【炎炎ノ消防隊】虫(蟲)の正体について徹底調査！適合者や焔ビトとの関係は？

炎炎ノ消防隊は焔ビトという原因不明の人体発火現象をテーマに物語が展開されており、虫は焔ビトと大きな関わりを持つ存在として描かれています。虫について知ることで炎炎ノ消防隊のストーリーが始まったきっかけや伝道者一派たちの目的などが理解できることでしょう。まずは本編に描かれた虫の概要についてまとめ、炎炎ノ消防隊の作品概要とあらすじについてもおさらいしていきます。

炎炎ノ消防隊に描かれている虫とは昆虫のような見た目をしたとても小さな生き物です。小指に乗せられるほど極小な虫ですが、本作における世間の間では隕石についた卵から飛来した地球外生命体と噂されており、プリンセス火華が研究を進めるところ虫を食べた人間は焔ビト化してしまうことが明かされました。

炎炎ノ消防隊は大久保篤によって週刊少年マガジンに連載されていた漫画作品です。焔ビトと呼ばれる現象や敵の脅威に炎を発火させる能力に目覚めた主人公たちが立ち向かうSFダークファンタジーな物語が展開されており、見応えのあるバトルアクションや先の読めないサスペンスストーリー、魅力的なキャラクターなどが評価されました。2022年5月時点で累計発行部数2000万部を記録しておりアニメや舞台作品としても多くのファンに親しまれています。

とある大災害をきっかけに人体自然発火現象・焔ビトが発生するようになると、人々は突然体から炎が出てしまう現象に恐怖するようになりました。その脅威に立ち向かうべく特殊消防隊が組織されると彼らは消防活動と共に焔ビトの原因解明に勤しんでいきました。そこの訓練校を卒業した少年・シンラは第8特殊消防隊に配属されることになると亡き母親との約束を果たすために焔ビトや伝道者一派との戦いに立ち向かいます。

虫は焔ビトと密接な関わりを持っている存在で炎炎ノ消防隊のストーリーに大きな影響を与えています。シンラにとっても過去に起きた事件のきっかけに虫が関係しており、本作において欠かせない要素だったと言えるでしょう。ここでは炎炎ノ消防隊における虫の正体や焔ビトとの関係についてまとめていきます。

虫の正体は炎炎ノ消防隊に描かれている異界・アドラの生命体です。アドラはシンラたちがいる世界とは別次元に存在する異世界で、アドラにはドッペルゲンガーなどが存在しています。虫はアドラと現世を繋ぐ悪魔と称されており、実際に人間に寄生するとその人間をアドラバーストを発動させて焔ビト化させる特性を持っています。

現実世界の人間が虫に寄生されるとその人間はアドラバーストが発動されアドラと繋がります。しかし、アドラバーストの衝撃に耐えきれなかった人間は焔ビト化してしまい体から炎が発火してしまいます。焔ビト化した人間は命が尽きるまで周囲を焼き尽くしてしまう体質になってしまい、個体によっては攻撃的な人格に変化してしまいます。炎炎ノ消防隊に登場する焔ビトは伝道者一派によって虫を与えられた人間ということになります。

シンラは12年前に焔ビトが起こした事件で母親と弟を失ってしまいました。この事件は虫を寄生させている伝道者一派が引き起こしたもので、焔ビト化させられていたのはシンラの母親でした。また、弟のショウはアドラバーストに耐え抜いたことから伝道者一派に拉致されてしまい、洗脳によってシンラとの記憶を消滅させました。

虫には寄生した人間を焔ビトに変化させる性質があることを上述しましたが、伝道者一派は虫を利用してアドラバーストに耐えられる適合者を探していました。伝道者一派が適合者を求めた理由や適合したキャラクターは炎炎ノ消防隊のストーリーに大きく関係しています。ここでは炎炎ノ消防隊における虫の適合者についてまとめていきます。

虫に寄生された人間はアドラバーストが発症し耐えられなかった人間は焔ビトに、耐え抜いた人間は適合者として能力に目覚めます。適合者が現れる確率は極めて低く炎炎ノ消防隊作中では失敗作となった焔ビトが数多く登場することになります。

作中で虫の適合者となったキャラクターはナタク孫です。伝道者一派の1人・烈火が人工焔ビトを作る実験をしている時にナタク孫だけが適合に成功しアドラバースト能力に目覚めました。この事実が特殊消防隊及び伝道者一派に広まるとナタク孫を巡って第8と伝道者一派、灰島重工の3勢力が争うことになります。

