【進撃の巨人】ヒッチ・ドリスとアニやマルロとの関係は？最終回はどうなる？

進撃の巨人には巨人を討伐するための組織が幾つか存在しており、ヒッチは憲兵団と呼ばれる組織の新兵としてその姿を現しました。ここではヒッチの具体的な素性をプロフィールから明らかにしていき、同時に『進撃の巨人』の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ヒッチは憲兵団に所属する女性新兵です。ベージュ色のウェーブヘアな見た目をしており、人を小馬鹿にするような軽薄な言動と兵士らしからぬ不真面目な性格をしています。その態度が周囲メンバーからの不満を買ってしまうことがありましたが、女型の巨人捕縛作戦では誰よりも機転を利かせた動きを見せており、ルームメイトのアニが行方不明だと知った時はショックを受けていました。

進撃の巨人は諌山創によって週刊少年マガジンに連載されている漫画作品です。圧倒的な力を持つ巨人とそれに立ち向かう人間の物語が描かれたダークファンタジー作品であり、残酷で悲壮的な世界観と緻密に練られた伏線が世界中の読者に受け入れられています。2022年9月時点での世界累計発行部数は1億1000万部を突破しており、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスも展開されています。

巨人によって滅亡の危機にあった人類は3つの城壁を築き上げて命脈を保っていました。城壁の内側で生活していたエレンは家族と幼馴染と共に平穏に暮らしていましたが、彼が10歳を迎えた時、超大型巨人が突如現れたことで壁が崩壊し巨人の群れが侵入してしまいました。そこでエレンは母親を失ってしまうと、巨人を駆逐するという目標を果たすために調査兵団に入団することを決意します。

ここからは進撃の巨人におけるヒッチとアニの関係や人物像についてまとめていきます。ヒッチとアニは同じ部屋で生活するルームメイトであり、出会ったばかりの頃はヒッチの性格がアニの神経を逆なですることがありましたが、その関係性の変化が魅力的な部分でもあります。

ヒッチは憲兵団に所属していますが、普段の言動は軽薄で仲間に毒を吐いたり煽るような口を利くような性格をしています。おまけに不真面目で弛んだ態度は仲間からも甘く見られ、憲兵団に入れたのも不正だと思われていました。しかし、女型の巨人拘束作戦では誰かが犠牲になることを恐れるような仲間思いの一面を見せ、作戦を強行した調査兵団に糾弾するほどの正義感を見せつけました。

ヒッチは進撃の巨人作中にて戦闘描写が描かれておらず、実際の強さは本編では披露されていません。憲兵団に所属できたことから通常種の巨人なら討伐できると思われますが、入団した時の成績は10位とギリギリなものだったため突出した戦闘力は持っていないと考えられます。

アニとは憲兵団の同期でありルームメイトの関係です。ヒッチはアニに対して「寝顔が怖い」「話がつまらない」と辛辣に当たっていましたが、ストヘス区の戦闘でアニが行方不明になった時は「人と関わるのを怖がってる」とアニの本性について語っていき、本当は友達になりたかった思いを口にしていました。マーレ編以降は水晶化して眠っていたアニに世界情勢や愚痴を話し続けていました。そしてアニが目覚めた後、彼女はヒッチに対してずっと話しかけてくれたことに感謝する手紙を綴るのでした。

マルロとは憲兵団の同期であり、ヒッチが密かに想いを寄せていた相手でした。初めは生真面目なマルロのことをヒッチはからかっていましたが、マルロが上官に暴行された際に助けたことがきっかけで意識が変わっていったとされています。マルロは鈍感であるためヒッチの好意に気付くことはなく、彼が調査兵団に転属しウォール・マリア奪還作戦で死亡してしまうとヒッチは酷く悲しみました。

ここからは進撃の巨人におけるヒッチの最終回での結末や名言についてまとめていきます。憲兵団所属の兵士でありながら悪評高く毒舌なキャラとして描かれていたヒッチでしたが、ネット上ではそんな彼女の口から出た名言や活躍が魅力的だと話題になっています。

マーレ編で再登場したヒッチは水晶化したアニの監視役に選ばれ、世界情勢や愚痴などを語り続ける日々を送っていました。一方外の世界でエレンが地鳴らしを発動すると眠っていたアニが目覚め、アニが街に出るならと彼女の逃走に協力することにします。アニの生い立ちや覚悟を聞きながら馬を走らせ、途中で腹ごしらえのためにヒッチが露店に立ち寄るとそこでアニは姿を消しました。そうして一通の手紙だけが残されていると、そこには水晶化している間話をしてくれたことを感謝する内容が綴られていました。

