【銀魂】神威とは！神楽の兄だが仲悪い？第七師団団長の全て！

神威(かむい)は、『銀魂』というSFギャグ・コメディ漫画に登場します。『銀魂』のメインキャラクターである神楽と関係のある人物です。ここでは、神威について詳しく紹介します。

神威は6月1日生まれの18歳で、身長170cm、体重55kgです。家族構成は父・星海坊主、母・江華、妹・神楽です。外見は母似で、爽やかな印象の青年です。『銀魂』のアニメでは、日野聡が神威役の声優を担当しています。声優の日野聡は、2006年から2018年まで『銀魂』に出演しました。ちなみに幼少期の神威役は声優の安済知佳が担当しました。

神威は春雨という宇宙海賊に所属しており、第七師団団長を務めています。春雨に所属したばかりの頃は、鳳仙が第七師団団長をしていました。神威は鳳仙の弟子になり、鳳仙が団長を引退したあとに団長に就任しました。

『銀魂』の神威と神楽は兄妹ですが、兄妹仲は複雑です。二人がどんな関係なのか、ここでは詳しく紹介します。

神楽とは、『銀魂』のメインヒロインです。人間のような姿をしていますが、夜兎族の女の子で年齢は14歳です。日光が苦手なので、いつも傘を差しています。地球人ではないので、「〜アル」という片言で喋っています。美少女ですが、下ネタを言ったり嘔吐するシーンがあるのでゲロインといわれることもあります。

神威は神楽の兄です。母の江華が神楽を生んだ直後に体調を崩したので、神楽が赤ん坊のころから神威は面倒を見ていました。

神威が家を出てから、神楽と久々に再会したのは吉原炎上篇です。吉原炎上篇ではほとんど関わることはありませんでした。二人が本格的に対面したのは烙陽決戦篇です。ここではそんな二人のエピソードを紹介します。

神楽と神威の仲は良くありません。なぜなら、神楽は神威とまた家族として関係を築きたいと思っていますが、神威は今更家族の元に戻る気がないからです。

兄妹仲にヒビが入った理由は、星海坊主が関係しています。そもそも家族がバラバラになったきっかけは江華の病でした。神威は星海坊主を倒してでも江華を連れ出し、母星に向かおうとしていました。しかしそれに反対する星海坊主と戦闘になり、神威は負けてしまいました。

居場所を失くした神威はそのまま春雨に入り、家族の元へは戻ってきませんでした。一方で神楽は、江華と約束した「家族みんなで一緒に地球へ行く」という願いを叶えるために、どうにかして家族関係を取り戻そうとしていました。そのため、正反対を思いを持つ二人の仲がこじれてしまったのです。

烙陽決戦篇で神楽は、星海坊主と神威の戦いを止めようとしました。しかし、神威が父を超えるために神楽を殺そうとしたので、戦いに参加することになります。最後は神威が暴走してしまいましたが、それを神楽が止めて一旦仲を戻すことができました。ただ神威は春雨の部下を捨てることができないので、その後も春雨で活動しています。

神威には宇宙最強の父と特殊な体質を持つ母がいます。ここでは神威の父と母との仲についてまとめています。

神威の父親は星海坊主です。星海坊主とは、対面すれば殺し合いを始めるほど仲が悪いです。

星海坊主はエイリアンハンターをしている夜兎族です。宇宙最強といわれるほどの強さがあり、神威でも未だに星海坊主には勝てません。ただ、髪が薄いことがコンプレックスです。

星海坊主が片腕になったのは、神威が親殺しをした時です。当時神威は江華を救うため、たまたま滞在していた春雨に母と自分を夜兎族の母星へ送り届けてほしいと頼みました。一方で星海坊主は、母星のアルタナの結晶石を見つけて戻っていました。神威は星海坊主に母を連れ出すことを伝えますが、もちろん反対されてしまいます。

星海坊主は「アルタナの結晶石があるからもう大丈夫だ」と伝えようとします。ところが聞く耳を持たない神威は親殺しを決行し、星海坊主の片腕を切断してしまいました。しかし片腕になっても星海坊主の強さは圧倒的で、神威は負けてしまいました。

神威の母親は江華です。江華は神楽を産んでから床に臥せるようになりました。星海坊主が取ってきたアルタナの結晶石は使わず、亡くなってしまいます。

江華とは、特異体質の夜兎族の女性です。夜兎族の母星は戦争によって住めるような場所ではなくなっていましたが、江華はその環境に適応できた者達の末裔でした。

江華が戦争で住めなくなった母星で生きることができたのは、母星のアルタナを摂取していたからです。そのため、星海坊主と結婚して他の惑星へ移ったことが原因で体調を崩すようになりました。神威は母の体調不良の原因をある時偶然知ります。

