【ハンターハンター】念能力とは何?系統の種類から能力者まで徹底解説
『ハンターハンター』に登場する念能力の系統と特徴についてまとめました。念は、『ハンターハンター』に登場するキャラ達が扱う特別なオーラのことで、物語で最も重要な能力です。本記事では、6種類ある念能力の系統とそれぞれの能力者について解説していきます。
目次
【ハンターハンター】念能力とは何?
『ハンターハンター』の作中には、プロのハンターやハンターを目指す者達の戦いが描かれています。その中で、最も重要とされているのが、念能力です。念能力の特徴や技、能力者について紹介する前に、まずは念能力の基本情報と『ハンターハンター』の概要、あらすじをまとめていきます。
念能力とは?
念能力とは、『ハンターハンター』の作中に登場する特殊な力のことです。「オーラ」と呼ばれる生き物の持つ生命エネルギーを、様々な形に変化させることができる者を念能力者と呼びます。オーラは全ての人間が持っており、修行することで誰でも扱うことができるとされていますが、悪用される危険性がある為に一般的には念の存在自体が秘匿とされています。
念能力の制約と誓約
念能力は、6種類ある系統の中から1つ振り分けられています。修行次第で様々な応用を利かせることができ、その中の1つが「制約と誓約」です。その名の通り、自分の持つ念能力に自ら制約を決め、それを守ることと誓約を立てることで念の能力値を強化することができます。この時定める制約が厳しい程、能力の上昇値は高くなります。一時的に強化できるメリットがある一方で、能力者への負担が大きくなるデメリットもあります。
念能力の元ネタ
『ハンターハンター』に登場する念能力には、それぞれの能力者が編み出した技がいくつも登場します。そして、その技名には、元ネタやモデルが存在しています。その多くは、実在する映画や漫画、楽曲などのタイトルや登場キャラが元ネタとなっていているのです。
ハンターハンターの概要
念能力が登場する『ハンターハンター』は、『週刊少年ジャンプ』にて連載されている少年漫画です。1998年から連載されていますが、原作者である冨樫義博の体調不良による休載が多く、連載は不定期で継続されています。独特な世界観が人気で、少年漫画としてはあまりにもシリアスで残酷な描写が多いことでも有名です。アニメ化も2度されていて、ゲームやグッズなどのメディア展開も盛んに行われています。
ハンターハンターのあらすじ
くじら島という小さな島に住んでいた少年・ゴンは、両親を知らずに叔母に育てられていました。実の父親の職業がハンターであると知ったゴンは、自分もハンターになって父親を見つけ出すことを目標にします。こうして難関とされるハンター試験に挑むことになったゴンは、そこでかけがえのない仲間達と出会い、過酷な戦いに巻き込まれていきます。
【ハンターハンター】念能力系統の種類と特徴
『ハンターハンター』の登場キャラ達は、そのほとんどが念の能力者で、個性的な技を駆使して戦います。ここからは、念能力系統の種類とその特徴について、系統ごとに詳しく解説していきます。
念能力の系統とは?
『ハンターハンター』に登場する念には、6種類の系統が存在します。生き物は、全て生まれつき6つの内どれかのオーラを持っているとされていて、修行することで念能力として扱うことができます。生まれ持った系統の念を習得することは難しくありませんが、相性の悪い系統は修得も操作もかなりの時間を要します。
念能力の系統①強化系
『ハンターハンター』に登場する強化系の特徴は、オーラで体や物質を強化できる点です。念を使用することで、自身の身体能力を底上げしたり使用武器の威力を高めることができます。シンプルではありますが、戦闘においては攻守のバランスの最も良い念能力です。しかし、相手に強化した部分や物を見破られやすいという欠点もあり、特殊な戦い方をする特質系の能力者とは相性が悪いとされています。
水見式では、グラス内の水の量に変化が見られます。また、ヒソカによる性格分析では、単純で一途な人物が多いとされています。
念能力の系統②変化系
『ハンターハンター』に登場する変化系の特徴は、オーラを使用してものの性質や形を変化させることができる点です。ものが持つ本来の特徴を自在に変化させることができる為、トリッキーな戦い方ができます。性質や形の変化には、能力者の想像力も大きく関係していて、瞬時にイメージできるようなイメージトレーニングが重要となります。
水見式では、グラス内の水に味の変化が見られます。また、ヒソカによる性格分析では、気まぐれでうそつきが多いとされています。
念能力の系統③具現化系
『ハンターハンター』に登場する具現化系の特徴は、オーラを操作して別の物質を作り上げることができる点です。オーラで武器や建物を形成できる為、戦いの場においては臨機応変な戦い方ができます。また、精度を上げれば「念獣」と呼ばれる生物を具現化することも可能です。能力者の想像力も大きく関係してくる為、具現化したいものを正確にイメージする力が必要となります。
