【ドクターストーン】原作者の稲垣理一郎を解説！作画担当のBoichiも紹介

ドクターストーンは、原作者が稲垣理一郎、作画がBoichi（ボウイチ）、科学監修がくられという3人がタッグになって制作されています。ここでは、原作者である稲垣理一郎をはじめとした3人の基本的な情報を紹介します。

ドクターストーンの原作者である稲垣理一郎は、1976年生まれの46歳（2023年5月時点）です。漫画政策・版権管理会社米スタジオの代表で、『ドクターストーン』の他、『アイシールド21』『トリリオンゲーム』などの作者でもあります。

ドクターストーンの作画担当であるBoichiは、韓国出身の漫画家です。1973年生まれ50歳（2023年5月時点）で、ドクターストーンのようなアクション作品だけでなく、ラブロマンスやSFなど幅広い作品を描いています。元は韓国で漫画家をしていましたが、2006年からはヤングキングで『サンケンロック』を連載していました。ヤングマガジンで『ORIGIN』を連載、2017年からは週刊少年ジャンプでドクターストーンの作画を担当しています。

ドクターストーンの科学監修を務めているくられは、1979年生まれの44歳です。フリーライターであり、YouTuberとしても活動しています。代表作は『図解アリエナイ理科ノ教科書』シリーズであり、生物・化学を中心に執筆しています。著者作品にはドラッグやハッキングなどを扱ったアングラものも多く、有害図書に指定されているものもあります。

ドクターストーンは、『週刊少年ジャンプ』で2017年から2022年まで連載されたSFサバイバル漫画です。2019年からはアニメ化もされており、2023年からは第3期が放送されています。次にくるマンガ大賞コミックス部門で第2位を受賞しており、ジャンプファンだけでなく幅広い世代に愛されています。

突如全人類が石化してしまった世界から数千年後、奇跡的に石化から解かれた高校生・石神千空（いしがみせんくう）は、超科学オタクである頭脳を武器に文明を復活させることを決意します。千空は、ともに目覚めた友人・大樹と共に、石化の謎を科学的に突き止め、大樹の想い人である杠を目覚めさせようとしますが、誤って霊長類最強の高校生である司を目覚めさせてしまいます。不要な人間は排除するという危険な思想を持った司は、圧倒的な武力で千空たちと対立し、そこから物語が大きく動き出していきます。

ここでは、ドクターストーンの原作者である稲垣理一郎の経歴や過去作品などを紹介します。面白いと話題の『週刊少年ジャンプ』作者巻末コメントやSNSについても解説します。

ドクターストーンの原作者である稲垣理一郎は、1976年6月20日生まれ、東京都出身の漫画家です。小中学生の頃はパソコンのゲーム製作を趣味としており、プログラミングに興味を持っていました。中学生で『まんが道』を読んでから、漫画業界へ入ることを志すようになります。高校生の頃には第3回まんが甲子園に出場しています。

卒業後は、漫画や映画の制作プロダクションであるホイチョイ・プロダクションズに就職し、作画アシスタントを務めたり、漫画家として『ビッグコミックスピリッツ』に漫画を掲載したりしていた経歴があります。2001年に週刊少年ジャンプ主催のストーリーキングネーム部門に『アイシールド21』を応募し、大賞を受賞しました。原作者であるイメージが強い稲垣理一郎ですが、制作プロダクションにて作画アシスタントを務めていたこともあり、絵もしっかり描けます。

ドクターストーンの原作者である稲垣理一郎は、小中生の頃にゲーム制作をしていたこともあり、コンピューターゲームを作る趣味を続けています。無類のゲーム好きで、漫画家活動の合間を縫ってWiiの発売日に早朝から並んで購入したり、ネット上で全国対戦をしたり、ニコ生配信にメッセージを寄稿したりなど、ゲーム関係でも勢力的に活動しています。

ドクターストーン原作者である稲垣理一郎の過去作品としては、ビックコミックスピリッツにて『何度でも6月13日』『スクウェアフリーズ』『LOVE LOVEサンタ』、週刊少年ジャンプにて『アイシールド21』『KIBA＆KIBA』、週刊少年ヤングジャンプにて『心配怪盗NO FACE』などがあります。現在では、ビックコミックスピリッツにて『トリリオンゲーム』が連載中です。稲垣理一郎はいずれも原作者であり、作画は別の人が担当しています。

『週刊少年ジャンプ』では、作者の巻末コメントが掲載されているのですが、ドクターストーン原作者である稲垣理一郎の巻末コメントは「面白い」「ためになる」と毎回話題となっていました。例えば、「実際の古代人は、髭は果実のジェルで、黒曜石で剃ったりもしていたようです」「土器もかなりの薬品に耐えるそうです。土器優秀！ただ視認性と保存が厳しい」「北極星は、2万数千年で一周してまた元に戻るそうです。スケールでかい。」など、ストーリーに合わせて補足知識をコメントしています。

作画担当のBoichiは「毎日仕事してます！！本当に楽しいです。イェイ～～～～！」など、私的な感想や出来事をコメントしているだけに、ギャップが面白いというファンも多いです。

ドクターストーンの原作者である稲垣理一郎は、SNSを頻繁に更新していることでも有名です。私生活のちょっとしたつぶやきはもちろん、作品への愛が強いためかアニメの放送予告やグッズ情報のリツイートなども、とにかくマメに発信しています。『ドクターストーン』や『アイシールド21』の情報をもっと知りたいという人は、稲垣理一郎のツイートを見るだけで幅広い情報が網羅できます。

