【ベルセルク】狂戦士の甲冑はガッツを最強にする?危険性についても解説
『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」について紹介します。『ベルセルク』で主人公ガッツの手に渡った「狂戦士の甲冑」が着用者を最強化させるメカニズムや、その反面の危険性についてまとめました。また、「狂戦士の甲冑」の謎や、かっこいい名場面についても解説しています。
目次
【ベルセルク】狂戦士の甲冑とは?
『ベルセルク』と言えば、主人公ガッツが繰り広げる極限のバトルが、作品の大きな魅力の1つとなっています。人間として常人離れした強さを持つガッツですが、その力をさらに引き出し最強クラスに引き上げるのが、「狂戦士の甲冑」と呼ばれるアイテムです。まずはその「狂戦士の甲冑」の基礎情報と、『ベルセルク』という作品の概要などについて紹介しましょう。
狂戦士の甲冑とは?
『ベルセルク』に登場する「狂戦士の甲冑」とは、ドワーフによって作られた呪いの甲冑です。着用者の深層に眠る怨念に作用し、全身の痛覚を麻痺させると共に肉体の力を限界まで引き出して、超人的な戦闘能力を発揮せしめる効果を持ちます。サイズ・形状は着用者によって変化し、兜と籠手は力の発動と共に現れる仕組みとなっています。もとは髑髏の騎士が着用していましたが、現在は主人公ガッツへ受け継がれています。
ベルセルクの概要
『ベルセルク』は、漫画家三浦健太郎氏の手によるダークファンタジー作品です。原作漫画は1989年から連載がスタートしていますが、2023年6月現在でも完結していません。単行本は現在41巻まで出ており、2023年3月時点での世界累計発行部数は5,500万部を超えています。残念ながら、作者の三浦氏は2021年に亡くなりましたが、友人の漫画家・森恒二氏の助力などもあり、その後も連載は継続しています。
ベルセルクのあらすじ
『ベルセルク』は、「黒い剣士」と呼ばれる隻眼・隻腕の男ガッツを主人公とするダークファンタジーです。苛酷な運命を経て復讐の旅に出たガッツは、方々で使徒と呼ばれる怪物との戦いを繰り広げていました。極限の戦いで傷つきながらも、ガッツは目的に向かい仲間と共に一歩ずつ旅を進めていきます。やがて「狂戦士の甲冑」を得た彼は、さらなる危険にさらされつつ、かつての親友で仇のグリフィスに近づいていく…というストーリーになっています。
【ベルセルク】狂戦士の甲冑はガッツを最強にする?危険性は?
『ベルセルク』で主人公・ガッツの手に渡った「狂戦士の甲冑」は、その凶暴な力により、彼を最強とも呼べる戦士に仕上げました。しかしその一方で、ガッツにとっては相当な負担を強いられる状況となっています。ここでは「狂戦士の甲冑」に秘められた能力と、着用がもたらす危険性について見ていきましょう。
狂戦士の甲冑はガッツを最強にする?強さや能力を考察
上で触れたように、『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」には、着用者の肉体の能力を「最強」と呼べる極限レベルまで引き出す作用があります。これを着た者は怒りや破壊衝動を刺激され、どんなに弱っていても超人的な戦闘能力を発揮することができます。実際にガッツは、瀕死状態にあった時に「狂戦士の甲冑」を着用したことで、恐るべき力を発揮して敵を圧倒しました。
狂戦士の甲冑を着用する危険性
『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」は、前述のように着用者の能力を最強レベルにまで引き上げるものの、その反面重大な副作用をもたらす危険性を秘めています。痛覚を麻痺させ、損傷を無理やり繕う代償として、着用者の肉体を著しく損なわせることになります。また、戦闘中甲冑の力に自我が飲み込まれれば、敵味方問わず周囲を全てせん滅するか、もしくは着用者自身が息絶えるまで暴走は止まりません。
狂戦士の甲冑を使ったガッツの異変
