【トトロ】声優を一覧にして徹底紹介！現在の活躍や過去の出演作も合わせて解説

日本アニメ界の巨匠宮崎駿が監督を務める『となりのトトロ』は昭和30年代前半の日本を背景とした、子供にしか見えない不思議な生き物トトロとサツキ・メイ姉妹の交流を描いたスタジオジブリ製作のファンタジー長編アニメーションです。キャッチコピーはサツキとメイの父草壁タツオの声優を務めた糸井重里考案によるもので、興行収入は11.7億円で世界各国で公開されました。数年おきに金曜ロードショーでも放送されて、毎回高視聴率を獲得する今もなおさまざまな世代に人気の作品です。

『となりのトトロ』の監督は上述した通り宮崎駿監督です。1941年1月5日に生まれ、現在83歳の宮崎駿監督は1963年にアニメ制作会社としては最も歴史が古い東映動画に入社し、アニメーターとしての道を歩み始めました。そして1979年に公開されたアニメ『ルパン三世カリオストロの城』で劇場映画の初監督を務めました。その後、高畑勲らとスタジオジブリを設立し数々の作品を生み出し、2001年に公開された『千と千尋の神隠し』ではベルリン国際映画祭金熊賞とアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しています。

小学校6年生の姉サツキと4歳の妹メイは母の病気の治療のため、父と一緒に森の近くにある田舎の古い一軒家に引っ越してきました。母は入院中、父は仕事、姉は学校で幼いメイは一人で家の周りを探索していると、見たこともない不思議な生物に出会います。好奇心旺盛なメイは怖がることもなく追いかけ回し、気が付くとメイは大きな生物の上にいました。面白がって鼻をくすぐると大きな生物は声をあげます。メイにはそれが「トトロ」と聞こえ、その生物にトトロと名付けるのでした。

『となりのトトロ』のしっかり者の姉、草壁サツキ役の声優を務めたのは日髙のり子さんです。日髙のり子さんは東京都出身で現在61歳のベテラン人気声優です。10歳の時に児童劇団養成所に入所し、1980年にはアイドルデビューもしています。主な出演作品として『タッチ』の浅倉南、『らんま1/2』の天童あかねを演じたことは有名で、近年では『深夜！天才バカボン』のバカボンのママ、『呪術廻戦』の九十九由基を演じており、今もなお根強い人気で活躍する女性声優です。

『となりのトトロ』のかわいい妹草壁メイ役を演じた声優は坂本千夏さんです。坂本千夏さんは神奈川県出身で現在64歳のベテランで80年代、90年代に数多くの主演を務めた人気声優です。高校生の時に歌うときの声が変だと言われたことから、役者や声優の道を志したようです。主な代表作品として『フクちゃん』のフクちゃん、『CAT'S EYE』の来生愛、『それいけ！アンパンマン』のてんどんまんなどに出演しています。可愛く特徴的な声で子供や人外キャラを演じることが多いです。

『となりのトトロ』の優しいお父さん草壁タツオを演じた声優はコピーライターとして活躍している糸井重里さんです。群馬県出身の糸井重里さんは現在75歳で1971年にコピーライターとしてデビューして以来数々の賞を受賞しています。声優ではない糸井重里さんの味のある演技が好評でしたが、糸井さんが声優に抜擢されたのは宮崎駿監督の希望だったようです。また『となりのトトロ』に出演を機にスタジオジブリ製作映画のキャッチコピーも担当し、ジブリファンの記憶に残るフレーズを生み出しています。

『となりのトトロ』のサツキとメイのお母さん、草壁ヤス子を演じた声優は島本須美さんです。島本須美さんは高知県出身の現在69歳でジブリ作品では『風の谷のナウシカ』のナウシカ役も担当しました。1979年に声優デビューを果たしてから、ナウシカ役を始めとして、『小公女セーラ』のセーラ、『めぞん一刻』の音無響子などの主人公やヒロイン役を数多く担当し、一躍人気声優になりました。今もなお放送が続いている『それいけ！アンパンマン』のしょくぱんまん役は彼女の担当する役の中で最も長く演じている役です。

『となりのトトロ』に登場する不思議な生物トトロを演じた声優は高木均さんです。東京都出身で「キンさん」の愛称で親しまれた高木均さんは2004年に虚血性心不全のため78歳で亡くなられています。生前の主な代表出演作としてはアニメ『ムーミン』のムーミンパパや『銀河鉄道999』のナレーションを担当して包容力のある声が人気の声優でした。「徹子の部屋」に出演した時にトトロの演技を披露して、独特な演技のこだわりを見せていたようです。

『となりのトトロ』に登場するサツキとメイをお母さんの元まで送り届けたネコバスを演じた声優は龍田直樹さんです。龍田直樹さんは和歌山県出身で現在73歳のベテランで一つの作品で何役もこなす演技の幅が広い声優です。代表作品として、『キテレツ大百科』のブタゴリラや『ドラゴンボール』のウーロン役を務めました。共演者からアドリブが多いので油断大敵だと評価されています。

