【ワンピース】ベビー5のかわいい魅力まとめ！能力や声優情報も紹介

ベビー5(ベビー・ファイブ)は、『ワンピース』の「ドレスローザ編」で活躍した女性キャラクターで、『ワンピース』ファンの間では「かわいい」と非常に人気です。

ベビー5は当初、主人公達とは敵対関係にある勢力の所属として登場しました。しかし、登場当初から『ワンピース』ファンの間では「かわいい」と人気になっていました。何故敵方キャラクターとして登場したベビー５が「かわいい」と言われているのか、その魅力を調査しました。

ベビー5は銃火器や刀剣を身に着け、メイド服にゴーグルという出で立ちの女性です。ベビー５は登場当初、ドンキホーテ・ドフラミンゴが首魁を務めるドンキホーテ海賊団の幹部「ドンキホーテファミリー」の一員でした。その後、八宝水軍(はっぽうすいぐん)の首領であるサイと結婚することになります。

ベビー5は元々ドンキホーテ・ドフラミンゴの下で働いていましたが、にも関わらず初めて登場した場面では「ドンキホーテ・ドフラミンゴの眼前で銃を構えている」という構図で描かれていました。当時の読者が「ドフラミンゴに向かって銃口を突き付けている女性は何者なのか」「ドフラミンゴとどういう関係にあるのか」というテーマで考察を深めていたほどです。

尾田栄一郎(おだ・えいいちろう)先生による『ワンピース』は、週刊少年ジャンプで連載されている漫画で、アニメ・ゲーム・はたまた歌舞伎に実写映画と様々なメディアミックスを遂げるほど、日本国内に留まらず世界中で人気の作品です。

伝説の海賊ゴールド・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を手に入れ、「海賊王」になることを目指す少年ルフィ。ルフィはある日、食べると特殊能力を得る代償でカナヅチになってしまう悪魔の実を口にしてしまいます。賊に襲われて海に放り込まれ、絶体絶命だったルフィは憧れの海賊「赤髪のシャンクス」に救われ、いつか立派な海賊としてシャンクスと再会することを決意します。

年月が経ち、故郷の村を旅立ったルフィは、仲間達と共に「偉大なる航路(グランドライン)」の難所である「新世界」へ足を踏み入れます。そこで待っていたのは、海賊ドンキホーテ・ドフラミンゴに支配された国「ドレスローザ」。ベビー5らも所属するドフラミンゴ海賊団の他に、ルフィに因縁を持つ「八宝水軍」なども巻き込んだ大きな戦いに、ルフィ達は身を投じることになります。

ベビー5は当初、敵方の勢力に所属していたキャラクターであるというのは既に述べた通りです。しかし、敵キャラクターとして登場していた時から既に『ワンピース』読者の間では「かわいい」と人気になっていました。

『ワンピース』ファンの心をつかんだベビー5の「かわいい魅力」はどこにあるのでしょうか。この項目ではベビー5の性格や外見を分解していき、ベビー5の「かわいい魅力」をまとめていきます。

ベビー5は良く言えば純真、悪く言うと騙されやすい性格で、頼み事をされると「自分が相手から必要とされている」「他人の役に立つことができる」という喜びを感じて、断れなくなってしまいます。

また、そのような「頼み事を断れない」「必要とされることに喜びを感じる」という性格からか非常に惚れっぽいところがあります。例え冗談であっても「結婚しよう」などと言われてしまうとその瞬間に相手に恋に落ちてしまうほどです。そのため、数々の男から食い物にされ、多額の借金を背負ってしまっていると作中で語られていました。

ドンキホーテ海賊団の幹部として活躍していた際、ベビー５は常にメイド服を着ていました。首魁であるドフラミンゴに仕える身であるからという理由や、「人の役に立つことが嬉しい」という気持ちから使用人の服装を好んでしているのかもしれません。沢山の武器を装備しながら、フリルが付いたエプロンやカチューシャを着用しているギャップのある出で立ちは『ワンピース』読者の間で「かわいい」と好評です。

ドンキホーテ海賊団の幹部であったベビー５は、幹部らしい冷徹な面を持ちながらも表情が非常に豊かで、頬を染めたり、凄まれて泣いてしまったりしていました。そんなベビー５の感情表現は、後述する結婚相手の出会いにより更に増え、笑顔の場面が描かれるようになりました。幸福そうなベビー5の笑顔に「かわいい」とときめいた『ワンピース』読者はかなりの数でした。

メイド服に多数の武器、ゴーグルというキャッチーな見た目のベビー５は、コスプレイヤーの間でも「かわいい」と人気で、ベビー５の名前をSNSや検索エンジンで検索すると、沢山のコスプレ写真を見ることができます。

セクシーな美女の見た目と裏腹に、献身的で惚れっぽい性格のベビー5。しかし、そんなかわいい部分だけがベビー5の魅力ではありません。

数々の「かわいい魅力」を持つベビー5ですが、「かわいい」ばかりで終わらないのが『ワンピース』の女性キャラクターです。この項目では、ベビー5の高い戦闘能力について解説していきます。

