【ドクターストーン】石神千空は物語の主人公！人物像や登場キャラとの関係性も

『ドクターストーン』は「石神千空」・「大木大樹」の2人が主人公とされていて、主人公の片割れである石神千空は自身が持つ膨大な知識で作中で活躍しています。また、おまけ漫画では千空の派生キャラとして「メカ千空」「人外千空」「アホ千空」等が登場しました。初めにこの記事で性格や名言等を紹介する石神千空のプロフィールや、ドクターストーンという作品について簡単に解説していきます。

「石神千空（いしがみ せんくう）」は石化する前は科学マニアの普通の高校生でした。逆立った長い髪は銀髪に髪先は緑色という髪色から、白菜やネギ・小説版で大根等と言わています。鋭い鑑定眼や豊富な知識量に加え、高い指揮能力や精神力を持ちますが、勝負運だけには恵まれません。敏感肌で、漆に触れると顔の形が変わるほどかぶれます。『アイシールド21』の「金剛阿含」を意識していると作者自身が語っています。

『ドクターストーン』は週刊少年ジャンプで2017年から2022年まで連載されていた漫画作品です。『アイシールド21』で有名な「稲垣理一郎」さんが原作等を担当し、作画を「Boichi」さんが担当しました。スピンオフの『Dr.STONE reboot:百夜』が2019年に発表され、2019年からアニメが放送を開始しています。

高校生の「大木大樹」は、以前から好意を寄せていた「小川杠」に告白する事を決意します。この事を聞いた幼馴染の「石神千空」からの気のない激励を受けつつ杠を呼び出して告白をしようとしますが、いきなり空が光り全人類が石化してしまいます。大樹は杠への想いだけで長い間意識を保ち石化から復活すると、滅んだ世界で先に復活していた千空と再会します。大樹は、滅んだ社会や人間を科学の力で復活させるという千空に協力していきます。

最初に解説する内容は、主人公の石神千空の過去や性格です。ドクターストーン作中で全世界が石化する前や子供の頃に何をしてたのかや両親との関係、性格や能力等を解説していきます。

まずは石神千空の能力について解説していきます。千空はジャンプ作品主人公の中では珍しく戦う力をほとんど持ちませんが、チートと言われる程の知識量や科学王国建国後は五知将の中の思考力担当をする等知力で戦う主人公として活躍しています。作中で担当している知力がどれほどのものかや、知力以外の能力も解説していきます。

石神千空は幼い頃から宇宙に行くという夢のため幅広い分野の知識を吸収し続けた結果、知識量はチートと呼ばれる程の量となりました。科学以外の医学や生物学等の様々な分野の知識もある程度持ちますが、その分野で一流と呼ばれる専門家には及びません。発想力や応用力は終盤のクロムに一歩及ばないものの頭の回転は早く、事態を解決する方法をわずかなヒントから思いついています。

石神千空の計算能力も常人を遥かに超えていて、石になった後の3700年間ずっと秒数を数え続けていました。石化から復活後に現在の日付を計算した時には数年に1度だけ入るうるう秒を面倒の一言で片付た上で日付を割り出す等、計算能力も常人をはるかに超えています。さらに、ドクターストーン物語中では高速暗算も披露しています。

知識量はチートレベルの石神千空ですが、体力面に関しては「ミジンコ」「もやし」等と表現されています。科学の実験に没頭していたこともあり持久力は少なく非力であり、大樹復活後には体を使う仕事の殆どを大樹に任せています。

石神千空は誰に対しても敬語を使用する事が少ない傲岸不遜の性格で、口も悪く人を馬鹿にする事も多いです。しかし、人の努力は決して嗤わず、その内なる性格は情熱家で誰1人見捨てる事のできない人情家です。また、千空の一番の武器と言えるのは高い精神力で、諦めるという選択肢を選ばず挑戦をし続けます。ただし、情熱家という性格故にうっかりしている部分があり、ドクターストーン本編でも何度かミスや見落とし等をしています。

