【ベルセルク】ファルネーゼは裏の主人公?魅力や最後についても徹底解説
『ベルセルク』に登場する女性キャラであるファルネーゼは、その立ち位置や活躍から「裏の主人公」とも呼ばれています。弱く必死に努力するファルネーゼにはガッツと異なる魅力があります。本記事では『ベルセルク』の裏の主人公ファルネーゼの魅力や最後について解説します。
目次
【ベルセルク】ファルネーゼとは?
『ベルセルク』の裏主人公と一部で評判のファルネーゼについて、簡単なプロフィールと、彼女にとって重要な意味を持つ生い立ちや幼少期について、まず紹介します。併せて『ベルセルク』という作品の概要やあらすじも解説します。
ファルネーゼのプロフィール
ファルネーゼは金髪ツインテールの美少女という外見をしています。貴族出身であり、初登場時は聖鉄鎖騎士団の団長として、異端者とされたガッツに敵対していました。しかし、強く自由に生きるガッツとの出会いや、魔の世界に関わる事件に巻き込まれたことをきっかけに、ファルネーゼは自分を見つめなおすこととなりました。その後はガッツたちの旅に同行することを望み、ガッツ一行の中では主にキャスカを守り、魔法でサポートするといった役目を果たしています。
ファルネーゼの生い立ちや幼少期
ファルネーゼは、本名をファルネーゼ・ド・ヴァンディミオンと言います。ヴァンディミオン家という大富豪の貴族において、第四子の長女として生まれました。しかし家族から愛情を与えられなかっために、精神的に不安定で異常な行動が目立つ幼少期を過ごし、「ヴァンディミオンの鬼子」とまで呼ばれることになりました。その後、ほぼお飾りの聖鉄鎖騎士団の団長になってからは、教義への信仰心と他者からの評価だけを頼りに自分自身を保つようになり、プライドが高く頭の固い騎士となっていました。
ベルセルクの概要
『ベルセルク』は三浦建太郎(みうらけんたろう)さんによる漫画です。1989年から連載が開始され、2023年現在は『ヤングアニマル』に掲載されています。作者の三浦さんは2021年に亡くなってしまったため、その後は『ベルセルク』の結末までの展開を三浦さん本人から聞いていた漫画家の森恒二(もりこうじ)さん監修の下、三浦さんの弟子たちの手によって連載が継続しています。『ベルセルク』は、緻密な作画と壮大な物語が魅力の、日本を代表するダークファンタジー漫画です。
ベルセルクのあらすじ
『ベルセルク』は中世ヨーロッパに近い世界を舞台にしながら、妖精や魔物、魔法などが存在するファンタジー要素が付け加わり、いわゆる「剣と魔法の世界」の物語となっています。基本的には、狂戦士のような強さを誇る孤高の戦士である主人公ガッツの、魔との戦いと復讐の旅を主軸として物語が進行します。そして旅の中でガッツが出会ったり戦ったりした者たちとも共に旅を続けることになり、彼らとの人間模様も描かれます。
【ベルセルク】ファルネーゼは裏の主人公?魅力を紹介
『ベルセルク』の主人公はガッツですが、彼以外の多くのキャラにもスポットが当てられる中で、特にファルネーゼは「裏の主人公」と呼ばれることがあります。ではなぜファルネーゼがそのように裏の主人公とまで呼ばれるのかについて、彼女の立ち位置やかわいい魅力、最後に関して語ることを通じて解説していきます。
ファルネーゼは裏の主人公?
