【進撃の巨人】立体機動装置の仕組みを徹底調査!ベルトの構造や他の兵器も紹介
『進撃の巨人』ではエレンたち調査兵団を始めとする三兵団の兵士たちに、「立体機動装置」と呼ばれる装備品が支給されます。立体機動装置はその複雑な仕組みで、人類が強大な巨人たちに立ち向かい、戦うことを可能にします。この記事では立体機動装置の仕組みを解説します。
目次
【進撃の巨人】とは?
『進撃の巨人』は別冊少年マガジンで連載されていた、大人気ダークファンタジー漫画です。主人公のエレンたちと巨人との戦いや、巨人そのもの、そして世界に隠された秘密など、複雑に絡み合った劇中の歴史や伏線などが大きな魅力の作品です。まずは『進撃の巨人』の作者、あらすじについて解説します。
進撃の巨人の作者
- 名前:諌山創(いさやまはじめ)
- 誕生日:1986年8月29日
- 出身地:大分県日田市
『進撃の巨人』の作者は諌山創(いさやまはじめ)氏です。諌山氏は専門学校九州デザイナー学院を卒業後、講談社主催のMGP(マガジングランプリ)にて2006年に『進撃の巨人』で佳作となります。2008年には『orz』という作品で第81回週刊少年マガジン新人漫画賞で入選し、同作にてマガジンSPECIALでデビューを果たします。『進撃の巨人』は2009年から別冊少年マガジンで連載を開始し、2021年の連載終了まで世界中で絶大な人気を誇る作品となりました。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は2009年9月から別冊少年マガジンにて連載を開始した漫画作品です。突如姿を現した巨人と戦う人類を描いた作品で、連載当初から人気を博し、2011年のノベライズ版を皮切りに、アニメ、ゲーム、実写化など様々なメディアミックス展開されるほど、世界中で強く支持されています。2021年4月に連載は最終回を迎えましたが、アニメ版は2023年から完結編が放送開始予定です。
進撃の巨人のあらすじ
人類を襲い、食らう巨人が存在する世界で、人々はその脅威から身を守るために高さ50メートルもの壁を築き、その中で平和に暮らしていました。ある日、その壁をも超える超大型巨人の出現により、その平穏は突如として崩れ去ることになるのです。巨人たちの突然の襲撃により人々が逃げ惑う中、少年エレン・イェーガーは目の前で母親を殺されます。自身の無力さを痛感したエレンは、幼馴染のミカサ、アルミンたちとともにこの世界から巨人を駆逐することを心に決めます。
【進撃の巨人】立体機動装置の仕組みや構造
ここからは『進撃の巨人』の世界において、壁の中に暮らす人類が、強大な力を持つ巨人との戦うための最重要兵器ともいえる「立体機動装置」を解説します。巨人の体は小さいものでも3~4メートルはあり、通常の人間では攻撃が届きません。立体機動装置を使用することで、ようやく巨人の体に近づくことができるのです。ここからは立体機動装置の持つ複雑な仕組みや構造、使い方などについて、作中のシーンをもとに詳しく考察します。
立体機動装置の仕組みやベルトの構造
立体機動装置は兵士の腰周りにベルトで装着します。漫画版とアニメ版とで若干の違いはありますが、立体機動装置は大きく三つの部品に分けられます。軸を二つ持ち、それぞれが独立して回転できるような仕組みになっている「本体」と、銃のように構え、巨人や壁に突き刺すためのアンカーを射出できる「射出装置と鞘」、動力となるガスが注入された「小型ボンベ」がセットされています。
対人立体機動装置の仕組み
対人立体機動装置はその名の通り、対人間の戦闘を想定して作られた立体機動装置です。ロッド・レイスの指示を受けたケニーが、リヴァイたちを攻撃する際に使用しています。対人立体機動装置の仕組みは、巨人用のものと少し違います。アンカーを射出し飛び回る基本的な仕組みや使い方は変わりませんが、使用する武器が散弾銃となっており、アンカーの射出方向と平行に発射します。発射後はベルトにつけている薬莢(やっきょう)を補填する必要があります。
アンカーが簡単に抜ける理由
立体機動装置はアンカーを巨人の体や壁に突き刺し、その場へ移動します。そこから別の場所に移ったり、攻撃を回避したりする際は、アンカーを外して新たな場所に刺しなおしますが、アンカーを外す仕組みや使い方はよくわかっていません。アンカーは巨人の体や壁にしっかりと食い込んでおり簡単には外れないようですが、兵士たちは容易に外しています。アニメ版では外れる際にアンカーが少し閉じている描写があるため、手元で取り外しできる仕組みがあると考えられます。
【進撃の巨人】立体機動装置に関連する兵器や武器一覧
立体機動装置は巨人と近接して戦うことのできる、最も重要な装備の一つですが、『進撃の巨人』にはほかにも、雷槍や超硬質スナップブレード、壁上固定砲などといった、対巨人兵器や武器が数多く登場します。ここからはそれらの兵器、武器についてそれぞれの違いやその仕組みと使い方、弱点や登場シーンなどについてもそれぞれ解説します。
雷槍
雷槍(らいそう)は刃をはじく固い皮膚を持つ、鎧の巨人であるライナーを攻撃するために作られた新型兵器です。その仕組みは、中央憲兵が隠していた技術を応用して作られました。落雷のような強烈な威力を発することから、雷槍という名前がつけられ、ハンジやミカサたちが次々と、鎧の巨人の体にこの雷槍を打ち込み、硬化した皮膚を破壊、うなじからライナーを出すことに成功しました。雷槍の弱点はその威力が大きすぎることから接近して使うと、自身も爆発に巻き込まれてしまうところです。
