃以外にも衝撃波を放ったりバリアを展開することも可能で、全力を出せば都市もろとも捻じ曲げることができるとされています。

ブラストはヒーロー協会S級1位の座に君臨する最強のヒーローです。長い間その存在は謎に包まれていましたが、サイタマの前に姿を現すと怪人すら持ち上げられない重さの箱を指先で遊び、正体を疑ったフラッシュの背後に一瞬で回り込むという実力を見せつけました。その上で宇宙の真理を操って空間や重力を意のままに扱う能力を有しており、ワープやエネルギー弾の発射、異空間への往来を可能にするというまさに別格で最強の強さを秘めています。

これまで怪人、S級ヒーローに分けて最強ランキングを紹介してきましたが、多くのファンが思う最強キャラクターはやはり主人公のサイタマでしょう。ここでは実際にサイタマがワンパンマン作中における最強キャラかどうかについて考察し、S級にならない理由についても解説していきます。

サイタマは存在そのものが怪人にとって死亡フラグであり、ほぼ全ての敵を一撃で倒せるその強さは最強キャラで間違いないでしょう。怪人ランキングで紹介したガロウやボロスでさえも最終的にはサイタマに敗れており、別格の身体能力はもちろん、地底の溶岩や宇宙空間にも耐性があるためダメージを負わせることすら困難です。

実力は既にS級以上であるサイタマですが、ヒーロー試験の時に筆記試験が壊滅的だったことからC級ヒーローから始まりました。どんな怪人でもワンパンで倒してしまうため、敵が弱く見せてしまい正当な評価をされないという不運に見舞われていますが、それでも本編が進むごとにランクも上がっていき27巻時点ではA級39位まで上り詰めています。今後のシナリオ展開次第になりますが、サイタマがS級になる可能性は十分考えられるでしょう。

S級に上がるためにはA級1位のアマイマスクに認められなければなりません。アマイマスクは生半可な強さを鼻にかけるヒーローをS級に上げたくないという理由からわざとA級1位に留まっており、ヒーロー協会にもその話を通して協力してもらっています。

ここからはワンパンマンにおけるキャラの人気や魅力ランキングTOP3を紹介していきます。ワンパンマンは最強キャラ同士が戦うバトル漫画として評価されていますが、その一方でキャラクターそれぞれの魅力を描いたエピソードなども評判になっておりキャラ人気投票なども開催されています。強さとはまた違う魅力を兼ね備えた人気トップのキャラを把握していきましょう。

金属バットはバットを握った不良のような見た目のS級ヒーローです。彼の魅力は何といってもその男気で、粗暴な見た目と言動とは裏腹に実直な正義と不屈の精神力を兼ね備えています。どんな手強い怪人であっても愛用のバット一本で立ち向かうその魅力的な姿は大勢のファンに慕われています。また、溺愛する妹には滅法弱いというギャップも彼の魅力と言えるでしょう。

ガロウは怪人を目指した人間と紹介しましたが、その本音は誰よりもヒーローに憧れている不器用な人間でした。幼い頃に受けた理不尽からヒーローなんていないと決めつけていましたが、不細工な子どもと出会った時は命をかけて守る姿を見せており歪んだ思考の中で人間らしい一面を見せているところがとても魅力的です。

サイタマの魅力はやはりワンパンで全てを片付けてしまう強さでしょう。そんな強さを持っておきながら当の本人はやる気のない自堕落な人物像がギャップを生み出しており、また戦闘時で本気になった時の雰囲気はとてもカッコよく魅力的な主人公と言えます。

これまでワンパンマンの強さランキングをまとめてきましたが、ファンの間ではキャラの強さや最強キャラの予想についてどのように考えられているのでしょうか？ここではワンパンマンのキャラの強さに対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

ワンパンマンの最強キャラはファンの間でサイタマと決まっているそうで、1位は見なくても分かると多くの人が口を揃えて語っていました。サイタマの強さはワンパンマンを知らない人にも知られているそうで、やはり全てをワンパンで終わらせる強さは別格のようです。

サイタマが最強と言われる一方で彼が唯一倒せなかった蚊が最強という人、そしてS級最弱のキングも意外と強いという意見が多く寄せられていました。吹き飛ばされても傷一つつかないサイタマですが、ギャグシーンによるダメージはしっかり受けており猫に引っかかれた時も引っかき傷がつけられています。作中におけるキングの立ち回りも一部のファンにとってとても魅力的に映っているそうです。

最強の怪人と言えばボロスとガロウを浮かべる人が多く、ネット上ではどちらが強いのかという議論が白熱していました。どちらも相当な強さを持っているため意見は割れており、原作者ONE先生も「接近戦のみならガロウで、能力的にはボロスかも」というコメントを残しています。

ワンパンマンの最強キャラはサイタマでしたが、ボロスやブラストなど、彼の他にも最強格の力を持つ魅力的なキャラはたくさんいました。圧倒的な強さや能力を持つキャラ同士がぶつかり合うワンパンマンは奇天烈で飛び抜けたバトル漫画として今後も愛されることでしょう。これからのワンパンマンではまだ戦闘描写が描かれていないブラストを中心に注目していきましょう。