ファルネーゼは『ベルセルク』における裏の主人公と言われています。主人公ガッツの真逆の存在として登場し、さらにその上で共に成長することになったからです。強く自由に生きるガッツと、弱く何かに依存しなければならないファルネーゼは、当初敵対関係となりました。しかし、互いにある種真逆の人間だからこそ、ファルネーゼはガッツに大きく影響を受け、成長するきっかけを得ました。同時にガッツも、懸命に努力するファルネーゼを信頼するようになったのです。
ファルネーゼのかわいい魅力
ファルネーゼのかわいい魅力は、その不器用さと成長にあります。登場当初こそ傲慢で融通の利かない敵キャラでしたが、そうした態度にも幼少時の背景がありました。ガッツの仲間になってからは、役に立てず悩みながらも、キャスカを守り魔法を学び、次第に仲間たちと助け合うようになりました。そしてかつての騎士団時代とは違い、柔軟で余裕のある女性らしい姿を見せるようになったのです。このように明確に成長する姿こそ、彼女のかわいい魅力です。
ファルネーゼの馬のシーン
ファルネーゼに関して一部で有名なのが、通称「馬のシーン」です。異端者として捕らえられたガッツがファルネーゼを人質として逃亡することに成功した際の一場面です。悪霊に襲われ逃げ出したファルネーゼが馬を見つけた時、すでに悪霊がとりついていた馬にマウントをとられ犯されそうになったのです。結果、ガッツに助けられることになりました。この場面は、ガッツにとっても過去を思い出させるものだったということで重要でもあり、また『ベルセルク』の暗い世界観と少々過激な描写を印象付けるものでした。
ファルネーゼの最後はどうなる?
ファルネーゼの最後はどうなるのか、『ベルセルク』という作品が事実上は未完であるためまだ判明していません。まず「最後」ということで思い浮かぶ死亡説についてですが、今のところファルネーゼは死亡したわけではありません。また、物語の最後にファルネーゼを取り巻く人間関係にどのような決着がつくかという点に関しても不明です。特にファンの間では、ファルネーゼの恋愛模様が最後どのような結末を辿るのか気になるという意見が多く見られます。
【ベルセルク】ファルネーゼとガッツやセルピコの関係
ファルネーゼは、ガッツやキャスカ、シールケ、そしてセルピコと、それぞれ独特な関係性を築いています。特にガッツとセルピコに関しては、恋愛面での関わりも見受けられます。ここでは、そのようなファルネーゼとガッツやセルピコたちとの関係性を紹介します。
ファルネーゼとガッツの関係
ファルネーゼにとってガッツは、生き方を根本的に変えてくれた存在です。二人の出会いは、信仰に縋る騎士団長と異端者の敵対関係というものでした。しかしガッツの自由な生き方や、魔の世界に関わる事件に巻き込まれたことをきっかけに、ファルネーゼはこれまでの価値観や生き方を見つめ直し、ガッツたちの旅に同行する道を選択しました。さらにガッツと共にいる中で、ファルネーゼは彼に恋心に近い気持ちを抱くようにもなっています。他方ガッツもファルネーゼを信頼し感謝の気持ちを抱いています。
ファルネーゼとキャスカの関係
ファルネーゼとキャスカは、互いに強め合う関係性にあります。ファルネーゼがガッツたちの旅に同行してまず与えられた役割が、キャスカのお守り役でした。これは、幼児退行し行動が予測できないキャスカを守るためでした。そしてファルネーゼがキャスカのことを命がけで守ったことをきっかけに、精神が不安定なキャスカもファルネーゼのことを強く信頼するようになりました。また、ガッツもファルネーゼにならキャスカを任せることができると信用するようになったのです。
ファルネーゼとシールケの関係
シールケはファルネーゼの魔法の師匠です。ガッツの旅に同行するようになってから、ファルネーゼはシールケの魔法の実力を見て強く感銘を受け、彼女に魔法を教わるようになりました。シールケの方が年下であるにも関わらず、自分に足らない強さを得るために頭を下げて教えを乞うところに、かつては傲慢で融通の利かなかったファルネーゼの大きな成長を認めることができます。
ファルネーゼとセルピコの関係
ファルネーゼとセルピコは、幼少期から最も近くにい続けた存在です。セルピコは子供の頃ファルネーゼに拾われてヴァンディミオン家の小間使いとなってから、ずっとファルネーゼの従者であり続けています。ただし、彼の正体は実はファルネーゼの異母兄であり、この事実をファルネーゼは知りません。そのためファルネーゼがかつてセルピコに異性として想いを伝えたときも拒否したのです。それでもセルピコが彼女のことを大切に思い続けていることは変わりません。
【ベルセルク】ファルネーゼの声優
