【ハンターハンター】カキン帝国の王子まとめ！念獣や念能力もあわせて紹介

漫画『ハンターハンター』で現在描かれている暗黒大陸編では、カキン帝国の王子達が14人登場し、カキン帝国の王位をめぐって争っています。ここではカキン帝国の王子やカキン帝国国王、暗黒大陸編について解説していきます。

カキン帝国の14人の王子達は、ホイコーロ国王と8人の正室たちの間に生まれた子供たちです。性別が関係なく全員に王位継承権があるため、女性であっても呼び方は王子と呼ばれています。

ナスビー＝ホイコーロはカキン帝国の現国王です。語尾に「～ホイ」「～ホ」をつける話し方とでっぷりとした肥満体の一見ふざけたキャラクターですが、その実態はかなり腹黒い性格をしており、時に国王としての貫禄のある姿を見せる場面もあります。彼も過去には自分の兄弟たちと継承戦を繰り広げ国王となっているのです。

ハンター協会会長であるネテロの死後、カキン帝国が全世界へ向け暗黒大陸進出を宣言したことにより始まった、様々な団体の思惑が絡む物語が暗黒大陸編です。暗黒大陸とは、その危険性から200年以上前に行くこと自体が禁じられた土地です。現在物語ではまだ暗黒大陸に到着しておらず、移動する船内で起こっている王位継承戦について描かれています。

ハンターハンターは冨樫義博先生によって1998年から週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。休載がかなり多いですが、その複雑なストーリーと世界観が多くの人々から根強く愛されており、連載再開の情報が出るとツイッターのトレンドに入るほど話題となります。

くじら島に住んでいる少年ゴンは死んだと聞かされていた父親のジンが実はハンターとして生きていることを知り、父親に会うためにハンターを目指します。ハンター試験を通しキルアやクラピカ、レオリオというかけがえのない仲間や、ライバルたちと出会い成長していく物語です。

ここではカキン王国の王子の性格、念能力、念獣、警護人たちについて一人一人一覧で解説します。連載再開が近いと話題になっている今、再開前にカキン帝国の王子達についてこの一覧で復習していきましょう。

ライオンを素手で捕まえる戦闘力の高さと好戦的な性格を持ち合わせている第1王子のベンジャミンは、王位のためなら兄妹暗殺も躊躇しない人物です。星を継ぐ者（ベンジャミン・バトン）という念能力を持っており、自身に忠誠を誓った相手が亡くなると相手の念能力を受け継ぎます。大きな口と翼を有する念獣を持っていますが能力は不明です。警護人は全員正規国王軍のメンバーかつ念能力者で、それぞれが高い能力を持つほか、軍としての連携した動きも可能です。

とにかくわがままで自身の思い通りにならないものが理解できない第2王子のカミ―ラ。100万回生きた猫（ネコノナマエ）という念能力を持っており、自身を殺した相手が亡くなると相手を念獣の猫によって殺し、命を自分に分けることで蘇生が可能です。木のような形の念獣は、一定条件を満たした相手を意のままに操ります。警護人には各王子の呪詛担当者がいて、クラピカが護衛する第14王子の呪殺を計画中です。

贅沢好きな第3王子チョウライは、本人も警護人たちも念能力を習得しておらず、クラピカから念の情報収集をしています。太陽のような念獣は口からコインを吐き、コインの所有者が条件を満たすことで能力が発動されますが、その詳細は不明です。サカタやハシトウが警護を行っています。

第4王子ツェリードニヒは表向き穏やかな青年ですが、人体収集家として残忍な一面を持つ人物です。緋の目を所持しており、クラピカのターゲットでもあります。船上の修行中に 刹那の10秒 という念能力に目覚め、「未来予知」と「未来改変」の能力を持つ特質系能力者であることが明らかになりました。念獣は自身に嘘をついた相手に制裁を加える能力を持ちます。警護人にテータやサルコフなどの念能力者がいます。

薬の研究をしている様子の第5王子ツベッパ、念能力の有無は不明です、念獣はカエルに車輪がついてような姿をしていて、体内で様々な効果を持つ薬品を作ることができます。警護人のマオールやロンギにクラピカと接触するよう指示を出しています。

タイソン教団という独自の教団の教祖をしている第6王子タイソン、念能力の有無は不明です、念獣の全体像は明らかになっておらず、頭上の何かが生み出した妖精がタイソン経典を受け取った人につき、幸福を与えます。幸福の度合いは経典の熟読度によって変わりますが、経典の近畿を破ると罰を受けるようです。護衛人は全員イケメンでそろえており、クラピカの師匠でもあるイズナビも所属しています。

