【ドクターストーン】司はコールドスリープから復活した？最後を徹底解説

『ドクターストーン』のキャラ獅子王司（ししおうつかさ）は、「霊長類最強の高校生」という異名を持つ格闘家です。司は石神千空（いしがみせんくう）が石化から復活させましたが、思想の違いから対立することになりました。その後、司はコールドスリープ状態になります。ここでは、先に司のプロフィールから紹介します。

『ドクターストーン（Dr.STONE）』は、稲垣利一郎原作、Boichi作画による漫画作品です。2017年から2022年に「週刊少年ジャンプ」（集英社）誌上で連載されました。第64回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した本作は、少年向け漫画の王道作品として好評を博し、2022年6月時点での累計発行部数は1400万部を突破しています。

高校生の大木大樹（おおきたいじゅ）は、想いを寄せる小川杠（おがわゆずりは）に告白するため、杠を高校の楠の木の前に呼び出していました。大樹が杠に告白しようとしたその瞬間、世界は不思議な閃光に包まれ、人類は石化してしまいます。時は流れて、3700年が経過した後、大樹は石化から復活しました。先に復活していた親友の石神千空と合流し、滅んでしまった人類の文明を再建するという千空の決意を聞き、世界人類全員の復活を目指すことになります。

『ドクターストーン』の敵キャラである獅子王司は、不覚にも深い傷を負ってしまいます。生命の危険があるにもかかわらず、根本的な治療方法がないことから、石神千空は司をコールドスリープにしました。ここでは、司がその状態から完全復活した経緯とその後の活躍について解説します。

コールドスリープとは、人体を低温状態に保ち、長期間睡眠状態にしておく技術を指します。現実にはまだ確立していません。それは、人体の約半分を占める水分を冷凍させると膨張し、細胞を破壊してしまうためです。それだけ危険を伴う技術から司は復活できるのでしょうか。

石神千空は、獅子王司をコールドスリープ状態にした後、石化の謎を解く旅に出ます。そして、宝島に辿り着き、石化の正体がメデューサであることを突き止めました。島の実権を握っている宰相のイバラを倒して、千空はメデューサを手に入れます。メデューサは宝島での度重なる使用のため、使用回数がほとんど残っていませんでしたが、司の石化に成功しました。

石神千空は獅子王司の石化に成功すると、今度は復活液をかけます。司は復活しましたが、千空が考えていたとおり槍で貫かれていた肺も完治していました。司の復活を見守っていた妹の未来は号泣して喜び、司は科学帝国に加わることになったのです。

獅子王司は、コールドスリープ状態から完全復活すると、石神千空の科学王国に加わり、それまで以上の活躍を見せます。格闘家であるだけに、死亡するかもしれない危険な目にも遭遇しました。そのような司は、最後まで死亡せずに生存できるのでしょうか。ここからは、復活してからの経緯を最後まで紹介します。

獅子王司が科学王国に加わると、アルコールの原料になるコーンを求めるため、アメリカを目指します。しかし、アメリカには石化から自己復活を遂げたゼノやその部下で元特殊部隊員のスタンリーらが待ち構えていました。ゼノは狙撃銃やマシンガンも開発していて、南米のアラシャでのスタンレー達との決戦では、司は瀕死の重傷を負い、氷月（ひょうが）はコハクをかばって死亡しました。

武器では勝てないと悟った石神千空は、奇策による賭けに出ます。それは、メデューサを再起動させ、世界をもう一度石化させることでした。それは、スタンレー達を石化させるだけでなく、自分たちも石化するため、命懸けの作戦となります。しかし、他に方法のない千空は、この作戦を実行し、世界の全人類は再び石化することになりました。

世界全人類が石化してから数か月後、時限式で割れるよう用意していた復活液でスイカが石化から復活しました。しかし、復活液は全く残っていなかったため、スイカは石神千空の残したメモを元に復活液の製造を始めます。試行錯誤の上、7年後に復活液が完成し、千空を復活させました。これより、徐々に世界人類が復活します。また、死亡したはずの氷月も復活したことから、石化装置には永遠の命を与える能力があることも判明しました。

石神千空は、ゼノやスタンレー達との戦いに勝利した後、石化装置の謎に関わるホワイマンの正体を明らかにするため、ゼノらとタッグを組みます。ホワイマンの正体が宇宙の彼方から飛来した機械生命体であることが判明し、数年後には人類は復興しました。獅子王司は、最後まで死亡することなく科学王国の一員として務めを果たし、最終話では大木大樹と小川杠の結婚式にも参列しています。