『ベルセルク』は2度テレビアニメ化されており、その際にキャストも一新されているため、キャラによっては担当声優が2名います。ここではアニメ版『ベルセルク』におけるファルネーゼの声優について紹介します。
ファルネーゼの声優①後藤邑子
『ベルセルク』テレビアニメ第1作におけるファルネーゼの声を担当した声優は、後藤邑子(ごとうゆうこ)さんです。
後藤邑子のプロフィール
後藤邑子さんは、1975年8月28日生まれ、愛知県出身の女性声優です。1999年に声優デビューをしており、所属する事務所はアクセルワンです。儚げでかわいらしい声が特徴ですが、時には真逆のやさぐれたキャラクターを演じることもあります。後藤邑子さんは病気に長く悩まされており、闘病生活を続けながらも精力的に声優活動を続けています。
後藤邑子の主な出演作品
後藤邑子さんが声を演じた代表作として挙げられるのは、『涼宮ハルヒシリーズ』の朝比奈みくる、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』のアーニャ・アールストレイム、『SHUFFLE!』の芙蓉楓、『ひだまりスケッチ』のヒロなどです。特に『涼宮ハルヒの憂鬱』の朝比奈みくる役は、第1回声優アワードのサブキャラクター女優賞を受賞したり、同キャラ名義のキャラクターソングが世間に広く認知されるなど、多大な影響力を持ちました。
ファルネーゼの声優②日笠陽子
『ベルセルク』テレビアニメ第2作においてファルネーゼの声を担当したのは、日笠陽子(ひかさようこ)さんです。
日笠陽子のプロフィール
日笠陽子さんは、1985年7月16日生まれ、神奈川県出身の女性声優です。2007年に声優としてデビューし、かつてはアイムエンタープライズに所属していましたが、2023年現在はフリーで活動しています。凛々しい声質が特徴で、クールな女キャラや傲慢な態度の女性を演じることが多いですが、他にも少年役や年配の女性、さらにはかわいらしさを前面に押し出した少女など、幅広く演じ分けています。また、日笠さんはその高い歌唱力が特に有名で、数多くのキャラクターソングを発表し、歌手デビューも果たしています。
日笠陽子の主な出演作品
日笠陽子さんが出演した代表作品としては、『けいおん!』の秋山澪、『生徒会役員共』の天草シノ、『ロウきゅーぶ!』の永塚紗季、『ハイスクールD×D』のリアス・グレモリー、『NEW GAME!』の八神コウ、『ダンガンロンパシリーズ』の霧切響子、『魔法科高校の劣等生』のアンジェリーナ=クドウ=シールズ、『SHAMAN KING』の麻倉葉、『影の実力者になりたくて!』のアイリス・ミドガルなどが挙げられます。メインヒロインだけでなく、重要なサブヒロイン、少年主人公など幅広い役を数多く演じています。
【ベルセルク】ファルネーゼに対する世間での評判や人気
ファルネーゼがもう一人の主人公となり『ベルセルク』の物語が途中から進行していると評価するファンの声が多く見つかりました。もちろん物語冒頭からガッツを主軸としていることに変わりはありませんが、さらにファルネーゼという新しい軸が導入されたことで、『ベルセルク』という作品がより重厚なものとなったと考えられているようです。
ファルネーゼの馬のシーンは、『ベルセルク』の中でも特に印象的なものとして記憶に残り、よく検索されているようです。さらにその問題の場面をめぐる感想としては、ある種のネタとして最も好きなシーンとして語る人もいれば、ときには嗜好に影響を与えられたと語るファンもいました。
ファルネーゼはそもそもキャラの見た目からしてかわいいと評判です。加えて、特にガッツたちと同行するようになって以降は、性格や言動なども含めてかわいいと認識されているようです。さらには、このようにかわいい女性キャラとして人気のファルネーゼですから、恋愛方面での議論も豊富です。例えば主人公ガッツとの関係については、キャスカという存在と切り離して語れません。一方で、主従関係として長く付き合いのあるセルピコとの発展を応援するファンの声もとても多いようです。
【ベルセルク】ファルネーゼは裏の主人公だった
『ベルセルク』のファルネーゼは、当初は頭の固い傲慢なお嬢様として、主人公ガッツの敵として登場しました。しかし彼女はガッツの生き方や魔の世界を経験することで価値観が変わり、自分の弱さを認めたうえでガッツたちと共に生きていくことを選びました。ガッツとは真逆の、人間味にあふれ、自分の弱さに悩みながらも懸命に成長を続けるファルネーゼの姿は、かわいい魅力として人気となると同時に、裏の主人公と位置付けられるようになっています。
この記事のライター
Otokita Toma
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