【ワンピース】太陽の神ニカの正体は伝説の戦士!Dの一族との関係性とは?
『ワンピース』の太陽の神ニカは、作中世界で伝説の戦士として信仰される存在で、ジョイボーイやルフィが食べた悪魔の実と大きく関連しています。そんな『ワンピース』の太陽の神ニカについて、他の要素との関係性や作中の伏線などをまとめました。
目次
太陽の神ニカは伝説の戦士?
『ワンピース』の太陽の神ニカは、ワノ国編からその存在が語られ、その終盤においてルフィと食べたゴムゴムの実の正体と深い結びつきがあるものと判明します。そんな『ワンピース』の太陽の神ニカについて、現時点でわかっている情報を紹介します。
太陽の神ニカは伝説の戦士
『ワンピース』の太陽の神ニカは、作中世界で存在を信じられた伝説の戦士のことです。太古の昔、人々を笑わせて苦悩から解放してくれる存在として、奴隷達の間で信じられていました。その存在は定かではありませんでしたが、世界政府の五老星の言及から「空白の100年」に存在していたとされるジョイボーイが、太陽の神ニカと同一人物である可能性が示唆されます。
太陽の神ニカの初登場
『ワンピース』の太陽の神ニカが初登場したのは、ワノ国編のフーズ・フーの発言からでした。CP9に所属していた時のフーズ・フーは輸送していたゴムゴムの実を赤髪海賊団に奪われてしまった責任から、投獄されていました。そこでフーズ・フーは看守から太陽の神ニカに関する伝説を聞かされ、ワノ国においてジンベエと対峙した際、ジンベエがそれに関連する事実を知っていると踏んで語ったのです。
太陽の神ニカの能力
『ワンピース』の太陽の神ニカの能力は、ヒトヒトの実幻獣種 モデル“ニカ”が持つ能力から、ゴムの体と腕力、自由な動きであると考えられています。真の能力を発揮したルフィは、ゴムの性質以外にも体の巨大化や周囲の物体のゴム化、空中浮遊、物の創造など様々な能力を発揮しています。つまり、モデルとなる太陽の神ニカも同様の能力を持っていたと推測されます。
ワンピースの概要
『ONE PIECE(ワンピース)』は1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載され、2023年2月時点で単行本が104巻まで刊行されている尾田栄一郎先生の作品です。海賊王を目指す少年を主人公に、海賊団の冒険や戦いが描かれていきます。ジャンプの看板作品として世界中から人気を集め、1999年からアニメ化が続き、2017年にはハリウッドによる実写ドラマ化も発表されました。
ワンピースのあらすじ
モンキー・D・ルフィは幼少期に悪魔の実を食べたことで体がゴムのように伸びるゴム人間になりました。そして、17歳の時に憧れていた海賊王になるため、航海に出発し、行く先々で仲間を集めながら麦わら海賊団として名を馳せていきます。それから2年後、ルフィ達は新世界に突入し、四皇と呼ばれる強大な勢力と戦闘力を誇る面々と対峙していきます。
太陽の神ニカとDの一族はやイム様との関係性
『ワンピース』の太陽の神ニカは、これまで作中の登場した他の謎とも関係性があるのではないかと考察されています。そんな『ワンピース』の太陽の神ニカと他の謎を合わせた考察を紹介します。
考察①ニカとDの一族は太陽と夜明けを表す?
『ワンピース』の太陽の神ニカの名前の由来として、作中でもよく使われる笑う時の擬音である「ニカッ」であるという考察されています。それと同じくDの一族も作中で擬音として使われる「ドーン」が由来であるという考察があり、「ドーン(Dawn)」は夜明けや白を意味します。そこからニカによって太陽が昇り、そのおかげで夜明けが訪れる、という繋がりが予測されているのです。
考察②太陽の神ニカになれるのはDの一族だけ?
『ワンピース』の太陽の神ニカとDの一族の関連性について、モンキー・D・ルフィがニカの真の力を使いこなしたことから、太陽の神ニカになれるのはDの一族だけではないかという考察もあります。一方で、過去のコラソンの発言からDの一族は「神の天敵」とある土地では評されていることから、太陽の神ニカとは相性が悪いようにも見えるという考えもあります。
考察③ロジャーたちは太陽の神ニカになれなかった?
