【炎炎ノ消防隊】ショウの能力は時間を止める?最強説の真相は?弱点も考察
『炎炎ノ消防隊』のショウの能力について解説します。さまざまな能力者が登場する『炎炎ノ消防隊』で最強と言われるショウの、時間に関連した能力の正体と弱点をまとめました。また、ショウの過去と主人公シンラとの関係、アニメ版の担当声優などについても紹介します。
目次
【炎炎ノ消防隊】ショウとは?
『炎炎ノ消防隊』にはさまざまな能力を持つキャラクターが登場し、激しいバトルを繰り広げますが、中でも「最強」の呼び声が高いのが、主人公の弟でもあるショウです。「時間」に関連するショウの能力・弱点や彼の正体などについて詳しく見る前に、まずは基本的な情報から紹介しておきましょう。
ショウのプロフィール
『炎炎ノ消防隊』に登場するショウ(正体はシンラの弟・象日下部)は、伝導者一派に属する「柱」の1人で、「灰焔(かいえん)騎士団」団長です。年齢は13歳、身長145㎝の少年で、アルビノの白い髪と肌をしており、眼の色は赤になります。アドラバーストの能力を持つ柱には「守リ人」がつきますが、ショウの場合はアローになります。ちなみに好きな食べ物はパエリアで、日課は「牛乳を飲むこと」と「小魚を食べること」という設定があります。
ショウの性格
『炎炎ノ消防隊』において最強の能力を持つとも言われるショウの性格は、非常に落ち着いたものとなっています。まだ13歳の少年ですが、テンションは常に低めであり、めったに感情をあらわにすることはありません。この辺は、実の兄で主人公のシンラとは対照的な傾向を持ちます。
炎炎ノ消防隊の概要
最強説がささやかれる能力者のショウが登場する『炎炎ノ消防隊』は、漫画家・大久保篤の手によるSFバトル作品です。また、それを原作とするアニメやゲームなどの諸作品も指します。連載は2015年から「週刊少年マガジン」誌上でスタートし、2022年まで続けられました。コミックスは全34巻で、世界累計発行部数は2,000万部(2022年5月時点)を突破しています。
炎炎ノ消防隊のあらすじ
最強の時間停止能力を持つショウが登場する『炎炎ノ消防隊』は、「焔(ほむら)ビト」という炎の怪物の脅威に対抗する「特殊消防隊」の活躍を描くSF作品です。足から炎を出す能力を持つ主人公の少年・シンラは、家族を亡くした過去の事件の真相解明と、これ以上被害者を出さないという目標のため、特殊消防隊に加入します。やがてシンラは、事件の影でうごめく「伝導者一派」と、その一員で実の弟のショウと対峙することになる…というストーリーです。
【炎炎ノ消防隊】ショウの能力は時間を止める?最強説を考察
『炎炎ノ消防隊』に登場する数々の超絶能力の中でも、ショウのそれは最強ではないかとする意見が多くみられます。能力バトルものでは、常に最強レベルのキャラクターが操る「時間」関連の能力だからというのが理由ですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。その点について詳しく見ていきましょう。
ショウの正体はアドラバーストを持つ三柱目
ショウは「伝導者一派」の1人であり、中でも特別な「柱」と呼ばれる集団に属しています。柱は「アドラバースト」という特殊な炎を持つ能力者から成り、ショウは「三柱目」に相当します。このアドラバーストは、炎の能力を爆発的に向上させる効果を持つとともに、所有者が特殊な素質を持つ証となります。ショウのほかには、シンラなど数人しかこの能力を持ちません。
ショウの時間静止能力
『炎炎ノ消防隊』で最強と言われるショウの能力の正体は、「時間の静止」です。「切リ離シタ宇宙」と名付けられたこの能力は、伝導者の加護による宇宙の熱膨張への干渉で効果を発揮します。具体的には、能力で自分の周囲の膨張熱を冷やすと膨張速度が弱まり、自分を除いた宇宙の時間の流れが相対的に遅くなるという理屈になります。その結果、静止した時の中を自分だけが自在に動けるようになりますが、後述するように弱点がないわけではありません。
ショウの剣術や体術
上記の時間停止能力のために作中最強と言われるショウですが、彼の能力はほかにもあります。それが日本刀を用いた剣術で、13歳とは思えぬほどの見事な技のキレを誇ります。第8特殊消防隊員で同じく剣術を得意とするアーサーですら、ショウの実力に引けをとるほどです。兄・シンラとの戦闘においても、その腕の冴えを存分に発揮しました。
ショウの弱点
『炎炎ノ消防隊』で最強とも言われるショウですが、弱点も存在します。その弱点とは、時間停止能力を使うにあたっては、伝導者とのアドラリンクが不可欠であるという点です。実際に作中では、伝導者とのリンクを強制的に断ち切られ、能力が使用不能となる場面がありました。また能力を使い続けると、温度の低下で自らも凍る危険があることから、ごく短い時間しか止められない点も弱点になります。
【炎炎ノ消防隊】ショウの過去やシンラとの関係を考察
上ではショウの能力の正体や弱点について解説しましたが、注目点はそこだけではありません。彼の過去にも、いろいろと興味深い秘密が隠されています。ここからは、最強の能力者であるショウの過去と、主人公シンラとの関係性について紹介していきましょう。
ショウの過去や記憶が消えた理由
伝導者一派で最強の能力者・ショウの正体は、主人公シンラの実の弟・象日下部(ショウクサカベ)です。ショウは赤ん坊だった12年前、自宅の火災によって母親と共に死亡したと見られていました。しかし、実際は伝導者一派にさらわれて生き残っており、記憶を消された上に一派の一員として育てられたという過去があったのです。