ベビー5は悪魔の実「ブキブキの実」の能力を持つ「全身武器人間」で、自らの身体を任意の武器に変形させることができます。「武器」とされているものなら変形するものに制限はないようで、『ワンピース』作中では刀剣などの近距離での白兵戦向き武器から遠距離攻撃型の重火器まで、多種多様な武器になっていました。

「ブキブキの実」の能力を用いて自身の身体を変形させるベビー5の技は「武器変貌(ブキモルフォーゼ)」と呼ばれています。そんな「武器変貌」の中でも『ワンピース』作中に登場したいくつかの技をご紹介します。

剣女(エスパーダ・ガール)は上半身全体を大きな刀剣に変形させる技です。自分自身が攻撃する技ではなく、共闘している人物に振るってもらうことが目的の技のようです。

ミサイル女(ガール)は全身をミサイル弾に変形させる技です。ベビー５自身の意思を持って相手を追うことができるため、相手を決して逃がしません。自身もろとも爆発して攻撃するという特攻技ですが、爆発したミサイルの破片はすぐに集まって身体を形成し復活することができます。

鎌女(シックル・ガール)は脚を鎌に、腕を鎖に変形させて大きな鎖鎌になる技で、こちらも仲間に振るってもらうことを目的とした技です。

拳銃女(レボルベル・ガール)は上半身を拳銃に変形させて大きな弾丸を発射する技です。片脚を拳銃に変形させる拳銃脚(レボルベル・レッグ)という派生技もあります。

強力な悪魔の実の能力を持ち、高い戦闘能力を持ちながらも絆されやすく惚れっぽい「かわいいけれども危なっかしい女の子」という魅力を併せ持つベビー5。

二つの意味で「アブナい女」であるベビー5は、アニメ版では少しハスキーな色気のある魅力的な声の女性として演じられていました。ベビー5を演じた声優さんはどのような方なのでしょうか。

ベビー5を演じられた声優さんは、佐藤利奈(さとう・りな)さんという女性声優さんです。『ワンピース』への声優としての出演はベビー5役が初めてでした。

佐藤利奈さんは1981年5月2日生まれ、福岡県北九州市のご出身で、東京俳優生活協同組合に所属されている女性声優さんです。声優の他に歌手としてもご活躍されています。

佐藤利奈さんの出演作として、最近話題になっていたものを挙げるならば『王様ランキング』でしょうか。主人公の義母である「ヒリング王妃」を演じられていました。また、『鬼滅の刃 遊郭編(きめつのやいば・ゆうかくへん)』では「産屋敷(うぶやしき)あまね」役として出演されています。また、『とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン)』では主人公の「御坂美琴(みさか・みこと)」を演じられています。

ドンキホーテ海賊団の幹部として登場し、その後八宝水軍首領の妻となったベビー5ですが、過去には何があったのでしょうか。

ベビー５がいつからドンキホーテ海賊団に所属しているのか、出身地はどこなのか…この項目では、ベビー５の過去について解説します。

とあるキャラクターの過去編の描写から、ベビー５は幼い少女の頃からドンキホーテファミリーに所属していたことがわかっています。16年前から、という具体的な年数の記載もあるため、単純計算で8歳の頃からドンキホーテファミリーにいたとわかります。

過去編でのベビー5は、年齢の近い他のファミリー相手に強い態度を取ったり、その反撃で凄まれて泣いてしまったり、借金の申し入れを快く受け入れてしまうなど、現在とそれほど変化のない性格として描かれています。頼まれると断れない性格や、コロコロと変わる豊かな表情は過去から現在まで変わっていないようです。

そんなベビー5の「断れない性格」は、ドフラミンゴファミリーに所属するより以前のことが起因して形成されてしまった…というのが『ワンピース』読者の見解です。ベビー5は過去に母親から「口減らし」のために捨てられており、その際に「役立たず」と罵られていました。その経験が「誰かの役に立つことに喜びを感じる」という性格の発端なのでしょう。惚れっぽい性格も、孤独への恐怖の裏返しと読み取れるかもしれません。

ベビー５の故郷は「北の海(ノースブルー)」にある「クエン村」だということが作中で明らかになっていますが、「クエン村」があるのは「貧困の国」と呼ばれる「ハラヘッターニャ」なのではないかという見解の『ワンピース』読者もいます。「ハラヘッターニャ」は主人公ルフィの仲間であるブルックが一時的に滞在していた国ですが、国全体が貧困にあえぎ、悪魔召喚を試みてまで、敵対民族に復讐しようとしていました。

ひょんなことから「ハラヘッターニャ」に現れたブルックを見て、「ハラヘッターニャ」の民は悪魔だと勘違いし、ブルックの要望を飲む代わりに敵対民族への報復を望んでいました。「貧困の国」という国全体の雰囲気や、「頼まれると断らない」「勘違いする」という国民の性格から「ベビー５ハラヘッターニャ出身説」が立てられたようです。