『ワンピース』の太陽の神ニカは、かつての海賊王ゴール・D・ロジャーが目指していた存在ではないかという考察もあります。生前のロジャーは世界の歴史について深く関心を示しており、航海の中では奴隷達を守ったエピソードがあるなど、太陽の神ニカと繋がりを感じさせる要素があります。そして、ラフテルに辿り着いたロジャーはジョイボーイと同じ時代に生まれたかったと意味あり気な発言を残しています。
また、船員であるシルバーズ・レイリーもロジャー海賊団のラフテルの到着は早過ぎたと言っています。これらの要素からロジャーはラフテルで後に“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”と言われる何かを発見しましたが、それの真の意味を知るには太陽の神ニカになる必要があったのではないか、と考察されています。
考察④太陽の神ニカとイム様の関係
『ワンピース』の太陽の神ニカと世界政府の頂点といわれるイム様と関係性があるのではないかと考察されています。世界政府は、過去の経緯から太陽の神ニカ及びジョイボーイの存在を恐れているような描写が多々あり、その理由がトップであるイム様にとって不都合があると考えられているのです。イム様の正体がわかる時、太陽の神ニカとの関係性も明らかになる可能性があります。
太陽の神ニカの正体や伏線を考察
『ワンピース』の太陽の神ニカは、伝説上の話やルフィの能力として描写が増えましたが、それでも謎はまだ残っています。そんな『ワンピース』の太陽の神ニカの正体やこれまでの伏線を紹介します。
考察①太陽の神ニカは空島で登場した?
『ワンピース』の太陽の神ニカは、空島編から伏線が撒かれていたのではないかという考察があります。空島編でエネルとの一件が解決した後の宴で、ルフィは空島の住民達と焚き火を囲んで楽しげに踊っています。その時のシルエットが、伝説で語られる太陽の神ニカの影とそっくりだったのです。さらに、宴の踊りで刻まれているリズムは、太陽の神ニカと関りが深いとされる解放のドラムに似ていました。
考察②太陽の神ニカの別の名前はジョイボーイ?
『ワンピース』のルフィがヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”の真の力を発揮した際、ズニーシャはその姿を見てジョイボーイが帰って来たと言っていました。魚人島編の歴史でその存在が判明していたジョイボーイですが、ワノ国編ではロジャーの過去やカイドウがその名前を口にしており、五老星の発言からジョイボーイは太陽の神ニカだった、あるいはその能力を持っていた可能性が高くなっています。
考察③ルフィの悪魔の実はヒトヒトの実モデルニカだった
『ワンピース』のルフィが食べた悪魔の実は、長らく超人系(パラミシア)のゴムゴムの実だと思われていましたが、それは世界政府が与えた名前であり、その正体は動物系(ゾオン)ヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”でした。現状では唯一の“神”の名を冠する悪魔の実であり、真の力が発揮されることを世界政府は恐れて、表向きに知られる名前を付けていました。しかし、世界政府はこの実の回収を何度も失敗しています。
考察④解放のドラムとは?
『ワンピース』の解放のドラムとは、作中で宴などが行われる際に響いている音のことで、作中では「ドンドットット♪ ドンドットット♫」という擬音が使われています。明確に言及されたのはズニーシャの発言で、ルフィがギア5を発動中、心臓の音はドラムのリズムを刻んでいました。この解放のドラムがギア5の発動に必須であることから、太陽の神ニカにとって重要なリズムであると考えられています。
考察⑤ニカの顔はルフィのギア5からわかる?
『ワンピース』のルフィがギア5を発動した際、全身は白くなり、髪は逆立って、体から出た煙は羽衣のようになっています。そして、その表情は口が三日月状のままになるほど常に笑顔を絶やしていませんでした。元のルフィの表情からかなり変化していることから、ギア5の姿が太陽の神ニカを再現したものではないかと考察されています。
考察⑥ゴムゴムの実にはニカの意志が受け継がれる?
『ワンピース』のルフィがギア5を発動していると、どのような状況でも楽しい感情が勝って、笑みを浮かべてしまう状態になっていました。その症状からゴムゴムの実には、太陽の神ニカの意志が強く移っているのはないかと考察されています。動物系の悪魔の実は、元の動物の運動能力と共に動物としての性質や趣向も受け継ぐ傾向があるので、ヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”にもこの理屈が当てはまると推測されます。
考察⑦58巻571話の扉絵はニカの伏線?
『ワンピース』の太陽の神ニカについて、単行本58巻571話の扉絵が伏線だったのではないかという考察があります。この扉絵ではナミが鏡の前でカニに散髪されていますが、鏡で文字が反転すると、「カニ」が「ニカ」になると言われているのです。
考察⑧62巻の表紙はニカの伏線?
『ワンピース』の太陽の神ニカについて、単行本62巻の表紙も伏線だったのではないかという考察があります。『ワンピース』には、魚人島編で登場したメダカの人魚5つの子・ニカがおり、この表紙ではルフィの真上にニカが描かれています。5つ子であることを考えると、ニカは2番目に配置されるのが自然ですが、敢えて真ん中に書かれているのは、ルフィとニカの繋がりを示す伏線だと言われているのです。
考察⑨ニカの種族はルナーリア族?
