【スパイファミリー】デズモンドの正体は黒幕?目的やダミアンとの関係も
デズモンドはスパイファミリーの黒幕とされている人物です。東西冷戦を繰り広げる2か国(西国ウェスタリス、東国オスタニア)のうち東国の政治家・要人として登場しています。本記事では、スパイファミリーに登場するデズモンドの正体や目的、家族関係について解説します。
目次
【スパイファミリー】デズモンドとは?
デズモンドのプロフィール
デズモンドことドノバン・デズモンドはスパイファミリーの作中に登場する政治家で、スパイファミリー作中で冷戦を繰り広げる東西両国のうち、東国オスタニアの元首相で極右政党の総裁を務めるなど、政財界などに多大な影響力を持っています。しかし彼は表舞台には滅多に姿を見せず、正体に謎が多い人物として描かれています。またプライベートでは4人家族で、妻メリンダとの間に長男デミトリアス・次男ダミアンをもうけています。
デズモンドの性格
デズモンドはスパイファミリーの作中で表舞台に滅多に姿を見せないことから、非常に用心深い性格であることが分かりますが、それ以外の彼の性格や正体、目的、人間関係などは謎に包まれています。彼と直接会った黄昏も、デズモンドを掴みどころがなく正体が分かりにくいと評しており、彼が西国ウェスタリスに対し穏健派なのか強硬派なのか、平和主義なのか戦争を望んでいるのかはいまだに明らかになっていません。
ただ、彼の次男ダミアンが家庭内で居心地の悪さを感じていたり、父親から認められていないと引け目を感じる描写があることから、家庭内ではダミアンとあまり時間を割いておらず、親子の接触が少ないことが伺えます。
スパイファミリーの概要
スパイファミリーは「少年ジャンプ+」で連載中の漫画作品で、スパイをモチーフにしたアクション・ホームコメディ作品です。連載当初から大きな人気を誇り、2023年5月時点で累計発行部数は3000万部を突破し、アニメ化・ミュージカル化もされ、2023年12月には劇場アニメの公開も予定されています。
スパイファミリーのあらすじ
東西冷戦真っただ中の両国にあって、西国ウェスタリスから東国オスタニアに潜入した凄腕スパイ・黄昏は、東西平和を脅かすオスタニアの要人ドノバン・デズモンドに接触するための任務に挑みます。任務で彼の息子が通う名門イーデン校に養子を送り込む必要性がでた黄昏は、孤児院にいた少女アーニャを養子役、公務員のヨル・ブライアを妻役とし自らもロイド・フォージャーと偽名を名乗り、仮初の家族関係(フォージャー家)を築いて任務に身を投じていきます。
【スパイファミリー】デズモンドの正体は黒幕?目的を考察
デズモンドグループが関係していると言われること
ドノバン・デズモンドをトップとするデズモンドグループは非常に大規模な企業であり、経済力の面でオスタニア国内で絶大な影響力を持っています。これは良家の子女が数多く通うイーデン校の中でも抜きんでており、次男ダミアンに対しゴマすりしてくる生徒もいるほどです。本項では、デズモンドグループが関与している可能性のある事柄について紹介します。
グルーマン製薬を買収する
グルーマン製薬は、オスタニア国内の大手製薬メーカーですが、作中では経営危機に陥っていました。この状況に、デズモンドグループはグルーマン製薬の友好的買収を行い、グルーマン製薬の経営陣だけでなく社員ら全員を受け入れました。企業買収となると、経営陣や社員のリストラは避けられない場合もある中、全てを受け入れる形で大企業の買収を行ったことからも、デズモンドグループが如何に大きな財力を持っているかが分かります。
ドーピング剤の開発に関係?
スパイファミリーの作中で、ロイド(黄昏)が後輩スパイ・フィオナとの合同任務で地下テニス大会に出場する回がありますが、この時の対戦相手に薬物によるドーピングで身体能力を強化した者たちがいました。この薬物の出どころは、政府ととある企業が合同開発したという紹介がされていましたが、デズモンドグループがグルーマン製薬を買収した背景から、このドーピング剤開発にデズモンドグループが関与している説が浮上しています。
ブランツ外相の暗殺計画に関係?