石神千空は幼い頃から宇宙に行くという目標を持ち、数多くの分野の知識を身につけ続け、科学の研究や実験を幼馴染である「大木大樹」と共に繰り返していました。ドクターストーン開始時点では高校1年生で科学部長を務めていましたが、千空は科学マニアである事以外は普通の高校生といった立場でした。

石神千空と「石神百夜」は血が繋がっていないため、百夜は千空の義理の父親という関係になります。しかし、百夜の車を売ってまで作った支援があったからこそ千空は科学の道を進み続けられ、百夜が宇宙飛行士になれたのも千空の協力があったからです。血の繋がりは無くても二人の関係は実の親子以上に繋がりがあり、二人の性格や内面も似ている部分があります。

石神白夜の親友が石神千空の本当の父親ですが、その正体はドクターストーン作中では不明のまま完結を迎えています。また、父親だけでなく実の母親の事も分かっていません。千空は父親の正体を聞く機会はありましたが、千空自身も実の父親に対しては興味が無かったために父親の正体を聞かないまま終わりました。

地球で石化現象が起こった時、宇宙にある国際宇宙ステーションにいた事で石化を逃れた人間が6人だけいました。石神村の住民は石化を逃れた6人の子孫であり、石神百夜はこの6人の中の一人です。百夜はいつか遠い未来で千空が復活すると確信していて、村に百物語やレコーダー等様々なものを遺していました。

石神千空は石化した人類や社会の復活を目標としています。しかし、ドクターストーン作中では社会の復活に反対意見を持つキャラも登場して何度か争いが起こっていますが、最後は主人公の千空とは協力関係や味方となっています。ここでは、主人公である千空と主な登場キャラ達との関係を紹介していきます。

「大木大樹」と「小川杠」は千空と同じ広末高等学校に通っていた高校生です。大樹とは幼馴染という関係で幼い頃から千空の実験の手伝いをしていて、付き合いも長く大樹は千空の性格をよく理解しています。杠は中学時代から2人と親友という関係です。

コハクは石神千空がドクターストーン作中で初めて出会った石化した後の世界の人間で、出会った以降は千空と共に行動をしています。コハクは千空を人間的には気に入っていて、ヒロインのような立ち位置ですが作中で恋愛に発展したような描写はありません。また、千空とハグや演技とは言え唯一キスをしたキャラですが、キスしていた時の千空は面倒そうでコハクの目は死んでいました。

「獅子王司」は石神千空とは目的が相容れず、お互い国を起こして存亡をかけて戦いました。最後は司が千空の提案を受け入れ停戦しています。その後奇襲を受け致命傷を受けた司は石化による治癒での蘇生に賭けてコールドスリープで眠りについています。その後千空達が石化装置を手に入れた事により復活し、その後の司は千空の非常に心強い味方となっています。

カセキは石神村の職人で、ドクターストーン作中では石神千空の知識を実際に実現できる高い技術の持ち主です。科学王国にとってカセキの存在はなくてはならない存在であり、千空にとっても無理難題を嬉々とこなしてくれる必要不可欠の存在となっています。

石神村の巫女である「ルリ」は、肺炎を患っていてそのままでは死に至る危険がありましたが千空が作った薬のおかげで救われました。元気になった後は積極的に千空達に協力しています。また、薬の材料の一つであるお酒を手に入れるために出場した御前試合で優勝した千空はルリと結婚する事になりましたが、ルリは結婚後3分で離婚を言い渡されています。

「Dr.ゼノ」は石神千空が小学生の頃に送ったメールがきっかけで出会い、千空にとっては科学の師匠のような存在です。ゼノの思想からドクターストーン本編では敵対していますが、性格や考え方は似ている上に千空もゼノの事を尊敬している部分もあり一時的な休戦中では仲良く協力しあっています。その後千空にゼノは敗北しますが、楽しそうに千空に協力する姿を見せています。

