【炎炎ノ消防隊】伝導者の目的について徹底考察！正体やメンバーも紹介

炎炎ノ消防隊は焔ビトの脅威に主人公シンラが所属する特殊消防隊が立ち向かう物語が描かれており、伝道者は焔ビト事件の裏で暗躍し続けている正体不明の組織として描かれています。具体的な概要をまとめると共に、炎炎ノ消防隊の作品概要とあらすじについてもおさらいしていきます。

伝道者は白装束に身を包んだ謎の集団です。集団の名前は『伝道者一派』と呼ばれており彼らは『伝道者』と呼ばれる人物に従い蟲を埋め込んでも焔ビトにならない適応者を探しています。それ以上の情報は明確にされておらず、作中では遥か昔から人類の歴史を裏で操り、大災害以前に存在した神々を造り上げたものではないかと推察されていました。

炎炎ノ消防隊は大久保篤によって週刊少年マガジンに連載されていた漫画作品です。消防隊とサイエンス・ファンタジーを交えた斬新な世界観や迫力あるバトルアクションシーンが評価されており、2015年9月～2022年2月の間に全34巻まで刊行されました。2022年5月時点で世界累計発行部数2000万部を突破しており、アニメ化や舞台化など様々なメディアミックスも展開されています。

太陽暦佰九拾八年、東京皇国に人体発火現象・焔ビトが発現し始めると、人々は突然体から発火してしまう恐怖と周囲を焼き尽くすほどの炎に苛まれていきました。ヒーローに憧れを抱いていた少年・シンラは突然の火事によって母親と生まれたばかりの弟を亡くしてしまった過去から、発火現象を解決する組織・特殊消防隊に加入することを決意します。シンラは過去に事件を起こした犯人を求めて仲間との戦いを繰り広げていきます。

炎炎ノ消防隊において伝道者はシンラたちが進む先々で暗躍を続け、正体や組織構造が全く明かされないまま物語が進行していきました。しかし、世界を救うためにシンラとショウが目玉に突入すると伝道者のまさかの正体が明らかにされました。ここでは炎炎ノ消防隊における伝道者の目的や正体をまとめていきます。

炎炎ノ消防隊287話にて素顔を明かしたハウメアに導かれたシンラとショウはそこでハウメアとインカ、スミレの3人が炎に焼かれてしまう瞬間を目の当たりにします。ハウメアは死こそが救済と涙を流しシンラは怒りを露わにしましたが、一方でショウは神こそがその矛盾を正当化できると話します。そしてハウメアの背後に伝道者が出現すると、ショウはそれを『人類の集合的無意識が形を成した存在』と称しそれまでに見た絶望こそが伝道者の正体と考察しました。

伝道者の目的は第2の太陽になることです。この目的の到達点は『地球そのものを太陽にする』というもので、そのためにアドラの世界と地球を一体化させようと企てていました。焔ビトはアドラの世界から人間に干渉することで生まれるとも明かされましたが、伝道者は人間単位ではなく地球まるごとアドラに干渉させようとしていました。

伝道者の中でアドラバーストに目覚めた人物は能力者と呼ばれ、幹部格である『柱』に配属されます。能力者たちはアドラの世界に干渉できる唯一の存在で、伝道者がアドラと地球をリンクさせることで大災害を引き起こそうとしていました。伝道者一派が人間に蟲を埋め込んでいたのは能力者を生み出すためでした。

教皇庁は国教に定められた聖陽教の中枢です。東京皇国の中央区に建てられておりラフルス三世皇王の下統治されています。烈火星宮による人工焔ビト製造が発覚した時に特殊消防隊大隊長会議が開かれるとそこで初登場し、人工焔ビトや白装束の暗躍について太陽神の加護を汚す行為と話しながら聖陽教との関わりを匂わせました。

地下とは伝道者一派が拠点にしている地下鉄跡です。太陽神の光の届かない不浄の地と称されており、白装束以外の一般人や特殊消防隊が立ち入ることを固く禁じています。なお、聖陽教会の許可が下りれば地下に入ることが可能になります。

白装束こと伝道者一派は合計22人のメンバーによって構成されており、それぞれ能力や個性などが異なります。ここでは炎炎ノ消防隊における白装束及び伝道者一派のメンバーを一覧にして紹介していきます。

ハウメアは伝道者幹部の1人です。王冠のような目隠しと頭頂で束ねた金髪が特徴的で些細なことでキレてしまうほど感情起伏が激しい人柄をしています。熱エネルギーを電撃に変換することで他人の思考を電気信号で読み解いたり操作することができます。実は12年前の火災（当時5歳）にて焔ビトになった日下部兄弟の母を能力で操り、アドラバーストに覚醒したショウを伝道者一派に連れてこさせていました。

象日下部は伝道者幹部の1人です。三柱目のアドラバーストを持つ存在でその正体はシンラの実の弟ですが、記憶を操作されたことにより兄のことを覚えていませんでした。宇宙の熱暴走に干渉して時間を操る能力は最強ながら、使用し続けると体に霜が張って凍結してしまう弱点があります。