また、スパイファミリー作中での大きな事件として、西国ウェスタリスのブランツ外相の暗殺未遂事件がありました。この時の暗殺犯はオスタニア国内の過激な大学生グループで、暗殺方法は特殊な軍用犬に爆弾を括り付け、ターゲット(ブランツ)に突撃させるというものでした。暗殺方法自体は単純ですが、一介の学生グループの力だけで訓練された軍用犬を用意できるとは考え難く、背後に大きな組織の存在が疑われていました。
デズモンドグループはオスタニア国内で絶大な影響力・経済力を持ちなおかつトップのデズモンドは極右政党のトップであるため、冷戦相手国の外相暗殺を企てても不思議ではありません。こうした背景から、暗殺計画のバックにデズモンドグループがいるのでは、という説が浮上していました。
デズモンドの頭部の傷の理由
デズモンドの頭部には大きな縫い目(傷跡)があります。この傷の原因は作中では明らかになっていませんが、デズモンドはオスタニアの元首相で極右政党の総裁であり、普段は表にほとんど姿を見せず警護を厳重に固めているため、過去に暗殺者などに襲われてその際につけられた傷である可能性があります。
また、スパイファミリーの作中ではアーニャやボンド、地下テニス大会でのドーピング、ブランツ外相暗殺未遂時の軍用犬などのように特殊な操作・訓練や薬物を投与された人間や生き物が登場するため、デズモンド自身も脳などに何らかの改造手術を施している可能性もあります。ただ、これらはいずれも推測の域を出ないため、今後作中で明らかになるか注目されています。
デズモンドの目的
デズモンドはオスタニアの極右政党の総裁であり、ロイドの任務もデズモンドに接触しその目的などを探ることであるため、スパイファミリーの作中でもロイド達ウェスタリスの敵対側、つまり東西両国の戦争を企てる黒幕であることが疑われています。しかし、デズモンド自身の性格や行動などの正体は殆どベールに包まれているため、彼の真の目的や企みなどは作中で一切不明のままです。
デズモンドと黄昏の初対面のシーン
デズモンドとロイド(黄昏)は、イーデン校の懇親会の帰りに初対面を果たしています。この時、デズモンドはロイドに対し当たり障りなく対応しており、ロイド側もデズモンドに対し掴みどころのない人間という印象を感じていました。しかし、ロイドとの会話の中で「人と人は永遠に分かり合えない」という内容の発言をしており、排他的=西国との戦争を望んでいることを示唆するような、緊迫感溢れる場面もありました。
デズモンドの善人説
一方で、デズモンドは戦争を望む黒幕ではなく善人であるという説もあります。ロイドとの対面時も、アーニャとダミアンの喧嘩を謝罪するロイドに対し咎めることなくにこやかに接していたり、作中でもグルーマン製薬を買収し救済するような形をとるなど、他人に対して善いことをしている描写があるため、善人説が浮上しています。
【スパイファミリー】デズモンドの家族やダミアンとの関係
デズモンドとダミアンの関係
作中ではデズモンドと次男ダミアンとの会話描写は1回しかなく、その時はダミアンが父に対し緊張している様子を見せていました。また、ダミアンがステラを獲得したことについては褒めたものの、アーニャと喧嘩して殴られたことは意に介さなかったりするなど、ダミアンへの関心が薄いと示唆される描写もありました。このことから、ダミアンと父ドノバンとの関係は一般的な親子に比べ距離感があることが分かります。
デズモンドの妻
デズモンドの妻はメリンダといい、初登場時にはヨルをママ友会に招き入れていました。メリンダは次男ダミアンを溺愛しており、彼が他の生徒たちと一緒にバスジャックに拉致された時は激しく取り乱していましたが、救出されたダミアンを迎える時、愛憎入り混じった複雑な感情をアーニャにが読まれていました。このため、表面上は愛情深い人間には見えますが、メリンダも夫と同じく底知れない一面のある、正体が掴み切れない人物であることが分かります。
デズモンドの長男