超硬質スナップブレード
立体機動装置で巨人の攻撃をかいくぐり背後に回ったら、弱点であるうなじに向かって超硬質スナップブレードを切りつけ、肉をそぎ落とします。その使い方は、アンカー射出用の鞘に刃を装着して切りつけます。刃は超硬質スチールでできており、切れ味があるだけでなく刃がしなるようにできており、人類が直接巨人の肌に傷をつけられる数少ない攻撃手段であると言えます。弱点は、やはり銃のように離れた位置では攻撃できず、巨人に近づく必要があることです。
散弾銃
104期訓練生はトロスト区の戦闘の際、建物内で巨人たちに囲まれます。アルミンは建物に残っていた、散弾銃を使用することを立案します。囲っている七体の巨人の中央に訓練生たちはリフトで降下し、一斉に散弾銃を浴びせます。目や顔に散弾銃を浴びた巨人たちは動きを止めます。その隙にミカサやアニがとどめを刺し、彼らは難を逃れました。散弾銃は3~4メートル級の巨人に対しては、とどめは刺せなくとも、使い方次第で足止めなどには有効ですが、弱点は威力の低さであると言えます。
壁上固定砲
「壁上固定砲」は壁の上に設置された砲台です。壁の上にはレールが敷かれており、照準を合わせることが可能ですが、固定に時間を要することが弱点です。発射される砲弾には、「榴弾」(りゅうだん)と「ぶどう弾」の二つの種類があり、榴弾は巨人のうなじに当たれば、一撃で仕留められる威力を持っていますが、照準を合わせることが難しく、動き回る巨人のうなじに当てるのは非常に困難です。ぶどう弾は榴弾と違い威力は低く、兵士が近接戦闘するための支援用の砲弾で、足止めに使われます。
対特定目標拘束兵器
女型の巨人を生け捕りにするため、調査兵団が巨大樹の森で使用した新型兵器が「対特定目標拘束兵器」です。複数の樽を備えた装置で、樽から無数のワイヤーを射出し、巨人に向けて銛を次々と打ち込みます。多くの兵士を倒した女型の巨人ですが、体中に打ち込まれた銛により、その動きを封じることができました。その後、女型の巨人は、叫びに呼び寄せられた巨人たちに体を食わせ強引に脱出しますが、巨人の力を持ってしても自力では脱出できない強力な捕獲用兵器であると言えます。
車力の巨人の兵装
「車力の巨人」は四足歩行で移動する巨人で、知性を持ち、巨人の姿のままでも人語を解し、話すことができます。そのため、斥候に運搬、戦闘とあらゆる場面で活躍できます。役割に応じて兵装を変えることができるため、砲弾を背負い、戦車のような働きをすることができます。また、ほかの巨人化能力を持つキャラクターと比較しても、巨人化の持続力が群を抜いて長く、巨人のまま長時間活動することが可能です。
対巨人伐採兵器
「対巨人伐採兵器」は巨人化したエレンが使用できるようになった硬質化の能力と組み合わせることで作られた新型の兵器です。ハンジは地獄の処刑人と呼んでいます。トロスト区の壁際にエレンの硬質化の能力で作られた檻を設置し、そこに巨人をおびき寄せます。そして誘い込まれた巨人のうなじに向けて、滑車で引き揚げられた巨大な丸太を落下させ、巨人を絶命させる、という仕組みです。誘いにおびき寄せられる、知能を持たない巨人限られますが、巨人の殺傷において確実性の高い兵器です。
対巨人砲徹甲弾
「対巨人砲徹甲弾」は中東連合とマーレとの戦争で、中東連合軍が鎧の巨人であるライナーに攻撃する際に使用しました。その名の通り、巨人の中でも非常に硬い皮膚を持つ鎧の巨人にダメージを与えるなど、先述の雷槍と同等かそれ以上の高い威力を持っています。エレンたちの攻撃では雷槍以外、ほとんどまともなダメージを与えることができなかったため、壁外の世界の技術、兵器能力の高さがうかがえます。
【進撃の巨人】立体機動装置の使い方や弱点
『進撃の巨人』ではこれまで紹介したように、様々な武器や兵器が存在しています。ここからは立体機動装置の具体的な使い方、弱点について詳しく解説します。また、新型立体機動装置と旧型との違いや、漫画版とアニメ版とでのデザインの違いなど、その仕組みや使い方、作中の戦闘シーンでの活躍について、詳細に解説します。また、過去に販売されたグッズについても説明します。
立体機動装置の使い方
立体機動装置は使い方を知っていれば、誰にでもすぐ使用できるものではありません。兵士は立体機動訓練装置を使用し、空中での体重移動能力を会得します。体力や筋力、高い空間把握能力を持っていなければ自在に扱うことは難しいでしょう。移動には、鞘についたトリガーを操作しアンカーを射出、壁や巨人の体に突き刺し、ワイヤーを巻き取って対象に高速で近づきます。アンカーを外し、また次の対象物にアンカーを刺し移動、これを繰り返して戦闘や移動を行います。
立体機動装置の弱点
立体機動装置の弱点は主に二つあります。それは「ガス切れ」と「平地などの場所」です。ガスはアンカーがついたワイヤーの射出を行うための動力源で、兵士はガスの残量に気を配る必要があり、ガス切れを起こすと立体機動装置は使えなくなります。また、アンカーを刺す対象物がない場所も弱点と言えます。木や建物の外壁にアンカーを突き刺して移動する立体機動装置は、そのアンカーを刺す対象物がない平地のような場所は弱点で、その機動力を生かすことができません。
立体機動装置は体への負荷が大きい?
