【ワンピース】シーザーの声優は中尾隆聖！悪役には欠かせない人物！

『ワンピース』のシーザーは、フルネームをシーザー・クラウンといいます。新世界のパンクハザードの住人で、元海軍科学班のマッドサイエンティストです。素晴らしい頭脳の持ち主ですが、危険な科学兵器を大量に生み出して海軍から追い出されました。ガスガスの実の能力者で、3億ベリーの懸賞首です。身長は309cmある大男で、「シュロロロロ」という特徴的な笑い方をします。

『ワンピース』はバトルシーンやギャグシーン、感動シーンなどがふんだんに盛り込まれた、人気の少年漫画です。集英社の週刊少年ジャンプに連載中で、2022年で連載開始から25年を迎えました。連載開始から2年後には、アニメの放送も始まりました。アニメの劇場版も多く作られ、そのどれもがヒット作となりました。

フーシャ村で暮らしていたルフィは、幼い頃にゴムゴムの実を食べてゴム人間となります。代わりに泳げない体となったルフィは、溺れて巨大魚に食べられそうになったところを海賊のシャンクスに助けられます。シャンクスと再会を約束したルフィは、10年後に海賊となって海へ旅立ちます。ルフィは海賊王になるという夢を抱き、仲間とともに数々の敵に立ち向かっていくのでした。

声優の中尾隆聖（なかおりゅうせい）さんは東京都出身で、1951年2月5日生まれのA型です。3歳の頃から児童劇団に所属しており、1970年代半ばまでは俳優業をメインに活動していました。現在でも声優としてだけでなく、ミュージカルを中心とした舞台で活躍しています。

声優総選挙は雑誌やネットなどいろいろなところで行われていますが、2017年にはテレビのバラエティ番組でも声優総選挙が行われました。この番組が他の総選挙と違うところは、選ぶ人たちが素人ではなく200人の人気声優だといういことです。そのため、本当に実力のある声優さんたちが上位にランクインしています。その声優総選挙で、中尾隆聖さんは8位に入っています。中尾隆聖さんはその番組で、呼吸の大事さなどを語っていました。

中尾隆聖さんはすでに50年以上も声優として活動しており、数々の受賞歴があります。2016年には第25回日本映画批評家大賞で、アニメ部門の最優秀声優賞を受賞しています。この賞は、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』での演技によるものです。2017年には、第11回声優アワードの富山敬賞を受賞しました。

中尾隆聖さんといえば、悪役には欠かせない声優さんだといわれています。そういわれる理由は、中尾隆聖さんが今までに演じてきたキャラによるものです。中尾隆聖さんはばいきんまんやフリーザなどのメジャーな悪役を務めており、その悪役のイメージが強く残っているのです。しかし、中尾隆聖さんは本当に悪役ばかり演じてきたのでしょうか？ここでは、ばいきんまんやフリーザを含め、中尾隆聖さんが演じた主要キャラを紹介します。

中尾隆聖さんの代表作品といえば、すでに30年以上も放送が続いている『それいけ！アンパンマン」です。この作品の中で中尾隆聖さんは、アンパンマンの敵であるばいきんまんを演じています。ばいきんまんはいつもアンパンマンを邪魔しますが、ドキンちゃんには弱かったりたまにいいことをしたりと、悪役になりきれない愛嬌のあるキャラです。「ばいばいきーん」などの台詞が子供たちにも人気で、悪役ながらも長い間多くの人に愛されてきました。

『ドラゴンボール』にはいろいろな敵が出てきますが、中でも人気があるのが宇宙からやってきたフリーザです。アニメでは、『ドラゴンボールZ』から出てくるキャラです。フリーザは「最凶の悪役」といわれていますが、悪役にしては珍しく上品な口調で喋ります。中尾隆聖さんは、時代劇の公家をイメージしてフリーザを演じたそうです。ばいきんまんと同じく30年以上担当している役であり、中尾隆聖さんの声を聞けばフリーザを思い浮かべる人も多いでしょう。

『ハイキュー!!」は、高校バレーボール部を舞台にしたスポーツ漫画です。このアニメで中尾隆聖さんは、主人公たちのライバルである、白鳥沢学園高校バレーボール部の鷲匠鍛冶監督を演じました。部員に厳しく口も悪いキャラですが、特に悪役というわけではありません。クセのある性格の鷲匠鍛冶を、中尾隆聖さんが上手く演じています。

『BLEACH』の涅マユリは、シーザーにも通づるところがあるマッドサイエンティストです。人体実験を得意としているため外道な印象が強いキャラですが、本人は所属している護廷十三隊のためだと主張しています。倫理観がないところは悪役のようですが、一応味方のキャラでもあるという複雑なキャラです。中尾隆聖さんのやや甲高い独特な声が、この複雑なキャラによく合っていました。

