【鬼滅の刃】宇髄天元の引退理由とは?3人の嫁とのその後の生活も紹介
連載終了を迎えて尚人気沸騰中の漫画『鬼滅の刃』に登場する「ド派手な」キャラクター、宇髄天元(うずい・てんげん)。作中で獅子奮迅の活躍を見せますが、最終的には隊士を引退してしまいます。派手好きな宇髄天元は引退後どんな生活を送ったのか、そこに迫ってみましょう。
目次
【鬼滅の刃】宇髄天元とは
作品の知名度はうなぎ上り、老若男女問わず知っていると言っても過言ではない人気作『鬼滅の刃』に登場。最強と謳われる9人「柱」の一人・音柱(おとばしら)の地位に就いている派手好きの青年です。生まれは忍の一家でしたが、3人の嫁と共に里を抜け出して鬼殺隊に入隊。尊大な物言いが多く、自身を「祭りの神」と言って憚りませんが、その実は嫁と部下思い。そんな彼のパーソナリティを見ていきましょう。
宇髄天元のプロフィール
- 名前:宇髄天元(うずい・てんげん)
- 鬼殺隊での階級:音柱(おとばしら)
- 年齢:23歳
- 誕生日:10月31日
- 身長:198cm
- 体重:95kg
- 趣味:嫁と温泉巡り、秘湯探し
- 好きなもの:ふぐ刺し
宇髄天元の性格
宇随天元の性格を一言で言えば「派手好き」。彼自身も派手という言葉を多用し、自身を「派手を司る神」と豪語します。彼が作中で登場したての頃は、「俺は神でお前らは塵」と、自分と部下との間には絶対的な線引きをしていましたが、その実は常に冷静に状況判断に努め、部下や嫁の命を第一に考える情深い青年です。面倒見の良い兄貴肌である所も見受けられ、実は親しみやすいタイプであることが窺えます。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
そんな宇髄天元の活躍する『鬼滅の刃』ですが、週刊少年ジャンプにて2016年から2020年にかけて連載されており、世間を「ど派手に」賑わせた作品です。連載終了から2年の時が経ちましたが、まだまだその人気は持続中。このような『鬼滅の刃』はどんな作品であったのかを振り返ってみましょう。
『鬼滅の刃』の概要
漫画『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)先生の手で、足掛け4年に渡って連載された超人気作品です。時は大正時代、人を食らう「鬼」と、鬼を倒す為に結成された組織「鬼殺隊(きさつたい)」が繰り広げる壮絶な戦いの物語。2020年に公開された映画「無限列車編」は興行収入400億を達成し、翌年には宇髄天元の活躍する「遊郭編」が放送、続編の「刀鍛冶の里編」のアニメ化決定も発表されました。
『鬼滅の刃』のあらすじ
物語の主人公は、炭焼きの家に生を受けた少年、竈門炭治郎(かまど・たんじろう)。彼は母と禰豆子(ねずこ)を始めとする弟妹達に囲まれて平穏な暮らしを送っていました。しかし、炭治郎が炭を売りに行っている間に一家は鬼の手によって惨殺され、禰豆子は鬼へと変えられてしまいます。深い嘆きに暮れる炭治郎は禰豆子を救うと約束し、鬼の始祖たる鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)を倒す為に尽力します。
宇随天元の引退理由
『鬼滅の刃』作中でも高い人気を誇っていた宇髄天元。全編を通して派手派手な活躍を見せてくれるのかと思いきや、実は作中で柱を引退してしまうのです。「柱」から離れなければならなかった理由は何だったのでしょう。ここでは彼が何巻で引退したのか?引退に至るまでの道筋ときっかけを中心に見ていきましょう。
引退したのは何巻なのか
宇随天元が「柱」を引退する事が描かれているのは何巻なのでしょう。それは11巻97話です。吉原遊郭に潜む上弦の鬼・堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)を倒す為の戦いで負った傷が直接の原因になっており、それきっかけで彼は引退を決意します。彼が「柱」としての幕引きを選んで、その後どのような生活を送ったのかを追っていきましょう。
上弦の陸との戦いで負った傷
『鬼滅の刃』遊郭編では、宇髄天元と炭治郎ら対上弦の鬼2体の熾烈な攻防が描かれます。何巻あたりかというと10巻です。最初、宇髄は易々と堕姫の首を取ったのですが、その後彼女の兄である妓夫太郎が出現してからは苦戦を強いられます。第11巻では彼が上弦の鬼に押し負けて倒れたシーンがあるのですが、そこで彼は左腕を失います。彼はこの時心臓を筋肉で一時的に止め、自身が死んだように見せかけていました。この間に彼は鬼の頸を斬る為の力を溜めていたのです。
その後彼は戦線に復帰するも、その体は妓夫太郎が用いる武器の血鎌がもたらす毒によって相当に蝕まれていました。ですが宇髄が尚死んでいない事に対して妓夫太郎は激怒し、彼に痛烈な攻撃を浴びせます。これによって宇髄は左目を失ってしまうのです。最終的に戦闘には勝利しましたが、代償は大きく、後に駆け付けた蛇柱の伊黒小芭内(いぐろ・おばない)との会話内で引退を宣言しました。何巻に描かれているかというと、第11巻97話です。