地鳴らしによって全人類の大半が死亡してしまうほどの事件が起きましたが、進撃の巨人最終回にてヒッチが生存していることが明らかにされました。ヒッチはエルディア国に仕える権力者になっているようで、兵の戦意を高めるため集会で拳を突きあげていました。ただしその顔にはあくびが映っており、不真面目な彼女の印象は変わらず残っていました。

マーレ編に再登場するとアニとの関係性がより密接に描かれて話題になっていたヒッチでしたが、ファンの間では不真面目ながらも一本筋を通しているような彼女の人柄に人気が集まっており、その一面が垣間見える名言もカッコイイと評判です。ここではヒッチの名言の中でも特に人気のある3つのセリフを紹介していきます。

マルロと共に山狩りをしている時、行方不明のままであるアニの話題になるとヒッチは上記のように憎まれ口を叩きながらアニへの心配をにじませていました。ストヘス区で女型の巨人が出現した際多くの犠牲者が出ていたこともあり、普段は毒舌家で不真面目なヒッチであってもアニのことを不安に思ってしまう人間らしさが見えた名言です。

地鳴らしの発動によって水晶化が解けたアニはヒッチの助けを借りて逃走を図っていました。そこでヒッチはアニのせいで多くの人が犠牲になったことについて問いかけ、それにアニは「父の元へ帰るためなら同じことをやる」と答えます。それに対してヒッチから出た言葉が上記のものでした。ヒッチがアニに抱いていた心配や憎しみといった複雑な感情を彼女なりに表現した名シーンです。

アニと共に逃走していたヒッチでしたが、途中で腹ごしらえ用のパイを買いにアニの元を離れるとアニは馬を置いてどこかに消えてしまいました。パイを持って戻ってきたヒッチは置き手紙を見つけ、それを読んでみると4年間話しかけてくれた感謝の内容が記されていました。それを読み終えたヒッチはパイを食べながら上記のセリフを語りましたが、背中だけが描かれたそのシーンは哀愁漂うとても切ない瞬間でした。

ここからはアニメ版進撃の巨人にてヒッチの声を担当した声優についてまとめていきます。アニメ作品としても世界的に有名な進撃の巨人ですが、そこで映像化されたヒッチが登場すると毒舌で不真面目な彼女の性格が声優の演技によってより際立ち、多くのファンから声優がハマっていると評判になりました。

ヒッチを演じた声優は渡辺明乃（わたなべあけの）さんです。素の一人称が『ボク』という珍しい声優であり、共演者からは役に入り込んでいると感心されたことがあるというエピソードを持っています。若く爽やかな声質が特徴的で活発的な女性キャラや主演キャラの幼少期などを演じることが多いです。

これまで進撃の巨人に登場するヒッチの人物像やアニとの関係性などについてまとめてきましたが、彼女に対して進撃の巨人ファンたちはどんな印象を抱いているのでしょうか？ここではヒッチに対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

進撃の巨人読者の中ではヒッチの見た目の可愛さや仲間思いな性格が好印象のようで、作中登場キャラクターの中でも1番好きだと語る人もいました。見た目が良く性格も実は良いとなれば、彼女に人気が出るのも納得でしょう。

ヒッチとアニの関係性を魅力的に思っている人もとても多いようで、2人のことが好きという意見を共有し合ったりもしもの展開を語るコメントなどが溢れていました。中でももしもの展開を語るコメントは様々なシチュエーションが見受けられ、それだけ2人の関係性が読者に受け入れられていると言えるでしょう。

ヒッチとアニの関係性が魅力的だった分、2人が別れの言葉もなく離れてしまった展開に切なさを感じる人が大勢いました。アニが自分の境遇を語る前フリから手紙でお礼し、それを読んだヒッチが2人用のパイを1人で食べるという流れが進撃の巨人らしくて良いと絶賛されていました。

進撃の巨人初登場時は人を煽ったり毒舌家で嫌味な存在だったヒッチでしたが、回を追うごとに仲間思いな一面が見えていき中々素直になれない人柄がだんだんと魅力的に映っていったキャラクターでした。ヒッチの活躍やアニとの関係性について詳しく見れていなかったという人は、この機会にぜひ進撃の巨人本編を見返してみてはいかがでしょう。