ドラックの常習者でありながらも、中毒症状の更正に力を尽くす第7王子ルズールス。暗殺要員の警護人にハンター試験を受けさせようとするも全員失格になるなど抜けている面もあります。念獣の能力は相手の欲望を具現化し罠を張り、相手が欲望を満たす（罠にはまる）事でそれが発動します。ノストラードファミリーのバショウが警護人に加わっており、仲もいいようです。

常に複数人の女性とともにいる第8王子サレサレは、王位継承戦にはあまり興味がないようです。念獣が吐き出している煙を吸い込む事でサレサレへの好意が増し、その人間がまた別の人間へ好意を感染させる能力があります。警護人についての詳細は明らかになっていません。

王子達のうち最も学力、人格ともに優れているといわれるのが第9王子ハルケンブルグです。クーデターを起こして継承戦を止めようとしますが失敗に終わっています。念獣は羽の刻印を持つ相手が集まるほどそれぞれのポテンシャルが上がり、互いに意思を統一し能力を発動した場合、能力の威力は最大級になります。羽の刻印はハルケンブルグへの忠誠がある相手にしかつかないようです。

高圧的な態度で警護人からも嫌われがちな第10王子カチョウ。しかしその実はとても姉妹思いな少女です。そんなカチョウはフウゲツと供に継承戦から離脱しようとして、フウゲツをかばい死んでしまいます。その際に発動した念獣が二人セゾン（キミガイナイ）姉妹のどちらかが死んだ場合、死んだほうに姿を変え、生き残った方が死ぬまで守り続ける能力です。警護人にはノストラードファミリーのセンリツがいます。

第11王子フウゲツはカチョウと異なりおっとりとした様子の少女です。自身を守るために姉が憎まれ役を演じていることを知っており、姉を思い涙する姿も見られます。念獣の能力は秘密の扉（マジカルワーム）で1日1回強く念じると扉が現れ、いきたい場所へ行く事ができる能力です。復路の扉はカチョウにしか開けられません。警護人の詳細は不明です。

第12王子モモゼはおしとやかな様子の少女です。穏やかな様子ですが、内心自分を王の器と信じて疑わない一面もあります。念獣は巨大なネズミの形をしていて、「おヒマ？」と声をかけ暇と答えた相手に熊のぬいぐるみに蜘蛛の足をはやしたような念獣を寄生させて相手を操ります。警護人にはハンターのハンゾーがいます。

第12王子マラヤームはハムスターを連れている幼い男の子です。幼さゆえか継承戦への興味は全くありません。念獣はドラゴンのような形でしたが、姉モモゼの死後急に姿を変え、特殊な空間を作り出す能力が発現し、マラヤームのいる空間に新たに人が出入りできないようにしました。警護人にはビスケと、モモゼの死後はハンゾーも加わっています。

第14王子のワブルはまだ赤子のため詳しい性格等は不明ですが、クラピカには懐いているようです。また、意思決定は母であるオイト王妃が代行しています。念獣の姿は不明ですが、クラピカがはっとして振り向くほど邪悪な気配を感じた様子の描写があります。警護人はクラピカです。

上の王子達のまとめ一覧を踏まえて、次はもし〇〇王子の部下になるとどうなるか？を考察していきます。こちらも第1王子から一覧で考察していくので、是非一緒に考えてみてください。

ベンジャミン王子の部下は全員念能力者かつ軍人という優秀な経歴を持つ集団です。ベンジャミン王子自身も部下の意見をしっかり聞く一面もあるいい上司といえるでしょう。自分の能力を認められつつ、更に高められる、チャレンジ精神や向上力のある人には最高の環境になりそうです。

とにかくわがままなカミーラ王子、そのわがままさには母親ですら手を焼いている様子です。もちろん部下も苦労すると思うのですが、耐えきれないことに関しては自分で動かないと気が済まない分、思ったよりは過ごしやすい職職場になるのではないでしょうか。

本人も周囲もとても真面目そうなチョウライの部下はワイワイと楽しむ余裕こそないものの、安定して過ごせる環境になりそうです。クラピカとのやり取りを見る限り、チョウライが目下の相手に高圧的ということもなさそうなため、真面目かつそっと過ごしたい人に向いている職場です。

猟奇的な性格をしているツェリードニヒ。彼の念獣の前で嘘をつかずにいられる保証もないので、正直最近のテータの様子を見ていると、部下になった瞬間仕事を辞めたい率はこの一覧の中でもトップではないだろうかと思います。

理系の雰囲気が漂うツベッパの職場は、警護人も落ち着いた頭脳派が多そうな印象です。しっかりと戦略を練ることもでき、理不尽も言わない、自分の危険を早々に察知する洞察力の高さはこの一覧の中でも仕えていて安心感のある職場になりそうです。

タイソンの部下に選ばれたということは高い顔面偏差値が保証されたということ、それだけで少しうれしい気もします。タイソン教の経典を読んだりする必要はありますが、部下の誕生日も祝うこの一覧の中でも最高のホワイト企業です。