『ワンピース』のカイドウはキングからジョイボーイの話を聞いており、その時にキングはカイドウこそがジョイボーイではないのかと思っていました。この繋がりからキングが属するルナーリア族がジョイボーイ及び太陽の神ニカと深い関係があるのではないかと考察されています。ルナーリア族は形式上絶滅した種族ですが、過去には「神の国」を創った種族であると作中で推測されています。
考察⑩ニカとフィッシャータイガーの関係
『ワンピース』では15年前にフィッシャー・タイガーが聖地マリージョアで奴隷を解放し、襲撃事件の後に魚人たちを集めたタイヨウの海賊団を結成しています。その由来は太陽の神ニカである可能性が高く、奴隷を解放したという点も伝説と繋がりがあります。そのため、フィッシャー・タイガーは太陽の神ニカについて何か知っていた可能性があると考察されています。
考察⑪ニカとジンベエの関係
『ワンピース』のジンベエも元はタイヨウの海賊団の一員であり、太陽の神ニカを知っていたフーズ・フーは、その関連からジンベエに話しかけていました。しかし、フーズ・フーのぶしつけな態度にジンベエは激昂して何も話さずに倒しています。このことからジンベエは太陽の神ニカについて何か知っている可能性が高いと考えられています。
太陽の神ニカの元ネタやモデルを考察
『ワンピース』の太陽の神ニカは、創作された神様の名前ですが、その元ネタやモデルとなった存在があるのではないかと考えられています。そんな太陽の神ニカの元ネタやモデル候補を紹介します。
元ネタやモデル候補①ニケの女神
ニケの女神とは、ギリシア神話に登場する勝利女神・ニーケーのことで、現代でもルーヴル美術館に貯蔵されているニケの像や、スポーツメーカーのナイキの元ネタになっています。『ワンピース』の太陽の神ニカと語感が似ており、勝利を導く存在という部分も作中の人を笑顔にするという点に結び付けられると考察されています。
元ネタやモデル候補②ハヌマーン
ハヌマーンはインド神話に登場する猿の神様で、現代でもインドの民間信仰において崇められています。『ワンピース』のルフィの名前は「モンキー」・D・ルフィであり、ハヌマーンは顔が5つあったとされているところからギア5と数字の繋がりがあります。さらに神話の中でハヌマーンは胸に大きな傷を負ったり、果実と太陽を間違えたりするなど、ルフィや悪魔の実に共通する点がいくつも見られます。
元ネタやモデル候補③バニヤンツリー
バニヤンツリーとは、熱帯アジア原産の樹木で、学名ではベンガルボダイジュと呼ばれています。この木は分類的にゴムの木であり、モルディブの公用語・ディベヒ語ではニカと呼ばれることがあります。そのことから太陽の神ニカがゴムゴムの実という呼ばれ方になったのも意味があるのではないかと考察されています。また、菩提樹という学名の通り、仏教にも関係が深い樹木でもあります。
元ネタやモデル候補④明石家さんま
日本のお笑いタレントである明石家さんまが出演したラジオで、リスナーが太陽の神ニカのモデルが明石家さんまではないかという質問に対して、本人がシルエットが自分に似ていると称していました。しかし、この件は作者の尾田栄一郎先生から直々にメッセージが来て、否定されています。
太陽の神ニカに対する世間での評判や人気
ここでは『ワンピース』の太陽の神ニカについて世間での評判や人気を紹介します。長年ゴムゴムの実と思っていたものが違った件から様々な意味で話題となり、考察も広がっていきました。
『ワンピース』の太陽の神ニカとDの一族について、関連があると考える人は多数いました。作中の大きな謎の一つであり、神との関係を匂わせていたことから、Dの一族の意味も近いうちにわかるのではないかという期待が集まっています。
『ワンピース』の太陽の神ニカの元ネタについては、それぞれ違った考えが出ていました。ニケやハヌマーンといった神話は共通する部分が多く、バニヤンツリーも偶然にしては関連性を感じられる要素が多いので、尾田栄一郎先生がどこまで考えていたのか、気になるという意見もありました。
『ワンピース』の太陽の神ニカに関連する話が出てきたことで、より作品が面白くなったという感想がありました。ゴムゴムの実ではなかった点については残念に思う意見も出ていましたが、次々と明かされる事実にわくわくしている人も多かったようです。
太陽の神ニカの正体には謎が多かった
『ワンピース』の太陽の神ニカは、太古の昔に奴隷達から信仰されていた伝説の戦士で、物語上の存在かと思われていましたが、作中では「空白の100年」に存在したジョイボーイがそれにあたる可能性が示唆されています。また、その能力をギア5により発揮したルフィから太陽の神ニカに関する様々な項目が考察されています。まだ全てが明かされたわけではないので、原作漫画の最新情報を待ちましょう。
この記事のライター
十文字猛
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