「狂戦士の甲冑」は上記のような危険な副作用を持つことから、着用したガッツの身には、いくつもの異変が生じることとなりました。戦闘において甲冑の力を解放したことで、ガッツは我を忘れてしまい、あやうく暴走の一歩手前まで行きます。また、黒かった髪の一部は真っ白になってしまいました。髑髏の騎士によると、着用し続ければさらに「色覚異常」や「視野狭窄」などの症状も進行することになるようです。
【ベルセルク】狂戦士の甲冑に関する謎や名シーン
着用者であるガッツの戦闘能力を最強レベルに引き上げ、『ベルセルク』ファンに大きなインパクトを与えた「狂戦士の甲冑」ですが、その背景にはまだいくつもの謎が潜んでいます。ここではそうした「狂戦士の甲冑」にまつわる謎と、関連する名シーンを紹介していきます。
狂戦士の甲冑に関する謎を考察
『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」の気になる謎の1つが、「どういった経緯でガッツの下に行き着いたか」という点です。また、着用時にガッツの身内に押し寄せたものの正体についても気になります。それぞれについて考察してみましょう。
考察①魔女フローラとの関係
『ベルセルク』における「狂戦士の甲冑」は、霊樹の森の館に暮らす魔女・フローラの手からガッツへ贈られたものです。ただ、甲冑はこのフローラが最初から持っていたわけではなく、元の持ち主は別にいました。その持ち主とは、ガッツらを陰で支える「髑髏の騎士」です。彼はかつて自分が着用していた「狂戦士の甲冑」を、旧知の間柄であるフローラへ託して保管してもらっていました。そして、新生鷹の団による館の襲撃をきっかけとして、新たにガッツの手に委ねられることになります。
考察②ガッツの本性
『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」の謎の2点目として、「着用者の本性」との関係が挙げられます。狂戦士の甲冑を着用すると、その者の本性が戦闘に反映されると言われますが、ガッツの場合は「黒い獣」のような何かに心を支配されそうになります。この「黒い獣」はガッツの本性の象徴であり、彼を衝き動かす「破壊衝動」や「復讐心」を表していると見て取れますが、同時にそれに飲み込まれることの危険性をも示していると解釈できます。
狂戦士の甲冑に関するかっこいい名シーン
『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」は、激しい戦闘場面でこそ真価を発揮するものです。その危険性と表裏一体の強力な威力を持つ「狂戦士の甲冑」には、名シーンと呼べるかっこいい場面がいくつもあります。代表的なシーンを2つ抜き出して紹介しましょう。
かっこいい名シーン①グルンベルトとの戦い
『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」の名シーン、1つ目は使徒グルンベルドとの戦いです。グルンベルドは別名「炎の巨竜」と呼ばれる新生鷹の団の幹部で、最強クラスと言ってよい能力を有しています。ガッツとは霊樹の館の襲撃時に初対戦し、最初強力なパワーで圧倒しますが、途中でガッツは「狂戦士の甲冑」の着用により狂暴化し、一気に形勢を逆転しました。その戦闘は壮絶なものでしたが、その場で決着はつかず、勝敗は後日に持ち越しとなっています。
かっこいい名シーン②ガニシュカとの戦い
「狂戦士の甲冑」の名シーン、2つ目は「恐帝」と呼ばれる使徒・ガニシュカとの戦いです。さすがのガッツも霧状の体を持つこの相手には手を焼きましたが、「狂戦士の甲冑」の力とシールケの魔法、そして宿敵ゾッドとの共闘もあって、ガニシュカの弱点である眉間にダメージを負わせることに成功します。その結果、ガニシュカは人間に姿に戻って撤退を余儀なくされました。
【ベルセルク】狂戦士の甲冑を使うガッツの声優
ここまで「狂戦士の甲冑」について、それがいかに着用者を最強化させるかや、裏腹の危険性などを見てきました。ここで視点を変えて、アニメ版『ベルセルク』の声優について注目しましょう。「狂戦士の甲冑」を纏うガッツを演じる声優は2人いますが、双方のプロフィールなどを紹介します。
ガッツの声優①神奈延年