若い世代の成長
宇随天元と炭治郎らの尽力で鬼は倒されましたが、被害は甚大。ですが得られたものもあるのです。それはいわゆる「かまぼこ隊」(炭治郎、善逸、伊之助らの愛称)と、鬼の身ながら人々を助ける為に動く禰豆子という若手が着実に力を付けたこと。戦闘後、宇随は伊黒に対し「お前の大嫌いな若手が育っている」といった旨を告げており、「かまぼこ隊」の成長を認めています。これに安心して引退を決意したのでしょう。何巻に描かれているかと言うとこれも11巻です。
妻と約束した言葉
また、宇髄天元には、雛鶴(ひなつる)・まきを・須磨(すま)というお嫁さんが3人もいるのですが、彼女らとの約束も彼の引退を後押ししています。彼女らが何巻で登場したかというと、第9巻です。彼女らは遊郭に潜入して内部調査を行ったり、上弦の鬼との戦闘の際には鬼の隙を作るために尽力するといった活躍を見せていました。勇猛果敢な彼女達ですが、最終的に思うのは宇髄の無事と安息。嫁は彼に以下のような約束を取り付けるのです。
「上弦の鬼を倒したら・・・」
「天元様。上弦の鬼を倒したら一線から退いて普通の人間として生きていきましょう」
出典: ameblo.jp
上記のセリフが何巻に出たかというと、『鬼滅の刃』第11巻90話です。雛鶴が、上記の言葉を宇髄に向けています。嫁達も宇髄と同様忍であり、その任務の中で奪ってしまった命に対し、せめて上弦の鬼を倒す事で自身らの禊並びにけじめとする。遊郭での激闘の結果それは為され、宇髄は「今こそ約束を果たすべき」と、そう思ったのでしょう。
また、嫁達との約束を果たすに当たって見逃せないエピソードがあるのでご紹介致します。『鬼滅の刃』第10巻80話にて、彼は嫁達に「命の順序」を決めていると語りました。そして最優先されるべき命がこの3人の嫁達だったのです。宇髄はこの「命の順序」に則り、一番大事な彼女らとの約束を守ろうと誓ったのでしょう。
3人の嫁とのその後の生活
以上の理由で宇随は引退を決意しており、その判断は英断と言えるでしょう。では、「柱」から退いた後作中から完全にいなくなってしまうのか?実はそうではないのです。彼は3人の嫁達と共にどんな生活を送っていたのでしょう?ここではそれを見ていきましょう。
柱稽古に熱中している
引退こそしたものの、そこは「柱」であった宇髄天元、実はまだまだ大忙しだったのです。第15巻132話において、彼は若手隊士育成の為に柱達が直々に稽古をつける「柱稽古」の指導役の一人になっているシーンが描かれています。彼は基礎体力の向上の為、柱稽古内容として隊士に過酷な走り込みを要求。その指導は徹底したスパルタです。ですが3人の嫁達が食事を作ってくれており、癒しも多少なりとも設けられていました。栄養を付けるのも柱稽古のうちです。
実は宇髄の柱稽古は、隊士達が最初に通る関門でした。宇髄は「自身には特段才能は無い」と卑下しているのですが、忍として培ってきた身体能力は並大抵ではありません。故にまず身体を鍛える為の柱稽古を担当、あるいは任されたと考えられます。柱稽古は他にも運動神経向上、地獄の柔軟、打ち込み稽古と多岐に渡り、柱達が工夫を凝らした柱稽古が見られます。柱稽古は第15巻から第16巻にかけて描かれます。
3人の嫁とのんびりした生活
柱稽古で大忙しの宇髄天元ですが、嫁達との約束通り、「普通の人」としての生活も謳歌しているはずです。プロフィール欄で触れましたが、彼の趣味は「嫁と温泉巡り」とあります。鬼殺隊に在籍中には中々出来なかった趣味でしょう。彼自慢の調査力で秘湯を見つけては、嫁達と一緒にそこへ赴いてのんびりと湯を楽しんでいる光景が目に浮かびます。
最終決戦では産屋敷家の護衛
第17巻147話では、お館様のいる産屋敷家の護衛として宇髄が駆り出されているシーンが描かれています。そこには元炎柱・煉獄槇寿郎(れんごく・しんじゅろう)の姿もあり、二人が身命を賭して産屋敷家を護衛すると決意しています。片腕と片目が無くなって尚鬼殺隊とお館様に尽くすという忠誠心の高さが窺えます。
この護衛任務の際には、槇寿郎との会話も挿入され、宇髄が元炎柱をどう思っているのか少し窺い知る事が出来ます。また、護衛には育手(そだて)の鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)も参加していますが、彼は禰豆子の手当に当たっています。錚々たるメンバーの護衛任務には緊張感がありますが、彼らが揃って護衛せねばならない程無惨との戦いは恐ろしかったのです。その護衛の結果、最後まで産屋敷家は守られます。
宇髄天元のアニメ声優を担当したのは