『となりのトトロ』のカンタのおばあちゃん役は北林谷栄さんが演じています。東京都出身の北林谷栄さんは2010年に95歳で亡くなられています。声優の仕事よりも女優として映画やTVで活躍しており、30代から老婆役に定評があったようです。主な声優の代表作としては『眠れる森の美女』のマレフィセント役があります。

『となりのトトロ』でカンタの父役を演じた声優は広瀬正志さんです。大阪府出身の広瀬正志さんは現在76歳で2014年に病気で長期入院すると発表があり、そこから活動を休止しているようです。中低音が響くバリトンボイスの持ち主で、主な代表作としては『機動戦士ガンダム』のランバ・ラル役や『キン肉マン』のリキシマン役があります。復帰後の活躍を待ち望むファンが多いようです。

『となりのトトロ』でカンタの母役を演じた声優は丸山裕子さんです。丸山裕子さんは東京都出身の現在77歳で声優だけではなく、舞台やTVドラマで女優としても活躍しています。代役として、『ドラえもん』の野比のび太役や劇場版の『アルプスの少女ハイジ』のペーター役を演じた経験もあります。

『となりのトトロ』に登場するサツキの同級生のカンタを演じたのは子役の雨笠利幸さんです。東京都出身の雨笠利幸さんがトトロのカンタを演じた年齢は11歳で、現在は47歳になっていますが芸能活動はしていないようです。子役時代は『遠山の金さん』や『暴れん坊将軍』といった時代劇に数多く出演していました。

『となりのトトロ』のカンタの家の本家のおばあちゃん役を演じたのは声優の鈴木れい子さんです。東京都出身の鈴木れい子さんは現在79歳のベテラン声優です。癖の強い老婆役を演じることが多い声優で、代表作品として『ねるねるねるね』のCMの魔女、『クレヨンしんちゃん』のとなりのおばちゃん役などがあります。

『となりのトトロ』のサツキが通う学校の先生役を演じたのは女優の鷲尾真知子さんです。現在74歳の鷲尾真知子さんは神奈川県出身でTVドラマや舞台に脇役として数多く出演されています。代表作品としては『大奥』シリーズの葛岡役が有名で、声優としては『うる星やつら』のサクラも演じています。

『となりのトトロ』でメイが行方不明になったときに、サツキにメイのことを聞かれた草刈りをしている男性を演じたのは千葉繁さんです。現在69歳の千葉繁さんは熊本県出身で甲高い個性的な声質を持っている声優です。代表作品としては『ハイスクール！奇面組』の一堂零役、『うる星やつら』のメガネ役などがあります。

『となりのトトロ』で母の入院する病院からの電報を届けた郵便配達員を演じた声優は西村智博さんです。西村智博さんは北海道出身の現在62歳で声優の他にシンガーソングライターや演出家も務めマルチな活動をしています。主な代表作品としては、『それいけ！アンパンマン』のSLマンや『うる星やつら』のコタツネコなどがあります。

『となりのトトロ』でサツキが転校して初めての友達として登場したミッちゃんを演じた声優は神代知衣さんです。現在63歳の神代知衣さんは山口県出身で脳天の響くような澄んだ声が魅力の声優です。代表作品としては『おぼっちゃまくん』の御坊茶魔役や『きかんしゃトーマス』のパーシー役などがあります。

『となりのトトロ』で行方不明のメイを探すサツキが無理矢理止めた農業用バイクの後ろに座っていたリョウコちゃんを演じた声優は水谷優子さんです。愛知県出身の水谷優子さんは乳癌のため51歳という若さで亡くなられています。代表作品としては『ちびまる子ちゃん』のお姉ちゃんさくらさきこ役やメグ・ライアンの吹き替えも担当していました。

ここからは海外版『となりのトトロ』で主要キャラを担当した声優を紹介します。草壁サツキの声優は人気女優であるダコタ・ファニングです。ダコタ・ファニングがサツキの声を担当したのは10歳のときで、翌年には子役ながらも「アメリカ最強の女優」に選ばれた経歴があります。代表作品として『アイ・アム・サム』や『宇宙戦争』などがあります。

海外版草壁メイを演じた声優はエル・ファニングです。エル・ファニングはサツキ役を演じたダコタ・ファニングの実の妹で『となりのトトロ』の姉妹役を本当の姉妹が演じていました。エル・ファニングも姉同様子役からスタートし、『アイ・アム・サム』にも姉妹で出演しました。女優以外にモデルとしても人気があり活躍しています。