原作者である稲垣理一郎の情報を紹介してきましたが、ここでは、ドクターストーンの作画担当であるBoichiの経歴や過去作品について解説します。

ドクターストーンの作画担当であるBoichiは、韓国出身の1973年1月29日生まれの漫画家です。本名はパク・ムジクです。大学では物理学を専攻し、演出の技術を学ぶために大学院で映像を専攻していました。1993年に韓国の少女向け漫画雑誌『アンニョン！キャプテン』で漫画家デビューを果たします。1994年に少女漫画『無一文漫画教室』がヒットし、女性向け漫画誌で活躍する男性漫画家として一躍有名となった経歴があります。

2000年からは成人向け漫画を描き始め、2004年『パリジェンヌ』にて日本で漫画家デビューをします。2006年から2016年の間、週刊ヤングマガジンにて『サンケンロック』を長期連載をしました。

Boichiの過去作品としては。デビュー作品である『アンニョン！キャプテン』の他、『サンケンロック』『究極宇宙味帝シーザー』『ラキア』『H・E The HUNT for ENERGY』『テラフォーマーズ外伝 アシモフ』『ORIGIN』などが挙げられます。特に『サンケンロック』は、単行本全25巻の長編であり人気の作品です。

少女向け漫画雑誌で連載していた頃は、丸みのある輪郭に華奢な体の可愛らしい女の子を描いていました。しかし、日本でヒットした『サンケンロック』では、よりリアルな人間に近く筋肉や表情筋などを過剰に表現した濃いめのイラストに変わっています。画力の天才とも謳われており、消しゴムや戻るボタンなどを使わず、一発で輪郭や洋服のシワなどを正確に描き上げてしまいます。

原作者である稲垣理一郎は、作画コスト（作画にかかる時間や労力）を考慮した上でプロットやネームを渡しているのですが、「原作者の気を遣った作画コストの省略を無視してくる」と話しています。例えば、群衆のシーンで人々を描くのが大変だと思い半分以上を旗で隠したネームを渡した際に、Boichiは敢えて人を全部描いてしまうなど、背景や細かい描写も超絶画力を駆使して描き切ってしまうという逸話が残っています。

原作者である、稲垣理一郎の巻末コメントがストーリーの補足や科学的な知識に関する内容であるのに対し、Boichiのコメントは私的なものが多い傾向があります「『DUNE』IMAXでもう一度観たいと思ったんですが、行けず終わってしまいました。残念！」「とんかつ食べたくてたまらないですが、歯の治療中で食べれません。」「ゆるキャングッズを沢山集めてます。楽しい！笑」など、ストーリーに全く関係のないコメントもしています。

BoichiはTwitterをやっていますが、英語で呟いているため日本人には内容が分かりにくいです。本人は滅多に呟かないのですが、ドクターストーンのコスプレイヤーやファンアートのリツイートは頻繁に行っており、作品への愛が伝わってくるタイムラインとなっています。

ドクターストーンの作者に関する情報を紹介してきましたが、ここでは作品そのものの魅力について解説します。

ドクターストーンは科学の教科書とも呼ばれるほど、科学に関する知識を正しくかつ分かりやすく解説している漫画です。物語の序盤は火起こしからスタートしますが、自然にある材料を使って石鹸や抗菌剤、ラーメン、発電機なども作り出してしまいます。舞台は文明がなくなった原始時代のような世界であるだけに、読者側は「どうやって作るの？」という疑問が自然とわき、ストーリーにのめり込んでいってしまいます。

ドクターストーンの特徴として、何かを作り出す際にフローチャートを表示してくれるというところがあります。何が材料で、どんなことをして化学的な変化をさせていくのかが分かりやすく表示されるため、化学が苦手な人や知識がない人にも内容が入ってきやすいのです。

個性的なキャラクターが多いところもドクターストーンの魅力となっています。主人公の千空をはじめとして、科学王国きってのネゴシエーター・ゲンや船長である龍水、敵対する武力帝国のリーダー・司など登場人物それぞれに突出した個性があり、見た目もかっこいいことで人気があります。

舞台がアメリカに変わってからは、スタンリー・スナイダーやゼノ・ヒューストン・ウィングフィールドといった新たなキャラクターも登場し、「推しが増えた」「ドクターストーンは箱推し！」など、魅力的なキャラクターを前に推しが定まらないファンが続出しています。

ここでは、ドクターストーンの作者に対する世間での評判を、ツイートを元に紹介します。

ドクターストーンの原作者である稲垣理一郎は『アイシールド21』も手掛けていますが、内容や方向性が全く違うだけに「同じだと思わなかった」「一致しなかった」というツイートが多く見られました。

ドクターストーンの作画担当であるBoichiについては、「画力がすごい」「戦闘シーンが圧巻」など、彼の画力を称賛するツイートが多数見つかりました。ドクターストーンは少年漫画向けに多少デフォルメされていますが、それでも細かいところまで書き込みをしているため、アニメしか観ていないという人は漫画も読んでみてはいかがでしょうか。

科学監修をしているくられについては、「ドクターストーンの監修をしてるなんて知らなかった！」「くられ先生は動画も面白いから見てほしい」など、くられファンが監修を知って喜んでいるツイートが多く見られました。くられはフリーライターであると同時に、化学実験をするYouTuberでもあるため、くられからドクターストーンに入ったという人も少なくないことが分かりました。

ドクターストーンは、原作者と作画担当が異なり、科学監修をつけた最強の布陣で描かれたSFサバイバル漫画であることが分かりました。科学的根拠に基づきながらも、小難しくなく分かりやすい表現で描かれていることがドクターストーンの魅力であり、個性豊かなキャラクターやうっとりするほど緻密な作画も多くのファンを引き付けています。漫画は完結していますが、アニメは2023年に第3期がはじまったところです。アニメ派の人も漫画を読み終わった人も、アニメ版ドクターストーンの今後の展開に期待しましょう。