水見式では、水の中に何か別の物質が形成されます。また、ヒソカによる性格分析では、神経質な人物が多いとされています。
念能力の系統④放出系
『ハンターハンター』に登場する放出系の特徴は、オーラを自身の体から引き離すことができる点です。本来、オーラは能力者の体を纏っている物質である為、それを体から離すと消えてしまいます。しかし、放出系はオーラを体から離し、留めておくことができるのです。これを他の念能力と組み合わせて遠隔操作や情報収集に役立てることができます。
水見式では、グラス内の水の色に変化が見られます。また、ヒソカによる性格分析では、短気で大雑把な人物が多いとされています。
念能力の系統⑤操作系
『ハンターハンター』に登場する操作系の特徴は、触れたものにオーラを流し込んで自在に操ることができる点です。操作できるものは無機物から生物まで多岐に渡る為、様々な応用を利かせて使用できます。操作しているものが破壊されると、効果がなくなるという欠点もあります。
水見式では、水に浮かべた葉っぱに変化が見られます。また、ヒソカによる性格分析では、理屈っぽくマイパースな人物が多いとされています。
念能力の系統⑥特質系
『ハンターハンター』に登場する特質系の特徴は、他の5つの系統とは全く異なる特殊な系統である点です。特質系能力者は、生まれつき持っているか、何らかの影響で自身の持つ系統が特質系の変化した者であり、修行で修得することは不可能とされています。その為、能力者は少なく、使用する技も相手の能力をコピーしたり思考を読み取ったりと特異なものが多いです。戦闘向きではないですが、扱い方次第で様々な応用が利く念能力です。
水見式では、5種類の系統以外の変化が見られます。また、ヒソカによる性格分析では、個人主義でカリスマ性のある人物が多いとされています。
【ハンターハンター】念能力の能力者のキャラ
『ハンターハンター』に登場するキャラのほとんどは、念能力を身に付け、それを活用して戦っています。常に念を発動させていたり、必要に応じて必殺技として念を使用したりと、使い方は能力者それぞれです。ここからは、『ハンターハンター』の作中で活躍するキャラを系統の特徴と共に紹介していきます。
能力者①強化系
自身の体や武器にオーラを纏わせて威力を底上げして戦うのが、強化系能力者です。強化系能力者は、身体能力に優れていたり一撃必殺に近い技を得意としているキャラが多いのが特徴です。主人公のゴンは、大量のオーラを手に集中させて放つ「ジャジャン拳」という技を習得しています。その他、ハンター協会の会長であるネテロや幻影旅団のフィンクスのように拳を武器に戦うキャラが多いです。
能力者②変化系
オーラの性質や物の形状を変化させて技として使用するのが変化系能力者です。変化による技の強弱は、能力者の想像力が大きく関係していて、個人差が出やすい念能力となっています。
主要キャラであるキルアは、自身のオーラを電気に変えて技として使っています。ゴンやキルアをライバル視しているヒソカは、柔軟な想像力を駆使して攻守ともに優秀な技「伸縮自在の愛(バンジーガム)」や「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」を使用します。ビスケのように本来の姿を隠す為に念能力を使用する場合もあります。
能力者③具現化系
具現化系能力者の大きな特徴は、オーラで作り出した特殊な武器を使用していることです。その為、能力者は戦いの場において様々な武器を使用して技を繰り出します。主要キャラであるクラピカの持つ鎖は具現化系の念能力で作ったもので、5種類の技を出すことができます。また、幻影旅団の一員であるシズクが使用している掃除機型の武器も具現化系の念能力で作っています。カイトのように、ランダムで使用武器が決まる特殊な技「気狂いピエロ(クレイジースロット)」も具現化系です。
能力者④放出系
放出系能力者は、オーラを凝縮させて放出する技を使用する為、主に遠距離攻撃で活躍するキャラが多いです。幻影旅団の一員であるフランクリンのように自身の指からオーラで作った念弾を直接打ち込む者もいれば、レイザーのようにボールにオーラを纏わせて威力を高める者もいます。また、ポックルのようにオーラを纏わせて放った矢の性質を変える変化系との複合技を使用するキャラもいます。
能力者⑤操作系
様々なものを操ることができる操作系の能力者は、条件さえ揃えば戦闘にも情報収集にも非常に有利となります。他の念能力と組み合わせた技を使用するキャラを多いです。操作するものも様々で、ゴレイヌのようにゴリラ型の分身を具現化して遠隔操作する者もいれば、イルミのように針などを使用して肉体を操作して形を変える者もいます。イルミの場合は、念を込めた針を相手の脳に刺すことで他人の操作も可能です。