デズモンドの長男、つまりダミアンの兄はデミトリアスと言い、ダミアンと同じくイーデン校に通っています。デミトリアスは試験全教科でほぼ満点をとれるほど優秀で、「皇帝の生徒(インペリアル・スカラー)」と呼ばれる、イーデン校内でも特に優秀な生徒に与えられる称号を得ています。ただ、デミトリアスもスパイファミリーの作中でまだ未登場であり、性格なども謎に包まれており、父ドノバンや母メリンダと同じく正体が明らかになっていないキャラの一人です。
【スパイファミリー】デズモンドの声優
デズモンドの声優は「土師孝也」
アニメ版・スパイファミリーでドノバン・デズモンドの声優と務めるのは、声優だけでなく俳優・演出家としても活躍している土師孝也さんです。本項では、土師孝也さんのプロフィールやこれまでの出演作品について紹介していきます。
土師孝也のプロフィール
土師孝也さんは東京出身の75歳(2023年9月15日現在)で、短大卒業後は劇団青年座に所属するなど、元々は舞台を中心に活躍していました。その後徐々にテレビドラマや洋画吹替、アニメ作品などにも活躍の場を広げ、特に「ハリー・ポッターシリーズ」では主要キャラクターであるセブルス・スネイプの吹き替えを担当していました。現在は本業だけでなく声優養成所で講師も務めるなど、後進の育成にもあたっています。
土師孝也の主な出演作品
土師孝也さんは過去にドラマ、映画、アニメなどで数多くの場で活躍しており、特にアニメ作品には本記事で紹介したスパイファミリーをはじめ、数多くの作品に出演してきました。その主な出演作は、スパイファミリーのデズモンド以外では以下の通りです。
- 北斗の拳:トキ、アミバ
- 剣勇伝説YAIBA:柳生十兵衛三厳
- 蒼窮のファフナー HEAVEN AND EARTH:溝口恭介
- 名探偵コナン:ジェイムズ・ブラック
- NARUTO-ナルト-疾風伝:角都
- 転生したらスライムだった件 転スラ日記:ガゼル
- HUGっと!プリキュア:ドクター・トラウム
- BLEACH 千年血戦編:ロバート・アキュトロン
- EDENSZERO:ネロ
- でこぼこ魔女の親子事情:フェニックス
【スパイファミリー】デズモンドに対する世間での評判や人気
スパイファミリーの作中において、デズモンドはその正体や目的などが殆ど謎に包まれており、ロイドとの会話の中でもそれらは殆ど明らかにならなかったため、デズモンドはやはりガードが極めて固いことを実感する読者もいるようです。
スパイファミリーに登場するデズモンドに対し、オスタニア極右政党という立場と演じる声優(土師孝也)の迫力ある声もあり、読者・視聴者の中にはスパイファミリーという作品の黒幕・ラスボスになるのではと考えている人もいるようです。
ロイドと接触した時に、スパイファミリー作品の黒幕・ラスボス候補に相応しい迫力や恐怖を感じながらも、その表情の奥に隠された考えや目的がとても気になり、早く作品の続きが見たいと感じる読者・視聴者もいるようです。
一方で、ロイドと接触した際にデズモンドが見せた、予想外な柔和な表情に対しロイドと同様に意表を突かれた読者・視聴者もいるようです。読者の中にはデズモンドがスパイファミリー作品の黒幕と思っている人が多く、デズモンドは恐ろしい人間だと考えている人も多いようなので、その中で見せた表情に意外性を感じた読者が多いようです。
【スパイファミリー】デズモンドの正体には謎が多かった
本記事では、スパイファミリーに登場するドノバン・デズモンドについて紹介しました。現時点では、東西平和を脅かす黒幕だと疑われていますが、その正体や目的は未だにはっきりしておらず、分かっているのは家族構成程度です。逆にロイドと対面した際のにこやかな対応や、スパイファミリー作中でのデズモンドグループの動きから、善人説も出ています。彼が善人だった場合、スパイファミリー作中で黒幕は別に存在することになるため、デズモンドの善人説・黒幕説などと合わせて今後の展望が注目されています。
この記事のライター
tera_yuuki56
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