石化から復活した千空が、ほぼ0の状態からストーンワールド作中で発明してきた主な品達を紹介していきます。下で紹介しているのは司帝国と決着が着くまでに発明した中でも一部であり、物語中では他にも多くの物を発明・復活させています。

「復活液」とはドクターストーン作中で石化した人間を元に戻せる物で、石から戻った石神千空が真っ先に発明にとりかかりました。その正体は「ナイタール」と呼ばれている工業用の腐食液で、硝酸とエタノールを混ぜたものです。また、硝酸のみでも石化からは復活しますが時間はかかります。

獅子王司と取引するために石神千空が発明したのが「火薬」です。ドクターストーン本編で作った火薬は正確には黒色火薬という歴史上で最も古く発見されたものであり、材料は硫黄・木炭・硝酸カリの3つと作中ではパワーを上げるためブドウ糖を混ぜています。

木と地面に挟まれてしまったたコハクを助けるため発明したのが「滑車」です。木と竹と土で作った滑車を糸で繋ぎ、石鹸で滑りをよくして滑車が完成しました。非力の千空でも1トンありそうな木を持ち上げる事に成功し、コハクを助け出しています。

クロムが持っていた磁石を使い、千空達は砂鉄を手に入れます。千空は砂鉄と木炭を材料に「鉄」を作り始めますが、鉄の作成には1500度という高温が必要でした。1500度を出すに人手が必要でしたが千空のとある方法によって人を集め、「たたら製鉄」で鉄を作り出す事に成功します。

千空がたたら製鉄に必要な人手を手に入れた方法は、石神村の住人を料理で釣るというものです。焼き魚がメインだった住人へと食べさせたのは千空の好物でもあるラーメンです。千空は穀物である猫じゃらしから麺を作成し、「猫じゃらしラーメン」が完成しました。

千空が次に発明したのは、単極発電機と呼ばれる発電機です。まず千空は作った鉄へと漆を塗った後銅線を巻き、雷の強力な電気で流すことで強力な磁石が作成しました。この作った磁石を使用し、科学にとって必須な電気を生み出す発電機を手に入れた千空は「発電所」を発明しています。

鉄や電気を発明したのも全ては「サルファ剤」を作って病弱のルリを助うためでした。千空が発明した硫酸や手に入れた酒等石神村に到着後発明した物を総動員しつつ、25ステップの工程を終える事で完成しました。

次に発明された「コーラ」は、あさぎりゲンの好物であり石神千空の味方となるための報酬です。サルファ剤の材料の一つである重曹を作るために必要だった炭酸水にカラメルやパクチー・ライムを混ぜる事で作る事ができます。

「日本刀」は、科学王国に攻め込んでこようとする司帝国に対抗するために武器として発明されました。カセキが千空から聞いた作り方で刀を打ち、打った刀で攻め込んできた氷月の槍を破壊していました。

クロムが作成されたギアを見て閃き、カセキと共に徹夜で水車を作りました。さらに、千空が作成された水車からギア等を使用して水力発電所とした事で石神村のいくつかの作業が機械化しています。

携帯電話に必要なパーツで、作った電気を貯めるために発明されたのが「バッテリー」です。千空は鉛蓄電池と呼ばれている、硫酸に鉛を2枚漬け込んで電気を流して溜め込む事ができる電池を作成しました。

スパイとして司帝国へと潜入している大樹と杠に連絡を取るため、千空が作ろうとしていたのが「携帯」です。携帯は、千空が石神村の長となった後に作ったバッテリーや真空管・マイク・プラスチック等の多くの発明品を組み合わせて完成した今まで発明した作品の中でも大作となりました。

手がかじかむ石神村に住む子供達のために石神千空とクロムが発明したのが「暖炉」です。暖炉を含む発明品により村は段々豊かになっていき、プラスチックを作るために石炭の燃えカスが必要だったために一石二鳥の発明品でした。