『ベルセルク』でガッツを演じる声優の1人目は、神奈延年(かんなのぶとし)です。神奈氏は、1997年版の『剣風伝奇ベルセルク』で主人公ガッツの声を担当しました。こちらのテレビアニメ版第1作は原作の「黄金時代篇」を中心とした物語で、「狂戦士の甲冑」は登場せず、「蝕」を経てガッツが使徒狩りの旅に出るまでのストーリーが展開されます。
神奈延年のプロフィール
『剣風伝奇ベルセルク』でガッツを演じている神奈延年は、本名を「林(はやし)延年」といいます。当初は本名で活動していましたが、2001年から現在の芸名に改めました。出身地は東京都で、生年月日は1968年6月10日になります。子役出身で芸歴は長く、声優の仕事は1991年から始めました。ほかにナレーター・歌手の活動も行っています。
神奈延年の主な出演作品
神奈延年の『剣風伝奇ベルセルク』以外の主な出演作品は、『恋する天使アンジェリーク』(風の守護聖ランディ)、『忍たま乱太郎』(七松小平太)、『GetBackers-奪還屋-』(美堂蛮)、『純情ロマンチカ』草間野分などが挙げられます。
ガッツの声優②岩永洋昭
『ベルセルク』の劇場アニメとテレビアニメ第2作でガッツの声を当てているのは、俳優の岩永洋昭(いわながひろあき)です。テレビアニメ第2作の『ベルセルク』では、「千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 聖魔戦記の章」を中心としたストーリーが展開されるため、劇中で「狂戦士の甲冑」も登場します。岩永氏は、甲冑を着用したガッツの戦いを熱演しています。
岩永洋昭のプロフィール
岩永洋昭は1979年11月23日生まれで、出身は長崎県東彼杵郡になります。2000年にモデルデビューし、2004年から俳優活動をスタートさせました。2012年には、声優としても活動を開始しています。さらに2022年9月、歌謡コーラスグループ「 純烈」への加入を発表し、2023年1月からメンバーとして本格的に活動を始めています。
岩永洋昭の主な出演作品
岩永洋昭の『ベルセルク』以外の主な出演作品には、テレビアニメでは『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』(フリックショット)が、テレビドラマでは『トミカヒーローシリーズ』(石黒鋭二 / R5)、『仮面ライダーオーズ/OOO』(伊達明)などがあります。
【ベルセルク】狂戦士の甲冑に対する世間での評判や人気
『ベルセルク』ファンに強烈なインパクトを与えて評判になっている「狂戦士の甲冑」ですが、具体的にはどういう印象を持たれているのでしょうか。ここでは、Twitter上の意見から「狂戦士の甲冑」に対する人気ぶりなどを検証してみました。
「狂戦士の甲冑」に対する意見としては、上記のようなものが大半を占めています。不穏で先鋭的なデザインと、圧倒的な画力で描かれる迫力満点の戦闘シーンが相まって、甲冑の「カッコよさ」を強く印象づけています。
こちらも甲冑のカッコよさについて力説する意見になります。『ベルセルク』と言えば、ガッツのギリギリの戦いぶりが見どころの一つですが、「狂戦士の甲冑」を得たことで、その魅力は最大限にまで引き上げられることとなりました。
こちらは先の2つとは反対の意見です。「狂戦士の甲冑」の着用で強大な敵と渡り合えるようになったものの、その分限界ある生身の体で戦うガッツの魅力は薄らいだ、という見方もあるようです。
【ベルセルク】狂戦士の甲冑はガッツが使用する最強の甲冑だった
『ベルセルク』の「狂戦士の甲冑」について考察してきました。使徒、そしてゴッド・ハンドを倒すことが目的のガッツにとって、肉体の力を最大限に引き出し最強化させるこのアイテムは、もはや欠かすことのできないものとなりました。物語が完結に向けて走り出した今後、「狂戦士の甲冑」を着たガッツがどのような戦いを見せるのかが、一層気になるところです。
この記事のライター
だいじろう
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