コールドスリープは発展途上の技術で、一歩間違えれば細胞が破壊されてしまう危険性もあります。そのような危険性がありながら、なぜ石神千空は獅子王司をコールドスリープ状態にしたのでしょうか。ここでは、司がコールドスリープした経緯について解説します。

石神千空の科学王国と獅子王司の司帝国との戦いは、司の妹の復活を条件に休戦しました。もともと司の妹の未来（みらい）は脳死状態になっていましたが、石化からの復活による周辺修復力ですっかり元気になります。ところがこのタイミングで司の部下の氷月が裏切り、未来を襲います。とっさに未来をかばった司の胸に槍が突き刺さりましたが、司が未来をかばうことを計算に入れた氷月の攻撃でした。

瀕死の重傷を負った獅子王司は、遅れてやってきた石神千空と力をあわせて氷月と戦います。しかし、氷月との戦力差に苦戦を強いられてしまいました。氷月は司の胸を貫いたことから人類最強になったと確信しましたが、千空がとっさのひらめきで作ったスタンガンにより、敗北しました。

獅子王司と石神千空は氷月を撃退することに成功しましたが、司の胸を貫いた槍による負傷は致命傷で、人類の持つ医療技術では余命幾ばくもありませんでした。そこで、千空は石化から復活する際の周辺修復力に目を付けます。司を石化し復活させることができれば胸の傷も完治する可能性があります。しかし、まだ石化するための手段がなく、数日内に入手できる可能性もないため、司をコールドスリープにしました。

獅子王司は石神千空と対立していましたが、コールドスリープから完全復活した後は科学王国に参加し、世界中の治安維持のために尽力しました。それでは、司にはどのような過去があるのでしょうか。ここで、重要なのは妹の存在です。そこで、妹と司の関係や経緯を振り返ります。

獅子王司には妹が1人いて、その名を未来（みらい）と言います。未来は6歳の時に臨床脳死状態になりました。その後は、生命維持装置を使用していましたが、そのための費用は司が格闘家として活動することで捻出していました。

獅子王司は、世界人類が石化する前は、霊長類最強の高校生と呼ばれるほどの格闘家でした。まだ幼かったある時、美しく死なせてあげたいという兄心から、人魚姫が好きな妹のために貝殻で首飾りを作ろうとします。砂浜で貝殻を集めていると砂は名の持ち主と称する男から漁業権を理由に泥棒と決めつけられ、弁解もできぬまま折檻を加えられました。この経験は司の心にトラウマを植えつけ、大人を忌み嫌う理由となりました。

石神千空は、獅子王司との約束通り、妹の未来に復活液をかけます。未来は石化から復活すると、脳死状態も治っていました。未来は6歳の時に臨床脳死状態になっているので、兄の司は記憶よりも年を取っていましたが、「私、何年寝とったんかな？」とすぐ自分の状況を理解します。司は「6年、いや、数千年だよ」と返答し、感動の再会を果たしました。

『ドクターストーン』に登場する獅子王司がコールドスリープした経緯とその理由について考察しました。司のコールドスリープを世間ではどのように受け止めているでしょうか。SNS上での司のコールドスリープに関する投稿から探ります。

獅子王司は、コールドスリープする直前まで、壊した石像のことを気にかけていました。それから、石神千空と2人切りで最後の会話を交わしますが、たわいもない会話が司の千空に対する信頼を物語りました。司の覚悟に共感すると共に、第3期に対する期待を伝える投稿です。

テレビアニメ『ドクターストーン』では、2期の最終話で獅子王司はコールドスリープしました。石神千空は司を石化する技術を求めて新たな冒険に出発しますが、そこには司は参加していません。司がいないのはファンにとっては寂しいことですが、司の復活を心待ちにしているファンも多くいます。

コールドスリープは、体温を下げて冬眠状態にする技術ですが、夢は見るのでしょうか。もしそうなら、獅子王司には幸せな夢を見ていてほしい。そういうファンの願いを述べている投稿です。

『ドクターストーン』に登場する獅子王司は、致命傷を負ったことから石神千空によりコールドスリープ状態にされ、後に石化後、完全復活しました。復活後は、石神千空と共に科学王国の発展のために尽力し、最後まで死亡することはありませんでした。そのような獅子王司の活躍に注目してください。