エレンたち調査兵団の兵士たちは、厳しい訓練を経た結果とはいえ、立体機動装置を自在に操り、たくさんの巨人と戦っています。しかし、自身の体をベルトで固定し、ワイヤーで空中を高速移動するとなると、かなりの負荷がかかっていると考えられます。現実に即した考えでは、首や関節が外れるほどの衝撃や、内臓への負荷が多大で、常人には耐えられないのではないか、との考察もあります。
立体機動装置の旧型と新型の違い
「新型立体機動装置」はマーレの持つ技術を改良し施された新型の立体機動装置です。旧型との大きな違いは、腰に装着する対巨人用と、背中に装着し使う対人用とに分かれていることです。この二つは同時に装着し使用することが可能です。対人用は拳銃を装着することができ、前述の対人立体機動装置とは異なり、連射も可能です。また雷槍の装着も可能なため、対巨人にも十分な戦力となりますが、新型は戦闘能力の優れたミカサなどしか扱うことができないようです。
立体機動装置の漫画とアニメでのデザインの違い
立体機動装置は『進撃の巨人』の漫画原作、アニメ版とでそのデザインに少し違いがあります。装備したキャラクターを後ろからよく見るとその違いが分かります。ガスを動力としてアンカーを射出する仕組みや使い方は同じですが、本体の形が大きく違います。漫画ではベルトに樽のような形をしたものの中にワイヤーが収納されています。一方、アニメ版では釣り竿のリールのような円盤が左右についた形状となっており、それぞれアンカーの射出装置につながっています。
立体機動装置のグッズは売っている?
立体機動装置のグッズは、デザインを模したおもちゃやファンが作成したクオリティの高いものなど様々あります。代表的なものでは、ユニバーサルスタジオジャパンでの進撃の巨人コラボイベント中のグッズです。過去のイベント期間中はパーク内やオンラインショップで調査兵団のマントや立体機動装置が販売されました。例年は夏ごろにイベントが開催され、これらのグッズはすぐに売り切れたため、次回のイベント開催に期待するファンも多いようです。
【進撃の巨人】立体機動装置に対する世間での評判や人気
立体機動装置は、装備して戦う兵士たちのかっこよさから多くのファンの評価を得ています。特に雷槍や新型立体機動装置を装備するミカサやリヴァイなど、強くて人気の高いキャラクターは、立体機動装置を操る戦闘中の姿を名シーンとして取り上げるファンも多くいます。『進撃の巨人』に登場するキャラクターの魅力を一段と引き立てるアイテムであると言えます。
立体機動装置の仕組みの複雑さに関心を寄せるファンも多いようです。中には百均などで購入した材料で立体機動装置や新型立体機動装置のレプリカを作成するファンもいるほどです。小さな人類が、巨人と戦うために技術や知恵を結集して作り上げた立体機動装置は、複雑な要素が絡み合った『進撃の巨人』という作品を楽しむうえで、考察しがいのある重要アイテムであると言えます。
巨人との戦闘シーンは、エレンたちが空中を縦横無尽に動き回る迫力が大きな魅力です。『進撃の巨人』という作品は、雷槍をなんとかして鎧の巨人に当てに行くシーンや、新型立体機動装置を操るミカサなど、多くのファンに支持される名場面で迫力あるシーンを生み出しています。その迫力の源が立体機動装置であり、『進撃の巨人』という作品を語る上で欠かすことのできない要素の一つであることが、ファンの反応からうかがえます。
【進撃の巨人】立体機動装置の仕組みは複雑だった
立体機動装置の仕組みはとても複雑で壊れた際の修復も難しく、ガス切れなどの弱点もあり、完璧な装備とは言えません。しかし、スナップブレードだけでなく、雷槍のように威力の高い武器に変更するなどの応用も効き、新型のような改良も施せます。小さな人類が、とてつもなく大きな体躯を有する巨人と戦うために作られたその装置は、『進撃の巨人』のバトルシーンを大いに盛り上げます。作中の最重要アイテムとして、今後もファンの間で語り継がれることでしょう。
この記事のライター
PP西村
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