作成した暖炉を使って蒸気機関を作成した石神千空は、竹編でタイヤを作り「自動車」スチームゴリラ号を発明します。自動車を発明した目的は、司帝国に攻め込むのに必要な発明した科学製品を持っていくためです。

ここからは、石神千空のかっこいい名言を紹介します。主人公の一人である石神千空はドクターストーン作中で数多くの名言を述べていますが、その中でも特にかっこいいと言われている名言を4つピックアップしました。

龍水の言葉に反応したソユーズの「俺はただ知りたかっただけ」というセリフに対しての石神千空の名言です。この後ゲンにもう科学王国の仲間だと言われ、ソユーズは涙を浮かべています。

石神百夜は石神千空と血は繋がっていません。しかし、二人は本物の親子以上に絆があり、百夜は千空にとっては本物の父親であり血が繋がっているかどうか等の細かい事は関係は無い、という名言です。

石神千空が作中で大きな難題にぶつかった時によく言うセリフです。もはや、千空の口癖のようになっているこのセリフは、ドクターストーンという作品をよく知らない人でも千空のセリフだと知っている可能性が高い名言です。

石神千空が穴にマグマと落ちた時のセリフです。マグマは脱出を諦めクロムは地道に二人を救おうとしようとする中、千空は科学の力でどうにか助かろうとしていました。

ドクターストーンは2019年にアニメ放送が開始され、第2期が2021年・第3期が2023年に放送を開始しています。主人公である石神千空の声を演じたキャストのプロフィールや他の作品での活躍を紹介します。

アニメの石神千空の声を担当したのは、声優の「小林裕介」さんです。幼少期の頃の声は「小松未可子」さんが演じています。この記事では、主に現在の千空を演じている小林裕介さんについて紹介します。

「小林裕介」さんは、ゆーりんプロに所属する男性声優です。『VANGUARD』の吹き替えで2009年にデビューし、4年間の下積み後に『とある科学の超電磁砲』の「少佐古俊一」の役でアニメの声優として初デビューしました。英語は話せませんが10歳までイギリスに住んでいた帰国子女で、趣味はダーツ・ハーバリウム・ボクシング・ヨーヨー等で特技は空手・けん玉です。

小林裕介さんの主な出演作品は、『ウィッチクラフトワークス』の「多華宮灰」、『暁のヨナ』の「スウォン」、『アルスラーン戦記』の「アルスラーン」、『RE:ゼロから始まる異世界生活』の「ナツキ・スバル」、『ダーウィンズゲーム』の「須藤要」、『魔術オーフェンはぐれ旅』の「マジク・リン」等のキャラクターを担当しています。

石神千空の人気は高く人気投票では連続で1位に輝いています。しかし、3回目の人気投票ではあさぎりゲンに抜かれて2位に転落してしまいました。ただ、この結果が意外だったと思うファンも多かったようです。

ドクターストーンの恋愛描写は元々少なく、主人公である石神千空は最終回を終えても相手はいません。恋愛より復興を優先しているだけで、大樹へのセリフから恋愛を完全に否定してるわけでもありません。ただ、SNS等のコメントから千空が恋愛をする姿を想像できない読者は非常に多く存在しています。

石神千空の髪は濡れてもすぐ髪の毛が逆立ってしまうため下ろしている姿は貴重ですが、一部のファンからは非常に人気があります。千空の髪の癖っ毛は普段から色々考えているため脳波がビリビリと出てているので逆立っているとされていて、科学では説明できないような設定となっています。

この記事では石神千空の性格や名言・登場した主なキャラ達との関係等について解説してきました。石神千空は、並外れた知識量に加え、精神力の高さや情熱的な性格も魅力のキャラクターです。ドクターストーン作中での名言も多く、かっこいい主人公として読者・視聴者の人気を集めていました。