ところで、「ベビー5」という名前は本名ではありません。おそらくはドンキホーテファミリー所属後に付けられたコードネームで、過去編や本編でも未だベビー5の本名は不明です。貧しい国の育ちであるため、差別を避けるために本名を明かすことを止めたのか、あるいは過去に母親から捨てられたことで、名前も捨ててしまったのか、理由は定かではありません。

しかし、格差や差別を描くことも非常に多い『ワンピース』において、過去の所属が「貧しい村」であったことや、本名が未だ不明であるという点は大きな意味を持っていると考えるファンも多く、ベビー5の本名が不明である理由は出身地が関係しているという説が唱えられています。

数多の失恋を繰り返しているベビー５ですが、「ドレスローザ編」で幸福になったドフラミンゴファミリーの中では非常に珍しいキャラクターでもあります。

ベビー５が幸福を得た理由は、結婚です。八宝水軍の首領サイと結婚したということは軽く触れてきましたが、この項目でサイとの関係や結婚のいきさつについて詳しくご紹介します。

サイは花ノ国(かのくに)のギャング八宝水軍に所属しており、第12代棟梁だったチンジャオの孫です。チンジャオ引退後は第13代棟梁として八宝水軍を仕切り、「ドレスローザ編」で共闘した海賊達と共に恩人であるルフィの傘下となる「麦わら大船団」を勝手に結成していました。

サイは人付き合いに不器用ながらも人情家で、喜怒哀楽の感情表現が豊かな、魅力的な性格の人物でこそありますが、ドフラミンゴファミリーとは敵対関係にありました。敵同士だったはずのサイが何故ベビー５と結婚するに至ったのでしょうか。

ベビー５とサイが結婚する発端となったのは、ベビー５の勘違いによるものでした。敵同士の関係だったベビー５とサイが対峙した時、ベビー５を挑発するサイの言葉を、ベビー５は「愛の告白」だと勘違いしてしまったのです。

サイから「愛されている」すなわち「必要とされている」と勘違いしたベビー５は、一方的にサイに好意を示しますが、サイは困惑するばかりでした。そしてあろうことか、敵対関係にある女が自分に惚れているならば好都合とばかりに、ベビー５へ死ぬことを要求しました。しかし、必要とされていると認識した相手からの頼みは絶対に断らない性格のベビー５は、その要求を鵜呑みにして笑顔で自害しようとします。

そしてようやくベビー５の気持ちが本心からのものだと悟ったサイは、ベビー５の自害を阻み、「敵対関係にあるおかしな女」ではなく「ベビー５という個人」に目を向けるようになります。

好意を示したのはベビー5からでしたが、ハッキリと結婚することを宣言したのはサイからです。ドフラミンゴファミリーの他の幹部から、高い戦闘能力を持つ上に必ず言うことを聞く性格のベビー5を「便利」とモノ扱いされたことに激昂したサイは、改めてベビー5の境遇を悟り、ドフラミンゴファミリーからベビー5を奪って妻とすることに決めたのです。大声でのその宣言に、ベビー5は頬を染め目を輝かせて喜んでいました。

その後、サイとベビー5は正式に結婚して夫婦となりました。「ドレスローザ編」のラストで、サイは棟梁となった八宝水軍を率いて「麦わら大船団」に参加しました。「麦わら大船団」の一員であるサイの妻であるということは、ルフィ達とベビー5は最早敵ではありません。ルフィの船の船員でこそありませんが、ベビー５もルフィの仲間となったと言えるでしょう。

サイと結婚したことで、麦わら大船団の一員ともなったベビー5。現在作中本編での再登場は未だ果たしてはいませんが、再登場の可能性は大いにあります。

ベビー５が「かわいい」と人気であるというのは記事の冒頭でも述べていますが、具体的なファンの声はどのようなものなのでしょう。SNSでのベビー５の評判や人気を調べてみました。

『ワンピース』の読者の中には、「必要とされること・役に立つことに喜びを感じる」というベビー５の性格に共感するという方もいらっしゃるようです。

ベビー５とサイの夫婦は、『ワンピース』ファンからも非常に肯定的に受け止められ、微笑ましい目で見られているようです。

数々の受難に満ちた人生を歩んできたであろうベビー５に、幸福になってほしいという気持ちの『ワンピース』ファンの声は非常に多く目にしました。「かわいい」という好意的な目で見ていたキャラクターが明るい人生を歩むことを望むファン心理が感じられます。

ベビー5は見た目だけでなく、純情さや献身ぶりの愛らしさという性格も「かわいい」と人気のキャラクターであるということがわかりました。

ベビー5に限らず、『ワンピース』に登場する女性キャラクターは見た目と性格の両方に魅力を持っています。沢山の女性キャラクターが活躍する『ワンピース』は現在も「週刊少年ジャンプ」誌上で連載されています。