【呪術廻戦】伏黒甚爾の声優は子安武人！代表作や過去の出演作品を紹介

『呪術廻戦』に登場し、キーパーソンとして重要な役割を果たす伏黒甚爾とは一体どのようなキャラクターなのでしょうか。単行本8、9巻に当たる「懐玉・玉折編」と単行本11巻～13巻の「渋谷事変編」で登場する伏黒甚爾のプロフィールと、『呪術廻戦』の概要とあらすじについて紹介します。

伏黒甚爾は12月31日生まれ、身長約188cm、「術師殺し」の異名を持つ人物です。旧姓は「禪院」で、婿入りし「伏黒」となりました。「呪術高専東京校」1年生の伏黒恵の実の父親でもあります。伏黒恵は父親である伏黒甚爾と何年も会っていません。年齢は公表されていませんが、伏黒恵の父親であることや五条悟の年齢から25歳～35歳であると推測されています。ギャンブルが趣味で、破天荒な性格をしています。極めて稀な「天与呪縛」の持ち主でもあります。

『呪術廻戦』は「週刊少年ジャンプ」にて2018年～連載中の漫画原作です。作者は芥見下々さんです。2023年7月時点で単行本は全23巻発刊されています。呪いや呪霊が登場するダークファンタジーバトル漫画です。2020年～2021年にアニメ第一期が放送され、2021年12月には劇場版が公開されました。2023年には2クール連続でのアニメ第二期が放送開始されています。2023年7月時点での累計発行部数は8000万部を突破しています。

主人公の虎杖悠仁は、普通の高校生でしたが、人並み外れた身体能力を持っていました。ある日、仲良くしていたオカルト研究部の先輩たちが「特級呪物」の封印を解いてしまいます。虎杖悠仁は先輩たちを救うため、「特級呪物」である両面宿儺の指を飲み込み、両面宿儺が復活を果たします。「宿儺の器」として処刑対象となってしまった虎杖悠仁でしたが、五条悟から「宿儺の指を全て取り込んでから死ぬ」という提案を受け、呪術師としての生活がスタートします。

呪力が無いにも関わらず、脅威の強さを見せる伏黒甚爾をアニメ版で担当したのは声優の子安武人さんです。数々の有名作品に出演し、第一線で活躍する声優である子安武人さんのプロフィールや経歴を紹介します。

子安武人さんは1967年生まれ、神奈川県出身の声優です。声優事務所のティーズファクトリーの代表取締役を務めています。1988年より声優活動を開始し、現在もトップ声優として活躍するベテラン声優です。特徴的な声と圧倒的な存在感を放つ声優です。また悪役を演じることも多く、高い演技力で作品を盛り上げています。2021年には「15回声優アワード」にて助演男優賞を受賞しています。

1988年に『どんどんドメルとロン』で声優としてデビューします。1989年には『天空戦記シュラト』にて初のレギュラーキャラクターを担当します。その後、『楽しいムーミン一家』では人気キャラクターであるスナフキンを担当し、1992年には『宇宙の騎士テッカマンブレード』で主人公のライバル役のテッカマンエビルの声を担当します。当時、伸び悩んでいた子安武人さんはこの作品で演技の幅が広がり、立ち直るきっかけとなったそうです。

1999年に放送された『∀ガンダム』では、ギム・ギンガナム役となり、これまでの「クールな二枚目」というイメージを大きく逸脱することとなります。その後も数々のヒット作品に出演し、イケメンから悪役、シリアスからギャグまでこなせる実力派声優として活躍しています。また、男性声優としては初の声優雑誌の表紙を飾り、声優で初めて「ミュージッククリップ」を制作した人物としても名が知られています。

子安武人さんは声優として活動する子安光樹さんの父親でもあります。子安光樹さんは1994年生まれ、父親である子安武人さんの事務所、ティーズファクトリーの所属です。2019年に『八月のシンデレラナイン』にて声優デビューを果たし、アニメやゲーム作品を中心に声優として活動しています。2020年3月には『デュエル・マスターズ』のPR動画にて、父親である子安武人さんと初共演を果たしました。

アニメ版伏黒甚爾の声優が子安武人さんであると発表された際には、ファンの間で話題となりました。『呪術廻戦』第二期で五条悟たちを苦しめた伏黒甚爾役を担当した子安武人さんの代表作や過去の出演作品について紹介します。

子安武人さんの過去の代表作1つ目は『ジョジョの奇妙な冒険』のディオ・ブランドーです。『ジョジョの奇妙な冒険』は1986年～2004年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた漫画作品です。作者は荒木飛呂彦さんで、2012年～2023年までシリーズ毎にアニメ化されています。子安武人さんはシリーズを通して主人公たちの前に立ちはだかる宿敵であるディオ・ブランドー役の声優として出演しています。悪役でありながら「悪のカリスマ」として熱狂的ファンを持つキャラクターです。

子安武人さんの過去の代表作2つ目は、『ボボボーボ・ボーボボ』の主人公ボボボーボ・ボーボボです。『ボボボーボ・ボーボボ』は2001年～2007年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載されていたギャグ漫画です。作者は澤井啓夫さんです。2021年1月時点での単行本累計発行部数は700万部を突破しています。子安武人さんは7代目鼻毛真拳伝承者である主人公のボボボーボ・ボーボボの声優として出演しています。アニメは2003年～2005年まで放送されました。