そこでたまたま滞在していた春雨に、母を母星へ送り届けてほしいと頼みました。しかし江華は家族と共にいることを望んでいたので、神威の誘いを断りました。

神威は母を救うために父と戦ったことから、ファンの間ではマザコンと揶揄されることがあります。ただ仲は悪いものの、なんだかんだ星海坊主とは親子の縁が切れず、神楽のことは何かと気にかけています。作者いわく、マザコンであり、ファザコンでシスコンでもあるそうです。

神威は初登場時、神楽を上回る強さを持つことで周囲を驚かせました。ここでは、そんな神威の強さや能力についてまとめています。

『銀魂』は主人公最強の漫画ではないので、坂田銀時以上の強さを持つキャラクターがたくさん出てきます。その中でもトップクラスの戦闘力を持つのが神威です。星海坊主には勝てませんが、坂田銀時や沖田総悟が追い詰められるほどの強さがあります。

また神威が正気を失い、夜兎の血に支配されてしまうとさらに強くなります。正気を失った神威は、万事屋と阿伏兎の四人を相手にしても正気を取り戻すまで倒れませんでした。

神威は単純に殺戮を楽しむタイプではありません。一応戦い方や殺さない相手が決まっています。例えば強い子を生みそうな女性や強くなりそうな子供は殺しません。また、相手をすこやかに殺すために、戦闘中は笑顔でいるようにしています。つまり、笑顔でいる時は相手を殺すつもりでいるという事です。

神威の名前の由来は、北海道の神威岳という地名です。神威岳は標高1600m山で、日本三百名山の一つです。また、神威の「神」の字は神晃(星海坊主)から取っています。

神威は人気投票で毎回3位〜7位を獲得しており、安定した人気があります。なぜここまで人気なのか、ここでは神威の魅力について紹介します。

神威は神楽と同じく大食漢です。劇中でも大盛りのチャーハンを口にかきこんだり、大きい肉やパンを頬張っている姿が描かれています。ちなみに『銀魂』と東映太秦映画村とのコラボフードでは、「神威・神楽の大食い夜兎プレート」という、チャーハン・唐揚げ・ラーメンがセットになったフードが販売されました。

『銀魂』でまだ神威が登場していなかった時のアニメEDでは、ちゃぶ台で食べ物を取り合っている星海坊主と神楽、そしてご飯を頬張る黒髪の少年の後ろ姿が描かれました。まだこの時は原作でも神威のキャラ設定が決まっていなかったため、黒髪で描かれたのではないかといわれています。

スピンオフの『3年Z組銀八先生』という小説では、神威が夜兎工業高校に通う高校生として登場しました。夜兎工業高校にはヤンキーが集まっており、神威は学ランを改造して特攻服のように着こなしています。

神威は『銀魂』で登場する度に戦闘シーンがあります。ここでは神威がどのような戦いをしたのか、戦闘シーンをまとめました。

吉原炎上篇で神威が商売をしにわざわざ吉原まで来た理由は、鳳仙と戦いたかったからです。しかし鳳仙との戦いは、途中で阿伏兎達によって止められてしまいます。その後は脱走した晴太を日輪の元へ案内しました。百華はそれを食い止めようと神威に攻撃しましたが、全員あっけなく殺されました。

かぶき町四天王篇はかぶき町での戦争がメインですが、春雨の内部抗争も同時に描かれました。春雨の提督は神威の強さを恐れ、処刑しようと考えていました。そこで利用したのが鬼兵隊です。春雨の提督は高杉晋助に、神威の拘束と処刑を依頼したのです。

このシーンだけを見ると、神威VS高杉晋助の戦いが描かれる伏線になっているように見えます。しかし物語の展開は予想外な方向へと進み、神威は春雨の幹部達と直接対決することになります。春雨の提督からの依頼を受けた後の高杉晋助の判断が、後の物語にも大きく影響していきます。

将軍暗殺篇で神威は、将軍が乗っている船を遠くから見ていました。船は春雨の奇襲を受けており、そよ姫は一人で逃げていました。神威は自分が出るまでもなくすぐに殺されると思いましたが、そこに沖田総悟が現れます。沖田総悟が次々と敵を殺す様を見た神威は、船に降り立って沖田総悟と戦いました。