ショウとシンラの関係
上でも述べた通り、ショウにとってシンラは「実の兄」という関係です。しかし、ショウは過去を奪われているため、再会してもシンラが兄だということに気づきません。彼は敵としてシンラとの戦いに臨みますが、その途中アドラリンクなどを通じ、少しずつ失われた過去の記憶を取り戻していきます。徐々にシンラが兄であるという認識も芽生え始めますが、記憶を操る能力者・ハウメアの介入により、再び意識を奪われる結果となってしまいました。
ショウの目的
作中最強の能力を持つショウの当初の目的は、「アドラバーストを持つ柱を集め、完璧な大災害を起こす」というものでした。しかしこれは、ショウの過去を消し去った伝導者一派が後付けで与えたものであり、彼自身の意志によるものではありません。伝導者一派は250年前にも大災害を起こそうとして、中途半端な結果に終わった過去がありました。そこでアドラバーストに目覚めたショウを誘拐し、彼らの都合よく動かせる駒に変えてしまったわけです。
ショウの死亡説
弱点はありつつも、全キャラの中で最強クラスの能力を誇るショウについては、一時「死亡するのでは?」という説もささやかれました。この点も気になりますが、結論を言ってしまえば、『炎炎ノ消防隊』でショウは死亡しません。死亡説が流れた背景には、矢継ぎ早に兄シンラとの対決や過去の記憶の回復などが描かれたという、急な盛り上がりへの反動があります。
こうしたドラマチックな展開を受けて、より劇的な結果=死亡エンドの懸念が一部に上がったわけですが、さすがにここまでの悲劇は起こりませんでした。事実、ショウとシンラは物語のクライマックスで共闘を果たし、どちらも無事に生き延びています。
【炎炎ノ消防隊】ショウの声優
『炎炎ノ消防隊』におけるショウの能力や正体、弱点などについて解説してきましたが、ここで目線を変えて、アニメ版の声優についても触れておきましょう。アニメ版『炎炎ノ消防隊』でショウの声を担当しているのは、以下に紹介する声優になります。
ショウの声優は「坂本真綾」
テレビアニメ『炎炎ノ消防隊』で最強能力者・ショウの声を担当しているのは、坂本真綾(さかもとまあや)です。坂本氏は声優のほかに女優や歌手などの分野でも活躍するマルチタレントで、1988年から芸能活動を行っています。声優だけとっても幅広いジャンルで活動していますが、特に洋画の吹き替えでは、同年代の声優中でも群を抜くキャリアを誇ります。ショウのような少年から艶っぽい大人の女性まで、多彩な人物を演じ分けられる実力の持ち主となっています。
坂本真綾のプロフィール
坂本真綾は1980年生まれ、東京都出身の女性で、2023年6月現在で43歳になります。8歳の頃に児童劇団に入団し、芸能活動を始めました。声優としてのスタートは外国作品の吹き替えで、以後数多くの作品に携わっています。90年代の中ごろに声優として知名度を上げると、歌手やラジオパーソナリティの分野にも進出していきました。2000年代からは女優としての活動も本格化させており、現在に至るまで第一線で活躍し続けています。
坂本真綾の主な出演作品
坂本真綾の『炎炎ノ消防隊』ショウ役以外での主な出演作品は、『天空のエスカフローネ』(神崎ひとみ)、『桜蘭高校ホスト部』(藤岡ハルヒ)、『〈物語〉シリーズ』(忍野忍)、『黒執事』(シエル・ファントムハイヴ)、『七つの大罪』(マーリン)、『フルーツバスケット』(草摩慊人)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』(真希波・マリ・イラストリアス)などが挙げられます。
【炎炎ノ消防隊】ショウの能力に対する世間での評判や人気
『炎炎ノ消防隊』で強力な能力を見せつけたショウですが、そんな彼に対する一般的な評価はどうなっているのでしょうか。ここでは、時間停止能力を持つショウの人気や印象について、Twitter上の意見から検証していきます。
ショウの時間停止能力は、前述のように宇宙の膨張熱を操作することで発現します。しかし、そこまで物理の知識が深くない大抵の人にとって、この理屈はなかなか飲み込みづらいところでしょう。上のツイートは、それを素直に表現したものになります。
こちらのツイートも、ショウの時間停止能力の理屈は「サッパリ」と難解さを伝えています。しかし、理屈はわからずとも威力のすごさや表現的なすばらしさは十分感じられたもようで、展開にのめり込んでいるさまがよく伝わってきます。それだけで作者の狙いは成功したと言えるでしょう。
こちらもまた、アニメ表現として見た場合のショウの時間停止能力のすばらしさを讃えるツイートになります。時間操作はさまざまな作品で取り上げられますが、やはりアニメとの相性は抜群のもようで、この作品でもその表現的魅力を堪能できます。
【炎炎ノ消防隊】ショウの能力は強かった
『炎炎ノ消防隊』のショウの能力について紹介してきました。このように、ショウはアドラバーストを持つ柱の1人で、時間停止能力を持つ最強レベルの伝導者一派になります。その正体は主人公シンラの弟であり、12年前の火事のきっかけを作った人物でもありました。シンラとの再会を経て、クライマックスでは兄と共に最大の敵と対峙することになります。そうしたショウの活躍を詳しく知りたい方は、ぜひ原作やアニメをチェックしてみてください。
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だいじろう
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