能力者⑥特質系
特質系は、血筋や特殊な環境下にいた人物だけが手に入れる念です。その為、能力者自体が少なく、技も特殊なものが多いとされています。主要キャラであるクラピカは本来具現化系の能力者ですが、「緋の目」が発動した時のみ特質系の念能力が使用できます。他にも、他人の念能力をコピーする技を使う幻影旅団の団長・クロロや未来の予知を行うネオンも特質系です。
【ハンターハンター】念能力の習得方法や診断方法
念能力の基は、人間の生まれ持つオーラが関係しています。しかし、一般的には念能力どころかオーラの存在すら明かされていない為、修得には特殊な修行が必要です。ここからは、念能力の習得方法や自分の持つオーラの系統の診断方法について紹介します。
念能力の習得方法
念能力者になる為には、自身の持つオーラが出るとされる穴「精孔」を開く必要があります。精孔を開く為には、瞑想などで精神を研ぎ澄ませてオーラを感じ取ってゆっくり開く方法とオーラを他者にぶつけることで無理矢理開く方法が存在します。無理矢理開く方法では、適正のない者は耐えきれない為、修行をしてゆっくり開いていく方法が一般的です。
解説①念の基本 四大行
『ハンターハンター』における四大行とは、念の能力を使う為の基本動作です。オーラを体に留まらせる「纏(てん)」、体から出るオーラを遮断する「絶(ぜつ)」、通常時よりも多くオーラを放出する「錬(れん)」、オーラを自在に操って様々な技を生み出す「発(はつ)」の4つを指します。念を使う為にはこの4つの動作を習得する必要があり、一通りできるようになると念能力者になれます。特に発は「念の集大成」と呼ばれていて、6種類ある念の系統は発によって体現されています。
解説②応用技術
念の基本である四大行を応用して創り出すのが応用技術です。四大行の技術を組み合わせたり、極限まで高めて使用します。オーラの可視化を防ぐ「陰(いん)」やオーラを体の一部分に集中させる「凝(ぎょう)」などを四大行の上位技と呼び、オーラを纏う範囲を広げる「円(えん)」やオーラの放出量をコントロールして複数個所に振り分ける「流(りゅう)」などを複合技と呼びます。
念能力の診断方法
『ハンターハンター』の世界では、自分の持つオーラがどの系統なのか診断する方法があります。非常に簡単な診断方法ですが、この診断方法も一般的には秘匿の為、ハンターに関係する一部の人間しか知らないとされています。ここからは、念能力の診断方法を2つ紹介します。
水見式
念能力者達にとって、最も一般的な診断方法が「水見式(みずみしき)」と呼ばれるものです。水をいっぱいに注いだグラスに葉っぱなどの軽いものを浮かばせて、手を近づけることで系統を診断します。グラス内の水がどの様に変化するか観察することで、自分の持つ念の系統が判ります。
ヒソカの性格分析
扱う念の系統は人物の性格に現れるという概念の基で、登場キャラの1人・ヒソカが創り出した診断方法が「性格分析」です。多くの念能力者がこの性格分析に当てはまることから、科学的根拠はありませんが、概ね当たっています。読者もこの性格分析で新キャラの念系統を考察しているようです。
【ハンターハンター】念能力に対する世間での評判や人気
『ハンターハンター』に登場するキャラ達は、6つの系統に分かれた念能力を組み合わせて必殺技などを作り戦っています。念能力の設定は複雑ではありますが、非常に奥深く、『ハンターハンター』のストーリーを面白くしている最大の魅力となっています。異能力を持ったキャラ同士が戦い合う人気の漫画作品は多いですが、その中でも『ハンターハンター』は特に人気があるようです。
念能力は、一般人には知られていない特殊な能力です。しかし、王族やハンター協会などでは、この念能力者の性能や技量を重要視していて、それぞれに役割を決めています。念能力は、戦闘以外でも作中のあらゆる場面で登場する物語の軸になっていました。
『ハンターハンター』では、念能力を軸にストーリーが進行し、様々な強敵達と命がけの戦いを繰り広げます。特に暗黒大陸編では、念能力者同士の頭脳戦が展開され、読者はその複雑さに魅入られているようでした。
念能力は、キャラの性格や身体能力が大きく関係していると作中で紹介されています。読者の中には、「もし自分にも念能力が使えるとしたらどんな系統が良いか」と想像して楽しんでいる人も多くいました。
【ハンターハンター】念能力は6つの系統に分かれていた
『ハンターハンター』に登場する特殊な能力「念」には、6種類の系統があることが判りました。『ハンターハンター』では、この念を使った能力者による激しい戦いが描かれています。本記事を読んで念能力の系統について理解していただければ、『ハンターハンター』をより面白く読み進めていけることでしょう。
この記事のライター
ルキナ
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