因果春日部は炎炎ノ消防隊作中で五柱目のアドラバーストに目覚めた人物です。2年前の大火災に巻き込まれた際に死と隣り合わせな生活を求めるようになり、伝道者の思想に魅せられたことで伝道者一派に加入します。物語後半では1000年以上経った世界で魔女と呼ばれる存在の始祖になったことが示唆されています。

シスター炭隷は表向きは聖ラフルス修道院のシスター長で、その正体は伝道者七柱目の白装束です。修道院ではシスターの食事に蟲を入れて焔ビトに耐えうる柱を作る実験をしていました。炎炎ノ消防隊の世界において大災害は法則を変えてしまうほど脅威的なものとして描かれており、炭隷は250年前の日本に奇妙なポーズと共に大災害を引き起こしました。

伝道者に従う白装束たちはそれぞれ炎や熱エネルギーを操る能力を持っており、それぞれ特殊消防隊を追い詰めるほどの強さを有しています。炎炎ノ消防隊本編を読みながら伝道者一派の中で最強キャラが誰なのか推察していた人も多くいたことでしょう。また、炎炎ノ消防隊本編が進行すると特殊消防隊に潜んでいた裏切り者が明かされ物語の行く末を揺さぶりました。ここでは炎炎ノ消防隊における伝道者一派で一番強いキャラや裏切り者についてまとめていきます。

伝道者には数種類の部隊が構成されており、その中でも対能力者の戦闘に特化した『屠り人』が最強部隊として描かれています。基本的に伝道者の中で強い白装束は屠り人に所属しているキャラクターと言えるでしょう。また、灰焔騎士団所属のアサルトは元屠り人であり周囲から最強の白装束と言われていますが、炎炎ノ消防隊作中では環のラッキースケベに圧倒されてしまい実力を発揮できずに本編から退場してしまいました。

特殊消防隊と伝道者は敵対関係にある組織ですが、炎炎ノ消防隊本編が進行すると特殊消防隊の中には伝道者一派と内通する裏切り者が存在していることが明らかにされました。ここでは特殊消防隊の中に潜んでいた裏切り者について紹介していきます。

烈火星宮は第1特殊消防隊中隊長を務める熱血漢でしたが、その裏では伝道者の教えを信じる裏切り者として環と子どもたちを利用して焔ビトを人工的に作り出す実験をしていました。シンラたちに悪事が暴かれると実験しているところに割り込まれ、カリム・フラムの氷の中に封じ込められました。そしてその後、白装束の口封じのために暗殺されます。

Dr.ジョヴァンニはペストマスクで顔を隠している科学者で裏切り者として天照のキーを狙っていました。資材の流通に根回しをしてスパイを送り込んだり、因縁を向けているヴァルカンの自宅に乗り込んで心身ともに打ちのめした後に天照のキーを強奪しました。キー強奪後は伝道者一派に合流し行動を共にするようになります。

フィーラーはDr.ジョヴァンニが送り込んだスパイで伝道者一派・灰焔騎士団所属の裏切り者です。Dr.ジョヴァンニにそそのかされてヴァルカンを1度裏切りましたが、後にDr.ジョヴァンニに殺害されてしまいそうになった時にヴァルカンに助けられ、秋樽桜備に敗れたことから第8特殊消防隊に保護されると消防隊メンバーとして活動するようになります。

これまで炎炎ノ消防隊に登場する伝道者について情報をまとめてきましたが、特殊消防隊の裏切り者や敵キャラだった彼らに対してファンはどのような印象を抱いていたのでしょうか。ここでは炎炎ノ消防隊本編を見たファンが投稿したコメントを参照し、伝道者に対する世間での評判や人気についてまとめていきます。

伝道者の正体や目的が明かされた時多くのファンは予測できなかった展開に驚いていたそうです。死を救済と語る伝道者たちの思想に感情移入できるファンもいたそうで、炎炎ノ消防隊ストーリーの終幕に相応しい展開に興奮する人などもいました。

伝道者の正体や目的が明かされるまでの間、正体や目的について考察している人も大勢いました。炎炎ノ消防隊をバトルアクション作品と思っていた人も多かったそうで、伝道者にまつわるミステリー要素や伏線が多く張られている作風がとても好評だったと言えます。

伝道者一派のキャラクターはそれぞれ個性的でファンからも人気がありました。口が悪いハウメアやスリルを求める春日谷のように、奇抜な人柄の裏には過去に経験したエピソードが関係しているというキャラクターが伝道者一派の中には多く、練り込まれた設定に感心の声が寄せられています。

炎炎ノ消防隊における伝道者の正体は人類の集合的無意識が形を成した存在であり、彼らの目的は地球を第2の太陽にすることでした。伝道者の謎を巡るストーリーやバトル、裏切り者の存在などは本作の醍醐味とも言える要素でしょう。もしも本作を見たことがないという人はぜひ伝道者一派の暗躍を本編でチェックしてみてください。