海外版草壁タツオを演じた声優はティモシー・デイリーです。ティモシー・デイリーは主にプロデューサーやTVドラマの俳優として活躍しており、声優としてはアニメ版『スーパーマン』のスーパーマンの声優として人気を得ています。代表作品としては『ダイナー』や『メイド・イン・ヘブン』があります。

海外版草壁ヤス子を演じた声優は舞台を中心にか活躍するレア・サロンガです。ブロードウェイ版の『ミス・サイゴン』で主演を演じ、フィリピン人初のトニー賞を受賞した経歴の持ち主です。ディズニー映画では『アラジン』と『ムーラン』でそれぞれのプリンセスの歌声も担当しています。

海外版トトロを演じた声優はフランク・ウェルカーです。数々のアニメ作品の声優を務めていてアメリカ声優界の重鎮とも呼べる人物で別名「声優神」とも呼ばれているようです。主な代表作品として『グレムリン』や『トランスフォーマー』シリーズなどがあります。

こちらは引っ越したボロ家でサツキとメイとお父さんと3人でお風呂に入っているシーンでお父さんが言ったセリフです。引っ越し先の家が古いので風が吹くたびにガタガタという音に怖がる姉妹を前に急にお父さんが笑い出します。その後にこのセリフを言って2人の恐怖心を払拭するお父さんの優しさが溢れる名言です。

入院中のお母さん元へお見舞いに来たサツキに対して、お母さんが言ったセリフです。いつもは妹のメイがいるのでなかなか甘えられないサツキに気づいた母が、優しくサツキの髪をとかしながら上記のセリフを投げかけました。サツキが嬉しそうに頬を赤らめる可愛らしいシーンです。

上記はメイが初めて大きいトトロに出会った時に言ったセリフです。メイは最初、小さいトトロと中くらいのトトロを追いかけていたのですが、そのうちに茂みへ入ってしまいます。そこで出会った大きなトトロにメイは名前を尋ね、返ってきた言葉がメイには「トートーロー」と聞こえたようです。大きなトトロのお腹の上で寝転ぶメイが可愛い人気のシーンです。

ある夜、サツキとメイはトトロと共に空を飛びました。そしてトトロの力でなかなか芽の出なかった木の実が大きく成長するのを目の当たりにしましたが、昨夜の出来事は夢だったのではなかと疑心暗鬼になります。しかし、庭の畑に目をやると小さな芽が出ていました。それを見たときに2人から思わず出たセリフです。

お母さんが病院から一時帰宅できることになり、楽しみにその日を待っていた2人ですが、急遽お母さんの体調不良で帰宅できなくなりました。その事でサツキのずっと我慢していた気持ちが溢れ、上記のセリフを言いながら泣き出してしまいました。いつもはメイの面倒を見ているしっかり者のサツキが初めて子供らしく泣いたシーンであり、サツキのお母さんへの想いがよくわかる名言です。

行方知れずになってしまったメイを探してもらうためにサツキはトトロを探します。やっとのことでトトロに会えたサツキがトトロに言った言葉が上記のセリフです。サツキのメイを想う気持ちがよくわかるシーンであり、それに答えるようにニカっと笑うトトロが印象的なシーンです。

一時帰宅できなくなったお母さんを心配してお見舞いに来たお父さんが、「今、メイとサツキが松の木の上にいた」というお母さんに対して言ったセリフです。サツキとメイはネコバスに連れられて、お母さんの病院までトウモロコシを持ってくることができ、そこには「おかあさんへ」の文字がありました。それを見たお父さんが本当にサツキとメイが来たのではないかとお母さんに語る重要なシーンです。

こちらはトトロの声優陣は今思うとかなり豪華だという投稿です。サツキ役の日髙のり子さん、メイ役の坂本千夏さんをはじめ、島本須美さん、草刈りをしている男性という端役に千葉繁さんとそうそうたるメンバーです。子供の頃に見たという方はその時は分からなくても、大人になった今なら分かるという投稿でしょう。

この方はメイちゃんの声優である坂本千夏さんが母校の先輩だったことに驚いているという投稿です。確かに数々のアニメ作品に出演する人気声優坂本千夏さんが先輩だと嬉しい気持ちとまさか！という気持ちになるかもしれません。きっと先輩の今後の活躍も気になることでしょう。

最後の投稿は海外版『となりのトトロ』のトトロの声優が『トランスフォーマー』シリーズのメガトロンと同じ声優だったことに驚いているという投稿です。『となりのトトロ』は海外版の声優も豪華で声優陣を知って驚く方も多いようです。

本記事では『となりのトトロ』の豪華声優陣と各キャラクターの名言について紹介しました。『となりのトトロ』の声優陣は日髙のり子さんや坂本千夏さんといった主役キャラから脇役に千葉繁さんと言った名の知れた人気声優ばかりでした。今まであまり声優に興味がなかった方もどのキャラをどの声優が担当したのか声優の焦点を当てて観てみると新しい発見があるかもしれません。