子安武人さんの過去の代表作3つ目は、『銀魂』の高杉晋作です。『銀魂』は「週刊少年ジャンプ」にて2004年～2018年まで連載されていた漫画作品です。単行本74巻までの国内累計発行部数は5500万部を突破しています。作者は空知英秋さんです。アニメは2006年～2018年までの4シーズンが放送され、子安武人さんは主人公の坂田銀時の旧友であり、国の滅亡と世界のすべてを壊そうと企む鬼兵隊の頭である高杉晋作の声優として出演しています。

子安武人さんの過去の代表作4つ目は、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のホッジンズです。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は暁佳奈著の小説作品です。2018年にアニメが放送され、2019年と2020年には劇場版が公開されました。「第5回京都アニメーション大賞小説部門」で大賞を受賞しています。子安武人さんは主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンが勤務するC.H郵便社の社長役の声優として出演しています。

子安武人さんの過去の代表作5つ目は『進撃の巨人』のジーク・イェーガーです。『進撃の巨人』は2009年～2021年まで「別冊少年マガジン」にて連載されていた漫画作品です。作者は諫山創さんです。アニメ放送は2013年～2023年まで放送され、2023年秋に完結編（後編）が放送予定です。子安武人さんは主人公エレン・イェーガーの異母兄で「獣の巨人」でもあるジーク・イェーガーの声優として出演しています。

子安武人さんの過去の代表作6つ目は、『異世界おじさん』のおじさんです。『異世界おじさん』は「ComicWalker」にて2018年より配信開始、現在は「WebComicアパンダ」にて連載中の漫画作品です。作者は殆ど死んでいるさんです。アニメは2022年～2023年に放送されました。いわゆる「異世界もの」ではあるものの、これまでの「異世界もの」とは異なる展開で人気を集めました。子安武人さんは異世界に転生し、17年間の昏睡状態から目覚めたおじさんの声優として出演しています。

『呪術廻戦』の「壊玉・玉折編」にて高校生時代の五条悟、夏油傑と対峙し、圧倒的実力で2人に勝利した伏黒甚爾は、作中でいくつかの名言を残しています。伏黒恵の実の父親であるにも関わらず、息子の存在を思い出せない描写があるなど、人間性に欠けている人物ではあるものの、トップクラスの実力で五条悟たちを苦しめました。そんな伏黒甚爾の印象的な名言を3つ紹介します。

この名言は『呪術廻戦』の漫画第70話、アニメ第27話にて登場した名言です。星奨体である天内理子の護衛を終え、高専に戻ってきた五条悟たち一行の前に気配なく伏黒甚爾は現れ、背後から五条悟を刀で刺します。刺された五条悟が「どこかで会ったか？」と尋ねた際に、伏黒甚爾が答えた名言です。女にだらしなく、男には興味の無い伏黒甚爾らしい名言です。

この名言は漫画第74話、アニメ第28話にて登場した名言です。夏油傑を倒し、天内理子を殺害した後、戻ってきた伏黒甚爾を反転術式で復活した五条悟が待ち構えます。覚醒した五条悟は伏黒甚爾に「お前の敗因は自分の首を斬り落とさなかったことと、頭を刺すのに呪具を使わなかったこと」と言い放ちます。既に勝った気でいる五条悟へ、伏黒甚爾が言い返した名言です。

この名言は『呪術廻戦』第98話にて登場した名言です。この名言はまだアニメ化されていません。「渋谷事変編」にて降霊師によって、オガミ婆の孫に伏黒甚爾の肉体情報を降ろします。肉体情報のみのはずが、孫の魂が耐え切れず伏黒甚爾の魂ごと孫に憑依します。体も魂も伏黒甚爾となってしまった状態の孫に、オガミ婆が呪術師を殺すよう命令した際に、伏黒甚爾が返した名言です。その後、伏黒甚爾はオガミ婆を殴り殺してしまいます。

伏黒甚爾の声優が子安武人さんで、伏黒甚爾のイメージにピッタリだという声がたくさんあがっていました。第二期「壊玉・玉折編」の放送が決まった際、伏黒甚爾のキャストは誰になるのかと話題になりました。ファンの間でも子安武人さんが伏黒甚爾の声優を担当することになったのは納得の結果だったようです。

子安武人さんがこれまで担当してきたキャラクターには、シリアスなキャラからギャグ要素多めのキャラまで多岐に渡ります。他の作品で子安武人さんが演じたキャラクターを知っている視聴者からすると、全て同じ声優が担当しているとは思えないと驚きの声があがっていました。子安武人さんの演技力の幅広さが伺えます。

これまでも悪役を何役もこなしてきた子安武人さんが悪役的ポジションの伏黒甚爾を担当するのを喜ぶ声が多く見受けられました。五条悟の声優を担当する中村悠一さんとの掛け合いも素晴らしいとファンの間では話題となり、原作ファンも声優たちの演技を評価しています。

五条悟が最強となるきっかけともなった人物であり、キャスティングが注目されていた伏黒甚爾の声優は子安武人さんでした。過去に数々の人気作品に出演した経歴を持ち、悪役にも定評のある子安武人さんの演じる伏黒甚爾はより魅力的なキャラクターになったとファンの間でも好評です。今後も『呪術廻戦』と子安武人さんに注目してみてはいかがでしょうか。