この一覧の中で一番雇い主がフレンドリーなのがルズールスの陣営です。きっちりした上下関係が苦手な人に向いている職場でしょう。ルズールス自身もアウトローな一面がありつつしっかりと国民のことを考えていたり、いい王子といえるのではないでしょうか。

常に女性といちゃついているサレサレ、本人の性格上理不尽な接し方等はされないけれども、サレサレのハーレム環境を常に見ておかなければならない状況というのは中々しんどい職場になりそうです。

この一覧の中では第1王子の次に統率が取れている集団であろうハルケンベルクの部下達。ハルケンベルク自身も人格者なので、かなり過ごしやすい職場になるのではないでしょうか。しかし、朝礼や会議が多く設定されており、集団行動が苦手な人には辛そうです。

一見ひどく高慢なカチョウ、部下に対しても高圧的な態度が目立ちます。センリツのような本心を見抜く洞察力のない限りきつい職場になりそうです。ただ、カチョウの部下はこの一覧のどこよりも部下の容姿が独特で、見た目で部下を選ぶようなことはしないのがわかります。

おっとりした様子のフウゲツ。部下との接し方は不明ですが、少なくとも高圧的なことはなさそうです。性格もとてもよく、センリツのようについ二人が逃げる手助けをしたくなってしまう部下も多いのではないでしょうか。

十中八九マラヤーム王子の護衛に回されることになりそうですが、マラヤーム王子はセヴァンチ王妃と常に一緒のため、この一覧の中でも特に王妃との関係がうまくいくかが重要なポイントとなりそうです。王妃は少しモンスターペアレンツのような言動があるため、やりづらい職場となりそうです。

まだまだ乳幼児のワブル。クラピカのように懐かれてたいところですが、一番重要なのはオイト王妃との関係性でしょう。意見も出しやすく動きやすい職場である一方、その立場から危険性も高い職場です。

ここからはホイコーロ国王の言動を中心に考察していきます。そのにこやかな笑顔とは真逆の腹に一物を抱えている何を考えているかわからない人物ですが、いったい目的は何なのでしょう。

暗黒大陸に眠る膨大な資源や食料、災厄を克服することにより訪れる人類の豊かな未来を実現し、歴史に名を刻む偉大な国王になることが暗黒大陸へ向かう目的のようですが、これだけが理由なのかは怪しいところです。

壺中卵の儀とは、壺に継承の証（王族の血）と王即位への思いを念じることで、自分の霊獣を育む儀式です。カキン初代国王が蟲毒から思いついたのがこの壺のようですが、兄弟同士で一人になるまで殺し合う継承戦もまさに蟲毒に似ています。

ホイコーロ国王の言動には、不可解な点があります。王位継承戦において国王は、自分を除く王子全員の死を持って正式に次期国王に選ばれると発言していますが、その真意は死ではなく、上層位から脱落、つまり王子ではなくなることで継承戦から離脱ができるのではと一部では考察されています。

王位継承戦にはいくつかのルールがありますが、その中にはいくつか矛盾するようなものも見られます。例えば、「継承戦参加者の最終生存者は1名のみというルールと国防法（王族を殺害した者は家族全員死罪となり王族同士でも有罪となる）の解除はされていない」というルールは兄弟同士が直接殺し合いをしてしまえば生存者も国防法で裁かれるものと思われます。この矛盾が継承戦攻略のヒントになるのか気になりますね。

3人の王子が死に、第2王子カミ―ラは投獄中の王位継承戦。まだ能力が明らかになっていない念獣も多々いるため、その念獣たちの能力次第で今後の展開が決まりそうです。ワブル王子の念獣もかなり恐ろしいものであるような伏線があるため、もしかしたら番狂わせもあるのかもしれません。

ここでは、『ハンターハンター』読者の皆さんの暗黒大陸編の王位継承戦やカキン王子達に関する感想をSNSからまとめてみました。

ハンターハンターのすごさの所以の1つはその巧みな人物描写ではないでしょうか。こちらの方の言うとおり、王位継承戦では本人たちだけじゃなく母親、警護人ふくめてとにかく人が多いのですが一人一人の人物描写や関係がしっかりしているためとても共感しつつ読めます。

こちら方の意見にもあるように、暗黒大陸編、王位継承戦は人間の欲の恐ろしさが浮き彫りになっているようにも思えます。王位という目的があることでそれが正当化されつつ書かれているのが余計に人の恐ろしさを際立てます。

かつて14人存在し今では11人になってしまったカキン王子達、王位は誰の手に渡るのか、死亡以外の継承戦からの離脱方法はないのか、様々な気になる謎が残されており、連載再開が待ち遠しい作品です。