「柱」としても、引退を決めた後も読者を惹きつけてやまない宇髄天元。2021年末から放映されていた「遊郭編」では、そんな彼の声を誰が演じるのかと話題になっていました。結果キャストとして選ばれたのは誰だったのでしょう。ここでは宇髄天元を彩る要素のひとつである「声」並びに「声優さん」に焦点を当てていきましょう。
宇髄天元の声優は「小西克幸」
宇髄天元役を務める事になったのは、声優の小西克幸(こにし・かつゆき)さん!「こにたん」の愛称でファンから親しまれる人気声優さんです。アニメ「遊郭編」の全編を凛々しい声で彩った彼ですが、他にも馴染みのある声を担当されているんです。ここではそれを確認していきましょう。
小西克幸のプロフィール
小西克幸さんは1973年4月21日生まれのおうし座。和歌山県出身の声優さんです。所属事務所は賢プロダクション。劇団ヘロヘロQカムパニーの副座長を務められていたようですが、現在は休団中とのこと。趣味は寝る事で、特技は殺陣なのだとか。もしかしたら小西さんは音の呼吸が使える?などという想像が膨らんでしまいます。
小西克幸の主な出演作品
彼の出演作品を確認してみましょう。SHAMAN KING(阿弥陀丸役)、BEM(ベム役)、ワールドトリガー(生駒達人役)、プロメア(メイス役)、ゴールデンカムイ(鯉登少尉役)、べるぜバブ(男鹿辰巳役)、SAMURAI DEEPER KYO(鬼眼の狂/壬生狂四郎役)等々、枚挙に暇がありません。非常に多くの作品に関わり、キャラクターに命を吹き込み続けてきたのです。
宇髄天元の引退に対する世間での評判や人気
宇髄天元の引退はなるべくしてなったと言うべきですが、そんな彼に向けられた世間からの声とはどんなものだったのでしょう?「寂しい!」の他にも、こちらの方のように「お疲れ様でした!」「彼に労いを!」という内容が多かったです。
引退を決めた心境、もう前線で戦う事は出来なくなってしまった彼の心の内を考えると悲しくなる、といった考察も見られます。お館様を恩人として、遊郭での任務終了に至るまで懸命に戦ってきた彼の事です、悔しいと思う気持ちが時には垣間見えていたはずです。
宇髄天元は生き延びる事、人を生かす事を信条に動いていた隊士でした。死して人を救うのではなく、生きて命を繋いでいく。そんな彼の生き様に惚れた!という意見もあります。引退してサポートに回る事も含めて、彼の思想、信条。そんな彼の姿は多くの人々を魅了しています。
宇髄天元がもし○○だったら
ここまで宇髄天元を、彼の引退のきっかけや引退後の生活から掘り下げてきましたが、そんな彼がもし時を超えて現代の日本の地に降り立ったら、どんなド派手な事をしでかしてくれるでしょう?本項目ではそれを徹底解析!「ホストだったら」、「会社の上司だったら」「タレントだったら」をキーワードに、彼の魅力を追及していきましょう。
宇髄天元「ホスト」篇
「俺の名は宇髄天元。夜の街を統べる神、宴の神だ!」遊郭編において数々の女性を虜にしてきた、作中屈指のイケメンである宇髄。更に彼は処世術も身に着けていますので、ホストに必要なルックスとトーク力を兼ね備えている稀有な逸材として、多くのお客様から指名殺到間違い無し。派手好きな彼の事です、シャンパンタワーの際などに行う種々のパフォーマンスも華麗にこなすはず。スーツをピシッと着こなせるだけの上背があるのも素晴らしいです。
宇髄天元「会社の上司」篇
「俺は派手にハッキリとタスクの順序を決めている」、「お前は立派な俺の継子(部下)だ!」そんなセリフが似合う、上司となった宇髄天元。体育会系な所もある彼なので、最初は上下関係をきっちり叩き込むでしょう。しかしその後は一人一人の力量を見極めて仕事を任せ、飴と鞭を使い分けて育成に励む姿が目に浮かびます。彼と打ち解けた暁には、嫁自慢に始まる数々のエピソードが聞けるかも?
宇髄天元「タレント」篇
「踊りがお好みか?何なら天丼100杯食ってみせるぜ?」様々な番組の舞台は彼の独壇場、クールな演技からコミカルなパフォーマンスまで、「派手を司る神」として見事な活躍をする姿が目に見えます。あまりに煌びやか過ぎて他の出演者の出番を食ってしまう事も?どの局も彼を登用しようと必死でオファーを次々と投げますが、そこは美しき三人の敏腕マネージャーががっちりガードするのでしょう。
宇髄天元の引退後は3人の嫁と幸せに暮らしている
ここまで宇髄天元の引退シーンに着目して彼を追ってきましたが、彼はもう「派手な」活躍こそ出来なくなったものの、とても充実した日々を送っている事が解りました。彼の事を深く愛する3人の嫁の事を、彼もまた深く愛し、大切にしながら新たな人生を送っている、そんな印象です。彼の思いは若き隊士達に受け継がれ、鬼の手による悲劇を終息させます。彼の引退は素晴らしい門出となったのです。
この記事のライター
鳥巣 卓哉
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