『ドルーピー』はアメリカのアニメで、主人公の犬であるドルーピーは『トムとジェリー』の隠れキャラとしても出演しています。中尾隆聖さんは、3代目の吹替版のドルーピーを担当しています。ドルーピーは他にもさまざまな声優さんが担当していて、その声優さんによってもキャラのイメージが変わってきます。中尾隆聖さん演じるドリーピーは、のんびりとした優しげな声をしています。

『スイートプリキュア♪』のノイズは、プリキュアたちを苦しめるラスボスで、まさに悪役然としたキャラです。中尾隆聖さんはこの『スイートプリキュア♪』の中で、ピーちゃんという鳥のような生物の役も担当しています。ピーちゃんはマスコットキャラ的な可愛い存在ですが、実はその正体はラスボスのノイズでした。

そのため、鳥のような姿をしているときも、中尾隆聖さんが鳴き声を演じています。ピーちゃんからノイズとして覚醒するときの声の変化は、同一人物だとは思えないくらいの変わり様でした。

『MIX』はあだち充さんの人気漫画である『タッチ』の続編で、『タッチ』から30年後の明青学園を舞台にした作品です。西村勇は『タッチ』のときからいるキャラで、主人公のライバルキャラとして登場していました。『MIX』ではすでに大人になっていて、かつて自身が所属していた母校の野球部の監督をしています。

中尾隆聖さんは『タッチ』のときから西村勇を演じていて、約34年ぶりに同じ役を演じることになりました。『タッチ』の頃は学生らしいテンションの高い声でしたが、『MIX』では落ち着いた大人の声で西村勇を演じています。

『ワンピース』のシーザーは、ガスガスの実という悪魔の実の能力者です。ガスガスの実の能力を使った技には、「ガスローブ」や「ガスタネット」、「ガスティーユ」や「青炎剣（ブルーソード）」などがあります。また、シーザは「シノクニ」という殺戮ガスを作り出し、相手を硬化させて殺害することもできます。シーザーは普段はガスの姿のまま生活をしていて、ガス状態のまま飲食したり物をつかんだりしています。

シーザーは自分の身体をガスにするだけでなく、さまざまなガスを作り出すこともできます。自分がガス化しているときは敵からの攻撃もきかず、ガスの状態のまま空気中を移動することもできます。大気もガスであるため、大気中の酸素を抜いて相手を窒息させることも可能です。これらの能力によって戦闘能力は非常に高いですが、能力の強さを過信して肉体強化には力を入れていませんでした。そのため、殴るといった直接的な攻撃には弱いという弱点もあります。

ルフィがシーザーと戦ったとき、シーザーは「無空世界（カラクニ）」によってルフィの周りの酸素を奪います。そのせいで苦戦していたルフィですが、持ち前の素早さやゴムの力でシーザーを追い込みます。しかし、あと少しというところでモネに邪魔をされ、とどめを刺すことはできませんでした。

次にルフィと対面したシーザーは、部下がいるにも関わらずガスを研究所内に入れるよう指示します。シーザーは「シノクニ」を身体に取り入れ、巨大化してルフィを倒そうとしたのです。ルフィは仲間をゴミ扱いするシーザーに怒りが爆発し、「ゴムゴムの灰熊銃（グリズリーマグナム）」の一撃でシーザーを倒したのでした。

ばいきんまんの声はおもちゃ売り場などでもよく流れており、町中でも聞くことの多い声です。そのため、シーザーの声を聞いて、どこかで聞いたことがあると思った人も多いようです。ばいきんまんの声だとわかって、すっきりした様子の人もいました。

中尾隆聖さんの声はシーザーにはまり役だという感想を抱く人が多く、中尾隆聖を配役に当てた人を褒め称えるコメントがいくつも見られました。また、キャラとしてのシーザーは嫌いだが、声優が中尾隆聖さんだから許せるという声もありました。

また、『ワンピース』の漫画を読んでいて、シーザーには中尾隆聖さんの声が合うと感じた人もいるようです。実際にアニメで中尾隆聖さんが演じているのを観て、驚いたというコメントがありました。少しクセのある悪役には、中尾隆聖さんの声を思い浮かべる人も少なくないようです。

『ワンピース』のシーザーは、アニメでは中尾隆聖さんが声を担当していました。中尾隆聖さんはばいきんまんやフリーザなどの悪人を演じてきたため、シーザーの声もはまり役だと評判でした。シーザーは扉絵でも登場しているように、ルフィに倒されはしましたがいまだに健在です。この先また登場することがあれば、中尾隆聖さんの声にもぜひ注目してみてください。