適合のために虫を送り込まれたキャラクターはハラン、桜備、Dr.ジョヴァンニの3人です。具体的に虫を送り込まれた理由や経緯、その後の展開について1人ずつ紹介していきます。

ハランは伝道者一派の1人で紅丸と戦闘している際に自らの体に虫を取り込みました。虫によってハランは焔ビトの中でも強力な強さを持つ鬼に目覚めることができましたが、紅丸はそれを上回る実力者だったため目立った活躍はできず呆気なく撃破されてしまいました。

桜備は第8特殊消防隊の大隊長です。伝道者一派に拉致されてしまうとそこで虫を注入されてしまいましたが、桜備の鍛え抜かれた筋肉が虫を拒みアドラバーストを発症せず奇跡的に焔ビト化しませんでした。

Dr.ジョヴァンニは第3特殊消防隊の大隊長でその正体は伝道者に忠誠を誓う白装束です。Dr.ジョヴァンニは黒いレンチコートとペストマスク、黒い帽子に身を包んだ素性が知れない存在でしたが、彼はアドラに近づくために自らの体に虫を寄生させ昆虫の能力を使用できる能力者となっていました。また、Dr.ジョヴァンニはアドラと繋がった者だけができるアドラリンクを実現します。

炎炎ノ消防隊のストーリーは焔ビトの原因である虫を中心に展開されており、虫と関係している組織が多数登場しています。虫と組織の関わりを抑えておくことで虫が登場キャラクターに及ぼした影響を把握することができることでしょう。ここでは炎炎ノ消防隊における虫と関係している組織についてまとめていきます。

特殊消防隊は焔ビトの脅威や原因を究明するために組織された消防機関です。主人公シンラが所属している組織でもあり、プリンセス火華が研究を進めたことによって虫の正体や焔ビトの原因を突き止めることに成功しました。虫がアドラの生命体と知ったことで特殊消防隊はアドラに到達する手段を模索することになります。

伝道者一派はアドラにいると言われている伝道者の思想に基づき虫を利用して焔ビトを生み出していました。伝道者一派の最終的な目的は地球を第2の太陽にすることであり、それを実現するためにアドラバースト能力に目覚めた適合者を8人見つけアドラへの道を開くことを目指していました。

灰島重工は虫によってアドラバースト能力に目覚めた人間を管理する組織です。施設内には天照による能力開発実験場が設置されており子どもを被験体にして能力者を生み出していました。アドラバーストを求めている部分では伝道者一派と同じですが、灰島重工は生み出すために虫を使用していないという違いがあります。

灰焰騎士団は伝道者一派の戦闘部隊として描かれていましたが、戦闘の他に虫を使って焔ビトを生み出す実行部隊としても機能していました。灰焰騎士団のメンバーは凄まじい強さを誇っており、ネザー編では第8メンバーとそれぞれ激闘を繰り広げることになります。

これまで炎炎ノ消防隊に描かれた虫の概要についてまとめてきましたが、焔ビトの原因であったことが明かされるとファンはどのような印象を抱いていたのでしょうか。ここでは虫に対する世間での評判や人気について、実際にSNSに投稿されているコメントを参照して内容をまとめていきます。

虫の正体や伝道者一派の目的が明かされるまでの間、虫の存在について疑問を抱いていた人が多くいたそうです。虫によってアドラバーストに目覚める理由や地上世界との関係性は複雑で、本作において重要な存在ながらとても難しい要素だったと言えるでしょう。

虫の存在から炎炎ノ消防隊の世界観やストーリー展開を考察している意見が多く寄せられています。ある人は1度目の大災害をDr.ジョヴァンニが引き起こしたものと考察しており、焔ビト化する原因も暗示的なものと推察していました。

桜備が筋肉で虫を寄せ付けなかったシーンはとても面白いと好評でした。シンラたちを束ねる大隊長がピンチに陥ってしまった時は絶望的でしたが、そんな状況をギャグシーンで乗り切った桜備はさすがの一言に尽きるでしょう。

炎炎ノ消防隊に描かれた虫は現世とアドラを繋ぐための存在でした。プリンセス火華がその存在を明らかにしてからしばらく謎に包まれていた分、伝道者一派が地球を第2の太陽にするために虫を利用していたことが明かされた時に衝撃を受けた読者は多くいたことでしょう。もしも炎炎ノ消防隊のストーリーを理解できなかったという人は、虫の存在に注目しながら本編をチェックしてみてください。