沖田総悟と神威はドSでファンから人気が高く、とても強いキャラです。何かと共通点が多い二人なだけあって、この戦いは多くの読者から注目されました。強さに関しては、戦闘種族の夜兎族である神威のほうが圧倒的に強いのですが、それでも沖田総悟は大健闘しました。

烙陽決戦篇では奈落の裏切りにあい、バラバラになってしまった鬼兵隊と第七師団が合流するために烙陽に集まります。星海坊主は奈落に協力するフリをして、神威とはぐれた阿伏兎率いる第七師団の援護をしていました。しかし神威は烙陽に到着して星海坊主を見つけると、問答無用で攻撃しました。

烙陽決戦篇では、ついに神楽・神威・星海坊主の家族問題に決着がつきます。単なる親子喧嘩なのですが、夜兎族なのでちょっとした殴り合いでも激しい戦闘になってしまいます。また神威は、親を超えるために星海坊主と神楽を本気で殺そうとしていました。

そのため、この親子喧嘩には二人を守ろうとする坂田銀時・志村新八・阿伏兎など周辺の人物も巻き込みました。さらに親子喧嘩中に虚も介入してくるので、戦闘は激化していきます。神楽・神威・星海坊主の三人の問題はこの戦闘で解決するのか、また烙陽決戦篇で描かれる神威の過去にも注目です。

神威の戦闘シーンはたくさんありますが、中でも人気なのは沖田総悟との戦闘シーンです。天才剣士と宇宙最強の息子の対決なので、勝負がどう決着つくのかドキドキしながら読んだという方もいました。同族嫌悪している沖田総悟と神威に加えて、今井信女も加えた戦闘も見てみたいという声もありました。

『銀魂』ファンの中には、過去篇が語られるまで神威のことが苦手だったという方もいました。妹の神楽を容赦なく攻撃するところに抵抗を感じていたようです。しかし神威の過去が語られたことで、なぜ性格が歪んでしまったのか判明し、神威を理解することができたそうです。

烙陽決戦篇後、神威と神楽の関係は変化しました。以前は本気で妹のことを殺そうとしていましたが、銀丿魂篇では修行をつけてあげたりと何かと面倒を見たり気にかけたりするようになりました。しかし絶対に神楽に正体がバレないように手助けするなど、素直になれないところがもどかいしいという声がありました。

SNSでは、アニメ『銀魂』で神威役を声優の日野聡が担当していることに驚いたという声がたくさんありました。声優の日野聡の代表作は、『ハイキュー!!』の澤村大地役や『鬼滅の刃』の煉獄杏寿郎役なので、硬派な役を演じるイメージを持っている方が多いようです。そのため、穏やかに喋る神威役が意外だといわれていました。

ちなみに『銀魂放送局〜しあわせ夜兎族計画篇〜』というラジオでは、神威役の声優日野聡と神楽役の声優の釘宮理恵、星海坊主役の声優の速水奨が出演しています。ラジオでは皆仲が良いので、神楽と神威の仲が良かったらこんなやり取りをしているかもしれないと想像している方もいました。

ここでは、もしも神威が〇〇だったらと仮定し、父親・彼氏・料理人の三つのシチュエーションで考察していきます。

もしも神威が父親だったら、意外と子煩悩な父親になると考えられます。おそらく星海坊主を反面教師にするはずです。ただ子供っぽくて星海坊主と似ているところがあるので、一人で暴走する可能性もあります。また実力主義なところがあるので、子供に厳しい修行をさせると考えられます。

もしも神威が彼氏だったら、我が強く子供っぽいところに振り回されると考えられます。春雨の第七師団の副団長である、阿伏兎ほど懐が深くないとついていけないかもしれません。昔の出来事のせいで性格はひねくれていますが、もともと母や妹を大切にする性格なので、神威なりに大切にはしてくれるはずです。

もしも神威が料理人だったら、家庭的な料理全般が得意な料理人になるはずです。ファンの間では、星海坊主が不在で母の江華が床に臥せている間、神威が家事をしていたといわれています。実際に過去編では、神威が両親の代わりに食材を買いに行くシーンがあります。そのため、サッと作れるような家庭料理のレシピ本などが人気になると考えられます。

神威は神楽の兄ですが、兄妹仲は良くはありません。また神威は過去の出来事のせいでかなりひねくれていますが、作者も神威のことをマザコン・シスコン・ファザコンであると語っているように、家族を大切にする気持ちが強い人物です。烙陽決戦篇では、やっと親子喧嘩・兄弟喧嘩に決着がつくので必見です。